C04悩み解決

犬と猫の肉球の乾燥|まず疑いたい3つの原因

公開日 2023年6月19日|文=mofuwa編集部

明るい木の床の上に置かれた、猫の前足の裏
肉球の乾燥は体質ではなく、その日に触れている面の種類で条件が変わります。写真:Peng Louis/Pexels

6月の夕方4時のアスファルトに手のひらを当てると数秒で離したくなる熱さで、その面を肉球は素足のまま20分踏み続けます。肉球の乾燥を体質の話として考えると、こういう条件の差が見えなくなります。うちの子が1日に触れている面は、外の硬い地面と、室内の床と、粒の面の3種類しかありません。この記事では、乾燥の原因をその3つの面に分けて、どれが効いているかを確かめます。

乾いているサインは、肉球のどこに出るか

肉球の乾燥は、見た目より先に手ざわりに出ます。明るい場所で足を持ち上げて、面全体を光に向けてください。そのうえで、指の腹で押します。押して離したときに、へこみがすぐ戻らない状態が、乾燥のいちばん早いサインです。色や粉より、この戻り方のほうが先に変わります。

犬と猫では、最初に出る場所が違います。犬は中央の大きい肉球の面から、猫は指の肉球の先端から変わることが多いところです。猫は外を歩かなくても乾燥します。室内飼いだから関係ない、という前提を先に外してください。

Note肉球だけを見て決めない

肉球を確かめたついでに、背中の毛を指で分けて地肌も見てください。地肌にも粉のようなものが浮いているなら、肉球だけの話ではなく、皮膚全体の乾燥の一部として出ています。その場合、あとで出てくる3つの面をどう入れ替えても、肉球の状態は動きません。被毛を分けて地肌を見る作業は、ブラッシングのついでに30秒でできます。

1日に触れている面を、3つに分けてチェックする

肉球が触れている面は、大きく3種類です。同じ犬種、同じ年齢、同じ食事でも、この3つの割合が違えば乾燥の出方は変わります。体質で分けるかわりに、面で分けます。

肉球が触れている、3つの面
面いつ触れているか何が起きるかどこに出るか
外の硬い面(アスファルト、コンクリート)散歩のあいだ夏は熱、冬は冷え。表面の水分が奪われる中央の大きい肉球の、面全体
室内の硬い面(フローリング、タイル)1日のうち、いちばん長い時間滑って踏ん張るたびに、こすれる指の肉球の先端と、爪のまわり
粒の面(砂利、人工芝、猫砂)数分から数十分細かい粒が、削るように当たる肉球の縁と、指の間

チェックのしかたは単純です。1日を思い出して、この3つにそれぞれ何分ずつ触れているかを書き出します。散歩が20分でも、室内の硬い床の上には10時間以上いることになります。時間の長さで並べると、原因の候補の順番が変わることがあります。

3つのうち、いちばん時間が長い面が、その子の乾燥の主な原因の候補です。2頭飼っていて片方だけ乾いているときは、体質を疑う前に、この3つの時間を比べてください。寝る場所が違うだけで、床に接している時間は変わります。

面が変われば、原因ごとに家でやることも変わります

候補が絞れたら、その面だけを1週間入れ替えます。3つ同時に変えると、どれが効いたのか分からなくなります。原因を確かめる作業と、対処は同じ手順です。

  1. 外の硬い面が長いとき|時間帯をずらす

    出る前に、歩く場所へ手のひらを5秒当ててください。5秒我慢できない温度なら、肉球にも我慢できません。夏は朝と日没後、冬は日中に寄せます。コースの中の土や芝の区間を、少し長く取るだけでも変わります。

  2. 室内の硬い面が長いとき|踏ん張らせない

    滑る床では、その子は指を広げて踏ん張り続けています。よく通る動線と、寝床までの往復にマットを敷いてください。あわせて、足裏の毛と爪の長さを整えます。毛が伸びて肉球より下に出ていると、そのぶん余計に滑ります。

  3. 粒の面が多いとき|そのつど拭き取る

    砂利や人工芝から帰ったら、指の間に残った粒を、湿らせた布で拭き取ります。猫の場合はトイレの出口にマットを置くと、砂が減ります。粒を残したまま乾くと、削られた面の上に、また粒が当たります。

  4. 共通|洗いすぎていないかを見直す

    帰宅のたびに石けんで足を洗っていると、うるおいを保つ成分まで流れます。基本はぬるま湯と布で、洗剤を使うのは泥がついた日だけで足ります。洗った日は、指の間まで水分を移してから床に下ろしてください。

1週間続けたら、s1で見た押し戻りをもう一度確かめます。変わっていれば、その面が原因でした。変わらなければ、次の面に移ります。1つずつ入れ替えるので、3つ試すのに3週間かかりますが、原因を1つに絞れるほうが結果的に早く終わります。

面を入れ替えても、乾燥が続くとき

3つの面をひととおり入れ替えて、それでも肉球の乾燥が続く。この場合、原因は足が触れている面の外側にあります。次に見る場所は3つです。

面で説明がつかないときに、次に見るところ
見る場所確かめ方動くとどうなるか
室内の湿度床から1メートルの高さで測る40%を下回る時間が長いと、肉球以外も乾く
皮膚と被毛の全体背中と脇腹の地肌を、指で分けて見る地肌にも粉が浮くなら、肉球だけの話ではない
洗う頻度この1か月の入浴と足洗いの回数を数える増えた月から乾きはじめていることがある

湿度は、暖房や除湿を使う時期に大きく動きます。外の空気が乾いているかどうかより、その部屋で何時間過ごしているかのほうが効きます。寝ている場所の近くで測ってください。人が過ごすリビングと、寝床のある部屋で数字が違うことがあります。

皮膚と被毛の全体に同じ変化が出ているなら、肉球はその一部として乾いています。この場合、肉球だけに手をかけても追いつきません。ブラッシングのたびに地肌を確かめて、粉の量が増えているのか、同じところで止まっているのかを2週間記録してください。2週間は、記録して比べるための最短の長さです。

3つの面で説明がつかないとき

面でも、湿度でも、洗う頻度でも説明がつかない。あるいは、次のような変化が一緒に出ている。そのときは、家庭で原因を絞る作業をいったん止めてください。

Caution早めに相談したい変化

肉球の一部が赤い、腫れている、熱を持っている。深い割れ目や出血がある。歩き方をかばう、足を上げる。同じ足ばかり舐め続けている。肉球の形や色が左右で明らかに違う。爪のまわりも一緒に変わっている。食欲や元気が落ちている。いずれかに当てはまるときは、乾燥の原因を家で探し続けずに動物病院にご相談ください。

とくに、4本のうち1本だけ様子が違うときは、面の話では説明がつきません。同じ家に住み、同じ地面を歩き、同じ床の上にいるのに、1本だけ条件が違うということは起こりにくいからです。左右差や1本だけの変化は、それ自体が伝えるべき情報になります。

受診のときは、3つの面をどう入れ替えたか、いつからどう変わったかをメモして持っていってください。同じ足を同じ明るさで撮った写真が数枚あれば、経過がそのまま伝わります。行く前に、肉球に何かを塗ってからにするのは避けてください。表面の状態が分からなくなります。

面を1つずつ入れ替えると、3週間かかります。そのあいだに塗るケアが止まるとしたら、理由は肉球ではなく床のほうにあります。べたつくものを塗った足で歩けば、その子がいちばん長く触れている室内の硬い面に、油が薄く広がります。拭いても、翌日にはまた足の裏へ戻ってきます。面を整えるつもりで、面のほうを汚していることになります。mofuwaの肉球クリームは、床に移らないことのほうを先に決めて作られています。保湿を受け持つのは分子の大きさが違う4種のヒアルロン酸で、角質層まで入る小さいほうと、面の上に残る大きいほうが、別々に働きます。入れていない成分が11あります。塗るのは、どの面を入れ替えている週でも同じで、寝床に入る直前です。歩く時間がいちばん短くなるところに置けば、床へ移る量も、肉球へ戻ってくる量も減ります。押し戻りを確かめるのは翌朝、塗る前の手で。

原因が1つに絞れたあとも、その面だけを見張り続けることになります。3つの面の割合は、夏と冬で勝手に入れ替わるからです。散歩が短くなれば室内の硬い面の時間が伸び、暖房が入れば同じ床でも乾き方が変わります。寝床に入る直前という置き場所を決めておくと、面が入れ替わった季節でも、手順のほうは組み直さずに済みます。

Product

mofuwa 肉球クリーム

mofuwa 肉球クリーム

30g / 2,530円(税込)

4種のヒアルロン酸を配合した11成分無添加のクリーム。べたつかず、滑り止めにも配慮した処方です。

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よくある質問

室内から出ない猫でも、肉球は乾燥しますか?
します。猫が1日にいちばん長く触れているのはフローリングやタイルで、そこで滑って踏ん張るたびに指の肉球の先がこすれます。加えて、トイレの砂は粒の面です。外の地面がないぶん、室内の床と猫砂の2つが原因の候補になります。
肉球の保湿は、毎日やってもいいですか?
毎日でも構いませんが、塗る量より塗ったあとの時間のほうが大事です。塗ってすぐ床に下ろすと滑って踏ん張り、かえって同じ場所がこすれます。タオルの上で数分過ごしてから歩かせてください。また、うるおいを足す前に、その日に触れた面の汚れを拭き取っておくほうが先です。
冬に乾くのですが、夏は何もしなくていいですか?
夏は別の理由で条件が変わります。日中のアスファルトは表面温度が高く、短時間でも水分が奪われます。冬は冷えと室内の湿度、夏は路面の熱。同じ肉球の乾燥でも、原因になっている面の効き方が季節で入れ替わると考えてください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。