C04悩み解決
肉球のベタつきが出たときの家庭ケア|順番を変えるだけで変わる
散歩から帰ったあと、肉球の面をひと拭きして終わりにしていませんか。汗が出てくるのは肉球ですが、拭いたあとまで湿って残るのは、指と指のあいだのすきまです。ここを先に乾かすと、面のほうはほとんど拭かなくてよくなります。この記事では、肉球の汗の対処法として、拭く順番をすきまから面へ入れ替える手順と、拭く頻度の決め方までを並べます。
肉球の汗は、拭く順番で残る場所が変わる
犬が汗を出せる場所は、肉球と鼻先に限られています。走ったあと、緊張したとき、暑い地面を歩いたあとに、肉球の表面がしっとりする。ここまではふつうの反応です。考えたいのは、出てきた汗が、そのあとどこへ移動するかのほうです。肉球の面は歩くたびに床から離れ、空気が当たります。だから面に出た汗は、放っておいても乾いていきます。乾かないのは、指と指のあいだ、そして肉球と肉球のすきまです。
| 場所 | 空気の当たり方 | 拭いたあとに残るもの |
|---|---|---|
| 肉球の面 | 歩くたびに床から離れ、空気が当たる | 水分は残りにくい |
| 指と指のあいだ | 毛と皮膚で覆われ、立っているあいだは閉じたまま | 汗と、外から持ち帰った砂が残る |
| 肉球と肉球のすきま | 接地のたびに押しつぶされる | 面から押し出された水分が集まる |
多くの飼い主が拭いているのは、表のいちばん上、肉球の面です。面はもともと乾きやすい場所なので、そこを拭いても、湿りが残っている場所は変わりません。順番をすきまから面へ入れ替えると、面のほうはひと拭きで済むようになります。汗の量を減らそうとするのではなく、汗が留まる場所を先に開ける。これがこの記事の対処法の全体です。
前足は目に入りやすく、拭く回数も自然に多くなります。後ろ足は、伏せているときに指が閉じたままになりやすく、湿った状態が長く続きます。前足だけを丁寧に拭いている家庭では、残っているのはたいてい後ろ足の側です。
家でできる、すきまから始める4ステップ
ここからが手順です。用意するのは、乾いた薄手のタオルか、コットン。1回にかける時間は、4本で3分を目安にしてください。散歩から帰って足を拭く、いつものタイミングにそのまま置き換えます。家でできる対処法として、道具は増やさず、順番だけを変えます。
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指を1本ずつ、外側へ開く
前足なら、親指を除いて4本。人の手で犬の指を軽く広げると、閉じていた面が出てきます。力を入れて開かないでください。その子が抵抗しない範囲で、1〜2ミリ動く程度で十分です。ここに空気が入るだけで、乾き方が変わります。
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すきまに乾いた布を差し込み、3秒押さえる
こするのではなく、差し込んで押さえます。往復させると毛が絡み、その子が足を引きます。水分は、こするより押さえるほうが速く布へ移ります。4本の指のあいだを、順番に3秒ずつ。ここが対処法のいちばん中心です。
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汚れが見えたときだけ、湿らせてから拭き取り
砂や泥が乾いてこびりついているときは、乾いたままこすらないでください。水で湿らせた布をあてて数秒待ち、ゆるんでから拭き取ります。乾いた汚れを乾いた布で動かすと、削れるのは汚れより皮膚のほうです。
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最後に、肉球の面をひと拭きする
ここでようやく面です。すきまが乾いていれば、面に残っている水分はごくわずかで、ひと拭きで終わります。順番を逆にした日との違いは、床へ下ろして10分後に足先を触れば分かります。
毎日4本をやろうとすると続きません。前足2本は毎日、後ろ足は2日に1回という頻度でも、指のあいだが閉じている時間は確実に短くなります。前足のほうが地面に近く、その子自身がなめる回数も多い場所です。
うまくいかないときのコツは、手の形にあります
順番を変えたのに、すきまが乾かない。その多くは、手の使い方でつまずいています。対処法としてのコツは3つだけです。
- 布を指に巻いてから触る:タオルを手のひらで持つと、面積が大きすぎてすきまに届きません。人さし指に1回だけ巻き、指先の厚みで押さえます
- 足首ではなく、肉球のすぐ上を持つ:足首をつかむと、その子は引き抜こうとします。肉球の上を下から支えると、足が浮いたままになり、指が自然に開きます
- 立たせずに、横になっているときにやる:立っている姿勢では体重が足にかかり、指が閉じます。休んでいるときに、片足ずつ
もうひとつ、拭き取りのあとに水分が残る原因が毛です。指のあいだから伸びた毛が長いと、布を当てても水分は毛のほうに残ります。足裏の毛は、トリミングのときに肉球の高さで揃えてもらってください。ご自身でハサミを入れると、その子が足を引いた拍子に皮膚を切ります。毛を短くしておくだけで、同じ3分でも乾き方が変わります。
早く乾かそうとして温風を近づけると、肉球の表面のうるおいまで飛びます。硬くなった肉球は、次に地面を歩いたときに割れやすい状態が続きます。風で乾かすなら、送風だけを30センチ離して数秒。汗を飛ばすためではなく、開いたすきまに空気を通すためだと考えてください。
拭く頻度は、その日に歩いた地面から決める
1日何回、という決め方をすると、必要のない日にも拭くことになります。拭きすぎた足先は、汗が減るのではなく、皮膚の側が荒れていきます。肉球の汗の対処法で頻度を決めるときは、カレンダーではなく、その日に歩いた地面を見てください。
| その日の地面 | 指のあいだに残るもの | 頻度 |
|---|---|---|
| 夏の乾いたアスファルト | 汗が中心。砂は少ない | 帰宅後に1回。すきまだけで足りる |
| 雨あがりの土や芝 | 水分と土。乾くのに時間がかかる | 帰宅後に1回と、30分後にもう1回押さえる |
| 室内だけで過ごした日 | 汗のみ。量は少ない | 夜に1回、前足だけ |
| 雪や、凍結防止剤をまいた道 | 水分と、外から持ち帰ったもの | 帰宅後すぐ。湿らせて拭き取り、そのあと乾かす |
ここまでの順番を2週間続けても、指のあいだが夜まで湿ったままになる。赤くなってきた、においが出てきた、その子がなめる回数が増えた、歩き方が変わった。この4つは、拭く順番を入れ替えても動かない変化です。動物病院で診てもらってください。汗の話で説明がつく範囲を越えています。相談に行く日は、いつからか、どの足か、床へ下ろして何分で湿りが戻るかをメモしていくと、2週間ぶんの記録がそのまま材料になります。
すきまを乾かして、面をひと拭きして終えたあと、その子は床へ下ろされてすぐ歩き出します。肉球クリームが続かなくなる理由の多くは、塗ったあとのこの数分のほうにあります。ロウや油脂をベースにしたものはべたつきやすく、フローリングにも敷物にも跡が残ります。跡が残れば、次にその足が触れるのは自分でつけた汚れです。乾かすために3分かけた足が、床を一周して戻ってくる。それでは順番を入れ替えた意味がなくなります。
mofuwa 肉球クリームを置くのは、この面です。入っている4種のヒアルロン酸は、分子の大きさで行き先が分かれます。小さいものは角質層まで入り、大きいものは表面にとどまって膜になります。拭いて減っていくのは表面の側なので、拭く回数が増える夏は、この2つが両方いります。無添加は11成分。べたつきを抑えてあるので、拭き終わった足をそのまま床へ下ろせます。
塗る場所は、この記事で最後にひと拭きした面だけにしてください。指と指のすきまには入れません。すきまは、3秒ずつ押さえて空気を通した場所です。そこへ油分を置くと、開けたばかりの場所をまた閉じることになります。乾かすのはすきま、うるおいを置くのは面。順番を入れ替えたこの記事では、塗る場所も同じ線で分かれます。
秋になって指のあいだの湿りが気にならなくなっても、3秒押さえる工程だけは残してください。この3秒は水分を布へ移す時間であると同時に、その子の指が今日どこまで開くかを測る時間でもあります。1年ぶん続けると、雨の翌日と乾いた日で開き方が違うことに、触っただけで気づけるようになります。面にクリームを置く日かどうかも、その手ざわりのほうで決められるようになります。
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よくある質問
- 肉球の汗は、においの原因になりますか?
- 汗そのものは、ほとんどにおいません。においが出てくるのは、指のあいだが湿ったまま時間が経ち、そこに外から持ち帰った砂やほこりが残った場合です。順番を変えてもにおいが続くときは、爪のまわりも一緒に確かめてください。爪と皮膚の境目は、指のあいだと同じで乾きにくい場所です。
- 拭いたあとに、保湿は必要ですか?
- 毎日は必要ありません。肉球には、その子自身のうるおいがあります。拭きすぎていなければ、足すものはありません。冬に表面がかさついて見えるときだけ、量を控えめにして様子を見てください。塗ったあとに床で滑るようなら、量が多すぎます。
- 散歩のあと、水で洗ってから拭いたほうがいいですか?
- 毎回洗う必要はありません。洗うと指のあいだまで濡れるため、乾かす時間がそのぶん長くなります。泥がついた日だけ洗い、洗った日は必ずすきまを先に乾かしてください。洗う回数より、乾いている時間のほうが結果を左右します。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
