C11比較・選び方

複数製品を併用するときの順番

公開日 2023年10月25日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色のラグの上で、白い猫と淡い色の犬が並んで休んでいる様子
併用でつまずくのは品数が多いからではなく、置く順番が毛の水気と合っていないからです。写真:Daga_Roszkowska/Pixabay

棚に3本並んだところで、どれから手に取るかという順番で手が止まります。買った順でもなく、値札の並び順でもなく、その日のその子の毛の状態が決める話だからです。複数を併用するときにやり直しが出るのは、品数が多いからではありません。先に置いたものを、あとから置いたものが流しているだけです。順番を決める条件は3つしかありません。毛に水気が残っているか、触る面が広いか、その場所に口が届くか。この3つで並べると、犬でも猫でも、持っている本数がいくつでも同じ並びに落ち着きます。

水気・面の広さ・口が届くか|併用の順番を決める3つの条件

併用の順番を決めるのは、どれがいちばん高機能かという話ではなく、毛に水気が残っている時間の長さです。洗ったあとの被毛は、押さえて水を取ってからも、地肌の側に湿りが残っています。この湿りが引いていく途中に手を入れるか、引ききってから手を入れるかで、同じものが違う働き方をします。順番を間違えたと感じる場面のほとんどは、この時間帯の読み違いです。

条件は3つだけです。毛が濡れているか、触る面が広いか、その場所に口が届くか。この3つで並べ替えると、持っている本数が2本でも6本でも、並びは同じ形に落ち着きます。品目を覚える必要はありません。

2つ以上を同じ日に使うとき、どちらを先に置くか
決め手にする条件先に来る側あとに来る側
毛に残っている水気濡れているあいだに使うもの乾いてから使うもの
流すか、置いたままにするか流して終わるもの置いたままにするもの
触る面の広さ全身のように広い面あご・耳・肉球のような一点
その場所に口が届くか背中側など口が届きにくい場所前足や口元など舐めに来る場所
1回にかかる分数短く終わるほう時間のかかるほう
結論水気 → 面の広さ → 口元の順に並べるこの3つで決まるので、品名を覚え直す必要はありません

表の最後の行が、この記事の答えです。併用の並べ方は、水気から入って、広い面をすませて、最後に口の届く場所へ寄せる。この向きは、どの品を持っているかによって変わりません。あとから買い足したものが1本増えても、3つの条件のどこに当たるかを見れば、入る場所はすぐ決まります。

逆に言えば、3つのうち1つも当てはまらないものは、同じ日に並べる必要がないということでもあります。床やケージにかけるものは、その子の毛に触れないので、この並びの外に置けます。併用の話をむずかしくしているのは、体に使うものと、住まいに使うものを同じ列に並べていることが多いからです。

濡れているあいだの数分と、乾いてからの時間|併用で出る違い

濡れているあいだに使えるものと、乾いてから使うものでは、使える時間の長さがまるで違います。押さえて水を取ったあとの被毛が落ち着くまでは、長毛の子でも10分ほどです。この10分は、ほかのどの工程よりも短い。だから濡れた状態を前提にしたものは、迷う前に先へ出しておきます。

乾いてから使うものには、その日のうちであれば時間の縛りがありません。地肌に届かせるもの、肉球に塗るもの、被毛をまとめるものは、寝る前でも翌朝でも同じように使えます。時間の制約が厳しいほうを先に置くという原則だけで、併用の半分は片づきます。

併用の順番が崩れる場所 濡れているあいだの工程を後回しにすると、乾いてから使うものを先に置くことになり、そのあとで水気を足して流してしまいます。崩れるのはいつも、この入れ替わりが起きた1か所です。 水気 10分 広い面 全身 口元 一点 乾くまでの時間がいちばん短い 最後に寄せると流されない 逆に置いたとき 先に塗ったものが あとの水気で流れる この順に置いたとき やり直しの工程が出ず 浴室にいる分数も減る
順番が崩れるのは品数のせいではなく、時間の制約がゆるいほうを先に置いたときです。

口が届く場所を最後に回す理由は、時間ではなく行動のほうです。口元や前足に先に触れると、そのあとの工程のあいだじゅう、その子はそこを舐めています。背中を触っているあいだに前足を舐め、耳を見ているあいだにまた前足を舐める。先に済ませたつもりの一点が、いちばん最後まで残ります。舐められて困る場所ほど、あとに置く。これが3つ目の条件の中身です。

犬と猫のどちらでも同じですが、猫のほうがこの差は大きく出ます。毛づくろいの時間が長いぶん、口が届く場所に置いたものは、ほぼその日のうちに口へ入ると考えておくほうが現実的です。だから猫の場合は、口が届く場所に使うものかどうかを、順番より先に確かめます。

同じ日に重ねるか、日をまたぐか|併用の時期を分ける線

同じ日に2つ重ねてよいかどうかは、面が重なるかどうかで決まります。背中と肉球のように面が離れていれば、同じ日でかまいません。地肌と被毛のように、同じ場所に続けて別のものを置く場合は、間に乾く時間を挟むか、日を分けたほうが確実です。併用の時期を分ける線は、ここに1本だけ引けば足ります。

同じ日に続けてよい組み合わせと、日を分けたほうがよい組み合わせ
見るところ同じ日に続けてよい日を分ける
触る面背中と肉球のように離れている同じ場所に2つ重なる
流す工程の有無どちらも流さない片方を流すと、もう片方も流れる
その子が耐えられる分数合計10分以内で終わる合わせて20分を超える
人の手の数片手で押さえて片手で作業できる2人がかりになる
やり直しがきくか拭けば元に戻る乾かし直しになる
結論面が離れていれば重ねてよい面が重なる日は、時期を分けたほうが早く終わる

分数の行は、飼い主の都合ではなくその子の都合です。浴室や作業台の上でじっとしていられる時間には上限があります。10分をすぎたあたりから体重が片側にかかりはじめ、20分に届くころには、こちらが押さえる力のほうが増えています。品数を1本増やすと、その日の合計は3分から5分ほど伸びます。増える3分が、その子の上限のどこに乗るのかを見てから決めます。

日をまたぐ判断をしたときは、やらなかったほうを翌日のどこに置くかまで決めてしまいます。「明日やる」で止めると、翌日は翌日の予定に上書きされます。夕食のあと、寝る前、朝の支度の前。時間ではなく、その家で必ず起きる出来事に紐づけておくと、分けた工程が戻ってきます。

併用の時期という言い方をすると季節の話に聞こえますが、ここで言う時期は1日単位の話です。季節で入れ替わるのは品のほうで、順番と間隔の決め方は、夏でも冬でも同じ3つの条件で動きます。

工程の数そのものを減らす|洗う日の併用の使い分け

併用の順番を考える前に、そもそも工程を1つ減らせないかを見ておくと、並べ方の悩みが1段小さくなります。洗う日にいちばん増えやすいのが、洗ったあとに戻す工程です。mofuwa モイストシャンプーは、この工程を前提から外してあります。

洗浄成分にアミノ酸系のものを選び、しかも量を減らして使っています。ふつうなら、量を減らすと泡が立ちません。泡立ちを支えているのは原料の水を電解水にしていることで、電解水そのものに洗う働きがあるぶん、少ない洗浄成分でも泡が立ちます。グルーミングスプレーと同じ水が、シャンプーの原料水として入っている形です。

落とす量が控えめなので、洗い上がりがごわつきません。ごわつきは、汚れだけでなく、その子の皮膚と被毛に要るものまで落ちたときに出ます。落としすぎていなければ、あとから戻す工程そのものが要らなくなります。浴室にいる分数が短くなるのは結果で、先にあるのは、その子がじっと耐えている時間が1工程ぶん減ることのほうです。香りをつけていないのも同じ考え方で、その子は自分のにおいを好みます。

洗う日以外の併用も、3つの条件でそのまま並びます。mofuwa モイストシャンプーで洗った翌日から次に洗う日までのあいだは、mofuwa グルーミングスプレーを毎日のケアに置きます。体から脂が出るので、昨日きれいにしても今日また汚れる。間の日を埋めるためというより、毎日きれいにしておくための1本です。吹きかけてブラシを通すだけなので、広い面の工程として先に来ます。

  1. 毛玉になりかけた場所を見つけたら

    mofuwa 毛玉予防ジェルを毛玉にもみこみます。順番はジェルが先で、ブラシはまだ持ちません

  2. ゆるんでこないとき

    そこに mofuwa グルーミングスプレーを足して、もう一度もみこみます。2つを足す順番が逆だと、ジェルが薄まって留まりません

  3. ゆるんだら

    端から少しずつほぐします。はさみを持たずに済む場面は、この段階でつくられます

  4. 平時に戻ったら

    毛玉予防ジェルを塗っておくと、絡まりにくい状態が続きます。ここは広い面の工程なので、水気の次に置きます

口が届く場所に置くものは、最後に回します。地肌のフケや乾きが気になる場所には mofuwa スキンケアミスト、肉球には mofuwa 肉球クリームです。肉球クリームを塗るのを寝る前にするのは、塗ってすぐ家の中を歩き回ると、床についたものがそのまま肉球へ戻ってくるからです。塗る時刻を決めるだけで、この戻りは起きなくなります。猫のあごの黒い汚れには mofuwa 猫あごクリーナーがありますが、これは猫のあご専用で、犬のあごには使いません。

住まいの側は、この並びの外です。床やケージのにおいには mofuwa 瞬間消臭スプレー、散歩に出る前のハーネスや持ち物には mofuwa においがしない虫よけスプレー。どちらもその子の毛に置くものではないので、体の工程と同じ列に並べる必要がありません。併用の本数が多く感じられるときは、この2列が混ざっていることがよくあります。

Caution順番を変えても、同じ面だけが戻ってくるとき

3つの条件どおりに並べ替えて4週間続けても同じ1か所だけが赤い/面の数が2か所から4か所へ増えている/10分で終わっていた工程に倍の分数がかかるようになった/舐める回数が1日のうちに数えきれないほど増えた。こうした残り方は、並べる順番では説明がつきません。どの面が、いつから、何分の工程で戻ってきているのかを書き出したものを持って、動物病院で診てもらってください。順番の記録がそのまま、経過を伝える材料になります。

犬と猫で入れ替わるところ|犬の併用の条件と、猫で変わる条件

犬と猫で入れ替わるのは、3つの条件そのものではなく、条件の重さです。並べる向きは同じで、どこを厳しく見るかだけが変わります。犬の併用の条件で重いのは面の広さ、猫で重いのは口が届くかどうかです。

同じ3条件を、犬と猫でどう重みづけするか
条件犬で重く見るところ猫で重く見るところ
毛の水気体が大きいほど乾くまでが長い濡れている状態そのものを嫌がる
面の広さ背中・腹・足と面が多い自分で届く面が広く、人の手が要る面は少ない
口が届くか前足と口元が中心ほぼ全身に口が届く
音ドライヤーの音が上限を決める容器から出る音でその場を離れる
結論面の数から逆算して分ける口に入る前提で品を選んでから、順番を決める

猫の行に「音」が入るのは、順番を守れるかどうかが、その前に決まってしまうからです。どんなに正しい並びでも、最初の1本で部屋を出ていかれると、2本目は存在しません。猫では、順番の前に、その場にいてもらえるかどうかが条件になります。

今日決められるのは、持っているものを3つの条件で仕分けることだけです。紙の端に、水気・面の広さ・口が届く、と3列書いて、手元にある品名を落としていきます。列が埋まった時点で、併用の順番はもう決まっています。迷っていたのは順番ではなく、どの列の話をしているのかが混ざっていたことのほうです。

Product

mofuwa モイストシャンプー

mofuwa モイストシャンプー

300ml / 3,410円(税込)

アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。

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よくある質問

同じ日に3本以上を併用しても大丈夫ですか。
本数そのものには上限がありません。見るのは合計の分数と、面が重なっていないかの2つです。背中・肉球・あごのように面が離れていれば、3本でも4本でも同じ日に入ります。逆に、同じ背中に2本を続けて置くなら、あいだに乾く時間を挟むか、日を分けます。目安として、その子が台の上や浴室でじっとしていられるのは10分ほどで、20分に届くと押さえる力のほうが増えます。本数を数えるより、合計が何分になるかを先に数えてください。
順番を間違えたと気づいたとき、やり直したほうがよいですか。
その日のうちにやり直す必要はほとんどありません。先に置いたものが流れたと感じたときは、流したほうの工程が終わってから、流れたほうだけをもう一度置けば足ります。全部を最初からやり直すと、その子にとっては同じ日に2回ぶんの分数を耐えることになり、次の日から嫌がるようになります。やり直しの判断は、毛の状態ではなく、その子があと何分いられるかで決めてください。
新しく1本増やしたら、順番は組み直しですか。
組み直しません。増えた1本が、水気・面の広さ・口が届く場所の3つのうちどれに当たるかを見るだけです。濡れているあいだに使うものなら先頭のほうへ、口が届く場所に使うものなら最後へ入ります。どれにも当たらないものは、床やケージなど住まいに使うものであることが多く、その場合は体の工程の列に入れません。3つの条件は、本数が増えても変わらない物差しとして使えます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。