C04悩み解決
おしっこのにおいが出たときの家庭ケア|順番を変えるだけで変わる
おしっこの臭いが気になる家では、体・寝床・床の3か所が、においを毎日受け渡しています。片づけた先へまた移り、数日たつと元の場所へ戻ってきます。だから、3か所を別々の日に手当てしていると、いつまでたっても終わりません。この記事の対処法は、やることを増やしません。3か所を同じ日に、同じ順でまとめるだけです。
おしっこの臭いが戻ってくるのは、手順がばらけているから
床を拭いた日はすっきりしたのに、2日後にはまた気になる。この戻り方をしているとき、消えていないのは床ではありません。おしっこの臭いの元は、3か所に分かれて置かれています。
| 場所 | 何が残っているか | どこへ移るか |
|---|---|---|
| 体(後ろ足、尾のつけ根、おしりまわり、猫は後ろ足の裏) | 排泄のときにかかった分と、毛づくろいで広がった分 | 横になったときに、寝床へ移ります |
| 寝床(カバー、下のマット、毛布、猫はベッドと段ボール) | 体から移った分が、繊維に吸われて残ります | また体へ戻り、上を歩けば床へ落ちます |
| 床(寝床の下、トイレの周り、よく通る導線) | 落ちた分と、足の裏で運ばれた分 | 乾いて空気に移り、部屋じゅうの布に吸われます |
3か所は一方通行ではなく、行ったり来たりしています。月曜に床だけ拭き、木曜に寝床だけ洗う。この進め方だと、木曜に洗った寝床へ、月曜のうちに体から移った分がすでに入っています。手順がばらけているかぎり、どこかに必ず在庫が残ります。
おしっこの臭いの対処法で最初に決めるのは、何を使うかではなく、3か所を同じ日にやるかどうかです。同じ日にやれば、受け渡しの相手がいなくなります。使う道具は、いま家にあるもので足ります。
対処法の順番は、上流から下流へ
おしっこの臭いの対処法を3か所まとめてやると決めたら、次は順番です。体を上流、床を下流と考えて、上から下へ進みます。においの動く向きに逆らわない、というだけの決め方です。工程は4つあります。
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1|先に、空気の出口をつくる
始める前に、窓を2か所開けます。1か所だけでは空気が入れ替わりません。遠いほうを先に、近いほうを後に開けると、部屋を横切る流れができます。冬は5分で足ります。換気を先に置くのは、これから浮かせるにおいの行き先を用意しておくためです。
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2|体の後ろ半分だけを、浮かせて移す
後ろ足、尾のつけ根、おしりまわり。犬は内股、猫は後ろ足の裏と指のあいだも見てください。湿らせた布で浮かせ、乾いた布で押さえて移し、最後に乾かします。こすらず、同じ面で拭き続けないでください。汚れた面で拭くと、隣へ広げるだけになります。
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3|寝床は、上の布と下のマットを一緒に外す
カバーだけ洗って、下のマットをそのままにする家が多くあります。吸っているのは下のほうです。洗っているあいだに敷く代わりの布を、先に用意しておいてください。洗えないベッドは、掃除機をかけてから風の通る場所に立てておきます。
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4|床は、寝床の下とトイレの周り3歩ぶん
全部を拭く必要はありません。寝床をどけた下と、排泄する場所から3歩ぶんの範囲。この2か所で足ります。拭いた布は、その場のごみ箱に入れず、部屋の外へ持ち出してください。
所要時間は、犬でも猫でも20分ほどです。4つの工程のうち、いちばん飛ばされやすいのが3番目の「下のマット」です。ここが残っていると、翌日には上のカバーへ戻ります。
入れ替えたやり方だと、においはどこへ戻るか
同じ4つをやっていても、順番を入れ替えると臭いが戻る場所ができます。やり方が悪いのではなく、下流を先に片づけているために、上流から補充されているだけです。よくある入れ替えを3つ挙げます。
- 床を先に拭いた:まだ拭いていない体でその上を歩き、その日のうちに戻ります。床はいちばん最後です
- 寝床を体より先に洗った:洗い上がりの寝床に、拭いていない体がそのまま横になります。乾かした意味が半分になります
- 換気を最後にまわした:閉め切った部屋で拭くと、浮いた分が行き場を失って、カーテンやソファの布に吸われます。窓は最初です
3つに共通しているのは、きれいにした場所へ、あとの工程が持ち込んでいるという形です。体・寝床・床、そして空気。この並びを崩さなければ、手順そのものは変えても構いません。
熱いお湯で拭くと、においは立ちやすくなります。香りのついた洗剤や消臭剤をその場に足すと、においが混ざって、元がどこにあるか分からなくなります。ぬるま湯と、香りのないものだけで進めてください。猫は布に残った香りを避けて、寝床やトイレを使わなくなることがあります。
週2回で足りる家と、掃除では追いつかない変化
ここまでを読んで「毎日は無理だ」と思われたかもしれません。この対処法は、毎日やる必要はありません。3か所を同じ日にまとめる代わりに、回数は週2回まで減らせます。受け渡しの相手がいなくなるので、次におしっこの臭いがたまるまでの時間が伸びるからです。
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曜日を2つ決めて、固定する
水曜と日曜のように、間隔が3〜4日空く2日を選びます。曜日を決めるのが、いちばん続くコツです。日が空きすぎると、寝床に吸われる量が追いつかなくなります。
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その2日以外は、寝床の表面を手で払うだけ
毛と皮脂を落とすだけで、繊維に入る量が変わります。1か所30秒です。
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毎日、窓を1回だけ開ける
1〜2分で構いません。空気にいちばん多く残るので、ここだけは毎日にしてください。
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同じ時刻に、部屋の入口でにおうかどうかだけを見る
強さを点数にしなくて構いません。気づいたか、気づかなかったか。2週間ぶん並べると、おしっこの臭いに週2回で足りているかどうかが分かります。
週2回の日以外にも、体の側だけは毎日できます。おしっこの臭いは上流の体から補充されるので、そこを毎日少しだけ減らしておけば、次の2回目までのあいだが持ちます。とはいえ、おしっこがつくたびに全身を洗うことはできません。ペットは体から脂を出すので、洗った翌日には同じ場所がまた汚れます。mofuwa グルーミングスプレーは、その毎日を成り立たせるために作られたスプレーです。
使う場所は、工程2で拭いた後ろ半分と同じです。後ろ足、尾のつけ根、おしりまわりにひと吹きして、乾いた布で押さえる。30秒で終わります。アルカリ電解水と皮脂が乳化して、押さえた布のほうへ移ります。舐めることを出発点に作られているため、猫が毛づくろいで口を持っていく後ろ足の裏にも使えます。香りはついていないので、猫が寝床やトイレを避ける理由にもなりません。グルーミングスプレーを寝床のそばに置いておくと、この30秒が1日の流れの中に入ります。皮膚が赤い場所と、毛が薄くなっている場所は、その日は避けてください。
2週間続けても気づく日が減らないときは、回数を増やす前に、尿そのものが変わっていないかを見てください。おしっこの臭いは、掃除の量では追いつかないところから来ていることがあります。
- においの質が変わった(つんとする、甘いような、これまでと違う)
- 1日の回数や1回の量が、この数週間で変わった
- 水を飲む量が増えた、減った
- 排泄の姿勢を保ちにくそうにしている、時間が長くなった
- トイレ以外の場所での失敗が増えた
- おしりまわりや内股の皮膚が赤い、毛が薄くなっている
いずれかに当てはまるときは、対処法を増やす前に動物病院にご相談ください。伝え方は「強くなった」ではなく「前と違う」で構いません。強さは日によって動き、家族のあいだでも感じ方が違います。いつから、どう違うか。回数と量が変わったかどうか。この2つが、その場でいちばん役に立ちます。
おしっこの臭いの対処法は、体・寝床・床・空気の並びを崩さないことと、体の側を毎日ひと吹きしておくこと。続けるのは、この2つだけです。週2回の曜日を決めて、2週間、部屋の入口で気づいたかどうかを並べてみてください。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 猫がおしっこの臭いを気にして、トイレを避けているように見えます。掃除の回数を増やすべきですか?
- 回数より先に、砂の深さとトイレの数を見てください。掘っても底に届かない量があるか、頭数プラス1台あるかの2つです。それでも避けるときは、洗剤や消臭剤の香りが残っていないかを確かめてください。香りは、猫がその場所を使わなくなる理由になります。
- 寝床を毎日洗えません。代わりになるやり方はありますか?
- 洗うのは週2回で構いません。それ以外の日は、上に敷くタオルを1枚だけ足して、その1枚を毎日替えてください。厚いカバーを洗うより、薄い1枚を回すほうが続きます。下のマットは、週2回の日に一緒に外してください。
- 消臭剤を置いておけば、順番は気にしなくていいですか?
- 置く場所が下流に偏ると、おしっこの臭いは上流から補充され続けます。対処法の順番を決めるのは、補充を止めるためです。使う場合も、体と寝床を先に済ませてから、最後に床と空気の側で使ってください。香りの強いものは、元のにおいと混ざって分かりにくくなります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
