C04悩み解決

爪まわりの汚れを繰り返さないために、毎日やっておきたいこと

公開日 2023年7月3日|文=mofuwa編集部

人の手にのせられた犬の前足。爪と皮膚の境目が見えている
爪まわりの汚れの量は、その爪が伸びていた日数でほぼ決まります。写真:andarapz/Pixabay

爪を切った翌週はきれいなのに、3週間後には境目に黒い筋が戻っている。この差をつくっているのは、汚れが入り込んでいた日数です。爪が伸びるほど地面に当たる角度が変わり、爪と皮膚の境目が下を向いて、そこへ砂が押し込まれます。だから爪まわりの汚れの予防は、切る周期を一定に保つところから始まります。毎日やることは、指で伸び具合を確かめる10秒だけです。

汚れが戻るのは、爪切りの頻度がばらついた月

爪まわりの汚れは、ある日突然たまるものではありません。爪が伸びていくあいだに、毎日少しずつ入り込みます。だから汚れの量は、その爪が伸びていた日数にほぼ比例します。汚れの種類を見分けるより先に、何日ぶんの汚れなのかを考えたほうが早い、ということです。

爪が短いあいだは、地面に先に着くのは肉球です。爪は少し浮いていて、境目は前を向いています。ところが爪が伸びてくると、爪先のほうが先に着くようになり、歩くたびに爪と皮膚の境目が地面のほうを向きます。そこへ砂が入る。散歩の1歩ごとに起きているので、日数がそのまま量になります。

爪を切ってからの日数と、境目に入る量
爪切りからの日数爪の当たり方境目の状態
0〜7日肉球が先に着く汚れはほとんど入らない
8〜21日爪先と肉球が同時に着く歩くたびに、境目が地面を向きはじめる
22日以降爪先が先に着く境目が開き、砂が押し込まれる

切る頻度が月によってばらつくと、22日以降の期間だけが長くなります。3週間で切った月と、6週間空いた月では、汚れが入り込む日数が何倍も違います。同じケアをしていても、月によって汚れの量が変わるのはこのためです。爪まわりの汚れの予防を考えるとき、最初に手を入れるのは落とし方ではなく、この日数のほうです。

Note猫は、周期を爪とぎの様子で決めます

猫の爪は外側の層が剥がれるため、犬と同じ日数では測れません。爪とぎに引っかかるようになった日を、周期の起点にしてください。とくに後ろ足は自分で研ぐ機会が少なく、伸びたままになりやすい場所です。抱いたときに、後ろ足の爪も一緒に確かめてください。

予防のためにできる、4つの順番

予防の考え方は単純です。爪の長さを、いつも同じ範囲に収めること。汚れを落とす技術ではなく、汚れが入る日数のほうを短く固定します。そのために、次の4つを順番どおりに置いてください。

  1. 今日が、切ってから何日目かをはっきりさせる

    前回いつ切ったか思い出せないなら、今日切って、今日を0日目にしてください。周期を固定する作業は、日付を1つ決めるところからしか始まりません。爪まわりの汚れの予防で最初にやるのは、掃除ではなく起点づくりです。

  2. 次に切る日を、先に決めて書いておく

    犬なら3週間後、猫の後ろ足なら4週間後を目安に、カレンダーへ入れます。伸びてから予定を決めると、月ごとに間隔がばらつきます。予防のためにできることの中で、いちばん効くのがこの1行です。

  3. 切った直後に、境目を湿らせてから拭き取り

    切ったあとは、境目がいちばん開いています。乾いたままこすらず、湿らせた布を数秒あて、ゆるんでから拭き取ります。ここで残ったものが、次の3週間の出発点になります。取り切ろうとせず、浮いたぶんだけで構いません。

  4. 翌日から、毎日1回だけ指で確かめる

    やり方は次のセクションに書きます。毎日やることは、この確かめだけです。毎日こする作業を増やすと、続かないうえに境目の皮膚が薄くなります。

Point周期は、その子の伸びる速さで決め直します

3週間で切ってみて、まだ肉球より爪が短いなら4週間へ延ばす。逆に、床でカチカチ音がしているなら2週間へ縮める。2回試せば、その子の周期が決まります。いちど決めたら、季節が変わっても動かさないでください。予防は、間隔を短くすることより、ばらつかせないことのほうが効きます。

続けるコツと、周期を守っても汚れが戻るとき

続けるコツは2つです。1つは、爪を切った日に、その場で次の予定を書くこと。もう1つは、4本すべてを毎回きれいにやろうとしないこと。予防は、完璧にやった月と何もしなかった月を繰り返すより、ばらつきの小さい状態を保つほうが結果に出ます。

続かなくなる場面と、そのときの落としどころ
続かなくなる場面落としどころ
切る日に、時間がとれないその日は前足2本だけ切る。後ろ足は3日以内に回す
嫌がって暴れる1日1本でよい。4日かけて1周する
伸び具合が分からない床を歩く音を聞く。カチカチ鳴れば周期の後半
汚れが気になって、毎日こすってしまう湿らせて押さえるだけに変える。取り切らない

拭き取りのやり方も、ここで決めておきます。乾いた布でこすらず、湿らせた布を境目に数秒あててから、浮いたぶんだけを外へ出します。爪へ直接液を吹きかけると量が多くなり、指のあいだが濡れたままになります。布に含ませてから当てる、という順番を変えないでください。境目に入った砂は、こすって削るものではなく、ゆるませてから外へ出すものです。

周期を守り、毎日の確かめを2週間続けても、境目の汚れが戻る。あるいは、爪のまわりが赤い、腫れている、触ると痛がる、爪が欠けた、色が変わった、1本だけ様子が違う。いずれかに当てはまるときは、動物病院にご相談ください。爪の根元は皮膚と続いていて、家庭でできるのは境目に汚れをためないところまでです。受診のときは、前回いつ切ったか、どの指か、その子が気にしはじめたのはいつかを伝えてください。

毎日のやり方は、指先で伸び具合を確かめるだけ

毎日のやり方は1つです。その子の前足を持ち上げて、爪の先を自分の指の腹でなでる。見るのではなく、触って確かめます。黒い爪の子でも、長さと引っかかりは指で分かります。かかる時間は、4本で10秒です。

毎日の目的は、汚れを取ることではなく、周期のどこにいるかを知ることです。ここを取る作業に変えてしまうと続きません。爪のまわりを毎日こすっていると、境目の皮膚が薄くなり、かえって汚れが入りやすい状態が続きます。触って確かめるだけ、と決めてください。

足を触られるのが苦手な子は、寝ているときの前足から始めます。散歩から帰って体を拭くついでに10秒足す、という形でも構いません。予防は、新しい習慣を1つ増やすより、すでにある習慣へ付け足すほうが続きます。爪の長さを確かめるついでに、指のあいだの湿りも一緒に見ておくと、拭き取りの回数を増やさずに済みます。

毎日の10秒に、1つだけ足せることがあります。爪と皮膚の境目は、その子の舌が届かない場所です。前足そのものはよく舐めますが、境目に押し込まれた砂は、舐めても外へは出ません。爪のまわりだけは、その子自身の手入れが入らない場所だと考えてください。

mofuwa スキンケアミストは、電解水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアしています。爪のまわりは、拭いた数秒後にその子が口を持っていく場所です。前足の先は、伏せた姿勢のまま口が届く、その子がいちばん長く舐めていられる場所でもあります。舐めても問題のない基準でつくられていることが、そのまま爪まわりでの使いどころになります。布に取ってから、境目だけに当ててください。爪へ直接吹きかけると、指のあいだが濡れたままになります。

この10秒は、汚れを取るための時間ではありません。その子の爪が、いま周期のどこにいるのかを、指で知るための時間です。3か月続けると、カレンダーを見なくても、触った瞬間に「そろそろ」が分かるようになります。爪まわりの汚れの予防が仕上がるのは、次に切る日を思い出す作業がいらなくなったときです。そこまで来ると、月ごとに汚れの量が変わることもなくなります。

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よくある質問

爪を切る周期は、犬と猫で違いますか?
違います。犬は伸びた分がそのまま残るため、日数で管理できます。猫は外側の層が剥がれるので、日数より爪とぎの様子を起点にしてください。ただし猫でも後ろ足は研ぐ機会が少なく、伸びたままになりやすい場所です。前足と同じ周期で確かめてください。
黒い爪でも、同じ周期でいいですか?
周期は同じで構いません。黒い爪は血管の位置が見えないため、一度に深く切ろうとせず、短い間隔で少しずつ切るほうが安全です。周期を一定にしておくと、1回に切る量が小さくなり、その意味でも黒い爪の子ほど日付を決めておく利点があります。
爪切りをサロンに任せています。予防はどうすればいいですか?
サロンの予約を、周期のほうに合わせてください。伸びてから予約すると、月ごとに間隔がばらつきます。次の予約をその場で入れ、そこを起点に毎日10秒の確かめを続ければ、家でやることは変わりません。伸びが早いと感じたら、次回の間隔を1週間縮めてもらってください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。