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洗う前に梳かしておく|乾くまでの時間がいちばん変わる

公開日 2023年3月9日|文=mofuwa編集部

明るく片づいた部屋の淡い色の床で、落ち着いて伏せているクリーム色の犬
乾くまでの時間を決めているのは、ドライヤーの風量より、浴室に入る前の5分です。写真:3194556/Pixabay

シャンプーのあと、ドライヤーをあてていた時間を計ったら、38分の日と22分の日がありました。同じ子、同じ浴室、同じドライヤーです。違ったのは、洗う前に乾いたまま5分梳かしたかどうかだけでした。換毛期は浮いた抜け毛が毛の間に溜まっていて、そのまま濡らすと、抜け毛の1本1本が水を抱え込みます。乾かす時間を縮めるのは風量ではなく、水を抱える毛を洗う前に何本減らしておけるかです。この記事では、乾かすのにかかった分数を毎回計りながら、洗う前と上がったあとの手を組み直します。

乾かす時間は浴室に入る前に決まる|シャンプーと抜け毛とブラッシングの順番

換毛期のシャンプーで計っておくと役に立つ数字は、乾かすのにかかった分数です。洗っている時間ではありません。洗うのは10分前後で終わりますが、乾かす時間は日によって倍近く違います。違いを作っているのは、毛の中に何本の抜け毛が残ったまま濡れたか、です。抜けかけて浮いている毛は、被毛の層の中に引っかかったまま水を吸い、風の通り道をふさぎます。

乾かす時間の内訳と、それぞれを縮められる場所
段階何をしている時間かどこで縮むか
最初の3分表面の水を飛ばす上がってすぐ押さえたかどうか
3〜10分毛先から中ほどが乾く洗う前に毛先の絡みを取ったか
10〜25分根元と下毛が乾く残った抜け毛の本数
25分以降毛の間に残った水がなかなか抜けないここを作らないのが目的

3月はここに条件が2つ重なります。下毛が一気に入れ替わるので浮いている毛がいちばん多い時期で、しかも外はまだ寒く、生乾きのまま散歩に出せません。換毛期のシャンプーは、洗う難しさより、乾かしきる難しさのほうが先に来ます。25分を超えたあたりから、その子は立っているのに飽きて動きはじめ、根元が乾ききる前に終わることになります。

洗う前の5分があった日と、なかった日 洗う前に乾いた状態で梳かすと、浮いていた抜け毛は床とブラシに落ちます。梳かさずに濡らすと、同じ毛が被毛の中で水を抱え、根元まで風が届かなくなります。どちらも洗い方は同じで、違うのは浴室に入る前の5分だけです。 計るのは、ドライヤーをあてはじめてから根元が乾くまでの分数 洗う前に5分梳かした日 浮いた抜け毛が先に落ちている 濡らしたとき、水を含む毛が少ない 根元まで風が通る 乾かす時間が20分台で終わる その子が立っている時間も短い そのまま洗った日 浮いた毛が被毛の中に残る 抜け毛が水を抱えて重くなる 根元の手前で風が止まる 乾かす時間が35分を超える 途中で動きはじめる
縮むのは洗う時間ではなく、そのあと立たせておく時間のほうです。

順番を入れ替えるだけで、道具も洗い方も増えません。ブラッシングを洗ったあとの仕上げに置いている家ほど、この5分で乾かす時間が変わります。濡れた毛を梳かすのは、絡みをほどく作業としては必要ですが、抜け毛を落とす作業としてはほとんど働きません。水を吸った毛は根元にからみついて、ブラシの目をすり抜けるからです。

洗う前の5分・浸かる10分・上がってすぐの1分|乾かす時間を縮めるシャンプーのコツ

手順は5つです。乾いたまま5分梳かし、汚れが足先だけなら桶で済ませ、お湯そのものを洗浄液にして浸かり、上がってすぐ1分で浮いた毛を取り、根元から乾かします。計るのは最後の工程の分数だけで、そこに前の4つの結果が全部出ます。

  1. 1|浴室に入る前に、乾いたまま5分梳かす

    毛先から根元へ、1か所5往復ほど。背中、腰、胸、後ろ足の外側の順に回ります。ここで落ちる抜け毛が、その日いちばん多く取れます。乾いた毛は軽いのでブラシの面に集まり、濡らしてから梳かすより、同じ時間で何倍も取れます。静電気で毛が浮く日は、根元に水分を届けてから梳かすと、床に散らずにブラシに残ります。

  2. 2|汚れているのが足先とお尻まわりだけなら、桶で終わらせる

    散歩から帰った足だけを洗うなら、全身を濡らす必要はありません。桶にお湯を張り、そこに足を入れて洗って、そのまま家に入ります。全身を洗わなければ、乾かす時間はそもそも発生しません。換毛期に週1回の全身と、毎日の足先を分けておくと、乾かす分数の合計が大きく変わります。

  3. 3|お湯に溶かして、浸かる

    湯船に溶かしてから10分ほど浸かります。擦りません。泡を手でかき分けて地肌まで届かせる洗い方は、浮いた抜け毛を根元でからませ、そのからんだ毛がそのまま乾かす時間に乗ってきます。お湯そのものが洗浄液になっていれば、かき分けなくても全身に届きます。

  4. 4|上がってすぐの1分で、浮いた毛を1回取る

    タオルで全身を押さえて表面の水を取ったら、目の粗いブラシで一方向に1回だけ通します。濡れた状態で残っている浮いた毛は、このタイミングがいちばん取りやすくなります。何度も往復させると毛が切れるので、1か所1回です。

  5. 5|根元から、毛の流れに沿って乾かす

    風は根元に当てて、毛の流れに沿って動かします。指で毛を分けて、分けた線に風を入れると、25分を超える段階を作らずに済みます。背中、腰、胸、足先の順。最後に指の腹で根元を触り、冷たく感じる場所が残っていないかを確かめてから終わります。

3つ目で使うのはmofuwa入浴シャンプーです。お湯に溶かすと、湯そのものが洗浄液になります。被毛をかき分けて泡を届かせる必要がないので、浮いた抜け毛を根元でからませずに、湯の中へ出せます。乾かす分数を押し上げていたのは、根元でからんだまま水を抱えた毛でした。そこを作らない洗い方にすると、洗う時間ではなく、そのあとの立たせておく時間のほうが縮みます。擦らないぶん、その子がじっと耐えている時間も短くなります。

すすぎが軽く済むのも、乾かす時間に効いてきます。泡を落としきるための長いすすぎは、そのぶん被毛に水を入れる作業でもあるからです。浴室にいる時間そのものが短くなるので、時短の方法としては、風量を上げるより先にここが動きます。犬のシャンプーを短く終わらせたい家では、洗う工程より前と後を組み替えるほうが、結果は出やすくなります。

立ったまま長く支えるのが難しい子や、多頭飼いで1日に何頭も洗う家では、この差がそのまま体力の差になります。mofuwa入浴シャンプーは、浸かるだけで全身に届く形にしてあるので、立たせて擦る時間を作らずに済みます。保湿成分が入っていて、上がったあとの被毛のうるおいを残す作りなので、換毛期に何度も洗う週でも、毛先のぱさつきを感じにくくなります。

Point猫は、全身を1回より足先を何回かに分ける

猫は濡れている時間そのものを嫌がるので、乾かす分数を縮めるより、濡らす面積を減らすほうが早く終わります。汚れているのが足先やお尻まわりだけなら、桶に張ったお湯で部分的に洗って、その場で押さえて拭きます。全身を洗う日は、洗う前の5分の梳かしを2日に分けて済ませておくと、当日に押さえつける時間が減ります。

乾かす分数が延びた日に見直す3つ|シャンプー後の抜け毛が残る場所を家でできる範囲で探す

手順を同じにしているのに乾かす分数が延びる日は、抜け毛が残っている場所が決まっています。延びたぶんの時間は、たいてい最後の10分に集まります。そこで何をしていたかを思い出すと、3つのどれかに当たります。

3つとも、洗う前の5分でほとんど起きなくなります。浮いた抜け毛が先に落ちていれば、濡らしたあとに落とす作業そのものが要らないからです。洗う前のブラッシングは仕上げの前倒しではなく、乾かす時間を作らないための工程です。換毛期のあいだは、この5分だけは削らないでください。

記録は1行で足ります。日付と、乾かすのにかかった分数と、洗う前に梳かしたかどうかの丸だけ。3回か4回たまると、その子の標準の分数が見えてきます。標準が分かると、次に書く変化にすぐ気づけます。

Caution同じ手順なのに、乾かす分数だけが毎回延びていくとき

洗う前に5分梳かしていて、洗い方も乾かす順番も同じなのに、22分だった分数が30分、35分と延びていく。乾かしている最中に、決まった場所だけ体をひねって逃げる。乾いたあとも、そこだけ毛が束になって湿って見える。毛を分けると地肌が赤い、さわると熱い。この延び方は、手順の側では説明がつきません。記録した分数と日付、どこで逃げるようになったかを持って、動物病院の予約を取ってください。何分から何分に、何回かけて延びたのかが分かる紙は、そのまま経過の記録になります。

換毛期に洗う頻度と、そのあいだの5分|乾かす分数を毎回そろえる置き方

換毛期だからといって、シャンプーの回数を増やす必要はありません。増やすのは洗う前の5分のほうです。浮いた抜け毛は毎日出るので、毎日落としておけば、週に1回の全身でも乾かす分数はそろいます。回数を増やすと、そのたびに立たせておく時間が増え、その子の負担だけが積み上がります。

換毛期の3週間の置き方と、そのとき計るもの
頻度やることかかる時間計るもの
毎日乾いたまま3か所を梳かす3〜5分取れた毛の量は見ない
散歩から帰るたび足先を桶で洗う2分全身を濡らさずに済んだ回数
週1回お湯に溶かして浸かる10分乾かす分数
月1回記録を見返す5分分数の標準が動いていないか

毎日の3か所は、洗う日の前日に全身を1周するように組んでおくと無駄がありません。前日に背中と腰、当日の朝に胸と足の外側を済ませておけば、浴室に入る時点で浮いた毛はほとんど落ちています。洗う前の5分を、洗う日だけの作業にしないこと。これが、乾かす分数を毎回そろえるいちばん確実な方法です。

3週間たったら、記録した分数を並べて見てください。最初の週が35分前後で、終わりの週が22分前後になっていれば、変わったのは毛の量ではなく、水を抱える毛をどこで落としたかです。換毛期が終われば浮いた毛は減るので、毎日の3か所は2か所に戻して構いません。分数が同じまま保てているかどうかが、戻していい合図になります。

今週は、次に洗う日の前日に5分だけ予定を入れておいてください。背中と腰を梳かして、落ちた毛をまとめておく。それだけで、当日にその子が立っている時間が短くなります。乾かし終わった時刻を紙に書いておけば、次の週はその数字と比べるところから始められます。

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よくある質問

洗う前のブラッシングは、換毛期でなくてもやったほうがいいですか。
浮いている毛が少ない時期は、5分を2分に短くして構いません。やめてしまうと、絡みが残ったまま濡れることになり、その絡みは水を含むとさらに締まります。ほどくのに時間がかかり、結局は乾かす分数が延びます。時期にかかわらず、毛先の絡みを取るところまではやっておくと、洗っている最中に手が引っかかることも減ります。
ドライヤーの温度は高いほうが早く乾きますか。
温度を上げても、根元まで風が届いていなければ分数は縮みません。届く量を増やすほうが先です。指で毛を分けて、分けた線に風を入れる。この持ち方に変えるだけで、同じ温度でも終わりが早くなります。温風が長く同じ場所に当たると地肌の水分が減るので、風の当て方を先に直してから、温度はいつもどおりに戻してください。
足先だけを桶で洗う日は、そのあと乾かす必要がありますか。
足先は指のあいだに水が残りやすいので、押さえて拭いたあと、指を1本ずつ広げて風を1分あてます。全身を乾かすのとは別の作業で、時間も短く済みます。ここを省くと、指のあいだが湿ったままになり、その子が気にしてなめはじめます。桶で洗う日を毎日続けるなら、この1分もあわせて習慣に入れてください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。