C04悩み解決
シニア期の換毛期の抜け毛|若い頃と同じケアでは追いつかない
去年は5月の連休あたりで落ち着いた換毛期が、13歳を過ぎたころから6月に入ってもまだ続いています。1日にブラシで取れる抜け毛の量は、若い頃よりむしろ減りました。それなのに終わりが来ないので、ひと春でかき集めた毛の総量はほとんど変わりません。シニアの換毛期で動くのは量ではなく、続く日数のほうです。この記事では、抜け毛を「今日どれだけ取れたか」で見るのをやめて、日数で数える形に組み替えます。
今年はあまり抜けない、と感じる理由
シニア期に入った子と暮らす飼い主から、換毛期のはずなのに今年は抜け毛が少ない、という話をよく聞きます。実際、ブラシに絡む量は減っています。1日あたりで見れば、若い頃の半分ということもあります。ただ、減っているのは1日あたりの量であって、換毛期そのものが軽くなったわけではありません。シニアの換毛期を読み違える入口は、ここにあります。
1日の抜け毛が減って見える理由は、大きく3つに分かれます。どれも被毛の量とは別の話です。
- 毛が生え替わる速さが落ちている:新しい毛が古い毛を押し出す力が弱くなり、抜けた毛がすぐには落ちず、被毛の中に留まります
- 毛の本数そのものが減っている:もとの本数が少なければ、同じ割合で入れ替わっても、1日に抜ける本数は少なくなります
- 動く量が減っている:走る、体をこすりつける、身震いをする。抜けた毛を体から落としていたのは、その子自身の動きでした
3つめが、いちばん見落とされます。抜けた毛が床に落ちていないだけで、体の上には同じだけ残っています。掃除機のゴミが減ったこと、服につく毛が減ったこと、これらを換毛期が軽くなったサインとして受け取ってしまうと、ブラッシングの手が早く止まります。手を止めた側で、抜けた毛は根元にたまり続けます。
猫は自分の毛づくろいで抜け毛を落としています。シニア期に入ると、毛づくろいに使う時間そのものが短くなります。体が硬くなって届かない場所ができることもあります。床に落ちる毛が減った猫は、抜け毛が減ったのではなく、落とす作業をやめただけかもしれません。背中の真ん中や腰のあたりを、指で分けて確かめてください。
山がなくなって、裾野だけが伸びる変化
若い頃の換毛期には、はっきりした山がありました。始まって数日で一気に増え、2週間ほどで頂点を越え、3週目には目に見えて落ち着く。飼い主の側にも「今週が山だ」という実感があり、その週だけブラッシングを増やせば乗り切れました。
シニア期の換毛期には、この山ができません。少しずつ始まり、少しずつ抜け続け、1か月から1か月半かけて、いつ終わったのか分からないまま終わります。抜け毛の変化は、高さではなく横幅に出ます。
| 見るところ | 若い頃 | シニア期 |
|---|---|---|
| 始まり方 | 数日で一気に増える | いつ始まったか分かりにくい |
| 1日の抜け毛 | 多い日がはっきりある | 毎日、少しずつ |
| 山 | 2週目にある | はっきりした山がない |
| 終わり方 | 3週目に急に落ち着く | 終わったかどうかが分からない |
| ひと季節の総量 | 多い | ほとんど変わらない |
表のいちばん下が、この記事でお伝えしたいところです。1日の量が半分になっても、続く日数が倍になれば、抜け毛の総量は同じです。「今年は楽だった」と感じたまま、6月も7月も抜け続けます。楽に感じたぶんだけブラッシングの回数を落としていると、季節の後半で被毛の根元に毛がたまり、梅雨の湿気とあわせて絡みはじめます。
シニアの換毛期を、若い頃の記憶と重ねて「今年は軽い年だった」と結論づけないでください。軽いのではなく、まだ途中です。
6月まで抜け続ける子は、換毛期の後半が梅雨の湿気と重なります。抜けた毛が残っているところは空気が入れ替わらないので、根元にこもった湿気が抜けるのに時間がかかります。この時期に増やせるのは洗う回数ではなく、さわる回数のほうです。mofuwa グルーミングスプレーをブラシと同じ場所に置いておくと、思い出した時点で手が動きます。背中から腰へ吹いて、毛の流れに沿って乾いた布で拭き取るだけなら、伏せた姿勢のままでも終わります。
抜けた量ではなく、日数で数えるという考え方
換毛期のあいだ、こちらが変えられるのはブラッシングの続け方だけです。そして続け方を決める基準を、量から日数に変えると、シニア期でも判断ができるようになります。量を基準にすると、シニアの換毛期はいつまでも「もう終わったのでは」という疑いが残り、たいてい早く手を止めます。
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換毛期が始まった日を1日目として、カレンダーに書く
正確でなくて構いません。ブラシに毛がまとまって付きはじめた日を1日目にします。始まりの日を決めないと、日数で数えられません。
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毎日、ブラシに毛が付いたかどうかだけを◯×で書く
量は書きません。多いか少ないかを記録しはじめると、また量の話に戻ってしまいます。付いたか、付かなかったか。判断に迷う日は◯にしておいてください。
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×が7日続いたら、その換毛期はひとまず終わり
1日や2日の×では判断しません。シニア期の抜け毛は、数日おきに戻ってくる形で終わっていきます。7日という長さは、その戻りをまたぐために取っています。
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終わるまでは、頻度を落とさない
1回5分で構いません。長くやるより、毎日触るほうが効きます。シニア期は1回に取れる量が少ないので、回数を減らすと単純に取り残しが増えます。立たせ続けずに、伏せている姿勢のままできる範囲で構いません。
ブラシは、毛先だけを通しても意味がありません。抜けた毛がたまっているのは根元です。指で毛を分けて、地肌が見える状態にしてから、その面にブラシを当ててください。毛先だけをとかしていると、表面はきれいなのに根元に毛がたまった状態ができあがります。
その分け目が、乾いた毛では静電気でふさがります。mofuwa グルーミングスプレーを分けたい線へひと吹きしてから指を入れると、毛が寝たまま開くので、地肌が見える状態を保てます。シニア期は1回に取れる量が少ないぶん、開いた面にブラシを当てられたかどうかで、その日の取り残しが決まります。スプレーするだけなので、伏せている姿勢を崩さずに済みます。舐めても差し支えない基準でつくられているので、毛づくろいが残っている子でも量を気にせず使えます。
乾いた毛にブラシを当てると、静電気で毛が浮き、抜けた毛が空気中に散ります。散った毛は、また被毛の上に戻ってきます。ブラッシングの前に、毛の表面を軽く湿らせておくだけで、毛先の暴れ方が変わります。水でも構いませんが、mofuwa グルーミングスプレーだと、毛を落ち着かせるのと、たまった汚れを拭き取るのが1回で済みます。うるおいを足すというより、毛を落ち着かせて、根元まで手を入れやすくするための一手間だと考えてください。
若い頃の経験が、そのままでは当てにならないところ
若い頃の経験が邪魔をするのは、日数の見積もりだけではありません。シニア期は、抜け毛に関するたいていのことを「年齢のせい」で説明できてしまいます。説明がついてしまうぶん、別の理由で起きている変化が、そのまま何か月も置かれます。
次の5つは、換毛期の日数では説明がつきません。シニアかどうかとは切り離して見てください。
- 左右で抜け方が違う:換毛期は全身で同じように進みます。片側だけ薄いのは、別の理由です
- 地肌が見えるほど薄くなった場所がある:換毛期の抜け毛は、抜けたそばから次が生えています。地肌が見えるのは、生えてきていないということです
- 抜けるのではなく、途中で切れている:毛先を指でつまむと、根元の白い部分がない毛ばかり取れます
- 皮膚に赤み、かさつき、においがある:毛の話ではなく、皮膚の側で何かが起きています
- その場所を気にして舐める、かく:抜け毛が増えたから舐めるのではなく、舐めているから抜けていることがあります
これらに当てはまるときは、ブラッシングの回数を増やしても変わりません。換毛期の話として様子を見ずに、動物病院にご相談ください。その際、いつから、どのあたりが、どう変わったかをメモしていくと診察が早く進みます。週に一度、同じ場所を同じ明るさで撮った写真があれば、そのまま経過の記録になります。
数えるのは、量ではなく日数です。◯と×をカレンダーに付けながら、1回5分のブラッシングを毎日続ける。×が7日並んだ日が、この換毛期の終わりです。その記録が、来年どのくらいの幅で構えればいいかを教えてくれます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
