C04悩み解決

草むらのあとの汚れのケアで、実は逆効果になっている3つのこと

公開日 2023年10月30日|文=mofuwa編集部

明るい日ざしの草地に立っている、薄い色の毛の犬
草むらの汚れは、乾く前に触るほど毛の奥へ入っていきます。写真:Pexels/Pixabay

草むらから帰った直後、毛についた種を手のひらでぱっと払う。この一手で、種は毛の表面から奥へ入ります。草むらの汚れで、やってはいけないことは3つあります。乾く前に手で払う、ブラシで一気にとかす、帰宅のたびにシャワーで流す。3つとも早く落とそうとしていて、3つとも奥へ運んでいます。落とす順番を、乾かしてからに組み直します。

草むらの汚れが、奥へ入っていく順番

草むらでつく汚れは、一種類ではありません。土、草の汁、そして種やノギです。やってはいけないことの中身を決めているのは、この三つめです。土と草の汁は毛の表面で止まりますが、種とノギは止まりません。

イネ科の草の穂やオナモミのような種には、先の尖った部分と、後ろ向きに並んだ細かいトゲがあります。このトゲは、進む向きにはすべり、戻る向きには引っかかります。毛の上に乗っているように見えても、動かせば動かすほど、戻らない方向へ進んでいきます。

草むらでつく汚れと、止まる場所
汚れの中身止まる場所触ったときの動き
土・砂毛の外側。乾けば落ちる払えば落ちる
草の汁毛に色として残るこすると広がる
草の種・穂毛にからむ力を加えた向きへ進む
ノギ(穂の先の細い毛)毛の奥から皮膚へ一方向にしか動かない

表のいちばん下の行だけ、扱いが違います。ノギは、皮膚まで届いてから見つかることがあります。指の間、耳の中、目のふち。どれも、家で取り出そうとしてはいけない場所です。草むらの汚れで順番を守る理由は、ここにあります。

払う・とかす・流す|頻度が上がるほど奥へ入る3つ

草むらの汚れで、やってはいけないことは3つあります。3つとも、早く落とそうとした結果です。そして3つとも、汚れを奥へ運んでいます。

  1. やってはいけない1|乾く前に、手でぱっと払う

    帰宅直後の毛は、朝露や汗で湿っています。湿った毛は互いにくっつくので、そこへ手のひらで力を加えると、種は毛の束のあいだへ押し込まれます。払った瞬間に消えたように見えるのは、外れたからではなく、見えない位置へ入ったからです。

  2. やってはいけない2|ブラシで、一気にとかす

    引っかかっている種にブラシの先が当たると、毛の流れに沿って皮膚の側へ滑ります。とくに毛の根元から強くとかすやり方は、種を皮膚に押し当てる動きになります。とかす前に、引っかかっているものがあるかどうかを先に確かめてください。

  3. やってはいけない3|帰宅のたびに、シャワーで流す

    いちばん落ちた気がするやり方ですが、頻度が上がるほど不利になります。濡らす回数が増えれば、乾かし残す回数も増えます。皮膚の近くが乾かないまま次の散歩に出ることになり、汚れとは別の問題が積み上がります。

Caution3つに共通しているのは、速さです

早く落としたいという気持ちが、そのまま力になります。草むらの汚れは、力を加えた向きへ進みます。やってはいけないことを1つずつ覚えるより、帰宅直後の数分は触らないと決めるほうが確実です。

シャワーの頻度については、草むらを歩いた日すべてを対象にする必要はありません。足先が泥で覆われた日、体が濡れた日だけに絞ってください。それ以外の日は、乾かしてから外す手順のほうが早く終わります。

家でできるのは、乾いてから外へ出すこと

草むらの汚れで家でできることは、順番に並べると4つです。共通しているのは、奥へ運ばないことだけです。道具は、コームと乾いたタオルがあれば足ります。

  1. 1|玄関で、5分から10分待つ

    湿った毛が乾くと、毛の束がほどけて、からんだ種が浮きます。この5分が、あとの手数を減らします。待っているあいだに足を拭きたくなりますが、足先も同じで、乾いてからのほうが取れます。

  2. 2|引っかかっているものを、先に指で抜く

    ブラシはまだ持ちません。指で1つずつつまんで、種が入ってきた向きへ戻すように抜きます。数が多いときも、まとめて払わずに1つずつです。

  3. 3|毛の外側から、少しずつとかす

    ここで初めてコームを使います。毛先の側から始めて、少しずつ根元へ下ろします。根元から一気に引くと、残っていた種を押し込むことになります。

  4. 4|指の間と耳のふちを、明るいところで確かめる

    ノギが入り込みやすい場所です。指の間を開いて、皮膚まで見てください。乾いたタオルで拭き取りをするのは、この確認のあとにします。

この4つで、草むらを歩いた日の手間は10分ほどです。シャワーの頻度を下げたぶん、乾かす時間はまるごと浮きます。

4つを終えたあとの拭き取りには、mofuwa グルーミングスプレーをタオルに含ませて、足先と口のまわりを一度ずつ押さえます。種やノギが残っているうちに湿らせると毛がまた寄り集まるので、外し終えたことを確かめてから含ませてください。舐めても問題のない基準でつくられているので、足先や口のまわりのように、そのあとその子が必ず舐める場所でも含ませる量を気にしなくて済みます。

草むらを歩く季節は、その日1日で終わりません。毎日散歩に行く子なら、同じ手順が毎日続きます。玄関にタオルとコームと mofuwa グルーミングスプレーを並べて置くと、5分待って、外して、拭くまでが玄関の1か所で片づきます。ペットは体から脂を出すので、草の粉はその脂に乗って残ります。毎日きれいにしてあげたいと思ったときに、続けられる置き方にしてあるかどうかで差が出ます。

続けるためのコツと、汚れでは説明がつかないとき

続けるコツは、道具を玄関に置くことと、全身をやらないことです。毎回やるのは、その子が最初に草へ触れる場所だけ。背の低い子なら胸と前足、大きい子ならお腹と内股です。

それでも、汚れの手当てでは説明がつかないことがあります。同じ場所を舐め続ける、指の間が腫れている、頭を振り続ける、片目をしょぼつかせる。これらは、種やノギが皮膚の内側に入ったときにも起こります。

家でピンセットを使って取り出そうとしないでください。途中で折れると、残った部分が奥へ進みます。いつの散歩か、どこを歩いたか、いつから気にしているかをメモにして、その日のうちに動物病院へ持っていってください。

草むらの汚れで、やってはいけないことは3つでした。手で払う、一気にとかす、頻度を上げて流す。どれも、落としているつもりで奥へ運んでいます。乾かしてから、来た向きへ戻す。この順番だけを毎日そろえておけば、玄関先の5分で終わります。

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よくある質問

散歩用のウェットシートで、その場で拭くのはいけませんか?
泥や土だけなら構いません。ただし種やノギが毛にからんでいるときは、湿ったシートでこすると、毛がくっついて奥へ進みます。その場で拭くのは足の裏だけにして、体は帰宅後、乾いてから外してください。
毛を短く刈っておけば、草むらの汚れは減りますか?
からむ量は減ります。ただし毛が短いぶん、種やノギが直接皮膚に当たるようになります。刈るかどうかより、歩いたあとに指の間と耳のふちを確かめる習慣のほうが確実です。
どのくらいの頻度なら、シャワーで流してもいいですか?
決まった回数はありません。目安は、体や足が泥で覆われた日だけです。流したあとは、皮膚の近くまで乾いたかを手で確かめてください。乾かし残しが続くほうが、汚れが残るより後を引きます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。