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犬の泥汚れ|まず疑いたい3つの原因

公開日 2023年11月6日|文=mofuwa編集部

明るい室内で、白いタオルに前足をあずけている犬
同じ道でも、雨がやんでからの時間で泥の質が変わります。写真:https://kaboompics.com//Pexels

雨がやんで3時間後に歩いた道でつく泥汚れが、いちばん落ちにくく残ります。同じコースを同じ時間だけ歩いても、帰ってからの手間は日によって大きく変わります。変わっているのは、雨がやんでから何時間たった地面を踏んだか、その1点です。この記事では、泥汚れの原因を歩いた場所で分けず、雨からの経過時間で3つに分けて見ていきます。

泥汚れの見分け方は、指でつまんだ感触から

帰宅したら、足先についた泥を指先で少しつまんでみてください。色や量ではなく、感触を見ます。泥汚れの見分け方は、ここから始まります。感触は、大きく3通りに分かれます。

この3つの感触は、その日どこを歩いたかでは決まりません。同じ土の道でも、3通りのどれにもなります。決めているのは地面の水分量で、水分量を決めているのは、雨がやんでから何時間たったかです。原因を歩いた場所の側で探しはじめると、いつまでも見当がつきません。

Note冬は、時計どおりに進みません

気温が低く日が短い時期は、地面が乾くまでの時間が伸びます。11月から2月にかけては、前日の雨でも2番目の「粘る」状態のまま残っていることがあります。時刻で判断せず、必ず指でつまんで確かめてください。日陰の道や、建物と塀にはさまれた道も同じです。

原因は3つ。雨からの時間でチェックする

指の感触が3通りに分かれるのは、地面の側で起きていることが3通りだからです。泥汚れの原因を、雨からの経過時間で3つに分けます。散歩に出る前に天気の履歴をチェックしておくと、帰ってからの手が先に決まります。

雨からの経過時間で分けた、泥汚れの3つの原因
経過時間地面で起きていること泥のつき方落ちやすさ
降っている最中〜やんで1時間水の量が多く、泥が薄まっている足先を中心に、薄く広がってつく濡れているうちに水分を移せば、比較的落ちます
やんで2〜6時間表面の水が引き、細かい粒子だけが残る毛のあいだに入り込み、乾きながら毛を巻き込む3つのなかで、いちばん落ちにくくなります
半日〜1日以上表面が乾いて、粉のようになる毛の表面に載るだけで、内側には入らない払うか、ブラシをかければ落ちます

注目したいのは真ん中の行です。水が多すぎても少なすぎても、泥は毛の内側まで入りません。ちょうど水が引いたあとの数時間だけ、粒の細かい泥が粘りを持ちます。この時間帯に土の地面を歩くと、同じ距離でも帰ってからの作業量が変わります。

原因を3つに分けておく利点は、散歩の前に見当がつくことです。前の晩に降って朝にはやんでいる日は、2番目に当たります。朝から降り続いている日は1番目、丸1日以上晴れが続いた日は3番目です。雨がやんだ時刻さえ覚えておけば、その日の泥汚れの質は歩く前から分かります。

犬の泥汚れをチェックする場所は、時間でずれる

犬の泥汚れをチェックするとき、いつも足先だけを見ていると見落とします。経過時間が変わると、体のどこに泥がつくかもずれます。粘り気が違うと、泥が体に届く経路そのものが変わるためです。

経過時間ごとに、先に見たい場所
経過時間先に見る場所なぜそこか
降っている最中〜1時間足先、前足の内側、あごの下水を含んだ泥は跳ねます。跳ね上がりが届く高さに集まります
やんで2〜6時間指のあいだ、内股、胸、脇の下粘る泥は跳ねずに、伏せたときや体を拭いた手から移ります
半日〜1日以上背中、尾、耳のふち乾いた土は風で舞い上がり、上から毛の表面に載ります

2番目の行だけ、飼い主の手が泥を運んでいるという点で毛色が違います。足を拭いた布や手のひらに粘る泥がついたまま体を触ると、そこに移ります。粘る日は、足を拭いた布で体をさわらないでください。布を替えるだけで、内股や胸につく分は減ります。

順番としては、どの日も足先から見ます。足先の感触で3つのどれかが決まったら、その行に書いてある場所を続けてチェックしてください。全身を毎回さわる必要はありません。見る場所を3か所に絞れば、帰宅後の確認は1分で終わります。

泥汚れで受診を考えるときに、伝えること

泥汚れそのもので受診することは多くありません。受診を考えるのは、泥を落としたあとに残っているものが気になるときです。このときは、泥汚れとは別に原因があると考えてください。

いずれかに当てはまるときは、落とし方を変える前に動物病院にご相談ください。とくに最後の2つは、泥の話ではないところで説明がつくことがあります。汚れの有無と関係なく起きている変化は、汚れの側では追いきれません。

相談するときは、3つを伝えてください。いつから、どの足か、その日の泥はどの感触だったか。3番目まで言えると、外の条件と体の条件を分けて考えてもらえます。散歩コースを変えた日、新しい敷物を置いた日があれば、その日付も一緒に持っていってください。

様子見でいい泥汚れと、その日のうちに落とすもの

3つの原因が分かれば、帰宅後にやることも変わります。原因ごとに、触っていい時間が違うからです。同じ手順を毎回あてはめると、いちばん落ちにくい日にいちばん強くこすることになります。時間帯ごとに、次の順で進めてください。

  1. 濡れている日(1番目)は、水分を先に移す

    乾いた布を当てて、押さえるように水分を移します。こすらないでください。泥が水と一緒に毛の内側へ入ります。水分が減ったら、指のあいだを開いて風を通し、乾かします。

  2. 粘る日(2番目)は、乾くまで待ってから触る

    この日がいちばん判断を間違えやすい場面です。触りたくなりますが、15〜30分置いて乾かしてください。粘っているうちに拭くと、毛の奥へ押し込む方向に力がかかります。待つあいだは、玄関先か洗える敷物の上にいてもらいます。

  3. 乾いている日(3番目)は、ブラシだけで終わらせる

    毛の表面に載っているだけなので、毛の流れに沿ってブラシを通せば落ちます。濡らす工程を足すと、かえって粉が泥に戻ります。

  4. どの日も、最後に指のあいだを開いて確かめる

    指のあいだは、3つのどの日でも残ります。片足ずつ開いて、残っていれば湿らせた布で浮かせ、押さえて移し、必ず乾かしてください。

ここまでで落ちる範囲なら、汚れとして様子見で構いません。様子見でいい泥汚れは、落としたあとに皮膚が元の色に戻り、その子が気にしていないものです。翌日まで持ち越さず、その日のうちに落とし切れているかどうかが目安になります。

Caution様子見の対象から外すとき

落としたあとも赤みが残る、同じ場所を舐め続ける、指のあいだが湿ったままになる、汚れていない側の足も気にしている。このどれかがあるときは、泥汚れの落とし方の問題として様子を見ないでください。泥は、その下で起きていることを見えにくくします。

帰ってきた足先は、その子が自分で舐めても、指のあいだの奥までは届きません。舐めて取ろうとするほど、粘った泥は毛の内側に押し込まれます。ここは人が代わる場所です。mofuwa 入浴シャンプー は、お湯に溶かして使うので、湯そのものが指のあいだに入り、こすらなくても届きます。玄関の外に桶を置いて、家に入る前に足だけ浸ける使い方をしている方もいます。降っている最中に帰ってきた日、つまり1番目の原因の日は、この形がいちばん合います。粘る日は15〜30分待って乾かしてから、乾いている日は先にブラシを通してから。順番さえ守れば、こする工程を1つも入れずに、その日の泥をその日のうちに終わらせられます。

玄関での1分の確認と、桶の1回。この2つは、雨がやんだ時刻を覚えているかぎり、季節が変わっても同じ形で続けられます。1か月続けると、雨からの経過時間と、指でつまんだときの感触が頭の中で結びついてきます。そうなると、玄関に着く前に、今日の泥汚れが3つの原因のどれなのかが分かるようになります。泥汚れの原因を3つに分けておく意味は、道具を選ぶためではなく、帰ってからの手を先に決めておけるところにあります。

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よくある質問

舗装された道だけを歩けば、泥汚れは避けられますか?
減らせますが、原因そのものはなくなりません。舗装路のわきの土や、路肩にたまった細かい土は、雨のあと数時間はいちばん粘る状態で残っています。段差や側溝のふちも同じです。コースを変えるより、雨がやんだ時刻を覚えておいて、帰ってからの手を先に決めておくほうが確実です。
乾くのを待つあいだ、家の中を歩かせてもいいですか?
粘っている日は、洗える敷物の上か玄関先で待ってもらってください。粘る泥は歩いた先の床に移り、その床をまた踏んで戻ります。待つのは15〜30分ほどです。落ち着かないようなら、その場でおやつを1つ渡して、待つ時間を予定に組み込んでください。
雨の日の散歩は、短くしたほうがいいですか?
降っている最中の泥は水分が多く、3つのなかではいちばん落ちやすい状態です。距離を縮める必要はありません。むしろ気をつけたいのは、やんだ直後に出る散歩です。同じ時間だけ歩いても、帰ってからの作業量が増えます。出る時間を1〜2時間ずらせるなら、そのほうが楽になります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。