C09シーン別・暮らし

小さな子どもがいる家庭のための犬と猫の同居|5分で終わらせるケア

公開日 2023年8月5日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、淡いクリーム色の猫が高い棚の上に、淡い色の犬がその下で休んでいる
同じ部屋にいても、落ち着ける場所の高さが違います。用意するものも、そこで2つに分かれます。写真:Natalia Olivera/Pexels

子どもが居間を走って横切った1秒のあいだに、猫は本棚の上へ、犬はソファの裏へ入りました。同じ音、同じ距離、同じ相手です。それなのに、片方は真上へ1メートル上がり、もう片方は真横へ80センチ奥まで入っていきました。犬と猫の同居している家に小さな子どもがいると、この差が毎日のように目の前で起きます。子どもとペットの安全を考えるとき、逃げ場所を1つ用意しても足りないのは、逃げる向きが2つあるからです。猫は高さで距離をとり、犬は奥行きで距離をとる。どちらか片方だけを用意すると、もう片方は逃げ場所を持たないまま同じ部屋にいることになります。この記事は、居間の家具を動かして、高さと奥行きを別々に作った話と、帰宅後の5分で何を見ているかという読みものです。

猫は真上へ、犬は真横へ入っていきました|犬と猫の同居で子どもの安全を考える背景

はじめは、どちらも同じように「逃げた」と見えていました。子どもが近づく、2頭が離れる。それだけの出来事です。ところが、離れた先の場所を書き出してみると、猫が選ぶ場所と犬が選ぶ場所は、一度も重なっていませんでした。猫は本棚の上、冷蔵庫の上、階段の3段目。犬はソファの裏、テーブルの下、寝室の扉の内側。上と、奥です。

小さな子どもがいる家庭では、大人の手が2つとも空いている時間がほとんどありません。犬と猫の同居に加えて子どもがいるという条件は、見張って止めるという方法が、そもそも使えないという条件です。だから安全は、その場で止める力ではなく、部屋にあらかじめ置いてあるものの側で作ることになります。ここが出発点でした。

子どもが近づいたとき、犬と猫がそれぞれどこへ行ったか
場面猫が行った先犬が行った先
子どもが走って横切った本棚の上(高さ1m40)ソファの裏(奥行き80cm)
子どもが手を伸ばした冷蔵庫の上(高さ1m70)テーブルの下
子どもが大きな声を出した階段の3段目寝室の扉の内側
子どもがおもちゃを落としたその場で動かない1歩下がって様子を見る
来客があった2階へ上がる廊下の突き当たり

5つの場面のうち4つで、猫は上へ、犬は奥へ動いています。行き先が違うということは、用意するものも違うということです。それまでこの家では、居間の隅にケージを1つ置いて、そこを2頭の逃げ場所にしていました。犬はときどき入っていましたが、猫は一度も使いませんでした。使わないのは気に入らないからではなく、向きが合っていなかったからです。

犬と猫の同居で子どもの安全を考えるとき、最初に決めたいのはここです。逃げ場所は1つではなく、高さのものと奥行きのものを別々に用意する。1つにまとめると、どちらかが必ず使えません。使えない側の子は、子どもが近づくたびに、部屋のどこにも下がれないまま距離をとることになります。

上へ逃げる子と、奥へ逃げる子|犬と猫で安全な距離のとり方が分かれる理由

猫が上へ向かうのは、高さが距離になるからです。床から1メートル上がると、子どもの手はもう届きません。体を隠す必要がなく、相手がよく見えて、しかも近づかれない。猫にとって、この3つを同時に満たすのが高い場所です。上がったあとに姿を隠さず、こちらを見下ろしたまま座っているのは、そのためです。

犬が奥へ向かうのは、囲まれていることが距離になるからです。ソファの裏やテーブルの下は、入口が1つしかありません。背中と両側がふさがっていて、正面だけを見ていればいい。犬はこの形を選びます。高い場所へは上がれませんし、上がったとしても落ち着きません。四方が開けた高さは、犬にとって距離になりません。

同じ「逃げる」でも、犬と猫では条件が違います
猫犬
距離のとり方高さ。床から1m以上奥行き。入口が1つ
ほしい形見晴らしがあること囲まれていること
子どもとの安全な距離手が届かない高さ腕が入らない奥
そこで何をしているか見ている見えない場所で待っている
出てくるきっかけ子どもが座ったとき音が止んで数分たったとき
使えない逃げ場所床置きのケージキャットタワーの上段

この表の最後の行が、同居している家でいちばん見落とされる部分です。猫のために置いたタワーは犬の逃げ場所になりませんし、犬のために置いたケージは猫の逃げ場所になりません。2つ置いてあるのに、実際に機能しているのは1頭ぶん、ということが起きます。犬と猫の同居では、置いた数ではなく、向きの数を数えてください。

もう1つ、子どもの側の条件があります。小さな子どもの目線は、床から80センチから1メートルほどのところにあります。大人が見ている景色より、犬の背中に近い高さです。だから子どもには、犬のほうが先に見つかります。猫は視界の上に外れていて、見つけたときにはもう上にいる。同じ部屋にいても、子どもが出会う回数は犬のほうが多くなります。安全の設計を犬の側から始めるのは、そのためです。

Note逃げることを減らそうとしないでください

逃げる回数が多いと、慣れていないのではないかと心配になります。ただ、逃げられることそのものが、同居している家での安全の中身です。逃げ場所が足りている家では、犬も猫も短い距離で下がって、すぐ戻ってきます。足りていない家では、部屋そのものから出ていきます。減らすのは逃げる回数ではなく、逃げるのに必要な距離のほうです。

高さと奥行きを、別々に用意する|犬と猫の同居で居間の使われ方が変化する5分

実際に動かしたのは、家具2つと、子どもへの伝え方1つです。買い足したものはありません。犬と猫の同居で子どもの安全を作るのに要るのは、道具ではなく向きだからです。順番に書きます。

  1. 猫の高さを、居間の中に1か所だけ確保する

    本棚の上段から物をどけて、床から1メートル40センチの面を空けました。台所や2階ではなく、家族がいる居間の中に作るのがこつです。部屋の外へ出ていく必要がなくなるので、猫が同じ空間にいる時間が延びます。高さは1メートルを超えていれば足ります。子どもが椅子を運んで上れる場所は避けてください。

  2. 犬の奥行きを、入口が1つになる形で作る

    ソファを壁から15センチ離し、片側だけをふさぎました。奥行き80センチ、入口は1か所。囲まれていて、正面だけが開いている形が犬の条件です。扉のあるケージより、こちらのほうがよく使われました。子どもの腕が入らない奥行きがあることが、そのまま安全な距離になります。

  3. 2か所とも、子どもに名前をつけて渡す

    「猫の上の席」「犬の奥の部屋」と呼ぶことにしました。禁止ではなく、場所の名前で伝えます。やってはいけないことを覚えるより、名前のついた場所を覚えるほうが、小さな子どもには早く入ります。名前があると、こちらも「そこは犬の奥の部屋だよ」の一言で済みます。

  4. その2か所では、子どもが手を出さないと決める

    上にいる猫と、奥にいる犬には、さわらない。おやつも渡さない。呼ばない。3つとも、子どもが守れる形にしてあります。約束を1つに減らすより、場所を2つに分けて、それぞれ1つずつのほうが守られました。

2か所を作ったあと、居間の使われ方が変化しました。猫が居間にいる時間が、1日あたり2時間ほど延びました。それまでは子どもが起きているあいだ2階にいることが多かったのが、本棚の上で過ごすようになったからです。犬のほうは、逃げる距離が短くなりました。寝室まで行っていたのが、ソファの裏で止まるようになっています。

毎日のケアは、帰宅後の5分に置きました。犬と猫の同居では、手入れの前提が違う2種が同じ床とソファを使っています。やることは3つだけです。犬の奥の部屋の入口を1回見る、猫の上の席の面を1回拭く、子どもの手が届く高さの床を1回拭く。合わせて5分で終わります。全部を毎日やろうとすると、いちばん先に止まるのがこの時間です。

帰宅後5分の中身と、それぞれ何を見ているか
やることかかる時間見ているもの
犬の奥の部屋の入口を見る1分毛の量。増えていれば長くいた日
猫の上の席の面を拭く1分抜け毛と、爪の跡
子どもの手が届く高さの床を拭く2分外から持ち帰ったものが残る高さ
2頭の背中を、それぞれ1往復ずつ1分同じ場所が絡んでいないか

拭くときに使っているのは、mofuwaのグルーミングスプレーです。吹きかけて、そのまま梳かすところまでで終わるので、5分のなかに洗面所まで連れていく工程が入りません。犬も猫も体から脂を出すので、拭いた翌日には同じ場所がまた汚れます。毎日やれる形になっているかどうかが、この5分を止めないための条件でした。グルーミングスプレーは、犬と猫で分けずに同じものを使っています。同居している家では、持つものが1本で足りるかどうかが、そのまま続くかどうかになります。mofuwaのケア用品に使っている電解水は、特許5253483の三室ダブルイン型 電解分解技術でつくった水です。2頭に当てたものは、床とソファを通って子どもの手にも移ります。成分は、清涼飲料水に求められる規格基準を満たすところまで見られています。小さな子どもがいる家で先に確かめたいのは、そこだと思います。安全をうたう言葉ではなく、どの基準をクリアしているかで見てください。

Note検証データは、試験条件とセットで読むものです

この電解水は、精製水と比べた浸透の試験で35倍という数値が出ています(メーカー調べ)。また、除菌の検証では、16の菌種・ウイルスについて、検査時間30〜60秒で生菌が検出されませんでした(江東微生物研究所ほかの検査機関による試験条件下)。いずれも特定の試験条件で得られた結果で、家庭の中で同じ結果になることを示すものではありません。数値は、家の衛生状態やアレルギーの話とは切り離して読んでください。

2週間で、犬と猫が自分から出てくる時刻が決まりました|子どもと同居を続けた経験

高さと奥行きを分けてから2週間で、はっきり変わったことが1つあります。2頭が自分から出てくる時刻が、だいたい決まりました。猫は子どもが座って絵本を開いたころ、犬は子どもが寝室へ入って15分ほどたったころ。どちらも、こちらが呼んだわけではありません。逃げ場所があると、戻る時刻のほうが安定します。

2週間で、居間の中で何が変わったか
作る前2週間後
猫が居間にいる時間1日1時間ほど1日3時間ほど
犬が逃げる距離寝室まで(約8m)ソファの裏まで(約2m)
子どもが追いかける回数1日5〜6回1日1〜2回
2頭が同じ部屋にいる時間短い夕方はほぼ同じ部屋

子どもが追いかける回数が減ったのは、叱ったからではありません。名前のついた場所に入った相手は、追いかけても出てこないと分かったからです。小さな子どもにとって、これは禁止よりも覚えやすい仕組みでした。犬と猫の同居している家で、子どもの安全と2頭の安全は、同じ1つの線の上にあります。手が届かない場所があるということが、両方の側の安全になっています。

うまくいかなかったこともあります。最初の3日、猫の上の席の下に子ども用の椅子が置かれていて、そこから手が届いていました。高さを測っただけで、上れる道があるかどうかを見ていませんでした。犬の側も、はじめはソファと壁のすきまが30センチあり、子どもが横から入れてしまいました。15センチに詰めてから使われるようになっています。どちらも、作った日に完成したわけではありません。

2週間を過ぎても出てこない、という場合は、部屋の作り方とは別のところを見てください。逃げ場所から出てこない日が続く、食べる量が減っている、同じ場所をなめ続けている、さわると嫌がる、歩き方が変わった。こうした変化は、子どもとの距離の話ではありません。2週間を過ぎても続いているときは、自己判断せず動物病院にご相談ください。犬と猫では出るサインが違うので、2頭とも同じ目で見ないほうが安全です。

小さな子どもがいる家庭で犬と猫の同居を続けていると、毎日どこかで距離が縮まりすぎます。走る、声が出る、手が伸びる。子どもの側を止め続けるのは、大人の手が2つとも空いていない時間帯には無理があります。だから、部屋の側に逃げ場所を2つ置きました。高さのものと、奥行きのもの。向きの違う2つがあるだけで、止める場面そのものが減ります。犬と猫の同居で子どもの安全を作るというのは、監視の話ではなく、家具の置き方の話でした。動かせるのは、そちらのほうです。

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本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。