C08季節・行事
昼だけにおうトイレまわり|替えるのが先か、拭くのが先か
朝に替えたペットシーツが、午後2時をまわったころだけにおう。夕方に窓を開けると、また分からなくなる。1日に出ている量そのものは、ほとんど動いていません。動いたのは、においが分かる時間帯のほうです。朝晩の気温が下がって昼にまた戻る時期は、床から30センチの高さの空気が、外の気温より遅れて温まります。消臭の回数を足す前に、替えるのが先か拭くのが先かを分けてください。分かれ目は、替えた直後の30分でにおうかどうか、その1点です。
においが分かるのは昼の2〜3時間だけ|ペットシーツと気温が重なる条件
数えるのは、シーツの枚数でも、においの強さでもありません。替えてから何時間たったときににおったか、その時刻だけを数えます。朝晩の気温が下がりきるのに昼だけ夏のまま戻る時期は、1日のうちで床まわりの温度が上下します。ペットシーツの上に残った排泄は、温度が上がった時間帯にだけ、においとして人に届くようになります。同じ1枚でも午前中は気づかず、午後に入ってはじめて気づくのはそのためです。
この時間差が、家の人の受け取り方をそのまま変えます。出ている量はほとんど変わらないのに、分かる時間帯だけが昼に寄ります。そのため、昼を境ににおいが増えたように感じます。ここで消臭の回数だけを増やすと、2〜3時間に合わせて1日中手を動かすことになり、日が短くなるころには続かなくなります。
- 替えた時刻:朝の何時に替えたのかを、分まで書かずに時だけ書きます。何時に替えると午後の何時ににおうのかは、その家の窓の数と向きで決まります
- においに気づいた時刻:探しに行った時刻ではなく、ふつうに部屋へ入って分かった時刻です。探せばいつでも分かるので、探した回数は数えません
- 替えた直後30分の丸:替えてから30分たったところで、トイレのそばへ一度だけ顔を近づけます。分かったら丸、分からなければ空欄。この丸だけが、このあとの分かれ目になります
紙は1枚、1週間ぶんで足ります。温度計も湿度計も要りません。要るのは時刻が2つと丸が1つで、7日分並べたときに、においの出る時刻が毎日そろっているかどうかを見ます。そろっていれば、においを動かしているのは気温です。ばらついていれば、動かしているのは別のものです。ペットシーツと気温の関係は、この並びだけで判断できます。
替えるのが先|ペットシーツを替える時刻を、気温が戻る時期のほうへ寄せる
替えた直後の30分に丸がつかないなら、においのもとはまだシーツの上にあります。この場合、手を入れる場所は1つだけです。枚数でも、拭く場所でもなく、替える時刻です。昼の2〜3時間に入る前に新しい1枚へ移してしまえば、いちばん温度の高い時間帯に、そこに残っているものが減ります。
- 朝の1回を、昼の手前へ動かす:起きてすぐの交換を、家を出る直前や昼食の前へ寄せます。時刻を2時間動かすだけで、温度が上がりきる時間帯にシーツの上にあるものが、午前中の排泄1回分に減ります
- 枚数は足さない:1日2枚を3枚にすると、手間は1.5倍になり、においの出る時刻はほとんど動きません。動かすのは回数ではなく順番です。同じ2枚でも、置かれている時間帯が違えば結果が変わります
- 昼に人がいない日は、出かける直前に替える:留守のあいだは窓が閉まり、換気が止まります。閉まっている時間の入口で1枚新しくしておくと、帰宅して玄関を開けた瞬間のにおいが変わります
換気の回数も、この時期は1日のうちで偏ります。朝に開け、暑くなる昼は閉め、夕方にまた開ける家が多く、閉まっている時間帯と、床まわりの気温がいちばん高い時間帯がそのまま重なります。換気の回数を増やすより、閉まる時間の手前へ交換を寄せるほうが、動かす手の数が少なくて済みます。昼に窓を開けられない日ほど、この差が大きく出ます。
トイレの位置も一緒に見ておきます。寝床や食器がトイレの1メートル以内にあると、においの出どころが分かりにくくなります。布の寝床は空気中のにおいを吸って、しばらく持っていてくれるからです。替える時刻を動かしても昼のにおいが残るときは、においの半分が寝床から出ていることがあります。寝床のカバーを1枚はずして、翌日の同じ時刻に同じ場所で確かめると、出どころが2つに分かれているかどうかが分かります。
拭くのが先|ペットシーツを替えた直後からにおう日に、においが残っている場所
替えた直後の30分に丸がつくなら、においはシーツの外にあります。新しい1枚に替えたのに分かるということは、出どころが動かない場所に移っているということです。時刻を動かしても、この丸は消えません。
| 場所 | 残っているもの | 拭く順 |
|---|---|---|
| トレーのふちの内側 | はねた分が乾いてうすく層になっている | 1 |
| トレーと床のあいだ | すきまへ回り込んで、乾きにくい | 2 |
| シーツの手前30センチの床 | 足の裏で運ばれた分 | 3 |
| 壁ぎわの巾木の下 | 壁づたいに落ちた分が角にたまる | 4 |
| トイレへ向かう通り道 | 毎日同じ線の上を通るので、そこだけ皮脂と混ざる | 5 |
順番は外から内ではなく、においの濃いところから薄いところへです。ふちを拭いた布で床までいくと、5番目の場所に1番目のものを塗り広げることになります。1か所につき1面、面を変えながら進みます。ここまでが拭き取りで、このあとに何を残すかで、次の日の昼が変わります。
床にかけたものは、その子が必ずなめます。トイレのまわりは足の裏がいちばん通る場所で、その足を寝床でなめるからです。だから、におうところに使うものは、口に入ることを前提に選ぶ必要があります。よくある消臭スプレーは、香りを重ねてにおいを覆う形をとります。人には早く済んだように感じられますが、犬や猫は自分のにおいを手がかりにして暮らしているので、上書きされること自体を嫌がることがあります。
mofuwa 瞬間消臭スプレーは、電解水だけでつくってあります。香りを足していないので、においを覆うのではなく、においのもとに反応して、においを感じにくくします。設計の出発点が「なめる場所に使う」ところにあるので、トレーのふちにも、シーツの手前の床にも、同じ1本で続けられます。余計な成分が入っていないぶん、トイレのそばに置いた家具の脚や、プラスチックのトレーそのものにも使えます。
使う順は、拭いてからです。乾いた汚れの上からかけても、においのもとまで届きません。5か所を面を変えながら拭き終えたところで、同じ5か所へ順にかけて、そのまま乾かします。拭いた直後の湿った面は、いちばん反応しやすい状態です。ここまでを1日1回にしておくと、昼の2〜3時間に合わせて回数を増やさずに済みます。雑菌の増えやすい温度帯に入る前に、残っているものを減らしておく、という順番になります。
どちらを先にするかの分かれ目|ペットシーツと気温で見る消臭の比較
1週間の紙がそろったら、2つの列に振り分けます。丸がつかなかった週は左、ついた週は右です。両方が混ざる家もありますが、その場合も同時には始めません。
| 見るところ | 替えるのが先 | 拭くのが先 |
|---|---|---|
| 替えた直後30分の丸 | つかない | つく |
| におう時刻 | 毎日ほぼ同じ時間帯に寄る | 1日のどこでも出る |
| 気温との関係 | 昼の高いところと重なる | 気温の動きと合わない |
| においの出どころ | シーツの上に残った排泄 | トレーのふちと床にしみた分 |
| 先に動かすもの | 替える時刻 | 拭く場所の順番 |
| 1日の手数 | 回数は増やさず、時刻だけ2時間 | 1日1回、濃いほうから薄いほうへ |
| 消臭の使いどころ | 替えたあとのトレーに1回 | 拭いた直後の湿った面に5か所 |
| 翌週に見る印 | 昼のにおいが遅い時刻へ動いたか | 替えた直後の丸が消えたか |
表の最後の行が、翌週の判定です。左を選んだ家は、におう時刻が後ろへ動けば当たり。右を選んだ家は、丸が消えれば当たりです。どちらも「においが完全に消えたか」では見ません。消えたかどうかは日によってばらつきますが、時刻と丸はばらつかないからです。両方に当てはまる家は、先に時刻を動かして1週間、拭く順番は翌週にまわします。同じ週に2つ動かすと、どちらが効いたのか分からなくなります。
どちらの列でも、拭いたあとにかける1本は同じで足ります。mofuwa 瞬間消臭スプレーは香りを重ねない形なので、左の家がトレーだけに使っても、右の家が床まで広げても、部屋に残るにおいの種類が増えません。においを覆う方式だと、範囲を広げたぶんだけ部屋のにおいが変わってしまい、昼に分かるのが排泄なのか足したものなのか、その週の判定ができなくなります。
1週間で何も動かなかったときは、数えるものを1つ足します。1日の排泄の回数です。時刻と丸に加えて回数を書くと、においの話なのか、出ている量の話なのかが分かれます。気温の動く時期は水を飲む量も動くので、回数が先月と変わっていること自体は珍しくありません。見るのは、気温が落ち着いてからも回数が戻らないかどうかです。
替えた直後の30分の丸が、2週間続けてついたまま消えない/におう時刻が昼から夜へ移り、床まわりの気温の動きとまったく合わなくなった/食事を変えていないのに、1日の排泄の回数が増えたまま朝晩の涼しくなった週にも戻らない/1回の量が増えて、これまで足りていた枚数で受けきれなくなった/トイレの前で足踏みする時間が長くなった。こうした残り方は、床から30センチの気温では説明がつきません。替えた時刻とにおった時刻と丸を書いた1週間の紙は、そのまま持ち込める記録になります。その紙を持って、動物病院で尿を調べてもらう日を1つ取ってください。何時に替えて何時ににおったかが並んでいれば、家で何を試したあとの相談なのかが、口で説明しなくても伝わります。
紙の丸が1つ減るまで|ペットシーツと気温、どっちを先に動かすか
今週やることは、紙を1枚置くところまでです。トイレのそばの壁に貼って、替えた時刻と、においに気づいた時刻と、30分後の丸を書きます。7日並んだところで、左か右かがひとりでに決まります。先に手を動かしてしまうと、動かしたせいなのか気温のせいなのかが混ざります。
昼の2〜3時間は、これから先も毎年戻ってきます。その年ごとに考え直さずに済むように、残すのは1枚の紙と、拭いたあとにかける1本だけにしておきます。来年の同じころ、紙をもう1枚貼れば、去年の自分の字と並べて読めます。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見るよくある質問
- 犬と猫でトイレを分けています。数える紙も分けたほうがいいですか。
- 分けてください。においの出る時刻がずれるためです。猫は砂をかけるので、においが立つのは排泄の直後にいったん強く出て、そのあと落ち着きます。犬のシーツは、時間がたつほど分かりやすくなります。1枚の紙にまとめると、この2つの山が重なって、昼に寄っているのかどうかが読めなくなります。紙を2枚にして、同じ7日ぶんを並べると、猫側は替えた直後の丸がつきやすく、犬側は時刻が昼に寄る、というように出方が分かれることがあります。分かれたら、猫側は拭く順番から、犬側は替える時刻から手をつけます。
- 消臭スプレーを、シーツの上に直接かけてもいいですか。
- シーツの上には要りません。吸わせるためのものの上にかけると、吸う力がその分だけ先に使われます。かける先はトレーのふちと、シーツの外側の床です。新しい1枚に替える前に、トレーの内側をひと拭きしてからかけて、乾いてからシーツを敷きます。順番を逆にすると、敷いたシーツの裏が湿った状態で1日置かれることになります。乾く時間は、気温の高い昼なら数分です。急ぐときは、かけたあとに乾いた面で1回だけ押さえてから敷いてください。
- 同じ場所で1年使っているトレーからにおいが取れません。買い替えたほうが早いですか。
- 買い替える前に、ふちの内側の角を見てください。プラスチックの角は、拭く布が届きにくく、そこだけうすい層が残っていることがあります。綿棒や、たたんだ布の角を使って、角だけを先に落とします。そのうえで、乾いた状態と拭いた直後の両方でにおいを確かめると、材質にしみているのか、表面に残っているだけなのかが分かります。表面に残っているだけなら、拭いた直後の湿った面にかける手順を1週間続けたところで、昼のにおい方が変わります。それでも変わらなければ、買い替えの判断はそのあとで足ります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
