C09シーン別・暮らし
小さな子どもがいる家庭のための新幹線・飛行機|5分で終わらせるケア
新幹線に乗っている2時間半のあいだに、上の子は7回立ち上がりました。そのうち4回は、足元に置いたキャリーをのぞきに行くためです。通路側にこちらが座って、窓側に子ども、キャリーは足元。ペットと子どもを同時に見ようとすると、大人の手が2つでは足りません。片手は子どもの体、もう片手は荷物と切符。犬や猫に使える手が、最初から残っていないのです。安全という言葉をこの日に当てはめるなら、それは「手が空いていない時間に、何がどこに置いてあるか」のことでした。乗せてよいかどうかの確認と手続きは出発前に済ませてある前提で、ここから先は当日の手の配り方だけを書きます。子どもに「係」を1つだけ渡すという組み立てと、持ち物の安全を成分の基準のほうから選び直した2回目の話です。
2時間半で、子どもは7回立ち上がりました|新幹線にペットと乗った日の経験
回数を数えたのは、2回目の新幹線に乗る前に、1回目で何が起きていたのかを思い出せなかったからです。覚えていたのは「大変だった」ということだけで、どこが大変だったかが出てきませんでした。そこで1回目のあと、メモに残した数字を並べ直しました。7回、4回、3回。この3つの数字が、その日の全部でした。
- 7回:子どもが座席から立ち上がった回数(2時間半)
- 4回:そのうち、足元のキャリーをのぞきに行った回数
- 3回:こちらが荷物棚と足元のあいだで、手をふさがれたまま動けなかった場面の数
- 0回:ペットの側に、こちらの手が2つとも向いていた時間
最後の0回が、この日のいちばんの発見でした。ペットのために何もしていなかったわけではありません。片手ではやっていました。けれど、両手が向いた瞬間は一度もありませんでした。小さな子どもがいる家庭で新幹線に乗るというのは、この状態が2時間半続くということです。
ペットの側で起きていることも書いておきます。キャリーの中では姿勢を変えられません。座席の足元は、通路より温度が高くなります。同じ面が下になったまま60分を超えると、キャリーの底に接している被毛の根元に湿り気が残ります。これは新幹線でも飛行機でも同じで、時間の長さだけが条件になります。
子どもの側で起きていることは、もっと単純です。じっとしていられません。30分でお菓子が終わり、45分で外の景色に飽きます。そこから先は、足元のキャリーがいちばん面白いものになります。子どもも犬猫も、長時間じっとしていられない。この一点で、2人の予定がぶつかります。
どの区間で、どういう形なら一緒に乗れるのか。その確認と手続きは、出発前に済ませておく前提です。ここから先は、席についてから降りるまでの2時間半を、大人の手が2つしかない状態でどう配るかだけを書きます。ペットの安全と子どもの安全は、その日は同じ話になります。どちらも「手が届く場所に、何がどう置いてあるか」で決まるからです。
大人の手が2つしかない|新幹線でペットと子どもを同時に見られなくなる理由
手が足りなくなる理由は、単純な足し算ではありません。子どもが動くタイミングと、ペットの様子を見たいタイミングが、ほとんど揃わないからです。同時なら、まだ片方ずつ対応できます。ずれると、行ったり来たりが増えて、そのたびに手が空かない時間が伸びます。
| 時間帯 | 子どもの側で起きること | ペットの側で起きること | 大人の手 |
|---|---|---|---|
| 発車〜30分 | 座席と窓に興味が向いている | キャリーの中で姿勢が決まる | 荷物の整理でふさがっている |
| 30〜60分 | 飲み物とお菓子。こぼす | 静かになる。動きが少ない | 片手はふきん、片手は子ども |
| 60〜120分 | 飽きる。立つ回数が増える | 同じ面が下になったまま時間が過ぎる | 立つたびに追う。両手が空かない |
| 降車前15分 | 荷物と上着でそわそわする | キャリーが動かされる | 荷物を持つので、手が2つとも埋まる |
表の右端を見ると、2時間半のうちに大人の手が両方とも空く時間帯が1つもないことが分かります。これは家族の人数の問題ではありません。大人が2人いても、切符と荷物と子どもで手は埋まります。人数を増やす方向では解けない、というのがこの日の前提です。
ここで「安全」という言葉の意味が、1つはっきりします。この日の安全は、手が空いていない時間に、ものがどこに置いてあるかのことです。キャリーが通路にはみ出していないか。飲み物が倒れる位置にないか。子どもが立ったときに足をかける場所がないか。手で押さえて守るのではなく、置き場所を先に決めておくことで守ります。
- キャリーの位置:足元の奥、壁側に寄せる。通路へは出さない。座る前に決めます
- 飲み物の位置:キャリーの上や横には置かない。テーブルの奥側に置きます
- 拭くものの位置:座席のポケットではなく、こちらのポケットに入れます
- 子どもの荷物:足元ではなく、膝の上か座席の間に。足元はキャリーだけにします
- 大人の荷物:棚に上げる。降りるときに手が2つ必要になるものを、足元に残しません
5つとも、座る前の1分で終わります。座ってしまうと、動かすのに手が要ります。ペットと子どもの両方を連れているときの安全は、走り出す前の1分にほとんど詰まっています。ここまでが、手が足りないという前提を、置き場所で埋める部分です。次は、埋めきれない残りをどうするかの話です。
子どもに「係」を1つだけ渡す|新幹線でペットと動く日の考え方
残りを埋めるのは、3人目の手です。といっても、大人をもう1人連れて行くという話ではありません。子どもに「係」を1つだけ渡します。手伝わせるのではなく、役を渡す。この違いが結果を分けます。手伝いは、こちらが指示を出すたびに大人の手が1つ要ります。役は、渡した時点で子どもの側に残ります。
係は1つに絞ってください。2つ渡すと、子どもは両方をやろうとして、結局こちらに確認しに来ます。確認に来た時点で、大人の手が1つ埋まります。年齢に合わせて、次の4つから1つだけ選びます。
| 係の名前 | やること | やらないこと | 向いている年齢 |
|---|---|---|---|
| のぞき係 | 30分に1回だけ、キャリーの窓から見て、伏せているか座っているかを言葉で言う | 手を入れない。呼びかけない | 4歳ごろから |
| 布係 | キャリーの底の布が寄っていないかを外から見て、寄っていたら大人に言う | 自分で直さない | 5歳ごろから |
| 水の合図係 | 停車のたびに「お水いる?」と大人に聞く | 自分で水を出さない、与えない | 4歳ごろから |
| 静かの係 | トンネルに入ったら手を膝に置いて、自分も静かにする | ペットに触らない | 3歳ごろから |
4つに共通しているのは、「見て、言葉にして、大人に渡す」までで終わっていることです。触る、出す、与える。この3つは全部、大人の側に残してあります。ここが子ども側の安全の線です。子どもに渡すのは観察であって、世話ではありません。この線を最初に引いておくと、こちらが目を離した数十秒に、想定していないことが起きにくくなります。
-
前の日の夜に、係を1つ決めて名前をつける
当日の朝ではなく、前の夜です。名前をつけると、役として残ります。「のぞき係」「布係」のように、そのまま呼べる名前にしてください。何をするかを、子どもの言葉で1回言わせておくと確実です。
-
報告の言葉を、先に決めておく
「ふせてた」「すわってた」「ぬのがよってる」。3つくらいの短い言い方を決めておくと、報告が早くなります。言葉が決まっていないと、子どもは説明しようとして長くなり、そのぶん大人の手が止まります。
-
席に着いたら、1回だけ一緒にやってみせる
発車前の1回だけ、隣で見ながらやらせます。ここでやり方を直しておけば、あとは任せられます。のぞき係なら、どこから見るか、顔をどのくらい近づけるかまで決めます。
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30分ごとのタイミングを、子どもに持たせる
こちらが「今だよ」と言うと、そのたびに手が1つ止まります。停車駅の名前や、時計の長い針の位置を目印にすると、子どもが自分でタイミングを取れます。ここまで渡して、はじめて大人の手が空きます。
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終わったら、係を交代させない
きょうだいがいると交代したくなりますが、1回の移動では交代しません。交代のたびに、やり方の説明で大人の手が要ります。もう1人には別の係を渡すか、帰りの新幹線で交代にしてください。
2回目の新幹線で、上の子には「のぞき係」を渡しました。結果は、立ち上がった回数が7回から3回に減りました。減った理由は単純です。のぞきに行く時間が決まったので、それ以外の時間に立つ理由がなくなったからです。子どもは、やることがないから立ちます。1つだけ役があると、その1つを待つあいだは座っています。
移動の形が変わっても、子どもも犬猫も長時間じっとしていられないという前提は変わりません。係を1つに絞る、報告の言葉を先に決める、触る・出す・与えるは大人が持つ。この3つはそのまま持ち込めます。時間が長いぶん、係の出番の間隔を30分から45分に伸ばすくらいの調整で足ります。
持ち物の安全は、成分の基準で決めました|2回目の新幹線で荷物が減った変化
1回目は、持ち物が多すぎました。ウェットシートが2種類、においを抑えるスプレーが1本、消臭のシートが1袋、水と皿。足元の荷物が増えるほど、置き場所が決まらなくなります。置き場所が決まらないものは、この日の安全にとってそのまま持ち出しになります。だから2回目は、減らすところから始めました。
減らす基準を「使うかもしれないから」にすると、何も減りません。そこで基準を変えました。子どもが同じ手で触るものかどうか、そしてその安全を何で言えるか。この2つです。香りでごまかすものは全部外しました。残ったのは、水を含ませた布1枚と、mofuwa グルーミングスプレー1本だけです。布に含ませてなでる形で使うので、走っている席で水を出す場面がありません。
スプレーを1本に絞るときに見たのが、成分の根拠です。グルーミングスプレーが満たしているのは、清涼飲料水の規格基準でした。拭いた口のまわりをその子がそのままなめても、席でこちらが慌てて手を引かなくて済みます。安全を「なんとなく優しそう」で決めるのではなく、どの規格基準を満たしているかで言えるようになります。子どもがキャリーの布に触り、その手でおにぎりを食べる。そういう場面がある日に、こちらが確かめておきたいのはこの一点でした。
| 見た項目 | この日に確かめたこと |
|---|---|
| どの規格基準を満たしているか | 清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられていること |
| 水そのものの作り方 | 特許5253483の電解技術でつくった電解水を使っていること |
| 浸透に関する数値 | 水分浸透力が精製水の35倍(社内の試験条件下での比較) |
| 試験条件と検査機関 | 16の菌種・ウイルスについて、検査時間30〜60秒後に生菌が検出されなかったこと(江東微生物研究所ほかの検査機関による試験条件下での結果) |
| においの有無 | 無香料であること。狭い席で、においを足さないこと |
表の4行目のように、数値には試験条件と検査機関がセットで示されているかを見ました。数字だけが書いてあるものは、どういう条件で出たのかが分かりません。安全という言葉が、根拠の名前とセットで出てくるかどうか。持ち物を1本に絞るときの基準は、結局そこでした。人の体調や衛生の話にはここでは踏み込みません。見ているのは、成分の基準がどこにあるかだけです。
持ち物が2つになると、降りてからのケアが短くなります。2回目は、ホームを出てから5分で終わりました。布に含ませて、キャリーの底に接していた面を先になでる。次に足。最後に顔まわり。順番を先に決めてあるので、迷う時間がありません。子どもには「布係」を渡して、キャリーの布をたたむところだけ持たせました。
-
降りたら、まずキャリーを床に置ける場所を探す
ホームの端か、待合の椅子の横。抱えたままでは手が2つとも埋まります。置ける場所を見つけるまでは、何もしません。ここで急がないことが、いちばん時間を短くします。
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底に接していた面から、布でなでる
腹、内股、後ろ脚のつけ根。2時間半のあいだ、いちばん長く押されて湿り気がこもっていた面です。こすらず、上から下へ2〜3回。ここに1分かけます。
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足、そのあとに顔まわり
足は指のあいだ。顔まわりは、口のまわりに何かついているときだけ。ついていなければ触りません。触る場所を増やすほど時間が伸びます。
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キャリーの布を出して、子どもにたたませる
ここが子どもの出番です。布をたたむのは、ペットに触らずにできる仕事です。たたんだ布は袋に入れて、家で洗います。次の移動には、洗った布を持って行きます。
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移動先に着いたら、その日は手を増やさない
着いた日に洗ったり、いつもと違う手入れを足したりしません。2時間半のあとに手数が増えると、そこからが長くなります。毎日のケアの範囲に戻すのは、翌日からで足ります。
移動のあとに腹や内股の皮膚が赤い、同じ場所をなめ続けている、耳が熱い、食欲が落ちる、下痢が続く。こうした変化が翌日以降も残るときは、移動の話として片づけずに、動物病院にご相談ください。子どもが心配して何度も触りに行くこともあるので、「今日はさわらない日」と先に決めてしまうほうが、その子も休めます。安全という言葉は、こういう日には「手を止める」という意味になります。
1回目と2回目で変わったのは、新幹線そのものではありません。持ち物が5つから2つに減り、子どもに係が1つ増え、置き場所を座る前に決めるようになった。変わったのは、大人の手が空く時間の作り方だけです。ペットと子どもを同時に見ることはできません。同時に見られないことを前提にして、見る順番と役を先に配っておく。小さな子どもがいる家庭が新幹線でペットと移動する日にできるのは、そこまでだと思います。そしてそこまでやれば、降りてからの5分は本当に5分で終わります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
