C08季節・行事

しゃがまないと届かない場所が、家にいくつあるか

公開日 2023年9月7日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の木の床で、低いクッションのそばに寝そべっている明るい毛色の犬
床から20cmより下は、その子が鼻と口をつける高さで、人がいちばん深く体を倒す高さです。写真:@ Prestige by Nature/Pexels

拭き掃除のためにしゃがんだ回数を1日数えたら、14回ありました。換毛期が始まる時期は、床の毛が増えるうえに、夏のあいだに出た皮脂が乾いた毛を床に貼りつけるので、同じ場所を1日に2回も3回も拭くことになります。14回のうち10回は、膝を床につけるところまで腰を落とす姿勢で、腰にくるのは1回ごとの重さより回数のほうでした。しゃがめない日が月に3日あって、その日に飛ばされるのは、いつも同じ場所です。家の11か所を高さで並べ直して、柄を伸ばすか、置き場所そのものを上げるかを比べていきます。

1日に14回、床まで腰を落としている|拭き掃除でしゃがめない日が来る前の見分け方

冷蔵庫に紙を貼って、しゃがむたびに正の字を足していったら、1日で14本になりました。そのうち2本は落ちたフードを拾った回で、残りの12本は拭き掃除です。数える前は「1日に3、4回」と答えていました。1回が10秒で終わるので回数として残らず、腰のほうにだけ残っていたことになります。腰にくる量は、1回の深さと回数のかけ算で決まります。その日の終わりに腰が固まっているかどうかの見分け方は、痛みを思い出すことではなく、この紙を見ることでした。

回数が分かったら、次はどこでしゃがんでいるかです。家のなかで拭く場所を全部書き出すと11か所あり、床からの高さで並べ直すと、しゃがむ場所と立ったまま済む場所がはっきり分かれました。

家の11か所を、床からの高さで並べ直した(犬1頭と猫1匹が暮らす家の1日)
拭く場所床からの高さ1日の回数立ったまま届くか
水皿と食器の下0cm3回届かない
食器台のまわり0〜5cm1回届かない
トイレの縁と外側0〜15cm3回届かない
寝床のふち5cm1回届かない
ケージの床と柵の下段0〜30cm2回半分だけ届く
ソファの下床から12cmのすきま1回届かない
壁と床の境(幅木)0〜8cm1回届かない
玄関の上がり口0cm1回かがめば届く
窓際の床のすみ0cm1回届かない
廊下0cm0回モップで届く
テーブルの脚まわり0cm0回モップで届く
合計—14回しゃがむのは9か所

並べ直して分かるのは、しゃがむ9か所が、床から30cmより下にまとまっているということです。それより上の高さには、拭く場所がほとんどありません。棚の上も机の上も、その子が口をつける場所ではないので、毎日は拭かないからです。つまり毎日の拭き掃除は、家全体に散っているのではなく、その子の鼻と口が届く高さの帯に集まっています。腰を落とす姿勢が減らないのは、この帯の位置が動かないためです。

季節の側の条件も、この帯に乗ってきます。気温が下がり始めて換毛期に入ると、抜けた毛が床に落ちる量が増えます。室温を下げなくなるぶん空気が乾き、乾いた毛は歩くたびに舞い上がって、また同じ帯に落ちます。湿度の高い日が残っているうちは、皮脂を含んだ汚れが床に貼りついて、乾いた布では動きません。季節の変わり目に増えるのは、拭く場所の数ではなく、同じ場所を拭き直す回数のほうです。

飛ばすのは、高い場所からではない|しゃがめない日に拭き掃除が崩れる条件

腰が言うことをきかない日は、月に3日ありました。朝起きた時点で分かる日もあれば、昼を過ぎてから急に来る日もあります。その日は14回すべてはできません。実際に何回できたかを同じ紙に足していくと、5回でした。残りの9回は飛ばしたのではなく、飛ばすつもりもないまま、しゃがめないうちに1日が終わっています。

しゃがめない日に、拭き掃除は何回まで残るか ふだんの日と、腰が痛む日の拭き掃除の回数を比べた棒グラフ。床から20cm以下に限ると、残る回数はさらに少なくなります。 ふだんの日にしゃがむ回数 14回 腰が痛む日にできた回数 5回 そのうち床から20cm以下 2回
回数は本文の紙に書きためた、同じ家の1日ぶんの記録です。

残った5回がどこだったかを見ると、高さの順ではありませんでした。飛ばされる順番を決めているのは、床からの高さではなく、体を倒す角度と、立ち上がるときに手をつく場所があるかどうかです。同じ0cmでも、玄関の上がり口は段差に手をつけるので残り、部屋の真ん中にある水皿の下は飛びます。しゃがめない日に崩れる条件は、次の3つにまとまります。

そして、この3つの条件で最後まで残らない場所が、その子がいちばん長く鼻をつけている場所と重なります。水皿の下、トイレの外側、寝床のふち。どれも部屋のなかほどにあって、手をつく壁がありません。人にとっていちばん届きにくい高さが、その子にとってはいちばん顔が近い高さです。拭き掃除の帯が崩れるとき、最初に崩れるのはこの重なりの部分になります。

飛ばした日の翌朝に戻ってくるのは、目に見える毛より先に、においのほうです。換毛期の毛は乾いていて軽いので、掃除機でも拾えます。床に残るのは、毛と一緒に落ちた皮脂と、トイレの外側にはねたものが乾いたあとの跡で、これは乾いた布では動きません。1日飛ばすと、翌日は同じ場所を2回拭くことになり、14回が16回に増えます。しゃがめない日の負担は、その日ではなく翌日に付け替えられます。

柄を伸ばすか、置き場所を上げるか|しゃがめない日の拭き掃除、2つの比較

しゃがむ9か所に手を入れるやり方は、大きく2つです。人の側の届く範囲を伸ばすか、拭く対象の側を持ち上げるか。どちらも最後は9か所に届くので、届く数だけを見ると差がありません。差が出るのは、腰にかかるものと、1回で汚れが落ちるかどうか、そして続いた日数のほうです。2週間ずつ試して、同じ紙に回数を書きました。

柄を伸ばす2週間と、置き場所を上げる2週間の比較
見るところ柄を伸ばす置き場所を上げる
しゃがむ回数14回 → 9回14回 → 6回
腰にかかるもの前に倒す角度は浅くなるしゃがむ回数そのものが減る
1回で落ちるか力が入らず、2回拭く場所が出る近くで見えるので1回で済む
届かないまま残る場所ソファの下・幅木・ケージの柵の下段床に直置きのままの水皿とトイレ
最初にかかる手間道具を1本足すだけ台と位置を決め直す半日
その子の側の変化変わらない食器台の高さに慣れるまで数日かかる
2週間続いたか11日/14日14日/14日
向いている家しゃがめない日が月に2、3日しゃがめない日が週の半分

柄を伸ばすやり方は、その日のうちに始められるのが強みです。道具を1本足すだけで、腰を倒す角度が浅くなり、14回のうち5回はしゃがまずに済みました。弱いのは力のかかり方で、手が離れているぶん、床に押しつける力が出ません。乾いた毛は集まりますが、皮脂を含んで貼りついた汚れは、同じ場所を2回拭くことになります。回数は減っても、拭き掃除にかかる時間は変わりませんでした。ソファの下や幅木のように、体の向きを変えないと角度が作れない場所も残ります。

置き場所を上げるやり方は、拭く対象そのものを腰の高さへ近づけます。水皿と食器を台に載せる、トイレを壁ぎわへ寄せる、寝床の下に洗える敷物を1枚はさむ。しゃがむ回数は14回から6回まで減り、減った8回はもう戻ってきません。近くで見えるので、拭き残しも出ません。かわりに、最初の半日が要ります。台の高さを決め、その子が食べにくがらないかを数日見る時間が必要で、しゃがめない日が来ているその日に始められるやり方ではありません。

2週間の記録で差がいちばん出たのは、続いた日数でした。柄を伸ばしたほうは14日のうち11日で、途切れた3日は腰の悪い日と重なっています。道具を長くしても、しゃがめない日が消えるわけではありません。置き場所を上げたほうは14日続きました。しゃがむ6回が、壁ぎわや段差のそばに寄っていて、手をつく支点が最初からあったためです。

月に何日しゃがめないかで決める|腰と拭き掃除、どっちに先に手を入れるか

どっちを先にするかの決め手は、しゃがめない日が月に何日あるかです。月に2、3日なら柄を伸ばすほうが先で、置き場所はそのままでかまいません。9か所のうち5か所がしゃがまずに済めば、悪い日でも帯の半分は保てます。週の半分がしゃがめない日になっているなら、道具を足しても足りません。半日かけて置き場所を上げ、しゃがむ場所を6か所に絞ってから、そのうえで柄の長い道具を足します。順番を逆にすると、腰が悪い週に半日の作業を入れることになります。

どちらを選んでも、床に残るものは同じです。柄を伸ばせば手元から遠くなり、置き場所を上げれば拭く高さが変わりますが、拭き終わった床に何が残っているかは、使っているものの中身で決まります。そしてここは、しゃがめない日ほど条件が悪くなります。力が入らない日は拭き取りが甘くなり、かけたものが乾ききる前にその子が戻ってくるからです。水皿の下とトイレの外側は、拭いた3分後にその子が鼻をつける場所です。

床にかけるものとして使っているのが mofuwa瞬間消臭スプレーです。中身は電解水100%で、香りを足していません。床にかけたものは必ずその子が舐める、という順番から中身を決めてあるので、拭き残しが出る日にも、残っているものの話に戻らずに済みます。においを別の香りで覆う作り方だと、拭き残しはそのまま床に残った香りになります。その子が自分のにおいを好むことを考えると、覆うほうを選べない場所が、この9か所には多くあります。

余計な成分が入っていないので、床のほかに、ケージの柵や食器台、寝床の木の枠にも同じ1本を使えます。しゃがめない日にボトルを持ち替えずに済むのは、腰にとっては小さくない差です。9か所を回るあいだ、持つのは1本と布だけにして、片手を空けておきます。立ち上がるときに手をつく余裕が残るかどうかが、その日を最後まで回せるかを決めます。

  1. 低いところから始める

    水皿の下、トイレの外側、寝床のふち。腰がいちばん動く最初の5分を、床から20cm以下の3か所に使います。後半に回すと、その日に届かなくなります

  2. かけてから、立って待つ

    しゃがんだまま待たず、瞬間消臭スプレーをかけたら一度立ちます。10秒から20秒おいて、貼りついた汚れがゆるんでから拭くと、2回拭く場所が減ります

  3. 支点のある場所を最後に

    壁ぎわや玄関の段差は、手をついて立ち上がれます。腰が疲れてくる後半に残しておくほうが、途中でやめずに済みます

  4. しゃがめない日は3か所だけ

    9か所を半分にするのではなく、床から20cm以下の3か所に絞ります。翌日に2回拭く場所を作らないための線引きです

中身についても書いておきます。当社の電解水は、16の菌種を対象にした試験で、30〜60秒後に生菌が検出されませんでした(江東微生物研究所、日本食品分析センターほか)。床に使うものを選ぶときに見ておきたいのは、この数字そのものより、その数字を出している中身が水だけだということです。拭き残した部分をその子が舐めるという前提を、後から足した注意書きではなく、最初の設計に置いてあるということになります。

Caution9か所のうち1か所だけ、翌日も同じ場所が汚れているとき

14回のうち同じ1か所だけが日に日に増えていく/拭いた翌朝に、その1か所からだけにおいが戻る/床から20cm以下の同じ場所を、その子が何度も舐めている/トイレの外側にはねる回数が、この2週間で明らかに増えた。こうした偏り方は、拭き掃除の届き方では説明がつきません。数えていた紙には、日付と場所と回数が並んでいます。増えている1か所に印をつけて、その紙のまま動物病院へ持っていき、診察の枠を取ってください。回数の記録は、その場で言葉にするより早く伝わります。

14回を、9か所の高さに割り直す|秋の拭き掃除を腰の1日ぶんに合わせる

紙に残るのは、きれいにした証明ではなく、その日に腰が何回沈んだかです。14回を減らすことが目的ではありません。同じ14回でも、支点のある場所に寄っていれば最後まで回り、部屋の真ん中に散っていれば月3日の側で崩れます。高さで並べ直すというのは、掃除の順番を変える話ではなく、しゃがめない日でも残る形に組み替える話です。

紙に書いておく4つの欄
欄書くこと
回数しゃがんだ数を正の字で
場所床から20cm以下の3か所に印
悪い日しゃがめなかった日に×
翌日2回拭いた場所があれば1つ

換毛期が終わるころには、床に落ちる毛の量が減って、14回は自然に10回あたりまで下がります。それまでの1か月は、9か所のうち3か所を守れていれば足ります。腰の調子は日によって変わりますが、高さで並べた紙のほうは変わりません。明日しゃがめるかどうかが分からない日でも、どこから手をつけるかだけは、もう決まっています。

Product

mofuwa 瞬間消臭スプレー

mofuwa 瞬間消臭スプレー

500ml / 2,420円(税込)

香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。

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よくある質問

猫だけの家でも、同じ11か所で数えられますか。
数える場所は少し入れ替わります。猫のいる家では、床の帯に加えて、キャットタワーの段板や窓辺の棚のように、床から60cm以上のところに拭く場所が増えます。高いところは立ったまま届くので、しゃがむ回数は犬のいる家より少なくなりがちです。かわりに、トイレの外側に砂が散る範囲が広く、同じ場所を1日に3回以上拭くことになります。床から20cm以下に絞って数える考え方はそのままで、水皿の下とトイレの外側の2か所を、いちばん腰が動く時間に持ってきてください。
柄の長い道具を使うと、その子が怖がって近づいてきません。
長い柄そのものより、動かす速さと音のほうが理由になっていることが多くあります。床をこする音は、立っている人の高さからは小さく聞こえますが、床に耳がある高さでは別の大きさで届きます。最初の数日は、その子が別の部屋にいるあいだに使って、道具を出したままにしておきます。置いてある状態で近づけるようになってから、目の前でゆっくり動かします。しゃがめない日に慌てて使うと、その日の印象が残るので、調子のいい日から始めるほうが早く慣れます。
拭いたあと、乾くまでその子を近づけないほうがいいですか。
近づけないようにするより、乾く時間のほうを短くするほうが続きます。かける量を増やして一度で落とそうとすると、床に液が残り、乾くまでの時間が延びます。かけてから10秒から20秒おいて汚れをゆるめ、布で拭き取る量を多くすると、拭いた直後でも床はほとんど湿っていません。中身が電解水なので、乾くのを待たずに戻ってきたとしても、香料や薬剤が口に入ることを心配する場面にはなりません。乾いた布を1枚多く持っておくのが、いちばん確実です。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。