C12Q&A・豆知識

詰め替えでどれだけ節約できるか

公開日 2023年2月3日|文=mofuwa編集部

明るく片づいた台所の淡い色の床で、落ち着いて伏せているクリーム色の犬
1年でいくつの容器を捨てたか。数えられるのは、金額よりこちらのほうです。写真:3194556/Pixabay

詰め替え用の袋を手に取ったとき、頭の中で計算しているのは、たいてい1回あたり何円になるかという金額です。ところが、その節約を金額で言い切ろうとすると、たいてい途中で止まります。比べる相手が家ごとに違うからです。使い切るまでの月数も、どこに何回使うかも、そもそも詰め替え用があるかどうかも、商品と家で変わります。数字としてはっきり出るのは、金額ではなく、捨てるものの量のほうです。この記事では、詰め替えの節約を「お金」と「捨てるものの量」という2つの軸で分けて、本体を買い直す場合と並べて比べます。最後に、自分の家の数字を1年ぶんで出す手順を置きました。

軸①お金|詰め替えの節約を、金額で言い切れない3つの理由

先に断っておきます。この記事では、詰め替えにすると年間いくら節約できる、という金額を出しません。出典のない平均を1つ置いてしまうと、読んだ人が自分の家に当てはめられない数字だけが残るからです。金額で言い切れない理由は3つあります。どれも、家の側と商品の側の事情です。

1つめは、詰め替え用そのものの有無と、価格の差が商品ごとに違うことです。詰め替え用が用意されている商品もあれば、本体しかない商品もあります。用意されていても、価格の差は数%のこともあれば、もっと開いていることもあります。「詰め替えは何割安い」という一般則は、そもそも存在しません。差は商品ごとに決まっていて、平均を取っても自分が使っている1本には当てはまりません。

2つめは、使い切るまでの月数が家ごとに違うことです。容量が同じ300mlでも、犬の口のまわりと足の裏だけに使う家と、体の全体に使う家では、なくなる速さがまるで違います。頭数でも変わりますし、季節でも変わります。1年に何本使うかが決まらないと、1年でいくら節約できるかも決まりません。ここが決まらないまま金額を出すと、掛け算の片方を勝手に決めたことになります。

3つめは、何をもって節約と呼ぶかが人によって違うことです。1回あたりで見るのか、1年あたりで見るのか、使い切るまでの1本で見るのか。買い物の回数が減ることを節約と呼ぶ人もいますし、置き場所が空くことを節約と数える人もいます。同じ詰め替えでも、数える単位を変えると答えが変わります。金額の話が噛み合わないのは、たいていここがずれているためです。

詰め替えの節約を金額で出そうとすると、どこで止まるか
決めたいこと決まらない理由家で決められるか
1回あたりの差額詰め替え用の価格差が、商品と容量ごとに違う使っている商品なら決まる
1年に使う本数使う部位と頻度と頭数で変わる去年を数えれば決まる
1年あたりの節約額上の2つが決まらないと出ない2つがそろえば決まる
買い物の回数まとめ買いかどうかで変わる決まる
置き場所のぶんそもそも金額に換算できない量としてなら数えられる
捨てるものの量商品にも家にも左右されにくいいちばん決めやすい

この表の最後の行が、この記事の入り口になります。金額の節約は、条件がそろった家でしか出せません。けれども、捨てるものの量なら、どの家でも同じやり方で数えられます。次の章で、その軸を開きます。

軸②捨てるものの量|詰め替えの節約が、いちばんはっきり出るところ

本体を1本使い切ったときに、手元に残るものを並べてみます。ボトル本体、スプレーヘッド(またはポンプ)、キャップ、ラベル。形の違いはありますが、たいていこの4つに分かれます。詰め替えで同じ量を使い切ったときに残るのは、空になった袋が1枚だけです。ここが、詰め替えの節約でいちばん数えやすい部分になります。

中身を1本ぶん使い切ったときに、捨てることになるものの数 本体を買い直した場合と詰め替えた場合で、使い切るごとに捨てるものの数を並べた棒グラフです。 本体を買い直す 4点 詰め替える 1点
数は本文で挙げた内訳(ボトル・ヘッド・キャップ・ラベル/袋1枚)から数えています。

点数だけを見ると4対1ですが、実際の手間はもう少し開きます。スプレーヘッドは、樹脂とばねが組み合わさった部品です。分けて捨てるのか、そのままでよいのかは自治体で違いますし、洗ってから出すよう案内されていることもあります。袋1枚なら、迷う余地がありません。節約という言葉には、判断にかかる時間も入れてよいと思っています。

数え方はかんたんです。1年に使った本数を数えて、4を掛けます。それが、本体を買い直していたときに捨てた点数です。同じ本数を詰め替えにしていたら、点数はそのまま本数と同じになります。年に4本使う家なら、16点が4点になります。この引き算だけは、出典もいらず、平均もいらず、自分の家の数字として出せます。詰め替えの節約を人に説明するときも、この形がいちばん伝わります。

Note量の節約は、金額の節約より先に効いてきます

金額の差は、1回では気づきにくい大きさです。けれども捨てるものの量は、その日のごみ袋の埋まり方として、その場で見えます。ボトルが1本入るかどうかで、袋を1枚多く使うかどうかが変わることもあります。詰め替えを続けるかどうかは、たいてい金額ではなく、この見えるほうの手ごたえで決まります。続く選択だけが、結果として節約になります。

本体を買い直す場合と、詰め替える場合を7項目で並べる

2つの軸を置いたので、ここで並べます。比べるのは、容器の量、保存の条件、手間の3方向です。本体と詰め替えのどっちがいいか、と一言で決められないのは、比べる項目が3方向に散っているからです。どちらが優れているかを決める表ではありません。自分の家がどちらの条件を満たせるかを見つけるための表です。

本体を買い直す/詰め替える|7項目の比較
本体を買い直す詰め替える
使い切るごとに捨てるものボトル・ヘッド・キャップ・ラベルの4点袋1枚
中身が入る容器毎回、新しいものになる前に使った容器をそのまま使う
中身が空気にふれる場面開けて使い始めるとき移し替えるとき。開けて使うとき
手間の数ふたを開けて置く、の1手間使い切る・乾かす・詰める、の3手間
詰めたあとの濃さ作られたときのまま容器に水が残っていると薄まる
ヘッドの状態毎回、新しくなる使い続けるので、動きが変わる日が来る
向いている家の条件使い切る日が読めない家容器を丸1日、空けておける家

表の3行目と5行目が、詰め替えの側にだけついている条件です。移し替えるときに、中身は必ず一度、空気と、容器の内側にふれます。容器の内側が乾いていれば、それだけの話です。乾いていなければ、残った水のぶんだけ中身が薄まります。作られたときの濃さで使うことを前提に設計されているものは、薄まった時点で前提から外れます。

6行目のヘッドについても書いておきます。詰め替えを続けるということは、同じヘッドを使い続けるということです。押し心地が変わる、霧の出方が細かくなくなる、途中で止まる。こうした変化が出たときは、そのヘッドの寿命です。詰め替えの節約は、ヘッドを一生使い続けることではありません。数本に一度は本体を買い直す、という使い分けで構いません。本体と詰め替えの組み合わせ方は、家ごとに決めてよい部分です。

逆に、本体を買い直す側にも見落としやすい利点があります。手間が1つしかないことです。使い切ったら、次を開けて置くだけで終わります。乾かす場所を探す必要も、乾くまでの数時間をどうつなぐかを考える必要もありません。忙しい時期には、これが決定的な差になります。詰め替えと本体は、どちらかに寄せきらなくてよいと思います。

どちらを選ぶか|詰め替えには「完全に乾かす」という条件が最初からついている

選び方の分かれ目は1つだけです。容器を完全に乾かせるかどうか。詰め替えという選択には、この条件が最初からついています。中身の話でも、衛生の話でもありません。濡れた容器に詰めると、残った水のぶんだけ中身が薄くなるという、物の条件の話です。洗うかどうかという判断そのものは、この記事の主題ではありません。押さえたいのは、詰め替えを選ぶなら、乾かす時間を予定に入れておく必要がある、ということです。

  1. 容器を空けておける時間があるかを、先に確かめる

    使い切ってから詰めるまでのあいだ、その容器は使えません。丸1日を見ておくと、たいていの容器は乾きます。その1日、ほかに使えるものが家にあるかどうかを先に決めます。無ければ、詰め替えは向きません。

  2. 乾かす場所を決めておく

    逆さに立てて、口が下を向く形にできる場所が要ります。置く場所が決まっていないと、乾かす工程だけが毎回あと回しになります。台所の水切りかごの端など、いつも同じ場所にしておくのが続きます。

  3. 乾いたかどうかの見分け方は、口の内側の曇り

    外側が乾いていても、内側の底や、口の内側に水が残っていることがあります。明るいほうへ口を向けて、内側に水滴の筋や曇りがないかを見ます。これが、家でできる唯一の見分け方です。曇りが残っているなら、まだ乾いていません。

  4. 詰めたら、その日から使い切るまでの目安を決める

    詰め替えたぶんは、袋を開けた時点から時間が進みます。詰めた日をラベルの端に書いておくと、次の判断が楽になります。書く場所が決まっていると、続きます。

この4つを見て、乾かす時間が取れないと感じたら、その家では本体を買い直すほうが合っています。薄まったものを使い続けるより、捨てるものが4点に戻るほうがましだ、という判断です。節約は、続けられる形にしないと成立しません。条件が合わない節約は、たいてい途中でやめることになります。

もう1つ、この分かれ目をまるごと外す方法があります。同じ容器を2つ持つことです。1つを使っているあいだに、もう1つを乾かしておく。使い切ったら入れ替えるだけなので、乾かす時間を待つ必要がなくなります。容器が1つ増えるぶん、捨てるものの点数は増えますが、それは最初の1回だけです。詰め替えを続けたい家では、この形がいちばん回ります。

Caution薄まったかどうかは、見た目では分かりません

水が少し残った容器に詰めても、色も、においも、ほとんど変わりません。薄まったことに気づけないまま使い続けられてしまうのが、詰め替えでいちばん起きやすいことです。だから、乾いたかどうかを詰める前に見る、という順番だけは崩さないでください。逆に言えば、乾かす工程さえ決めておけば、詰め替えで気をつけることは、ほとんどこれだけです。

自分の家の節約を、1年ぶんの容器の数で出す

最後に、自分の家の数字を出す手順に落とします。去年1年で、その商品を何本使ったかを思い出すところから始めます。正確でなくて構いません。3本か、4本か、それくらいの粒度で足ります。ここに、本体1本あたりに捨てていた点数を掛けます。

1年ぶんの節約を、量として出す4ステップ
手順やること出てくるもの
1去年に使い切った本数を思い出す1年に使う本数
2本体1本を捨てるときの点数を数えるたいてい4点
3本数×点数を出す本体で通したときに捨てた点数
4同じ本数を詰め替えにしたと考える本数と同じ点数。差が節約ぶん
おまけ容器を2つ持つ場合は、最初に1点足す初年度だけ、差が1点だけ縮む
おまけ詰め替え用がない商品は、この計算から外す対象になる商品だけで数える

この4ステップで出るのは、金額ではなく点数です。けれども、この点数は自分の家で数えた数字なので、他のどんな平均よりも自分に当てはまります。詰め替えの節約を人に説明するときも、「うちは去年4本使ったので、16点が4点になります」と言えるほうが、割引率の話より伝わります。節約の話を、自分の家の単位に置き換えるのが、この記事の目的でした。

使い方の側でも、容器の減り方は変わります。使う部位を決めておくと、1本で足りる範囲がはっきりします。犬も猫も、自分の舌が届く範囲は自分で済ませてしまいます。人が受け持つのは、口のまわりの外側、耳のうしろ、足の裏。どれも、手を入れたあとに舌が通る場所です。mofuwa スキンケアミストは200mlで、電解水100%、清涼飲料水の規格基準をクリアしています。口に入る場所とそうでない場所を分けずに済むので、部位ごとに容器を持ち替える必要がありません。この記事の数え方に置き直すと、顔用と体用で2本置いていた家は、使い切るごとに捨てる点数がそのまま半分になります。全身に吹きかけるのではなく、部位を決めて布に取るようにすると、同じ容量でも手が届く回数が変わってきます。頻度と部位の使い分けを先に決めてから、詰め替えにするかどうかを考えるほうが順番として楽です。

最後に1つだけ。容器や中身の扱いを変えたあとに、その子の皮膚や被毛の様子が変わったときは、原因を家で決めきらないでください。地肌が赤い、同じ場所をなめ続けている、フケやべたつきが続いている、においの出方が変わった。こうした変化が続くときは、使うものを何度も変えて確かめる前に、動物病院にご相談ください。いつから、何を変えたのかをメモして持っていくと、その場で切り分けてもらえます。節約の話は、そこまでは踏み込めません。

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よくある質問

詰め替えにすると、結局いくら節約できますか
商品ごとに価格の差が違い、1年に使う本数も家ごとに違うので、一律の金額は出せません。自分の家で出すなら、去年使った本数と、いま使っている商品の本体と詰め替え用の差額をかけ算してください。それが、その家だけに当てはまる節約の金額になります。この記事で量の話を先に置いたのは、そちらなら条件がそろわなくても数えられるからです。
詰め替え用の袋は、余ったぶんを取っておけますか
一度開けた袋は、開ける前と同じ状態には戻りません。口を折って留めても、密閉ではありません。使い切れる量だけを詰めるのが基本になります。どうしても余るときは、余ったぶんを先に使い切る予定を決めてから開けてください。節約のために取っておいたものが、結局使いきれずに残る、というのがいちばんもったいない形です。
同じ容器を2つ持つのは、大げさではありませんか
乾かす時間を確保するための方法なので、詰め替えを続けたい家では理にかなっています。1つを使っているあいだに、もう1つを逆さにして乾かしておくだけです。容器が1つ増えるのは最初の1回だけで、そのあとは捨てるものが袋1枚に戻ります。乾かす時間が取れないことが理由で詰め替えをやめている家には、いちばん効く方法です。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。