C09シーン別・暮らし
在宅ワークの日、敏感肌の子と暮らす人はどうしている?
在宅ワークの日、席を立ってコップを取りに行くまでの4メートルのあいだに、その子の背中を1回なでました。戻るときにもう1回。マグカップを置いてから、耳のうしろを指で軽く2回。ここまでで20秒も経っていません。ペットと同じ部屋で仕事をしていると、この数秒が一日じゅう続きます。敏感肌の子と暮らしている場合、ここが静かに効いてきます。手をかけている自覚がないまま、触る回数だけが出社していた頃の何倍かになっているからです。この記事では、まずなぜ在宅ワークの日にペットの敏感肌へ負担が寄るのかを整理してから、1日だけ回数を数える手順を置きます。
一日で何回、その子に手が伸びていますか|在宅ワークとペットの敏感肌が噛み合わないやり方
出社していた頃、その子に触れる時間は決まっていました。朝の支度のあいだと、帰宅後の夜。時間としては短くても、回数としては1日に数回でした。在宅ワークに変わると、この形が崩れます。時間は同じか、むしろ短いくらいなのに、回数だけが跳ね上がる。机の横で寝ている、足元に来る、椅子のうしろを通る。視界に入るたびに、考える前に手が動きます。
敏感肌の子と暮らす人にとって、この変化は見えにくいところで効いてきます。ケアの回数を増やしたわけではありません。ブラシを持つ回数も、拭く回数も変えていない。増えたのは、ケアではない接触のほうです。それでも皮膚と被毛の側から見れば、同じ場所に手が当たった回数として積み上がります。在宅ワークの日だけ背中や耳のうしろが赤く見える、という相談が出てくるのはこのあたりです。
何が起きているのかを、3つに分けて書きます。どれも一度きりなら問題になりません。回数がまとまると、条件が変わります。
- 同じ場所に当たり続ける:通りすがりに触る場所は、たいてい背中の同じ一帯と耳のうしろです。手が届く高さが決まっているので、場所も決まります
- 毛の流れが何度も乱れる:短い接触は、なでるというより毛を起こす動きになりがちです。起きた毛は、次に触るときにさらに引っかかります
- 人の手についていたものが移る:仕事中の手は、キーボード、書類、コーヒー、そして手を洗った直後の水分や洗剤が残っています
- その子が起きる回数が増える:眠っているところを触れば、そのたびに起きます。休んでいる時間が細かく切られます
- 触ったこと自体を覚えていない:数秒の接触は記憶に残りません。だから「今日はあまり触っていない」と本人は思っています
敏感肌の子は、この5つのうちどれかひとつが増えただけでも、いつもと違う出方をすることがあります。在宅ワークの日は、5つが同時に増えます。だから対処を考えるときに、ケアのやり方を見直しても答えが出ません。見直す場所が違っているからです。ケアではないほうの接触が、数として見えていない。ここを数字にするのが、この記事の手順です。
在宅ワークの日にその子を触れるのは、いいことです。減らしたいのは、その子のためではなく自分のために伸びている手の回数だけです。ペットの敏感肌に合わせるというのは、触らないことではありません。1回あたりを丁寧にして、回数のほうを整理する、というやり方に切り替えることです。数えてみると、意外なほど多くが「通りすがり」で説明のつく回数だと分かります。
触った回数を1日だけ数える|在宅ワークでペットの敏感肌に合わせる4つの手順
ここからが手順です。用意するのは付箋1枚とペンだけ。今日はケアのやり方を変えません。数えるだけです。先に変えてしまうと、もともと何回だったのかが分からなくなります。在宅ワークの日を1日選んで、朝の始業から夜の就寝までを対象にしてください。
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手順1:モニターの下に付箋を貼り、正の字で数える
その子に手が触れたら、長さに関係なく1画。背中を3秒なでたのも1回、通りすがりに指が当たったのも1回として数えます。数える基準を「時間」にしないでください。敏感肌の子にとって条件になっているのは回数のほうなので、そこを測ります。手帳やアプリではなく、視線を動かすだけで書ける場所に置くのがコツです。書きに行かなければならない場所だと、その時点で漏れます。
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手順2:触った場所を、4つの記号で書き分ける
背中は○、耳のうしろは△、足や肉球は□、顔まわりは×。正の字の横に記号を足すだけで、どこに集中しているかが一日で見えます。敏感肌の子は、出る場所が決まっていることが多いものです。その場所と、いちばん多い記号が一致していれば、手を入れるところはもう決まっています。室内で過ごす時間が長い日ほど、記号は偏ります。
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手順3:一日の終わりに、目的で3つに仕分ける
夜、付箋を見ながら、思い出せる範囲で3つに分けます。「確認のために触った」「あいさつのように触った」「ケアとして触った」の3つです。多くの場合、いちばん多いのは2つ目です。心配だから確かめたのでもなく、ケアでもなく、そこにいたから触った回数。ここが減らせる分です。ケアの回数は減らしません。
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手順4:あいさつの回数を、手ではない形に置き換える
翌日からは、通りすがりに触りたくなったら、名前を呼ぶだけにします。しゃがんで目を合わせるのでも構いません。手を出さずに関わる形を1つ決めておくと、我慢している感じになりません。これで回数は半分近くまで落ちることがあります。減った回数のぶん、1日1回のケアの時間を30秒だけ長くしてください。触る総量は変えずに、集める形にします。
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手順5:3日後にもう一度、同じ数え方をする
1日だけの数字は、その日の仕事量に左右されます。3日後に同じ形でもう一度数えて、2つの数字を並べてください。置き換えがうまくいっていれば、回数は下がって、記号の偏りも小さくなっています。下がっていなければ、置き換える形が自分に合っていないということなので、名前を呼ぶ以外の何かに変えます。毎日数える必要はありません。
| 目的 | よくある回数の割合 | どうするか |
|---|---|---|
| 確認のために触った | 全体の2割ほど | 残す。ただし1日3回までと決める |
| あいさつのように触った | 全体の6割ほど | 手ではない形に置き換える |
| ケアとして触った | 全体の2割ほど | 減らさない。1回にまとめて長くする |
この手順のいいところは、道具も時間も要らないことです。在宅ワークの日に足す作業は、付箋に線を引く動作だけ。ペットの敏感肌に合わせるために生活を組み替えるのではなく、すでにやっていることの回数を見えるようにするだけです。数えた日から、何を減らして何を残すかを自分で決められるようになります。
数えたあとに減らすのは、時間ではなく回数のほう|在宅ワークでペットの敏感肌が続く順番
数え終わったあとに、たいてい3つのつまずきが来ます。どれも先に知っておけば避けられます。在宅ワークとペットの敏感肌を両立させる順番は、ここでほぼ決まります。
1つ目。回数を減らそうとすると、その子のほうから寄ってくるようになります。これまで一日じゅう触られていたので、急に減れば当然です。ここで根負けして触ると、回数は元に戻ります。やることは我慢ではなく、置き換えです。寄ってきたら、その場で座って、手のひら全体で背中を1回だけ長くなでる。指先で何度も細かく触るより、皮膚と被毛への当たり方が穏やかになります。回数は1に数えて、そこで終わりにしてください。
2つ目。数えている日だけ、回数が少なくなります。数えると意識するので、当然そうなります。だから3日後にもう一度数える形にしてあります。それでも気になるなら、同居している人に数えてもらうか、付箋を裏返しにしておいて夜まで見ないようにしてください。数字の正確さより、記号の偏りのほうが役に立ちます。偏りは、意識しても変わりません。
3つ目。手を洗った直後や、消毒したばかりの手で触っていることがあります。在宅ワークの日は洗面所が近いので、洗った流れでそのまま触りやすい。手に残った水分や洗浄成分が、そのまま毛に移ります。触る前に、手を完全に乾かす。この1つを足すだけで、条件がひとつ減ります。においが気になる日ほど手を洗う回数が増えるので、ここは重なりやすいところです。
| 起きること | やりがちなこと | 置き換える形 |
|---|---|---|
| 寄ってくるようになる | 根負けして回数が戻る | 座って、手のひら全体で1回だけ |
| 数えた日だけ少なくなる | 数字を信じて安心する | 回数より記号の偏りを見る |
| 洗った手ですぐ触る | 気づかないまま毎日続く | 手が乾いてから触ると決める |
| ケアの時間まで減らす | 触る総量が落ちすぎる | 1日1回のケアは30秒長くする |
順番として大事なのは、減らすのが先で、足すのは後だということです。回数を減らす前に新しいケアを足すと、結局は手数が増えます。敏感肌の子に対して手数を増やすのは、いちばん避けたい形です。1週間、回数だけを整理して、そのあとで残った1回に何を足すかを考えてください。
回数を集めた先の1回は、行動ではなく時刻に紐づけると崩れません。「昼休みに入ったら」ではなく「12時30分になったら」のほうが、在宅ワークの日は続きます。仕事の切れ目は毎日ずれますが、時刻はずれないからです。そこに、その日の毎日の観察もまとめてしまいます。背中、耳のうしろ、足まわり。触りながら見る場所を決めておくと、1回の中で終わります。
触らない日をつくらずに済ませる|在宅ワークとペットの敏感肌を長く保つコツ
2週間ほど続けると、回数の数字が落ち着いてきます。ここで気をつけたいのは、減らすことが目的になってしまうことです。触らない日を作る必要はありません。在宅ワークとペットの敏感肌の話でやりたかったのは、通りすがりの接触を、意味のある1回に集め直すことだけです。
残した1回は、通りすがりの回数を集めた先の1回です。だから、その1回で手を往復させてしまうと、減らしたぶんが戻ってきます。敏感肌の子には、当てる面を広くして、1方向にゆっくり動かすほうが向いているので、指がすべる状態を先につくっておくことになります。mofuwa スキンケアミストに入っているのは、電解水だけです。この水はもともと医療の現場で使われてきたもので、縫合した傷口の補修が通常より早いことに医師が気づいたのをきっかけに検証が始まり、2002年の創傷治癒世界会議で発表されています。ここで書けるのは、そういう研究の対象になってきた水だという事実までで、その子の肌に何が起きるかを約束するものではありません。使い方のほうは単純です。12時30分に、背中、耳のうしろ、足まわりの順で1方向。布を1枚たたんで持っておくと、指先で細かく触らずに、面のまま当てられます。この1回を室内での習慣にしてしまえば、在宅ワークの日でも出社の日でも同じ形が使えます。
- 時刻で決める:12時30分、というように数字で固定します。仕事の切れ目に紐づけない
- 触る場所の順番を決める:背中、耳のうしろ、足まわり。毎日同じ順にすると変化に気づけます
- 1方向に、ゆっくり:往復させない。当てる面は広く、回数は少なく
- 手が乾いてから触る:洗った直後、消毒した直後は避けます
- その日の回数を週に1回だけ数える:毎日は数えません。週1回で戻りに気づけます
在宅ワークが長く続くと、もうひとつ起きることがあります。ずっと一緒にいるので、変化に気づく力のほうが鈍ります。毎日少しずつ進む変化は、同じ部屋にいる人ほど分かりません。だから触る場所の順番を決めて、その順で見る形にしておきます。順番が決まっていれば、昨日と違うところだけが引っかかるようになります。
触る回数を2週間減らしても赤みが引かない、かいたりなめたりする回数が増えている、同じ場所の毛が薄くなってきた、皮膚がじくじくしている、においがこれまでと違う、触ると嫌がる。いずれかに当てはまるときは、家庭でのやり方を工夫する前に動物病院にご相談ください。敏感肌という言葉でまとめてしまうと、別の理由で起きている変化を見落とすことがあります。相談のときは、数えた回数の記録と、記号の偏りをそのまま持っていってください。何をいつ減らしたかが分かるので、話が早く進みます。
在宅ワークの日は、その子にとって人がずっといる日です。それ自体はいい条件です。ただ、人がいる時間の長さと、その子が休める時間の長さは別のものです。ペットの敏感肌に合わせるというのは、触る量を我慢することではなく、休める時間を細切れにしないこと。付箋1枚で数えた回数は、そのための入口です。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 数えてみたら1日に50回以上でした。これは多すぎますか?
- 多いか少ないかを決める基準の数字はありません。大事なのは回数そのものより、記号の偏りと、その子の側に出ている変化との組み合わせです。50回でも4か所に散っていて何も出ていないなら、そのままで構いません。20回でも同じ一か所に集まっていて、そこが赤いなら、そこだけ減らします。まず自分の家の数字を知ることが目的です。
- 猫の場合も同じように数えていいですか?
- 同じ数え方で構いません。ただし猫は自分から離れていくので、回数の偏りが犬より小さく出ます。そのぶん、寝ているところを触って起こした回数のほうを気にしてください。眠りが細かく切られると、毛づくろいの時間も動きます。記号は背中、耳のうしろ、あご下、しっぽの付け根の4つに分けると、猫では偏りが見えやすくなります。
- 家族が何人かいる家では、どう数えればいいですか?
- 全員ぶんを1枚の付箋にまとめてください。人ごとに分けると、誰が多いかという話になってしまいます。知りたいのは、その子が一日に何回触られたかという合計のほうです。まとめて数えると、家族の人数ぶんだけ回数が積み上がっていることが分かります。減らす相談も、合計の数字を見ながらのほうが進みます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
