C11比較・選び方

犬用と猫用、なにが違うのか

公開日 2023年12月6日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の床に、白い猫と淡い色の犬が並んで座っている様子
犬用と猫用で入れ替わっているのは、多くの場合、中身ではなく容器と使う場所のほうです。写真:Daga_Roszkowska/Pixabay

同じ棚に犬用と猫用が上下に並んでいて、うちの子はどちらを取ればいいのか、と手が止まります。両方飼っている家なら、2本買うべきなのかという問いも同時に来ます。ここで先に見るのは、表記がどこを指しているかです。中身が違うのか、容器が違うのか、使う場所が違うのか。この3か所のうち、中身そのものが変わっているものは、実は少数です。違いがどこに出ているかを1回見分けてしまえば、次からは棚の前で迷いません。

表記が指している3か所|犬用と猫用で、中身・容器・使う場所のどれが入れ替わるか

犬用と猫用という表記は、1つのことを指す言葉ではありません。中身そのものが違うという意味のこともあれば、中身は同じで容器だけが違うことも、使う場所が種によって片方にしかないという意味のこともあります。棚の前で迷うのは、この3つが同じ言葉で書かれているからです。

先に見るのは、値札でも容量でもなく、どこが入れ替わっているかです。中身が入れ替わっているなら片方をもう片方に使えませんが、容器だけなら、中身の話としては同じものを見ていることになります。

犬用・猫用の表記が、どこを指しているか
表記が指している場所入れ替わっているものそのままのもの買う前に見る条件
容器と出し方音と、1回に出る量中身その子が音に反応して離れるか
使う場所塗る面そのもの水の設計その面が犬猫の両方にあるか
処方配合と剤形ブランドとしての考え方その汚れが片方の種にしか出ないか
どちらの表記もない何も入れ替わっていない中身も容器も同じ手順で犬にも猫にも通るか
結論中身が入れ替わっているものは少数多くは容器か、使う場所先に見るのは、容器と使う場所の2つ

表の4行目が、いちばん見落とされます。犬用とも猫用とも書いていない商品は、手抜きではなく、書き分ける必要がなかったということです。中身が両方に通る設計でつくられていれば、表記は要りません。表記の有無そのものが、中身についての情報になっています。

この3か所の見方は、皮膚や被毛のケアだけでなく、住まいに使うものにも同じように当てはまります。床やケージにかけるものは、その子の体に直接置くわけではないので、犬か猫かで分かれる理由がそもそもありません。犬用と猫用の違いを探しても見つからない商品があるのは、分ける必要がない列に並んでいるからです。

中身は同じで、変えたのは音だけ|犬用と猫用の違いが容器に出るとき

中身を変えずに容器だけを変えた商品は、猫のケアでとくに多く見られます。理由は単純で、猫が嫌がっていたのが中身ではなく音だったからです。スプレーのプシュッという音で部屋を出ていく子は珍しくありません。その場にいてもらえなければ、中身がどれだけ合っていても使えません。

mofuwa の猫用 グルーミングウォーターは、この形でつくられています。中身は犬猫向けの mofuwa グルーミングスプレーをもとにしていて、猫向けに水のイオンをわずかに調整したうえで、容器をチューチューボトルに変えてあります。音が出ないので、寝ている子のそばでも手を動かせます。猫用という表記が指しているのは、処方を猫専用に組み直したという意味ではなく、猫が嫌がっていた一点だけを直した、という意味です。

犬用と猫用で、入れ替わっているものの違い 容器が変わっているだけの商品と、使う場所そのものが片方の種にしかない商品では、選び方が変わります。前者は中身の話として同じものを見ており、後者は面の話をしています。 犬用・猫用の表記を、入れ替わっている場所で2つに分ける 容器だけが入れ替わっている 中身は同じ設計のまま 音と、1回に出る量が変わる 見るのは、その子が音に動くか 両方飼いなら中身は共通で足りる 使う場所が片方にしかない 面そのものが種で違う 猫のあごのような一点に寄る 見るのは、その面が家の子にあるか 片方の子には出番が来ない どちらにも当てはまらない商品は、犬にも猫にも同じ中身が通る設計です。
同じ「猫用」でも、容器の話をしているのか、面の話をしているのかで見方が変わります。

中身を変えなかったことが、この形の要点です。猫向けに処方を組み直せば、犬用と猫用で2本を持つことになり、両方飼っている家では棚が倍になります。嫌がっていた原因を音だと特定できたので、直すところが容器だけで済みました。犬用と猫用の違いを見分けるとき、容器の形は中身と同じくらい情報を持っています。

逆の見方もできます。容器が同じで、表記だけが違う商品があったなら、そこで入れ替わっているのは中身か使う場所のどちらかです。容器・中身・使う場所のうち、2つが同じなら、残りの1つを見ればいい。棚の前でできるのは、この引き算です。

どこが入れ替わったかで見分ける|犬用と猫用、中身の見分け方

見分ける条件は4つあります。音に反応するか、その子が舐める量はどれくらいか、その面が家の子にあるか、人の手が何本要るか。この4つで、棚の前の判断はほぼ終わります。成分表を読み比べる前に、ここを通してください。

4つの条件で、犬用と猫用のどちらを取るかを決める
見分ける条件中身が入れ替わっている容器が入れ替わっているどちらも同じ
音への反応関係しないここが決め手になる関係しない
その子が舐める量処方を選ぶ理由になる変わらない口に入る前提で設計されている
その面が家の子にあるか面が片方にしかないことが多い面は同じ犬にも猫にも同じ面に使う
人の手が何本要るか押さえる時間が延びやすい音がないぶん1人で足りる手順が同じなので変わらない
結論面の有無から確かめる音に動く子なら容器で選ぶ犬用と猫用を分けて買わなくてよい

舐める量の行は、犬と猫でいちばん差が出るところです。猫は毛づくろいに使う時間が長く、体に置いたものは、その日のうちにほとんど口へ入ると考えておくほうが現実的です。犬でも前足と口元は舐めますが、全身に口が届く子はそれほど多くありません。中身を見るときに猫のほうが条件が厳しくなるのは、この差のためです。

面の有無は、家の子を見れば分かります。あごに黒い汚れが溜まるのは猫に多く、長く歩いて肉球が硬くなるのは犬に多い。犬用と猫用の違いが「使う場所」に出ているときは、片方の子には出番が来ないだけで、中身の優劣ではありません。両方飼っている家で、片方にしか買わない品があっても不思議ではないということです。

人の手の数は、買う時期を決める条件にもなります。1人で押さえながら使えるものは、帰宅後すぐの数分に入れられます。2人がかりになるものは、家族がそろう時間帯まで待つことになり、結果として使う回数が減ります。使う回数が減ると分かっているものを買うより、1人で回せるものを先に増やすほうが、日々の手数は増えません。

犬にも猫にも同じ中身で通る理由|犬用と猫用の使い分けが要らない場所

犬用とも猫用とも書かれていない商品は、両方に通る設計で中身がつくられています。mofuwa モイストシャンプーは、その代表です。洗浄成分にアミノ酸系のものを選び、量も減らして使っています。量を減らすと泡は立たなくなりますが、原料の水を電解水にしているので、少ない洗浄成分でも泡が立ちます。

落とす量が控えめなことが、犬にも猫にも同じ中身で通る理由につながっています。落としすぎれば洗い上がりがごわつき、戻す工程が要ります。工程が1つ増えるという負担は、体の大きな犬より、浴室にいること自体を嫌がる猫のほうに重く出ます。mofuwa モイストシャンプーで戻す工程が要らないのは、落としすぎていないからで、その恩恵は種を問いません。香りをつけていないのも同じ理由です。犬も猫も自分のにおいを好むので、余分なにおいはそれ自体が負担になります。

地肌や耳のまわりに使う mofuwa スキンケアミスト、床やケージのにおいに使う mofuwa 瞬間消臭スプレー、肉球に塗る mofuwa 肉球クリームも、犬用と猫用で分かれていません。口が届く場所に使うことを前提に中身を決めているので、舐める量の多い猫を基準にしても、そのまま通ります。浸かって洗う mofuwa 入浴シャンプーも同じで、立っていられない子や、擦られることを嫌がる子のための形です。

中身が猫に寄っている品もあります。mofuwa 猫あごクリーナーは猫のあご専用で、犬のあごには使いません。あごに黒い汚れが溜まるのは猫に多く、シャンプーでは落としにくい場所です。猫用という表記が、ここでは使う場所そのものを指しています。逆に mofuwa 毛玉予防ジェルは、絡まりやすい長毛の子に向く品で、猫にも犬にも同じように使えます。散歩の持ち物にかける mofuwa においがしない虫よけスプレーは、体ではなくハーネスや荷物の側に使うものなので、種で分かれる理由がありません。

Caution中身を選び直しても、同じ面だけが変わらないとき

犬用と猫用の見分けを直して4週間続けても同じ1か所だけが赤い/気になる面が1か所から3か所へ増えている/5分で終わっていた工程に倍の分数がかかる/同じ場所を1日に何度も舐めている。こうした残り方は、犬用か猫用かという選び方では説明がつきません。どの面が、いつから、1日何回のケアで戻ってきているのかを書き出したものを持って、動物病院で診てもらってください。使っていたものと回数の記録が、そのまま経過を伝える材料になります。

棚の前の3分で決まること|犬用と猫用を、中身から入って選ぶ

犬用と猫用の選び方は、成分表を読み比べるところから始まりません。順番は逆で、表記がどこを指しているかを見て、そのあとで中身の話に入ります。容器の話なら音、面の話なら家の子にその面があるか。ここまでで、棚の前の判断は終わります。

最後の1行が、両方飼っている家でいちばん役に立ちます。舐める量の多い子を基準にして中身を決めると、その中身は少ない子にも通ります。逆向きには通りません。犬用と猫用で悩んだときは、厳しいほうの条件から見る。これだけで、棚の前の3分が1分になります。

Product

mofuwa モイストシャンプー

mofuwa モイストシャンプー

300ml / 3,410円(税込)

アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。

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よくある質問

犬用と書いてあるものを、猫に使ってもよいですか。
何が入れ替わっているかによります。容器だけが違うのであれば、中身としては同じものを見ていることになります。ただし猫は毛づくろいの時間が長く、体に置いたものはその日のうちに口へ入ると考えておくほうが現実的です。口に入る前提で中身が決められているかどうかを先に確かめてください。使う場所が違うという意味の表記であれば、そもそも猫にその面がないか、逆に犬にその面がないだけなので、使えるかどうかという問いにはなりません。
犬と猫を1匹ずつ飼っています。1本を共通で使えますか。
犬用とも猫用とも書かれていない商品であれば、共通の1本で足ります。分け方の考え方は、条件の厳しいほうに合わせることです。舐める量の多い子を基準にして中身を決めれば、その中身はもう片方にも通ります。逆に、片方に合わせた品をもう片方へ広げようとすると通らないことがあります。共通で持つのは全身に使うものにして、あごや肉球のように面が片方にしかない品だけを、その子のぶん足してください。
容器が違うだけなら、犬用のスプレーを猫に使えばよいのではありませんか。
中身の話としては同じものです。ただ、その子がスプレーの音でその場を離れてしまうなら、使えるかどうか以前に、使う機会が来ません。猫のケアで容器が分けられているのは、性能の差ではなく、その場にいてもらうためです。音に動かない子であれば、犬用の容器のままで問題は起きません。家の子が音にどう動くかを2回か3回見てから決めると、買い直しになりません。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。