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肉球のベタつきが出たときの家庭ケア|順番を変えるだけで変わる

公開日 2023年6月26日|文=mofuwa編集部

白い布の上に置かれた犬の前足。肉球と指のあいだがよく見える
汗が出るのは肉球の面ですが、拭いたあとまで湿って残るのは指と指のすきまです。写真:Su La Pyae/Pexels

散歩から帰ったあと、肉球の面をひと拭きして終わりにしていませんか。汗が出てくるのは肉球ですが、拭いたあとまで湿って残るのは、指と指のあいだのすきまです。ここを先に乾かすと、面のほうはほとんど拭かなくてよくなります。この記事では、肉球の汗の対処法として、拭く順番をすきまから面へ入れ替える手順と、拭く頻度の決め方までを並べます。

肉球の汗は、拭く順番で残る場所が変わる

犬が汗を出せる場所は、肉球と鼻先に限られています。走ったあと、緊張したとき、暑い地面を歩いたあとに、肉球の表面がしっとりする。ここまではふつうの反応です。考えたいのは、出てきた汗が、そのあとどこへ移動するかのほうです。肉球の面は歩くたびに床から離れ、空気が当たります。だから面に出た汗は、放っておいても乾いていきます。乾かないのは、指と指のあいだ、そして肉球と肉球のすきまです。

肉球の面と、指のあいだで違うこと
場所空気の当たり方拭いたあとに残るもの
肉球の面歩くたびに床から離れ、空気が当たる水分は残りにくい
指と指のあいだ毛と皮膚で覆われ、立っているあいだは閉じたまま汗と、外から持ち帰った砂が残る
肉球と肉球のすきま接地のたびに押しつぶされる面から押し出された水分が集まる

多くの飼い主が拭いているのは、表のいちばん上、肉球の面です。面はもともと乾きやすい場所なので、そこを拭いても、湿りが残っている場所は変わりません。順番をすきまから面へ入れ替えると、面のほうはひと拭きで済むようになります。汗の量を減らそうとするのではなく、汗が留まる場所を先に開ける。これがこの記事の対処法の全体です。

Note後ろ足のすきまは、見えにくいぶん残ります

前足は目に入りやすく、拭く回数も自然に多くなります。後ろ足は、伏せているときに指が閉じたままになりやすく、湿った状態が長く続きます。前足だけを丁寧に拭いている家庭では、残っているのはたいてい後ろ足の側です。

家でできる、すきまから始める4ステップ

ここからが手順です。用意するのは、乾いた薄手のタオルか、コットン。1回にかける時間は、4本で3分を目安にしてください。散歩から帰って足を拭く、いつものタイミングにそのまま置き換えます。家でできる対処法として、道具は増やさず、順番だけを変えます。

  1. 指を1本ずつ、外側へ開く

    前足なら、親指を除いて4本。人の手で犬の指を軽く広げると、閉じていた面が出てきます。力を入れて開かないでください。その子が抵抗しない範囲で、1〜2ミリ動く程度で十分です。ここに空気が入るだけで、乾き方が変わります。

  2. すきまに乾いた布を差し込み、3秒押さえる

    こするのではなく、差し込んで押さえます。往復させると毛が絡み、その子が足を引きます。水分は、こするより押さえるほうが速く布へ移ります。4本の指のあいだを、順番に3秒ずつ。ここが対処法のいちばん中心です。

  3. 汚れが見えたときだけ、湿らせてから拭き取り

    砂や泥が乾いてこびりついているときは、乾いたままこすらないでください。水で湿らせた布をあてて数秒待ち、ゆるんでから拭き取ります。乾いた汚れを乾いた布で動かすと、削れるのは汚れより皮膚のほうです。

  4. 最後に、肉球の面をひと拭きする

    ここでようやく面です。すきまが乾いていれば、面に残っている水分はごくわずかで、ひと拭きで終わります。順番を逆にした日との違いは、床へ下ろして10分後に足先を触れば分かります。

Point3分が長い日は、前足だけで構いません

毎日4本をやろうとすると続きません。前足2本は毎日、後ろ足は2日に1回という頻度でも、指のあいだが閉じている時間は確実に短くなります。前足のほうが地面に近く、その子自身がなめる回数も多い場所です。

うまくいかないときのコツは、手の形にあります

順番を変えたのに、すきまが乾かない。その多くは、手の使い方でつまずいています。対処法としてのコツは3つだけです。

もうひとつ、拭き取りのあとに水分が残る原因が毛です。指のあいだから伸びた毛が長いと、布を当てても水分は毛のほうに残ります。足裏の毛は、トリミングのときに肉球の高さで揃えてもらってください。ご自身でハサミを入れると、その子が足を引いた拍子に皮膚を切ります。毛を短くしておくだけで、同じ3分でも乾き方が変わります。

Cautionドライヤーの温風を、足先に当て続けないでください

早く乾かそうとして温風を近づけると、肉球の表面のうるおいまで飛びます。硬くなった肉球は、次に地面を歩いたときに割れやすい状態が続きます。風で乾かすなら、送風だけを30センチ離して数秒。汗を飛ばすためではなく、開いたすきまに空気を通すためだと考えてください。

拭く頻度は、その日に歩いた地面から決める

1日何回、という決め方をすると、必要のない日にも拭くことになります。拭きすぎた足先は、汗が減るのではなく、皮膚の側が荒れていきます。肉球の汗の対処法で頻度を決めるときは、カレンダーではなく、その日に歩いた地面を見てください。

その日の地面と、拭く頻度の目安
その日の地面指のあいだに残るもの頻度
夏の乾いたアスファルト汗が中心。砂は少ない帰宅後に1回。すきまだけで足りる
雨あがりの土や芝水分と土。乾くのに時間がかかる帰宅後に1回と、30分後にもう1回押さえる
室内だけで過ごした日汗のみ。量は少ない夜に1回、前足だけ
雪や、凍結防止剤をまいた道水分と、外から持ち帰ったもの帰宅後すぐ。湿らせて拭き取り、そのあと乾かす

ここまでの順番を2週間続けても、指のあいだが夜まで湿ったままになる。赤くなってきた、においが出てきた、その子がなめる回数が増えた、歩き方が変わった。この4つは、拭く順番を入れ替えても動かない変化です。動物病院で診てもらってください。汗の話で説明がつく範囲を越えています。相談に行く日は、いつからか、どの足か、床へ下ろして何分で湿りが戻るかをメモしていくと、2週間ぶんの記録がそのまま材料になります。

すきまを乾かして、面をひと拭きして終えたあと、その子は床へ下ろされてすぐ歩き出します。肉球クリームが続かなくなる理由の多くは、塗ったあとのこの数分のほうにあります。ロウや油脂をベースにしたものはべたつきやすく、フローリングにも敷物にも跡が残ります。跡が残れば、次にその足が触れるのは自分でつけた汚れです。乾かすために3分かけた足が、床を一周して戻ってくる。それでは順番を入れ替えた意味がなくなります。

mofuwa 肉球クリームを置くのは、この面です。入っている4種のヒアルロン酸は、分子の大きさで行き先が分かれます。小さいものは角質層まで入り、大きいものは表面にとどまって膜になります。拭いて減っていくのは表面の側なので、拭く回数が増える夏は、この2つが両方いります。無添加は11成分。べたつきを抑えてあるので、拭き終わった足をそのまま床へ下ろせます。

塗る場所は、この記事で最後にひと拭きした面だけにしてください。指と指のすきまには入れません。すきまは、3秒ずつ押さえて空気を通した場所です。そこへ油分を置くと、開けたばかりの場所をまた閉じることになります。乾かすのはすきま、うるおいを置くのは面。順番を入れ替えたこの記事では、塗る場所も同じ線で分かれます。

秋になって指のあいだの湿りが気にならなくなっても、3秒押さえる工程だけは残してください。この3秒は水分を布へ移す時間であると同時に、その子の指が今日どこまで開くかを測る時間でもあります。1年ぶん続けると、雨の翌日と乾いた日で開き方が違うことに、触っただけで気づけるようになります。面にクリームを置く日かどうかも、その手ざわりのほうで決められるようになります。

Product

mofuwa 肉球クリーム

mofuwa 肉球クリーム

30g / 2,530円(税込)

4種のヒアルロン酸を配合した11成分無添加のクリーム。べたつかず、滑り止めにも配慮した処方です。

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よくある質問

肉球の汗は、においの原因になりますか?
汗そのものは、ほとんどにおいません。においが出てくるのは、指のあいだが湿ったまま時間が経ち、そこに外から持ち帰った砂やほこりが残った場合です。順番を変えてもにおいが続くときは、爪のまわりも一緒に確かめてください。爪と皮膚の境目は、指のあいだと同じで乾きにくい場所です。
拭いたあとに、保湿は必要ですか?
毎日は必要ありません。肉球には、その子自身のうるおいがあります。拭きすぎていなければ、足すものはありません。冬に表面がかさついて見えるときだけ、量を控えめにして様子を見てください。塗ったあとに床で滑るようなら、量が多すぎます。
散歩のあと、水で洗ってから拭いたほうがいいですか?
毎回洗う必要はありません。洗うと指のあいだまで濡れるため、乾かす時間がそのぶん長くなります。泥がついた日だけ洗い、洗った日は必ずすきまを先に乾かしてください。洗う回数より、乾いている時間のほうが結果を左右します。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。