C02技術・エビデンス

犬と猫のケア用品で、防腐剤が不要になるのはどんな設計か

公開日 2023年3月26日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡いリネンのラグで、白い猫と並んで静かに休んでいる淡い色の犬
ボトルの中で先に変わるのは水そのものより、水に溶けているものの側です。写真:Iza Ponchie/Pexels

犬や猫のケア用品で防腐剤が不要になるのは、汚れを落とす働きを水そのものに持たせたときです。微生物が増えるには、たんぱく質や油分のように、えさになるものが液の中に要ります。えさを処方に置かない設計では、増えるのを遅らせる係の仕事が最初から発生しないので、防腐剤という行が成分表から消えます。台所でも同じことが起きていて、だしを取ったあとの鍋は夏の一晩でにおいが変わり、水道水を張っただけの鍋は同じ一晩で何も起きていません。この記事で並べるのは、落とす力を成分の側に持たせた設計と、水そのものに持たせた設計の2つです。犬や猫に毎日使う1本をどちらから選ぶかの分かれ目は、1か所しかありません。えさになるものが液の中にあるかどうか、それだけです。

腐るのは水そのものより、水に溶けているもの|防腐剤が引き受けている仕事の見分け方

防腐剤とは、液の中で微生物が増えていくのを遅らせるために入れる成分のことです。犬や猫のシャンプーやミストの成分表にパラベン類やフェノキシエタノールの名前が並ぶとき、そこで働いているのがこの係です。役割はそこまでで、それ以上のことも、それ以下のこともしません。入っていれば変わるのが遅くなり、入っていなければ、その遅らせるぶんはどこかで別に手当てすることになります。だから防腐剤の見分け方を成分表の1行だけで済ませようとすると、いつまでも読み終わりません。見るべきなのは、その液の中に遅らせる相手がいるかどうかのほうです。

台所に置き換えると、この相手の正体がはっきりします。かつおと昆布でだしを取った鍋を、夏場に火を止めたまま一晩置く。翌朝、においが変わっています。同じ鍋に水道水を張っただけで一晩置いたほうは、翌朝もほとんど同じままです。温度も時間も同じなのに結果が分かれるのは、鍋の中に溶けているものが違うからです。変わったのは水ではなく、水に溶けていたアミノ酸や脂のほうでした。

同じ一晩でも、液に何が溶けているかで結果が分かれる
鍋の中身一晩置いたあと何が起きているか
だしを取ったあとの湯においと濁りが変わる溶けているアミノ酸と脂がえさになる
水道水だけほとんど変わらないえさになるものが溶けていない
水道水に油を一滴表面から変わりはじめる油の周りだけで増える

この表の右端の列が、犬や猫に使うボトルの中でも同じように働いています。微生物が増えるには、水分と温度のほかに炭素を持ったえさが要ります。たんぱく質、糖、油分、植物エキス。どれも液の中でそれぞれの仕事をしていますが、増えるほうから見ると食べ物です。防腐剤という係は、この食べ物がある前提で置かれています。

Noteこの記事が数えるのは、えさになるものが液の中にあるかどうかだけです

防腐剤の話には、安全か危険かという物差しが持ち込まれがちです。この記事ではその物差しを使いません。防腐剤が入っているものは体によくありませんとも、防腐剤が入っていないので安心ですとも書けません。どちらも成分表から読み取れる範囲を超えています。書けるのは、その液に遅らせる相手がいるかどうかと、いるならどこで引き受けているか、までです。入れる設計にも入れない設計にも、それぞれ成り立つ条件があります。

だから防腐剤が不要という言い方も、正確には2通りに分かれます。ひとつは、入れずに済むよう別の場所で手当てした場合。もうひとつは、そもそも遅らせる相手が液の中にいない場合です。前者は引き算の結果ですが、後者は係の仕事が最初から発生していない状態です。この2つは、棚の前では同じ「防腐剤フリー」に見えます。次の2つの節で、どちらがどちらなのかを設計の側から開いていきます。

軸1・落とす力を成分に持たせる設計|犬と猫のケア用品で防腐剤の使い分けが生まれる場所

汚れを落とす働きを成分に持たせると、その成分自体がえさになりうるものとして液の中に残ります。これは設計の欠点ではなく、順番の問題です。皮脂を浮かせるには界面活性剤が要り、指すべりをよくするには油分やとろみが要り、地肌をしっとりさせるには植物エキスが要ります。どれも入れた理由がはっきりしている成分です。そして同時に、どれも炭素を持っています。

5つとも仕事をしているので、外せばその仕事が消えます。だから入れる設計を選んだ製品では、遅らせる係を1つ置いて時間を稼ぐほうが理にかなっています。防腐剤を入れる判断は、成分を足した結果として必要になった手当てです。足したものの分だけ、守るものが増えている、という読み方をすると順番を間違えません。

犬と猫のケア用品で防腐剤の使い分けが生まれるのは、この「足したかどうか」と「どれだけの期間で使い切るか」が掛け算になる場所です。シャンプーは水を多く含み、泡立ちと指通りのために成分を何種類も足し、しかも1本を何か月もかけて使います。浴室に置かれるので、温度も湿度も上がります。ここは入れる設計が合う条件がそろっています。いっぽう、毛の上に残す使い方をするミストは、1回に出る量が少なく、成分の数も絞れます。

使う場面ごとに、どちらの設計と条件が合いやすいか
使う場面液に足す成分の数1本を使い切る期間条件が合いやすい設計
浴室で洗い流すシャンプー多い(泡・指通り・保湿)数か月遅らせる係を置く設計
毛の上に残すミスト絞れる数週間から2か月えさを置かない設計
指で塗るクリーム多い(油分ととろみ)数か月遅らせる係を置く設計
拭き取りのジェル中くらい1か月から2か月どちらも成り立つ
毎日かけるスプレー少ない数週間えさを置かない設計

この表は、どちらが上という並べ方をしていません。読みたいのは成分の数と使い切る期間が、防腐剤の使い分けをほぼ決めているということだけです。犬が2頭いる家と、猫1匹の家では、同じ300mlでも使い切る速さが3倍違います。同じ製品でも条件がずれるので、棚の上の表示より先に、うちの使う速さを知っておくほうが早く片づきます。

軸2・落とす力を水そのものに持たせる設計|防腐剤が不要になる一点

もうひとつの軸は、落とす働きとなじませる働きを、成分ではなく水の側に持たせるやり方です。ここで使われているのが電解水です。水に電気を通して、酸性側とアルカリ側に分けたもので、mofuwa の場合は三室ダブルイン型の電解分解技術(特許5253483)でつくっています。この特許が守っているのは水をつくる装置の構造で、できあがった水の働きを証明したものではありません。ここは分けて読んでください。

設計として大事なのは、働きを水に持たせた時点で、処方に足すものが要らなくなるという連鎖です。皮脂を動かすために界面活性剤を足さない。手ざわりのために油分を足さない。留まらせるためのとろみも足さない。においを整える香料も足さない。足さないので、えさになるものが液の中に現れません。防腐剤が不要になるのは、外す努力をしたからではなく、遅らせる相手が最初から液の中にいないからです。

落とす力をどちらに持たせたかで、遅らせる係の仕事が変わる 左は落とす働きを成分に持たせた設計です。足した成分がえさになりうるので、遅らせる係が仕事を持ちます。右は働きを水そのものに持たせた設計で、足すものがないため、遅らせる相手が液の中に現れません。 どちらが上という並べ方はしていません 成分に持たせる 界面活性剤で皮脂を浮かせる 油分で手ざわりを整える とろみで留まらせる えさになるものが液に残る 遅らせる係が仕事を持つ 水そのものに持たせる 電解水が皮脂となじむ 足す油分がない とろみをつけない えさになるものが現れない 遅らせる係の仕事が残らない 右の設計は、そのぶん使い切る期間と置き場所を家の側で引き受けます
分かれ目は成分表の行数ではなく、えさになるものが液の中にあるかどうかの一点です。

mofuwa スキンケアミストは、この右側の設計でつくられています。中身は高機能性電解酸化水100%で、原料になる水は精製水で薄めていません。外しているものを名前で並べると、アルコール、添加物、香料、界面活性剤、鉱物油、オイル、着色料、防腐剤の8つです。数だけを書くと読めなくなるので名前で置きますが、この8つはひとつずつ外した結果ではなく、水に働きを持たせた時点でまとめて要らなくなったものです。

確かめられている範囲も、条件つきで書いておきます。当社の電解水については、決められた試験条件のもとで、検査時間30〜60秒後に生菌が検出されなかったという結果が出ています(江東微生物研究所、日本食品分析センター、ユニオンバイテック、日本繊維製品品質技術センターの各検査機関で実施)。これは水そのものを調べた試験です。製品が体の上で何かをするという話でも、家の中で同じことが起きるという話でもありません。

Cautionこの試験は、防腐剤が不要であることを証明した試験ではありません

上の結果は、決められた試験条件のもとで、決められた検体について出たものです。開封して時間がたった液を測ったものでもありません。だから試験を通っているので、防腐剤がなくても変わりませんという書き方はできません。確かめた範囲の話と、家で引き受ける条件の話は、はじめから別の欄に分けたままにしておきます。防腐剤を置かない設計では、使い切る期間と置き場所が、そのまま使う側の受け持ちになります。

この設計の話をすると、水の浸透のしかたや電解の効率の数字がよく引き合いに出されます。どれも別の記事で扱う中身で、防腐剤が要るか不要かという問いとは違う欄にあります。ここで見ているのは1点だけです。液の中に、遅らせる相手がいるかどうか。数字を増やすほど、この1点が見えにくくなります。

えさになるものがあるかどうかで並べ直す|2つの設計の防腐剤の比較

2つの設計を、同じ列で並べます。防腐剤の比較として売り場でよく行われるのは「入っている製品」と「入っていない製品」を横に置くやり方ですが、それでは入っていない側の中身が2種類あることが見えません。入れずに済むよう別の場所で手当てした製品と、遅らせる相手が液の中にいない製品は、同じ表示のまま並んでいます。

防腐剤の比較を、えさになるものの有無で並べ直す
見るところ成分に持たせた設計水そのものに持たせた設計
落とす働きの出どころ足した成分原料の水そのもの
えさになるものの有無液の中にある液の中に現れない
遅らせる係の仕事仕事がある仕事が残らない
防腐剤を置く理由足したぶんを守るため守る相手がいない
香りの扱い整えることができる無香料になる
使い切る期間長くとれる短めに見ておく
置き場所の自由ききやすい1か所に決めておく
家が引き受けるもの保管の条件使い切る速さと保管の条件

表の下から3行が、この比較でいちばん読み落とされる部分です。防腐剤が不要な設計は、無条件に楽なわけではありません。作る側が引き受けていた時間のぶんが、使う側の速さに移っています。毎日使う家なら、この移動はほとんど負担になりません。月に1回しか出さない家では、同じ1本が棚の上で長く待つので、条件のほうが先に崩れます。

香りの行も、設計の連鎖として読めます。香料を入れないのは、においを嫌う動物への配慮という理由が先にありますが、設計の側から見るとにおいの変化を隠さないでおくという意味も持ちます。無香料の液は、変わりはじめたときに人の鼻でも気づけます。えさを置かない設計では、この気づける状態そのものが、遅らせる係の代役のひとつになっています。

つまり防腐剤の比較でそろえるべき列は、入っているかどうかではありません。えさになるものが液の中にあるか、遅らせる時間を誰が引き受けているか、この2列です。この2列でそろえると、同じ「防腐剤フリー」の2本が別の場所に分かれます。売り場で並べて比べられるのは、ここまでです。

うちの棚でどちらを選ぶか|使う回数から入る防腐剤の選び方

防腐剤の選び方は、製品の側からではなく、うちが1本を何日で使い切るかから始めると1回で決まります。成分表を読み比べるより早く、しかも読み違えようがありません。計算はひとつだけです。内容量を、1日に使う回数で割る。300mlのミストを1日に10プッシュ使えば、だいたい1か月半で終わります。週に1回しか出さないなら、1年かかります。

  1. 1日に何回手に取るかを、実際の場面で数える

    散歩から帰ったとき、ブラシを入れる前、寝る前。思い出したときではなく、決まった場面で数えます。犬が2頭いれば単純に2倍になります。ここが計算の分母です。

  2. 内容量をその回数で割って、使い切る日数を出す

    1プッシュで約1mlと見ておくと、300mlは300プッシュぶんです。1日6プッシュなら50日。この数字を、買う前に一度だけ出しておきます。

  3. 日数が2か月を超えるなら、容量の小さいほうへ寄せる

    えさを置かない設計の製品は、使い切る速さを家が引き受けます。2か月で終わらない計算になるなら、大きい1本より小さい1本を選ぶほうが条件に合います。

  4. 開けた日をボトルに直接書く

    油性ペンで日付を書くだけです。表示に開封後の一行があっても、開けた日を覚えていなければ数えられません。防腐剤を置かない設計では、この一手間がいちばん役に立ちます。

  5. 置き場所を1か所に決めて、毎回そこへ戻す

    日が当たらない、暖房の風が当たらない、その子が届かない。この3つを満たす場所を家の中に1か所決めます。毎回変えないほうが、条件がそろいます。

この5つのうち、製品の側を見るのはひとつもありません。防腐剤の選び方が成分表の読み合わせにならないのは、そのためです。読むべき数字は、うちの使う回数のほうにあります。毎日手に取る使い方をしている家では、えさを置かない設計がそのまま条件に合います。棚の奥にしまっておく道具にするなら、遅らせる係が置かれている設計のほうが読みやすくなります。

毎日手に取る使い方ができるかどうかは、その液がどこに使えるかで決まります。mofuwa スキンケアミストは高機能性電解酸化水100%なので、なめる場所にもそのまま使えます。耳のふち、口のまわり、肉球、乾いてきた背中。場所を選んで手を止める必要がないぶん、1日のうちに手に取る回数が自然に増えます。使い切る速さを家が引き受ける設計は、使える場所が広いほど守りやすくなります。これは偶然ではなく、同じ1つの設計から出ている両面です。

棚の前に立ったときに数えるのは、成分表の行数ではありません。1本を何日で使い切るか、その1つだけです。えさになるものが液の中にあるかどうかは、この数字の外側で決まっています。

Product

mofuwa スキンケアミスト

mofuwa スキンケアミスト

200ml / 3,300円(税込)

アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。

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よくある質問

犬用のシャンプーに防腐剤が入っているのは、避けたほうがいいのですか。
入っているかどうかだけで、良し悪しは決まりません。浴室で使うシャンプーは、泡立ちと指通りのために成分を何種類も足していて、しかも1本を何か月もかけて使います。足した成分はえさになりうるので、遅らせる係を1つ置いて時間を稼ぐほうが条件に合います。犬用のシャンプーに防腐剤が入っているのは、落とす働きを成分に持たせた設計の結果です。見るとすれば、その1本を何日で使い切るかと、成分表の行数のほうです。行が2つか3つで終わっている製品は、働きを水の側に持たせているので、遅らせる相手が液の中にいません。
防腐剤が入っていないミストは、開けたあと早く変わってしまうのですか。
早くなるとは決まっていません。変わる速さを決めるのは、液の中にえさになるものがあるかどうかと、外から何が持ち込まれるかの2つです。えさになるものを置いていない設計なら、遅らせる係がなくても持ちこたえる時間はあります。ただし、開けたあとに手や空気が入るぶんは、どの設計でも同じように足されていきます。だから防腐剤を入れていない製品では、使い切る期間を短めに見ておく、という形で条件が渡されます。表示に開封後の一行があるかどうかを見て、なければ自分で日数を決めることになります。
猫に毎日かけるものだと、防腐剤の有無は気にしたほうがいいですか。
気にする場所が、人の化粧品とは少し違います。猫はかけたものを毛づくろいで舐めるので、液に何が入っているかは、口に入るものとして読むことになります。防腐剤が入っているか否かの前に、その1本が舐める場所に使えると書かれているかどうかを見てください。mofuwa スキンケアミストは高機能性電解酸化水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています。防腐剤を含めて何も足していないので、毎日かける回数を数えずに済みます。そのかわり、使い切る速さと置き場所は家の側で引き受けます。
水だけでできているなら、その水のほうが先に変わってしまいませんか。
水そのものは、微生物のえさになりません。増えるには炭素を持ったえさが要るので、純度の高い水は液としては変わりにくい側にいます。ただし、汲んだ水を開けたまま置いておけば変わります。それは水が腐ったのではなく、空気や指から持ち込まれたものが起点になったからです。つまり水100%の処方で見ておくのは、中身の側ではなく、開けたあとに何が入るかの側です。容器の口が出す量だけを外に出す形になっているか、置き場所の温度が動かないか。この2つが、そのまま条件になります。
成分表のどの行を見れば、防腐剤が入っているか分かりますか。
名前で探すしかありません。防腐剤という言葉で書かれていることは少なく、パラベン類、フェノキシエタノール、安息香酸塩などの個別の名前で並んでいます。ただ、見つけたところで良し悪しは決まりません。それより早いのは、成分表の行数そのものを見ることです。行が多い製品は、落とす働きや手ざわりを成分に持たせているので、遅らせる係が置かれている可能性が高くなります。行が2つか3つで終わっている製品は、働きを水の側に持たせています。名前を1つずつ照合するより、こちらのほうが速く読めます。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。