C12Q&A・豆知識
ボトル1本で何回使えるか
1回のケアで3回押す家と、12回押す家。同じスプレーのボトルでも、この2軒では減る速さが4倍変わります。「1本で何回使えるか」という問いに、製品の側だけで答えを出すことはできません。ボトルの側で決まっているのは「何回ぶん押せるか」までで、「何回ぶん使えるか」は押す人の側で決まります。だから、回数を知りたいときにいちばん早いのは、口コミを探すことでも容量を見比べることでもなく、次の1回で自分が何回押しているかを数えることです。数えるのは1度でよく、かかる時間は30秒ほどです。この記事では、押す回数で1本の使える回数が変わる仕組み、家で自分の数字を出す測り方、そして押す回数が増えているときに見る場所を、8つの問答に分けて書きます。
スプレー1本で何回使えるか、という問いに数字で答えられますか
先に答えを書きます。スプレー1本で何回使えるかは、製品の側だけでは決まりません。ボトルの側で決まっているのは、そこに入っている量と、1回押したときに出る量です。この2つが分かると「何回押せるか」までは出ます。ただ、私たちが知りたいのは押せる数ではなく、ケアが何回できるかのほうです。そこは、1回のケアで何回押すかが決まってはじめて出てきます。
つまり、この問いは2段になっています。1段目は製品の側で決まり、2段目は使う人の側で決まります。口コミに書かれている「1本で何回くらい」という数字が家と合わないのは、たいてい2段目が違うからです。ボトルの中身が同じでも、押す回数が違えば答えは変わります。
| 段 | 何が決めているか | 誰が持っている数字か |
|---|---|---|
| 1段目:1本で何回押せるか | ボトルの容量と、1回押したときに出る量 | 製品の側 |
| 2段目:1回のケアで何回押すか | 体の大きさ、毛の量、噴き方の癖 | 使う人の側 |
| 答え:1本で何回ぶん使えるか | 1段目 ÷ 2段目 | 掛け合わせないと出ない |
この表のいちばん下が、この記事の中身です。1本で何回という答えは、割り算の答えなので、割る数が分からないうちは出せません。そして割る数を持っているのは、製品を作った側ではなく、毎日ボトルを押している人のほうです。
1回に何回押すかで、スプレーの減り方はどれくらい変わるのですか
そのまま倍率で変わります。ここは統計ではなく、割り算の話です。1回のケアで3回押す家と12回押す家では、同じボトルから取り出せるケアの回数が4倍違います。製品を変えたわけでも、量が減ったわけでもありません。割る数が4倍になっただけです。
押す回数が変わる理由は、だいたい次の4つに収まります。どれも良い悪いの話ではなく、体と毛の条件です。
- 体の面積:背中の長さと胴回りが増えれば、同じ濡れ方にするために押す回数が増えます
- 毛の量と長さ:密な毛や長い毛は、根元まで届くまでに途中で受け止められます
- 触る範囲:全身を一度に通す日と、足まわりだけの日では、必要な回数が変わります
- 噴き方の癖:離して広く散らす人と、近づけて狙う人では、同じ範囲でも回数が変わります
| 1回のケアで押す回数 | 1週間にケアする回数 | 1週間に押す回数 |
|---|---|---|
| 3回 | 2回 | 6回 |
| 6回 | 3回 | 18回 |
| 6回 | 7回 | 42回 |
| 12回 | 7回 | 84回 |
いちばん上と、いちばん下で14倍の開きがあります。この開きは、製品の差ではなく、暮らしの差です。だから「何回もつか」を人に聞いても、自分の家の答えにはなりません。聞いて分かるのは、その人の家の割る数のほうです。
上の表に出てくる数字は、どこかの調査から持ってきたものではありません。3回と2回をかけたら6回になる、というだけの表です。だから、そのまま覚えても意味がありません。覚えるのは表の形のほうで、左の2列に自分の家の数字を入れると、右の列が出てきます。犬でも猫でも、この計算の形は変わりません。
自分が1回に何回押しているかは、どうやって数えるのですか
数えるのは、次の1回だけで足ります。推測せずに、実際に押した回数を数えてください。ここが、この記事でいちばん言いたいところです。1本で何回使えるかを調べようとすると、つい製品の情報を探しに行きますが、足りないのは自分の側の数字のほうです。そして自分の側の数字は、誰も持っていません。数えるまで存在しません。
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次のケアのときだけ、声に出して数える
「いち、に、さん」と口に出すのがいちばん確実です。頭の中で数えると、毛をかき分ける手のほうに気を取られて、たいてい2〜3回ぶん抜けます。犬や猫にとっては、いつもより人が話しているだけなので、驚かせることもありません。
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3日ぶん、同じように数える
1日目だけだと、その日がたまたま多かったのか少なかったのかが分かりません。3日ぶん数えて、いちばん多かった日を採用します。平らにならすのではなく多いほうを採るのは、足りなくなる側の失敗を避けるためです。
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数えた回数を、ボトルに書いて貼る
紙テープに「1回=6回」と書いて、ボトルの側面に貼っておきます。数字を体で覚えようとすると、次に数えたくなったときにまた最初からになります。貼ってあれば、家族の誰が使っても同じ数で数えられます。
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季節が変わったら、もう一度だけ数える
毛の量が変わる時期は、同じ手順でも押す回数が変わります。年に2回だけ数え直せば足ります。回数が増えていたら、それは製品ではなく毛の側の変化です。
数えてみると、思っていた回数と実際の回数がずれていることがよくあります。多くの場合、実際のほうが多いです。手が止まったところで一度押し、持ち替えてまた押し、最後に仕上げでもう一度。この「ついでの1回」が、頭の中の数には入っていません。1本で何回という数字が合わなかった理由は、たいていここにあります。
押した回数から、スプレー1本ぶんの回数を出す計算のしかた
1段目の数字、つまり1本で何回押せるかも、家で出せます。使うのは料理用のはかりだけです。水を主体にしたスプレーなら、300mlはおよそ300gとして計算できます。
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ボトルをはかりに載せて、重さを見る
1g単位まで表示されるはかりを使います。ここでの数字は、あとで引き算に使うだけなので、書き留めておいてください。
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シンクや紙に向けて、10回押す
1回ずつ、最後まで押し切ります。半押しで止めると出る量が変わってしまい、あとの計算が合わなくなります。
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もう一度載せて、減った重さを割り出す
10回でどれだけ減ったかが出ます。1回ぶんではなく10回ぶんを測るのは、1回ぶんだと表示の刻みに埋もれてしまうからです。
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全体の重さを、10回ぶんの重さで割る
その答えを10倍すると、1本で何回押せるかが出ます。ここまでが1段目です。
計算の例を1つだけ置きます。仮に、10回押して7g減ったとします。300gを7で割るとおよそ43。これを10倍して、1本で押せるのはおよそ430回、という数字が出ます。ここに、s3で数えた「1回のケアで押す回数」で割り算をかけると、1本で何回ぶん使えるかが出ます。1回に6回押しているなら、430を6で割っておよそ70回ぶんです。
上に出てくる7gも430回も、計算の手順を示すために置いた例で、どこかで測られた値ではありません。製品によって1回に出る量は違いますし、同じ製品でも噴き口の状態で変わります。数字が必要なときは、お手元のボトルで測ってください。10回押してはかりに載せるだけなので、1分もかかりません。人から聞いた回数より、自分で測った回数のほうが、そのまま使えます。
スプレーが思ったより早く減るとき、何回押すかのほかに見る場所はありますか
押す回数を数えても多くなかったのに減りが早い、というときは、1回に出ている量のほうが増えています。見るところは4つです。どれも、押す回数を増やさずに済ませられる場所です。
| 見る場所 | 何が起きているか | どう変えるか |
|---|---|---|
| 押し方 | 半押しで止めていて、霧が粗くなっている | 最後まで押し切る。粗い霧は毛の表面で落ちます |
| 距離 | 離しすぎて、届く前に空気中に散っている | 被毛から15〜20cmほどに寄せる |
| 向き | 毛の表面にかけていて、根元まで届いていない | 毛をかき分けてから、根元に向けて押す |
| 受け取り方 | 直接かけていて、届かなかったぶんが床に落ちている | 布に取ってから、手で広げる |
このうち、いちばん差が出るのは最後の1つです。直接かけると、被毛に乗らなかったぶんは床と空気に行きます。布に取ってから広げると、そのぶんが体に残ります。同じ範囲を触るのに必要な押す回数が減るので、1本で使える回数はそのまま増えます。噴き出す音が苦手な子にも、この持ち方のほうが向いています。
噴き口そのものが原因のこともあります。使ったあとに噴き口を拭いていないと、乾いたものが縁に残って霧の形が崩れます。形が崩れると、狙ったところに乗らないので押す回数が増えます。使い終わりに指で一度ぬぐうだけで戻ることが多いので、減りが早いと感じたら先にここを見てください。
1回に押す回数は、どこまで減らしていいものですか
回数を数えると、次に出てくるのは「減らせるのか」という問いです。答えは、減らしていいのは重ねて押していた部分だけで、触る場所を減らすことでは減らさない、という線になります。
重ねて押しているのは、たいてい同じ2か所です。1つは、手を持ち替えた前後。同じところにもう一度押してしまいます。もう1つは、仕上げ。全体を見て「もう少し」と押す1回です。順番を決めて、決めた順に一度ずつ通すと、この2つが消えます。背中から始めて、脇、内もも、尾のつけ根、最後に足まわり。順番が決まっていると、どこまでやったかを毛の状態で確かめずに済むので、確かめるための1回も減ります。
- 減らしてよい:持ち替えた前後の重なり、仕上げの追加、迷って押した1回
- 減らしてよい:直接かけて床に落ちていたぶん(布に取れば同じ量で足ります)
- 減らさない:触る場所そのもの(回数のために脇や内ももを飛ばさない)
- 減らさない:ブラシが引っかかる場所(そこは足りていないという合図です)
足りているかどうかの判断は、見た目ではなくブラシで決めます。押した場所が湿って見えるかどうかではなく、ブラシが最後まで通るかどうかです。湿って見えるのは表面だけのことがあり、根元は乾いたままということが起こります。逆に、見た目が変わらなくてもブラシが通るなら、その回数で足りています。何回押すかを決めるのは、この手ごたえのほうです。
押す回数が分かると、その日のケアを「何回ぶん」で決められます
1回に何回押すかが分かると、毎日のケアの決め方が少し変わります。「今日はやる/やらない」ではなく、「今日は何回ぶんやる」で決められるようになるからです。全身に6回押す日もあれば、足まわりだけに2回の日もある。どちらもケアをした日として数えられます。
| その日の時間 | 触る範囲 | 押す回数の目安 |
|---|---|---|
| 3分ある日 | 足まわりと口のまわりだけ | 2回ぶん |
| 5分ある日 | 背中から尾のつけ根まで一往復 | 3〜4回ぶん |
| 10分ある日 | 全身を順番どおりに一巡 | 数えた回数のまま |
| 時間がない日 | 布に取って、汚れた場所だけ | 1回ぶん |
押す回数を数えていくと、いちばん数えにくいのが口のまわりだと分かります。ここはその子が自分でなめてしまう場所なので、スプレーから出た量が、そのまま口に入ります。mofuwa スキンケアミストは、水以外に何も足していない電解水100%の処方です。成分の側は、清涼飲料水の規格基準——飲み物として売るときに満たす成分の基準——で線を引いています。なめる場所に置くものとして、その線が先に決まっているということです。だから、口のまわりだけを布に取って拭く日も、1本で何回のうちに数え入れておけます。3分の日は、足まわりと口のまわりで2回ぶん。ボトルに貼る「1回=◯回」の紙には、この2か所ぶんも入れた数を書いてください。入れずに数えると、実際より少ない数が貼られたままになります。
そして、数えた回数は記録としても使えます。同じ手順なのに押す回数が増えてきたら、毛の量か、乾き方か、皮膚の側で何かが変わっています。本数の減りが早いというのは、家計の話に見えて、体の変化に最初に気づくきっかけになることがあります。
「1本で何回」を、自分の家の3つの数字に置き換える
最後に、覚えておく数字を3つに絞ります。この3つがあれば、スプレーが1本で何回使えるかは、いつでも自分で出せます。製品が変わっても、家の子が変わっても、計算の形は同じです。
| 数字 | 出し方 | 測り直す間隔 |
|---|---|---|
| 1本で押せる回数 | 10回押して減った重さから割り出す | 製品を変えたとき |
| 1回のケアで押す回数 | 3日ぶん声に出して数え、多い日を採る | 毛の量が変わる季節ごと |
| 1週間にケアする回数 | 1週間ぶん、やった日に印をつける | 暮らし方が変わったとき |
この3つは、どれも人から教えてもらえない数字です。1本で何回という問いに、誰かが1つの数字で答えてくれることはありません。答えられるのは、押している本人だけです。だからこの記事では、数字を渡す代わりに、数え方を渡しました。数えるのに使う時間は、最初の1回で30秒、はかりを使う計算で1分ほどです。
もう1つ書き添えておくと、押す回数を数える習慣は、家族で使うときにも役に立ちます。「1回=6回」とボトルに貼ってあれば、誰が使っても同じ量になります。人によって押す回数が倍違うと、1本で何回という感覚も家の中で食い違います。数字を1つ貼るだけで、その食い違いは消えます。
押す回数が急に増えた、同じ場所ばかりに使うようになった、というときは、その手前で皮膚や被毛の側が変わっていることがあります。地肌が赤い、フケが増えた、同じ場所をなめ続けている、においが変わった、抜け方がいつもと違う。こうした変化が続いているときは、スプレーの使い方を調整する前に動物病院にご相談ください。いつから、どこに、1日に何回触れているかを書き留めて持っていくと、その場で切り分けてもらえます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
