C11比較・選び方
シャンプーとトリートメントは両方必要か
ボトルの裏に「シャンプーのあとに」と書かれたトリートメントを、棚に戻すか買うかで迷います。両方必要だと書いてあるものもあれば、要らないと書いてあるものもあって、どちらが正しいのかが決まりません。答えが出るのは、前回洗って乾かしたあとに、指を根元まで通したときの感触です。戻す工程が必要になるかどうかは、洗う側が何をどれだけ落としたかで決まります。トリートメントの良し悪しの話ではなく、その前の工程の設計の話だということです。
指が根元まで通るかどうか|トリートメントが必要になる条件を先に決める
トリートメントが必要かどうかは、洗っている最中には分かりません。判断できるのは、乾かし終わってから指を入れたときです。根元まで一度で通れば足す工程は要りませんし、途中で引っかかるなら、その日の洗い方は何かを落としすぎています。棚の前で決められない問いを、浴室のあとの30秒に移す。これが最初の手です。
見るのは手ざわりだけではありません。ブラシを通したときの音、乾かすのにかかった分数、その子がじっとしていられた時間。この4つは、どれも家で測れます。成分表を読み比べるより先に、この4つを1回とっておくほうが、次に何が必要かがはっきりします。
| 測るところ | 足す工程が必要な日 | 足さなくてよい日 |
|---|---|---|
| 指の通り | 根元の手前で引っかかる | 根元まで一度で通る |
| ブラシを通したときの音 | ぱちぱちと静電気の音がする | 音がしない |
| 乾かすのにかかる分数 | 前回より延びている | いつもと同じ |
| タオルで押さえたあとの重さ | 水を含んだまま重い | 軽くなっている |
| その子がいられた時間 | 途中で立ち上がる | 最後まで伏せていられる |
| 結論 | きしむ日だけ、面を絞って足す | きしまないなら、足す工程そのものが要らない |
表の最後の行が、この記事の答えです。シャンプーとトリートメントの両方が必要かどうかは、固定の答えを持たない問いで、洗い上がりごとに決まります。毎回必要な家もあれば、年に数回しか必要にならない家もあります。どちらも正しい。違うのは、使っているシャンプーが何をどれだけ落としているかです。
測った結果を残しておくと、次の判断が早くなります。乾かした日に、指が通ったかどうかだけを1文字で書く。○か×かで足ります。3回ぶんたまると、その子にとって足す工程が必要なのが毎回なのか、季節の変わり目だけなのかが、自分の字で見えてきます。
毛先を補う工程と、落としすぎを戻す工程|犬のトリートメントが人と違うところ
人のトリートメントと、犬のトリートメントは、同じ名前で別の仕事をしています。人の髪は1本が長く伸び、毛先ほど時間がたっています。古くなった毛先を補う工程には、そこだけを目的にした意味があります。犬や猫の被毛は1本が短く、密に生えていて、入れ替わりも早い。毛先の古さが問題になる場面は多くありません。
では犬のトリートメントが何をしているかというと、多くの場合、その前のシャンプーで落としすぎた分を戻しています。ここが人との違いで、工程の性格そのものが変わります。足すためではなく、戻すために足す。だとすれば、戻す必要が出ない洗い方をすれば、この工程はもともと要りません。
- 毛の作りが違う:1本が短く密に生えているので、毛先より地肌の側で差が出ます
- 舐める:すすぎ残しは、その日のうちに口へ入ります。人の髪と同じようには考えられません
- 乾かす時間が長い:工程が1つ増えると、ドライヤーの音に耐える分数も一緒に延びます
- 自分で立ち位置を選べない:浴室にいる時間は、その子にとって全部が拘束の時間です
3つ目と4つ目が、犬猫のトリートメントを考えるときにいちばん重い条件です。工程を1つ足すと、すすぎがもう1回増え、浴室にいる分数が3分から5分ほど延びます。乾かす手順まで含めれば、その日その子が耐える時間は1割前後長くなります。仕上がりが少し良くなることと、この分数を引き換えにしてよいかどうか。犬のトリートメントが必要かという問いは、実はこの引き換えの話です。
音の側も同じです。ぱちぱちと静電気の音が出るのは、乾かし方が強すぎるか、洗いで落としすぎているかのどちらかです。音が出ているあいだ、その子はその音を聞き続けています。戻す工程を足して音を減らすやり方もありますが、音の出どころが洗いの側にあるなら、そこを直したほうが手順は短くなります。
毎回足す家と、年に数回の家|条件で決めるトリートメントの使い分け
足す工程は、全身に必要になることがほとんどありません。きしむのは、毛が長い場所と、こすれる場所に偏ります。耳のうしろ、わきの下、しっぽの付け根。ここだけに面を絞れば、増える分数は1分ほどで済みます。必要かどうかを全身でひとまとめに決めると、要らない面まで工程が増えます。
| 条件 | 足す | 足さない |
|---|---|---|
| きしむ面の数 | 3か所以上ある | 1か所だけ、または無い |
| 洗う頻度 | 月に2回以上洗っている | 月に1回以下 |
| 毛の長さ | 長毛で、絡まりやすい場所がある | 短毛で、指がすぐ通る |
| その日の残り時間 | あと5分は伏せていられる | すでに立ち上がりかけている |
| すすぎの余裕 | もう1回すすげる | すすぎの途中で嫌がる |
| 結論 | 面を絞って、その3か所だけに足す | きしむ面が無い日は、手順を増やさない |
洗う頻度の行は、見落とされやすいところです。月に2回以上洗う家では、1回あたりで落ちる量が少なくても、戻す間隔が足りなくなります。逆に月1回なら、洗う日と洗う日のあいだに地肌の側が追いつくので、足す工程が要らない日が増えます。同じシャンプーでも、頻度が違えば必要かどうかの答えが変わるということです。
洗う日と洗う日のあいだ、つまり間の日をどう過ごすかも、この判断に効いてきます。間の日にブラシが通っていれば、次に洗う日のきしみは軽くなります。ブラシが1週間入らなかった週は、洗ったあとに引っかかる面が増えます。トリートメントの使い分けは、浴室の中だけでは決まりません。
選び方として言えるのは1つです。足す工程を前提にしたシャンプーを選ぶか、足さなくて済む設計のシャンプーを選ぶか、先に決めてしまうこと。両方を行ったり来たりするのがいちばん時間を使います。決めてしまえば、棚の前で比べるものは2本ではなく1本になります。
落としすぎない設計なら、戻す工程が要らない|アミノ酸系から入るトリートメントの選び方
mofuwa モイストシャンプーは、戻す工程を前提から外してつくられています。洗浄成分にアミノ酸系のものを選び、しかも量を減らして使っています。ふつう、量を減らせば泡は立ちません。泡立ちを支えているのは原料の水に電解水を使っていることで、電解水そのものに洗う働きがあるぶん、少ない洗浄成分でも泡が立ちます。
落とす量が控えめなので、洗い上がりがごわつきません。きしみは、汚れだけでなく、その子の皮膚と被毛に要るものまで落ちたときに出ます。落としすぎていなければ、あとから戻す工程そのものが立ち上がりません。mofuwa モイストシャンプーがトリートメント不要と言えるとき、指しているのは仕上げの質ではなく、この引き算の設計のほうです。保湿成分も合わせて配合してあります。
工程が1つ減ると、浴室にいる分数がそのぶん短くなります。すすぎが1回減り、乾かす前の手順が1つ減る。減っているのは飼い主の手間だけではなく、その子がじっと耐えている時間のほうです。香りをつけていないのも同じ考え方で、犬も猫も自分のにおいを好みます。余分なにおいは、それ自体が浴室の負担になります。
洗ったあとの日々は、別の手が受け持ちます。洗う日と洗う日のあいだは、mofuwa グルーミングスプレーを吹きかけてブラシを通すと、静電気の起きにくい状態で梳かせます。ここでブラシが通っている週は、次に洗う日のきしみが軽くなります。地肌の乾きが気になる面には mofuwa スキンケアミスト、絡まりやすい場所には mofuwa 毛玉予防ジェル。擦られること自体を嫌がる子なら、浸かって洗う mofuwa 入浴シャンプーという形もあります。どれも、足す工程を増やすためではなく、洗う日の手順を短くするために置くものです。
面を3か所に絞って4週間続けても、同じ1か所だけが根元で引っかかる/きしむ面が3か所から6か所へ増えている/乾かすのに、前は10分で済んでいたのが倍かかる/洗った翌日に同じ場所を1日じゅう舐めている。こうした残り方は、シャンプーとトリートメントの組み合わせでは説明がつきません。どの面が、いつから、月に何回洗ったうえで戻ってきているのかを書き出したものを持って、動物病院で診てもらってください。指の通りの○×だけでも、経過を伝える材料になります。
次に洗う日の前に決まること|トリートメントが要るかどうかの見分け方
見分けるのに要るのは、道具ではなく30秒です。乾かし終わったあと、指を根元まで入れて、そのままブラシを1回通す。引っかからず、音もしなければ、その子には足す工程が要りません。引っかかった面だけを数えて、3か所を超えた日にだけ足す。この線の引き方なら、毎回悩まずに済みます。
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乾かし終わったらすぐ
指を根元まで入れて、引っかかる面を数えます。全身ではなく、耳のうしろ・わきの下・しっぽの付け根の3か所から見ます
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ブラシを1回通す
ぱちぱちと音がするかどうかだけを聞きます。音は、手ざわりより先に変化が出ます
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紙の端に1文字
○か×だけ書きます。日付は要りません。洗った日の順に並べば足ります
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3回たまったら
×が続くなら洗う側を見直し、○が続くなら足す工程は要りません。次に買うものが、ここで1本に決まります
シャンプーとトリートメントが両方必要かという問いは、どちらを買うかの問いに見えて、実は次に洗う日の手順をどこまで短くできるかの問いです。工程が短いほど、その子が浴室で耐える時間は減ります。今日できるのは、前回乾かしたあとの感触を思い出して、○か×かを1つ書いておくことだけです。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- トリートメントを足さないと、静電気が起きやすくなりませんか。
- 静電気の出どころは2つあります。洗いで落としすぎていることと、乾かし方が強すぎることです。足す工程で表面を整えれば音は減りますが、原因が洗いの側にあるなら、そちらを直したほうが手順は短く終わります。見分け方は簡単で、洗った直後より、洗って数日たった日のほうが音が大きいなら、乾かし方と部屋の湿りの側です。洗った当日にいちばん音が出るなら、落としすぎています。
- 長毛の子です。やはり両方必要でしょうか。
- 全身に必要になるとは限りません。長毛の子でも、引っかかるのは耳のうしろ、わきの下、しっぽの付け根に偏ります。この3か所を数えてから決めてください。3か所とも引っかかるなら足す、1か所だけなら、そこだけを面として扱う。全身で決めると、要らない面まで工程が増えて、浴室にいる分数が5分ほど延びます。長さより、引っかかる面がいくつあるかで判断するほうが実際に合います。
- シャンプーを変えたら、トリートメントはいつやめられますか。
- 3回洗ってから決めてください。1回目は前のシャンプーの影響が残るので、判断の材料になりません。2回目と3回目で、乾かしたあとに指が根元まで通り、ブラシを通しても音がしなければ、そこでやめられます。やめたあとに1回だけ引っかかる日が来ても、すぐ戻す必要はありません。同じ面が2回続けて引っかかったときに、その面だけ足す。この戻し方なら、工程が元に戻ってしまうことがありません。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
