C11比較・選び方
複数製品を併用するときの順番
棚に3本並んだところで、どれから手に取るかという順番で手が止まります。買った順でもなく、値札の並び順でもなく、その日のその子の毛の状態が決める話だからです。複数を併用するときにやり直しが出るのは、品数が多いからではありません。先に置いたものを、あとから置いたものが流しているだけです。順番を決める条件は3つしかありません。毛に水気が残っているか、触る面が広いか、その場所に口が届くか。この3つで並べると、犬でも猫でも、持っている本数がいくつでも同じ並びに落ち着きます。
水気・面の広さ・口が届くか|併用の順番を決める3つの条件
併用の順番を決めるのは、どれがいちばん高機能かという話ではなく、毛に水気が残っている時間の長さです。洗ったあとの被毛は、押さえて水を取ってからも、地肌の側に湿りが残っています。この湿りが引いていく途中に手を入れるか、引ききってから手を入れるかで、同じものが違う働き方をします。順番を間違えたと感じる場面のほとんどは、この時間帯の読み違いです。
条件は3つだけです。毛が濡れているか、触る面が広いか、その場所に口が届くか。この3つで並べ替えると、持っている本数が2本でも6本でも、並びは同じ形に落ち着きます。品目を覚える必要はありません。
| 決め手にする条件 | 先に来る側 | あとに来る側 |
|---|---|---|
| 毛に残っている水気 | 濡れているあいだに使うもの | 乾いてから使うもの |
| 流すか、置いたままにするか | 流して終わるもの | 置いたままにするもの |
| 触る面の広さ | 全身のように広い面 | あご・耳・肉球のような一点 |
| その場所に口が届くか | 背中側など口が届きにくい場所 | 前足や口元など舐めに来る場所 |
| 1回にかかる分数 | 短く終わるほう | 時間のかかるほう |
| 結論 | 水気 → 面の広さ → 口元の順に並べる | この3つで決まるので、品名を覚え直す必要はありません |
表の最後の行が、この記事の答えです。併用の並べ方は、水気から入って、広い面をすませて、最後に口の届く場所へ寄せる。この向きは、どの品を持っているかによって変わりません。あとから買い足したものが1本増えても、3つの条件のどこに当たるかを見れば、入る場所はすぐ決まります。
逆に言えば、3つのうち1つも当てはまらないものは、同じ日に並べる必要がないということでもあります。床やケージにかけるものは、その子の毛に触れないので、この並びの外に置けます。併用の話をむずかしくしているのは、体に使うものと、住まいに使うものを同じ列に並べていることが多いからです。
濡れているあいだの数分と、乾いてからの時間|併用で出る違い
濡れているあいだに使えるものと、乾いてから使うものでは、使える時間の長さがまるで違います。押さえて水を取ったあとの被毛が落ち着くまでは、長毛の子でも10分ほどです。この10分は、ほかのどの工程よりも短い。だから濡れた状態を前提にしたものは、迷う前に先へ出しておきます。
乾いてから使うものには、その日のうちであれば時間の縛りがありません。地肌に届かせるもの、肉球に塗るもの、被毛をまとめるものは、寝る前でも翌朝でも同じように使えます。時間の制約が厳しいほうを先に置くという原則だけで、併用の半分は片づきます。
- 10分以内:水気が残っているあいだにしか入れられない工程。乾かす前の手順がここに入ります
- 乾いた直後:被毛が立ち上がって地肌が見えている時間帯。地肌へ届かせたいものはここです
- その日のうち:肉球や、毛玉のもとになりかけた場所。夜でも翌朝でもかまいません
- 毎日:洗う日と洗う日のあいだにも続けるもの。時間帯を固定すると抜けにくくなります
口が届く場所を最後に回す理由は、時間ではなく行動のほうです。口元や前足に先に触れると、そのあとの工程のあいだじゅう、その子はそこを舐めています。背中を触っているあいだに前足を舐め、耳を見ているあいだにまた前足を舐める。先に済ませたつもりの一点が、いちばん最後まで残ります。舐められて困る場所ほど、あとに置く。これが3つ目の条件の中身です。
犬と猫のどちらでも同じですが、猫のほうがこの差は大きく出ます。毛づくろいの時間が長いぶん、口が届く場所に置いたものは、ほぼその日のうちに口へ入ると考えておくほうが現実的です。だから猫の場合は、口が届く場所に使うものかどうかを、順番より先に確かめます。
同じ日に重ねるか、日をまたぐか|併用の時期を分ける線
同じ日に2つ重ねてよいかどうかは、面が重なるかどうかで決まります。背中と肉球のように面が離れていれば、同じ日でかまいません。地肌と被毛のように、同じ場所に続けて別のものを置く場合は、間に乾く時間を挟むか、日を分けたほうが確実です。併用の時期を分ける線は、ここに1本だけ引けば足ります。
| 見るところ | 同じ日に続けてよい | 日を分ける |
|---|---|---|
| 触る面 | 背中と肉球のように離れている | 同じ場所に2つ重なる |
| 流す工程の有無 | どちらも流さない | 片方を流すと、もう片方も流れる |
| その子が耐えられる分数 | 合計10分以内で終わる | 合わせて20分を超える |
| 人の手の数 | 片手で押さえて片手で作業できる | 2人がかりになる |
| やり直しがきくか | 拭けば元に戻る | 乾かし直しになる |
| 結論 | 面が離れていれば重ねてよい | 面が重なる日は、時期を分けたほうが早く終わる |
分数の行は、飼い主の都合ではなくその子の都合です。浴室や作業台の上でじっとしていられる時間には上限があります。10分をすぎたあたりから体重が片側にかかりはじめ、20分に届くころには、こちらが押さえる力のほうが増えています。品数を1本増やすと、その日の合計は3分から5分ほど伸びます。増える3分が、その子の上限のどこに乗るのかを見てから決めます。
日をまたぐ判断をしたときは、やらなかったほうを翌日のどこに置くかまで決めてしまいます。「明日やる」で止めると、翌日は翌日の予定に上書きされます。夕食のあと、寝る前、朝の支度の前。時間ではなく、その家で必ず起きる出来事に紐づけておくと、分けた工程が戻ってきます。
併用の時期という言い方をすると季節の話に聞こえますが、ここで言う時期は1日単位の話です。季節で入れ替わるのは品のほうで、順番と間隔の決め方は、夏でも冬でも同じ3つの条件で動きます。
工程の数そのものを減らす|洗う日の併用の使い分け
併用の順番を考える前に、そもそも工程を1つ減らせないかを見ておくと、並べ方の悩みが1段小さくなります。洗う日にいちばん増えやすいのが、洗ったあとに戻す工程です。mofuwa モイストシャンプーは、この工程を前提から外してあります。
洗浄成分にアミノ酸系のものを選び、しかも量を減らして使っています。ふつうなら、量を減らすと泡が立ちません。泡立ちを支えているのは原料の水を電解水にしていることで、電解水そのものに洗う働きがあるぶん、少ない洗浄成分でも泡が立ちます。グルーミングスプレーと同じ水が、シャンプーの原料水として入っている形です。
落とす量が控えめなので、洗い上がりがごわつきません。ごわつきは、汚れだけでなく、その子の皮膚と被毛に要るものまで落ちたときに出ます。落としすぎていなければ、あとから戻す工程そのものが要らなくなります。浴室にいる分数が短くなるのは結果で、先にあるのは、その子がじっと耐えている時間が1工程ぶん減ることのほうです。香りをつけていないのも同じ考え方で、その子は自分のにおいを好みます。
洗う日以外の併用も、3つの条件でそのまま並びます。mofuwa モイストシャンプーで洗った翌日から次に洗う日までのあいだは、mofuwa グルーミングスプレーを毎日のケアに置きます。体から脂が出るので、昨日きれいにしても今日また汚れる。間の日を埋めるためというより、毎日きれいにしておくための1本です。吹きかけてブラシを通すだけなので、広い面の工程として先に来ます。
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毛玉になりかけた場所を見つけたら
mofuwa 毛玉予防ジェルを毛玉にもみこみます。順番はジェルが先で、ブラシはまだ持ちません
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ゆるんでこないとき
そこに mofuwa グルーミングスプレーを足して、もう一度もみこみます。2つを足す順番が逆だと、ジェルが薄まって留まりません
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ゆるんだら
端から少しずつほぐします。はさみを持たずに済む場面は、この段階でつくられます
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平時に戻ったら
毛玉予防ジェルを塗っておくと、絡まりにくい状態が続きます。ここは広い面の工程なので、水気の次に置きます
口が届く場所に置くものは、最後に回します。地肌のフケや乾きが気になる場所には mofuwa スキンケアミスト、肉球には mofuwa 肉球クリームです。肉球クリームを塗るのを寝る前にするのは、塗ってすぐ家の中を歩き回ると、床についたものがそのまま肉球へ戻ってくるからです。塗る時刻を決めるだけで、この戻りは起きなくなります。猫のあごの黒い汚れには mofuwa 猫あごクリーナーがありますが、これは猫のあご専用で、犬のあごには使いません。
住まいの側は、この並びの外です。床やケージのにおいには mofuwa 瞬間消臭スプレー、散歩に出る前のハーネスや持ち物には mofuwa においがしない虫よけスプレー。どちらもその子の毛に置くものではないので、体の工程と同じ列に並べる必要がありません。併用の本数が多く感じられるときは、この2列が混ざっていることがよくあります。
3つの条件どおりに並べ替えて4週間続けても同じ1か所だけが赤い/面の数が2か所から4か所へ増えている/10分で終わっていた工程に倍の分数がかかるようになった/舐める回数が1日のうちに数えきれないほど増えた。こうした残り方は、並べる順番では説明がつきません。どの面が、いつから、何分の工程で戻ってきているのかを書き出したものを持って、動物病院で診てもらってください。順番の記録がそのまま、経過を伝える材料になります。
犬と猫で入れ替わるところ|犬の併用の条件と、猫で変わる条件
犬と猫で入れ替わるのは、3つの条件そのものではなく、条件の重さです。並べる向きは同じで、どこを厳しく見るかだけが変わります。犬の併用の条件で重いのは面の広さ、猫で重いのは口が届くかどうかです。
| 条件 | 犬で重く見るところ | 猫で重く見るところ |
|---|---|---|
| 毛の水気 | 体が大きいほど乾くまでが長い | 濡れている状態そのものを嫌がる |
| 面の広さ | 背中・腹・足と面が多い | 自分で届く面が広く、人の手が要る面は少ない |
| 口が届くか | 前足と口元が中心 | ほぼ全身に口が届く |
| 音 | ドライヤーの音が上限を決める | 容器から出る音でその場を離れる |
| 結論 | 面の数から逆算して分ける | 口に入る前提で品を選んでから、順番を決める |
猫の行に「音」が入るのは、順番を守れるかどうかが、その前に決まってしまうからです。どんなに正しい並びでも、最初の1本で部屋を出ていかれると、2本目は存在しません。猫では、順番の前に、その場にいてもらえるかどうかが条件になります。
今日決められるのは、持っているものを3つの条件で仕分けることだけです。紙の端に、水気・面の広さ・口が届く、と3列書いて、手元にある品名を落としていきます。列が埋まった時点で、併用の順番はもう決まっています。迷っていたのは順番ではなく、どの列の話をしているのかが混ざっていたことのほうです。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- 同じ日に3本以上を併用しても大丈夫ですか。
- 本数そのものには上限がありません。見るのは合計の分数と、面が重なっていないかの2つです。背中・肉球・あごのように面が離れていれば、3本でも4本でも同じ日に入ります。逆に、同じ背中に2本を続けて置くなら、あいだに乾く時間を挟むか、日を分けます。目安として、その子が台の上や浴室でじっとしていられるのは10分ほどで、20分に届くと押さえる力のほうが増えます。本数を数えるより、合計が何分になるかを先に数えてください。
- 順番を間違えたと気づいたとき、やり直したほうがよいですか。
- その日のうちにやり直す必要はほとんどありません。先に置いたものが流れたと感じたときは、流したほうの工程が終わってから、流れたほうだけをもう一度置けば足ります。全部を最初からやり直すと、その子にとっては同じ日に2回ぶんの分数を耐えることになり、次の日から嫌がるようになります。やり直しの判断は、毛の状態ではなく、その子があと何分いられるかで決めてください。
- 新しく1本増やしたら、順番は組み直しですか。
- 組み直しません。増えた1本が、水気・面の広さ・口が届く場所の3つのうちどれに当たるかを見るだけです。濡れているあいだに使うものなら先頭のほうへ、口が届く場所に使うものなら最後へ入ります。どれにも当たらないものは、床やケージなど住まいに使うものであることが多く、その場合は体の工程の列に入れません。3つの条件は、本数が増えても変わらない物差しとして使えます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
