C04悩み解決

指の間をなめるはいつ病院へ?家で様子を見ていい範囲

公開日 2023年7月17日|文=mofuwa編集部

明るい床の上で前足の指の間をなめている犬
受診の目安になるのは、なめる場所がいくつあるかと、なめる時間帯がいつかの2つです。写真:https://kaboompics.com//Pexels

玄関マットに座り込んで、左前足の指の間を5分ほどなめている。その場面だけを見て、病院へ行くかどうかを決めるのは難しいところです。家で見ていていい範囲と、受診の線を分けるのは2つだけ。なめる場所がいくつあるかと、なめる時間帯がいつかです。この記事では、指の間をなめるときの受診の目安を、この2つの軸だけで並べます。

まず、なめている場所がいくつあるかを数える

指の間をなめる姿を見たとき、最初にやるのは止めさせることではなく、数えることです。なめる場所が1か所なのか、2か所以上なのか。ここが、家で見ていい範囲と受診の線を分ける1本目の軸になります。強さや時間の長さは、飼い主によって受け取り方が変わりますが、数は誰が数えても同じです。

数え方は、足の本数ではありません。左前足の中指と薬指のあいだ、で1か所と数えます。同じ足でも、別のすきまをなめていれば2か所です。指の間をなめる行動を記録するときは、この単位に揃えてください。

Note見ていない時間の分は、跡で数えます

留守のあいだになめていたかどうかは、毛の色と硬さで分かります。唾液がついて乾いた毛は、まわりより硬く、白い毛なら赤茶色に変わります。帰宅したらすぐ、4本の足先を順番に触ってください。触ってから、その日になめる場所をメモします。

2つの軸で見分ける、4つの組み合わせ

場所の数と、なめる時間帯。この2つを掛け合わせると4つに分かれます。指の間をなめるときの受診の目安は、その子がこの表のどこにいるかで決まります。見分け方としては、これ以上細かくしないほうが、判断がぶれません。

なめる場所の数 × なめる時間帯
散歩のあとだけなめる散歩に行かない日もなめる
1か所だけ外から持ち帰ったものを先に疑う。1週間は家で見ていい外の話では説明がつかない。1週間以内に相談
2か所以上外で触れる量が多いか、体の側が変わっている。3日以内に相談その週のうちに受診

左上の1つだけが、家で様子見していい範囲です。残りの3つは、外から持ち帰ったもので説明がつきません。指の間は、散歩中に地面へいちばん近く、草の先や砂が直接入る場所です。だからこそ、外に行った日だけ、1か所だけ、という形になっているうちは、外の条件を疑う順番で構いません。

逆に、散歩へ行かなかった日にもなめるなら、持ち帰ったもの以外の理由を考えることになります。場所が増えていく場合も同じです。体のどこかで起きていることが、その子の口が届きやすい足先に出ている、という見方に切り替えてください。時間帯と数の2つを書いておけば、この切り替えは自分で判断できます。

1か所を散歩のあとだけ、なら様子見できる範囲

表の左上にいるとき、家で様子見していい期間は1週間です。皮膚の変化は2週間見ることもありますが、なめるという行動は、続くほど皮膚のほうが変わっていきます。だから、この記事の様子見は2週間ではなく1週間で区切ります。その7日間でやることは3つだけです。

7日たったところで、なめる回数が減っていれば、外から持ち帰ったもので説明がつきます。減っていないなら、様子見の期間を延ばさないでください。1週間で変わらなかったものが、2週目に自然に減ることは多くありません。延ばした分だけ、なめた場所の皮膚が厚く、硬くなっていきます。

Caution様子見の途中でも、線を引き直す条件

7日を待たずに、なめる場所が増えた/片足だけ腫れてきた/指の間が赤い/出血した/においが出たときは、そこで様子見をやめてください。期間より、変化の向きが優先します。7日は、何も増えていない場合の上限です。

場所が増えた日、散歩に行かない日も続くとき

ここからは、表の右上・左下・右下にいるときの話です。共通しているのは、外から持ち帰ったものだけでは説明がつかない、という点です。指の間をなめる行動が、散歩という出来事から離れはじめています。

場所が増えたということは、原因になっているものが1か所に留まっていない、ということです。その子にとって足先は、口が届いてしまう場所です。体のどこかで起きた変化が、いちばん届きやすいところに出ていると考えると、増え方の意味が分かります。ここで拭く回数を増やしても、なめる場所は減りません。

いま起きていることと、受診までに待てる時間
いま起きていること待てる時間
1か所のまま。散歩に行かない日もなめる1週間以内に相談
2か所以上に増えた。なめるのは散歩のあとだけ3日以内に相談
2か所以上。散歩に行かない日もなめるその週のうちに受診
なめている場所が腫れている、出血しているその日のうちに受診

増えたという事実そのものが、判断の材料です。数が増えたときに家庭でのケアを厚くすると、判断の材料まで消えてしまいます。拭く回数も、足を洗う回数も、いまのまま据え置いてください。受診の目安を越えたかどうかは、ケアの手数ではなく、数と時間帯で決めます。

待たずに動くサインと、当日持っていく3つ

ここまでの期間の話とは別に、その日のうちに動物病院にご相談いただきたいサインがあります。数と時間帯を数えている途中でも、次に当てはまったら、そこで数えるのをやめてください。

Caution期間の話を打ち切るサイン

指の間が腫れている/出血している/じくじくしている/においが出た/触ると痛がる/足を着かない、かばって歩く/止められないほどなめる時間が続く/熱をもっている/元気や食欲が落ちている。いずれかがあるときは、様子見の期間は関係ありません。数を数えるのをやめて、その日のうちに動物病院へご連絡ください。

受診のときに持っていくものは3つです。なめる場所と時間帯を書いた記録、足先の写真、いま家で使っているもの。写真は明るいところで、指の間を軽く開いて撮ってください。数日ぶんを並べると、広がっているのか、同じ場所で止まっているのかが伝わります。診察の直前に足先を洗ってしまうと、においや色が分からなくなることがあるため、当日は拭かずに連れて行ってください。

散歩のあとに足先の汚れを外しておくことは、数を数えている期間とは別に、毎日やれることです。足先は口が届く場所ですが、なめても汚れは外れず、口の中へ移るだけです。外して乾かすところまでは、人が代わる必要があります。mofuwa スキンケアミストは、指の間のように舐められる場所を前提にした水で、中身は高機能性電解酸化水だけです。拭いた直後に、その子が同じ場所をなめにくる前提の場所なので、舐めても差し支えのない基準であることが、そのまま指の間での使いどころになります。

スキンケアミストを布に含ませて、爪のまわりと指の間を、指を軽く開いて一度だけ押さえてください。なめている場所には直接吹きかけないでください。拭いたあとは、床へ下ろす前に乾かす時間をつくってください。濡れたまま下ろすと、その子がなめる回数はかえって増えます。

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よくある質問

なめるのをやめさせるために、エリザベスカラーをつけてもいいですか?
自己判断で長時間つけるのはおすすめしません。1か所を散歩のあとだけなら、まず乾かす時間をつくるほうが先です。カラーで止めたいと感じるほど続いているなら、その時点で受診の目安を越えています。装着の要否も含めて、動物病院にご相談ください。
両方の前足を、同じくらいなめます。左右対称なら心配は要りませんか?
左右対称は、場所の数でいえば2か所以上です。外から持ち帰ったものは、ふつう片側に偏ります。両前足に同じだけ出ているときは、外の話で説明がつきにくくなります。3日以内の相談をおすすめします。
毎日ではなく、3日に1回くらいです。この場合も数えるのですか?
回数が少なくても、場所と時間帯の2つはそのまま使えます。3日に1回でも、なめる場所が同じ1か所で、散歩へ行った日に寄っているなら、外から持ち帰ったものを先に疑います。日にちが散らばっていて、散歩に行かない日にも出ているなら、頻度が低くても受診の目安に入ります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。