C12Q&A・豆知識
第三者検査機関とは?社内判断との違い
「江東微生物研究所」「日本食品分析センター」。mofuwaの試験結果に並んでいるこの機関名が、第三者検査機関と呼ばれるものです。第三者検査機関とは、作った会社とは別の機関が調べることです。もう少し足すと、その商品を作った会社とも売る会社とも、資本や運営のつながりがない機関、という意味になります。ここで先に置いておきたいのは、第三者かどうかが「正しさ」の話ではないということです。誰が確かめたか、という話です。社内試験が間違っている、という意味ではまったくありません。ただ、確かめた人が違うと、結果に添えられる条件の書かれ方が変わります。この記事では、第三者検査機関という言葉の中身、社内試験との違い、mofuwaが依頼している4つの機関、そしてその結果から言えないことまでを、順番に開きます。
第三者検査機関とは、どんなところを指す言葉ですか
答えから書きます。第三者検査機関とは、その商品を作った会社とは別の機関が、決められた方法で調べて、結果を文書で出すところのことです。「第三者」という言い方は、人称の数え方から来ています。一人称が作った側、二人称が受け取る側だとすると、そのどちらでもない立場が三番目、つまり第三者です。第三者検査機関とは、この三番目の位置にいる機関を指しています。
もう少し細かく言うと、第三者検査機関と呼ぶためには、次の3つがそろっている必要があるとされています。どれか1つでも欠けると、外から見たときに第三者かどうかを判断できなくなります。
- 作った会社とつながりがない:資本のつながりも、運営のつながりもないこと
- 決められた方法で測る:その場で考えた手順ではなく、あらかじめ定めた方法に沿うこと
- 結果を文書で残す:何を、いつ、どんな条件で測ったかが、あとから読める形になっていること
この3つのうち、飼い主が家で確かめられるのは3つ目だけです。資本のつながりを調べることはできませんし、試験室の中を見ることもできません。できるのは、機関の名前と条件が書かれているかどうかを見ることです。名前が書かれていない試験結果は、誰が調べたのかが分からないので、第三者検査機関の結果かどうかを外からは判断できません。
第三者検査機関という言葉を知ると、商品の説明の読み方が1か所だけ変わります。「試験済み」と書かれていたときに、誰が試験したのかを探すようになります。犬や猫のケア用品を毎日選ぶ場面で、この1か所だけを見る癖をつけておくと、書かれている情報の量が製品ごとにかなり違うことに気づきます。多いほうが良いという話ではありません。多いほうが、読んで確かめられる、という話です。
第三者検査機関という言葉が、正しさではなく「誰が」を指すのはなぜですか
第三者検査機関という言葉は、結果の正しさを保証する言葉ではありません。示しているのは、測った人の位置だけです。言い換えると、第三者検査機関が調べたという事実からは、「作った会社に都合よく測られてはいない」というところまでは言えますが、「その数字が正しい」というところまでは言えません。
なぜかというと、数字の中身は測り方で決まるからです。菌の試験なら、使う菌の種類、菌液の濃度、接触させる時間、そのあとの処理のしかた。どれが違っても、出てくる数字は変わります。第三者検査機関に頼んでも、この手順の選び方そのものが消えるわけではありません。だから、機関名だけを見て正しさを決めることはできません。見るのは、機関名と条件の両方です。
逆の側も、はっきり書いておきます。社内試験が間違っている、という意味ではまったくありません。その製品をいちばんよく知っているのは作った側なので、条件を細かく変えて何度でも測り直せるのは社内のほうです。開発の途中で何百回と測るような試験を、そのつど外の機関に頼むことは現実的ではありません。社内試験と第三者検査機関の試験は、優劣ではなく役割が違います。
| 社内試験 | 第三者検査機関 | |
|---|---|---|
| 測れる回数 | 何度でも測り直せる | 1回ごとに依頼と費用がかかる |
| 条件を変える自由 | 開発の途中で細かく変えられる | あらかじめ決めた条件で測る |
| 結果を読む人 | 作っている本人 | その会社のやり方を知らない人 |
| 書かれる条件の量 | 省ける(前提が共有されている) | 省けない(前提が共有されていない) |
| 向いている場面 | 作っている最中 | 外へ出すとき |
この表の下から2行目が、この記事でいちばん書きたいところです。第三者検査機関に頼むと、結果が良くなるのではなく、条件が省けなくなります。変わるのは数字ではなく、その数字に何が書き添えられるか、のほうです。
社内試験と第三者検査機関で、報告の書かれ方はどこが変わるのですか
同じ試験でも、社内でまとめる報告と、第三者検査機関から返ってくる報告では、文書の厚みが違います。理由は単純で、読む人が前提を共有しているかどうかが違うからです。
社内の報告には「いつもの方法で」が書けます。いつもの方法が何を指すかを、読む側が知っているからです。第三者検査機関の報告には、それが書けません。読むのは、その会社のいつもを知らない人です。だから、使った菌の種類、菌液の濃度、接触させた時間、温度、判定に使った方法が、ひとつずつ文章になります。省略が許されないぶん、報告は長くなります。
ここから、実際に使える読み方が1つ出ます。条件が細かく書かれている試験結果ほど、外の人に読まれることを想定して作られています。逆に、条件が書かれていない数字は、社内で共有されていた前提が省かれたまま外に出てきた可能性があります。数字の大小を比べる前に、条件が何行あるかを見るほうが速く判断できます。
「試験条件下で」「◯◯法により」といった但し書きが並んでいると、自信がないように読めることがあります。読み方としては逆です。その但し書きは、あとから誰かが同じ条件で測り直せるようにするためのものです。書いていないほうが、読む側は何も確かめられません。第三者検査機関の報告が長いのは、確かめられる形にしているからです。
mofuwaが依頼している第三者検査機関は、どこで、何を調べたのですか
名前を書きます。mofuwaと、その原料である電解水について試験を依頼してきた第三者検査機関は、次の4つです。
| 第三者検査機関 | 扱っている領域 | その結果が答えている問い |
|---|---|---|
| 江東微生物研究所 | 菌・ウイルスに対する試験、清涼飲料水の規格基準 | 決められた条件で、菌の数はどうなったか |
| 日本食品分析センター | 成分の分析 | 何が、どれだけ入っているか |
| ユニオンバイテック | 微生物に関わる各種試験 | 別の手順で測っても、似た結果になるか |
| 日本繊維製品品質技術センター | 繊維・生地に関わる試験 | 布に使ったときにどうなるか |
4つに分かれているのは、扱う領域が違うからです。菌を扱う設備と、成分を分析する設備と、繊維を扱う設備は、それぞれ別のものです。被毛は繊維に近い性質を持っているので、化粧品の枠だけでは足りない部分が繊維の側に入ります。ひとつの機関にまとめたほうが手続きは楽ですが、領域がずれているものを同じ精度で扱うのは、そもそも難しい話です。
このうち、いちばん引かれやすいのは菌に関する試験です。16の菌種・ウイルスについて、試験条件下で、検査開始から30〜60秒後に生菌が検出されませんでした(江東微生物研究所ほか調べ)。ここで見てほしいのは、この一文が「試験条件下で」から始まっているところです。条件を外すと、この文はもう成り立ちません。第三者検査機関の結果というのは、条件とセットでしか存在しない文章です。
名前を伏せて「外部機関にて試験済み」とだけ書くこともできます。書き手にとってはそのほうが楽です。ただ、それだと読む側は確かめようがありません。誰が確かめたかを名前で書けるかどうかが、第三者かどうかを外から見分ける、ほとんど唯一の手がかりです。機関名が書かれていれば、その機関がどういう領域を扱っているかは、飼い主の側でも調べられます。
浸透35倍が第三者検査機関の数字ではない、というのはどういうことですか
同じ資料の中に、第三者検査機関の試験結果ではない数字も並んでいます。水分の浸透力が精製水の35倍というのは、自社での比較検証によるものです。比べた相手は、試験に使う精製水です。外の機関が決められた方法で測った試験結果とは、出どころの種類が違います。
この区別は、細かい話に見えて、実際にはこの記事でいちばん実用的なところです。同じページに並んでいる数字でも、確かめた人が違います。第三者検査機関の試験は、外の機関が決められた方法で測ったもの。自社検証は、作った側が自分たちの方法で測ったもの。どちらも数字ですが、読むときの重さが変わります。
| 数字 | 確かめた人 | 添えるべき条件 |
|---|---|---|
| 16菌種・ウイルスで30〜60秒後に生菌が検出されず | 第三者検査機関 | 試験条件下であること/機関名 |
| 水分の浸透力が精製水の35倍 | 自社での比較検証 | 自社検証であること/比べた相手は精製水 |
| 電解効率がほぼ100%(一般的な飲料用アルカリイオン水は約20%とされる) | 製造側の測定 | 投入した水がどれだけ電気分解されて変わったかを指す数え方であること |
| 特許5253483(三室ダブルイン型 電解分解技術) | 特許庁への登録 | 技術の登録であって、効果の証明ではないこと |
電解効率という言葉についても、条件を書いておきます。これは投入した水が、どれだけ電気分解されて変わったかを指す数え方です。ほぼ100%という数字は、強さを表したものではありません。原料の水をつくる工程の話です。この数字も第三者検査機関の試験結果ではなく製造側の測定なので、引用するときはそこまで含めて書く必要があります。
私たち自身の反省も書いておきます。資料の中でこの2種類の数字が並んでしまい、読む側に区別がつかない書き方をしていた時期がありました。35倍を第三者検査機関の数字として引かないでください。数字を出すときは、誰が測ったかを一緒に書く。この記事を書いている理由の半分は、そこにあります。
第三者検査機関の結果からは、何が言えないのですか
ここが、この記事でいちばん持ち帰ってほしいところです。第三者検査機関の結果があっても、次の4つは言えません。
- 試験の条件の外のことは言えません:30〜60秒という時間、決められた濃度、決められた温度。そこを外れた場面のことは、その試験からは分かりません
- 「安全が保証された」とは言えません:試験は、決めた項目について決めた方法で測ったものです。測っていない項目については、何も言っていません
- その子に合うかどうかは言えません:試験は個体差を測っていません。皮膚の状態も、年齢も、いま動物病院で受けているケアも、試験の条件には入っていません
- 特許があることも、効果の証明にはなりません:特許5253483は、三室ダブルイン型という電解分解の技術が新しいものとして登録されたことを示すもので、効果を証明したものではありません
だから、次のような書き方はできません。第三者検査機関が調べているので安全ですという一文は、試験が測った範囲を超えています。書けるのは、「◯◯という条件で、△△という結果が出ました(機関名)」という形までです。条件と機関名を落とした瞬間に、その文は試験結果ではなく、書き手の感想になります。
読む側にとっても、この線はそのまま使えます。条件と機関名が書かれていない一文は、試験結果としては読まないでおく。これだけで、判断に使える材料と、そうでない材料が分かれます。第三者検査機関という言葉は、材料を増やす言葉ではなく、材料を仕分ける言葉として使うほうが役に立ちます。
第三者検査機関の試験は、決められた条件で何が起きたかを記録したものです。目の前の犬や猫にとってどうかは、そこには書かれていません。皮膚が赤い、同じ場所をなめ続けている、においが急に変わった。こうした変化があるときは、試験結果を読み比べるより先に動物病院にご相談ください。毎日のケアの話と、体の変化の話は、別の場所で扱うものです。
第三者検査機関の名前を、家で確かめるにはどこを見ればいいですか
家で確かめられるのは、試験室の中ではなく書かれ方のほうです。手元の製品やページで見る場所は、4つで足ります。順番に見ていくと、その数字がどこまで確かめられるものかが分かります。
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誰が調べたかが書かれているか
第三者検査機関の名前があるかを最初に見ます。「外部機関」とだけあって名前がないときは、確かめようがない、というところで止めておきます。止めておくというのは、悪いと決めることではありません。判断の材料にしない、ということです。
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いつの試験かが書かれているか
処方が変わっていれば、古い試験は今の中身を指していないことがあります。年が書かれていれば、そのあいだに何が変わったのかを問い合わせることもできます。
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何を調べたかが書かれているか
菌なのか、成分なのか、刺激なのか、繊維なのか。調べた対象が違えば、答えている問いも違います。菌の試験の結果を、成分の話の根拠にすることはできません。
-
どんな条件で調べたかが書かれているか
時間、濃度、温度、判定の方法。ここが書かれている数字だけが、あとから読み返せます。第三者検査機関の結果として引用できるのも、ここまでが書かれているものだけです。
毎日のケアで使うものほど、この4つを一度だけ見ておく価値があります。週に1回のものより、毎日手に取るもののほうが、条件を知っておく意味が大きいからです。犬や猫の被毛や皮膚に触れる回数が多いものから順に見ていくと、確認する数はそれほど増えません。
その中でも、口のまわりと耳のふちは、犬や猫が自分では手入れを終えられない場所です。顔は前足でこすれても、めくった内側までは毛づくろいが回りません。だから、そこに置くものは、口に入ったときにどうなるかまで先に決まっているものになります。mofuwa スキンケアミストの中身は電解水だけで、成分については清涼飲料水の規格基準——飲み物として売るときに満たす成分の基準——をクリアしています。この記事の言い方をすると、これは「誰が確かめたか」を書ける種類の一文です。清涼飲料水の規格基準は、先に名前を挙げた4つのうち、江東微生物研究所が扱っている領域にあたります。条件と機関名を落とさずに書けるところまでが、この商品について書ける範囲です。その先、目の前の1頭に合うかどうかは、ひとつ前の節に並べたとおり、試験からは言えません。
第三者検査機関という疑問を、答えの出る4つの問いに置き換える
最後に、ここまでを問いの形に畳んで置きます。第三者検査機関について調べているとき、元の疑問のままだと答えが出ないことがあります。問いを置き換えると、書かれているかどうかで答えが決まる形になります。
| 元の疑問 | 置き換える問い | 答えは出るか |
|---|---|---|
| 第三者検査機関が調べていれば大丈夫ですか | 誰が、いつ、何を、どんな条件で調べましたか | 書かれていれば出ます |
| 第三者検査機関のほうが正しいのですか | その報告は、外の人が読む前提で書かれていますか | 条件の行数で分かります |
| 社内試験は信用できないのですか | その試験は、何のために測られたものですか | 目的が違うだけです |
| この数字は第三者検査機関のものですか | 誰が測ったかが、数字のそばに書かれていますか | 書かれていなければ分かりません |
4つとも、答えるのは飼い主ではなく、書いた側です。第三者検査機関という言葉は、読む人が持つ道具ではなく、書く人に条件を書かせる仕組みです。だから、この言葉を知った人が最初にやることは、判断ではなく探すことになります。名前を探す、日付を探す、条件を探す。その3つで、読めるものと読めないものが分かれます。
そして、探して見つからなかったときの扱い方も決めておくと迷いません。見つからないものは、良いとも悪いとも決めずに、判断の材料から外す。第三者検査機関という言葉を、他社を落とすために使わないほうがいい理由も、ここにあります。書かれていないことは、書かれていない、というだけの事実です。
この記事は、言葉と数字の読み方の話です。皮膚が赤い、フケが増えた、同じ場所をなめ続けている、においが急に変わった、耳を振る回数が増えた。こうした変化が続いているときは、毎日のケアの中身を見直す前に動物病院にご相談ください。いつから、どこが、どんなふうに変わったかを書き留めて持っていくと、その場で切り分けてもらえます。試験結果は条件の中の話であって、目の前の1頭の話ではありません。
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mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
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商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
