C09シーン別・暮らし
小さな子どもがいる家庭が車でのおでかけで困ること、その手当て
車の後部座席は、幅がだいたい1.3メートルしかありません。そこにチャイルドシートが1つ入ると、残りは半分です。その残った側に犬が乗り、猫ならキャリーが置かれます。子どもの手は、そのあいだずっと届く距離にあります。移動が30分でも、その30分は子どもと犬猫が隣り合ったままの30分です。運転している人からは後ろに手が出せません。だからこの記事では、安全という言葉で片づけずに、後部座席をどこで分けるか、子どもに何を任せるか、降りたあと何をするかを、7つの問答に分けて並べます。答えの1つは「やらなくていいこと」です。
後部座席に、子どもと犬を一緒に乗せても大丈夫ですか
大丈夫かどうかを、いっしょに乗せるか乗せないかで答えるのは無理があります。変わるのは、乗せたかどうかではなく、どこで分けたかのほうだからです。同じ車で、同じ子どもと同じ犬が乗っても、座席の分け方が違えば、移動の30分に起きることは別ものになります。だからこの記事では、安全という言葉を「何を分けたか」に置き換えて話を進めます。
小さな子どもがいる家庭の車には、大人が思っているより自由な場所がありません。チャイルドシートが後部座席の半分を占め、荷物が足元に入り、残った座面に犬が乗ります。猫の場合はキャリーが置かれます。結果として、子どもの手と犬の体は、たいてい50センチも離れていません。この距離は、移動中に大人が調整できない距離です。運転していれば、後ろには手が出せません。
- 大人の手が2つとも運転にふさがっている:移動中は、後ろの2人を手で分けられません
- 子どもは座ったまま、体の向きだけを変えられる:シートに座っていても、手は自由です
- 犬は座面の上で姿勢を変える:カーブのたびに位置がずれて、距離が縮みます
- 猫はキャリーの中にいる:距離は保てますが、子どもが上からのぞき込みます
- 窓を閉めた車内は、においが戻ってくる:移動が長くなるほど、空気の側の条件が変わります
車の中だと、なぜ子どもと犬の距離が近くなるのですか
家の中なら、犬は自分で場所を移せます。子どもが近づきすぎたら、ソファの裏や別の部屋へ行けます。車の後部座席には、その逃げ場がありません。面積が決まっていて、移動中はどちらも降りられない。距離が縮んだとき、犬の側が取れる行動が「動かないでいる」しかなくなります。伏せたまま動かない姿は、落ち着いているようにも見えますが、それだけでは判断できません。
もうひとつ、車には温度の条件があります。閉じた空間なので、日が当たる側の座席から温度が上がります。温度が上がると、体についているにおいが空気に戻ってきます。散歩のあとにそのまま乗せた日は、走り出して10分ほどでにおいが濃くなります。子どもは車酔いを言い出しやすく、大人は窓を開ける。ここまでが、車での移動でよく起きる一連の流れです。
| 家の中 | 車の後部座席 | |
|---|---|---|
| 距離の調整 | 犬猫が自分で移せる | どちらも移動できない |
| 大人の手 | 空いている | 運転にふさがっている |
| 空気 | 入れ替わっている | 閉じていて、温度で戻ってくる |
| 子どもの位置 | 床の高さで動き回る | 座ったまま、手だけ届く |
後部座席は、どこで分ければいいですか
分け方は3つあります。横で分ける、高さで分ける、時間で分ける。安全という言葉を「どこで分けたか」に置き換えると、車の中でやることはこの3つに減ります。このうち、小さな子どもがいる家庭の車でいちばん現実的なのは高さです。横は座席の幅の都合で作れないことが多く、時間は移動の途中では変えられません。次の順で見てください。
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まず、横で分けられるかどうかを1回だけ確かめる
チャイルドシートと犬のあいだに、荷物や仕切りを1つ置けるかを見ます。置けるなら、それが最短の答えです。置けない車のほうが多いので、置けなければすぐ次へ進んでください。ここで時間を使う必要はありません。
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高さで分ける。犬を座面に、子どもをシートの上に固定する
犬は座面(低い側)、子どもはチャイルドシートの座面(高い側)にいます。この高さの差が20センチあれば、子どもが手を伸ばしても、犬の背中の上を通ります。顔と顔が同じ高さで向き合う形にならないことが、移動中いちばん効きます。猫のキャリーは、足元ではなく座面に固定して、扉が子どもと反対を向くように置きます。
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時間で分ける。乗る順番と降りる順番を固定する
先に犬を乗せて位置が決まってから、子どもを乗せます。降りるときは逆で、子どもを先に降ろします。同時に動く時間を作らない、というだけの決めごとです。順番を毎回同じにすると、子どももすぐ覚えます。
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移動が1時間を超える日は、分け方を1つ足す
長い移動では、犬の姿勢が崩れて距離が縮みます。座面に滑りにくい敷物を1枚敷くだけで、カーブでずれる量が減ります。敷物は分けるための道具です。汚れ対策として増やすと枚数が増えていきますが、分けるためなら1枚で足ります。
移動中、子どもには何を任せられますか
任せられることは、手を使わない役割だけです。子どもに任せるのは、触ることではなく、見て伝えることにします。大人の手が運転にふさがっているぶん、後部座席の様子を言葉で運んでくれる人がいると、車での移動はかなり楽になります。3歳でも「いま、あくびした」は言えます。
- 「いま何してる?」に答える係:伏せている・座っている・立っている、の3つだけで足ります
- あくびと、鼻をなめる動きを数える係:数えることが目的なので、触らずに済みます
- 窓の外を一緒に見る係:子どもの視線が外に向くと、手も外に向きます
- 降りる場所を教える係:着いてからの役割を先に渡しておくと、移動中に手が出ません
- おやつを渡す係にはしない:手が犬の口の高さに来る役割は、大人の側に残します
犬が動いたり鳴いたりしたときに、子どもがなだめる役を引き受けると、いちばん距離が縮む場面で子どもの手が伸びます。鳴いたときにやることは、子どもの側ではなく大人の側に置いてください。安全という言葉をここで使うなら、それは「役割の置き場所を先に決めてある」という意味になります。移動中に決めることを減らすほど、車の中は静かになります。
子どもがしなくていいことは、どれですか
1つだけはっきり書いておきます。移動中に、犬や猫を落ち着かせようとすることは、しなくて構いません。子どもにも、大人にもです。走っているあいだにできることは、ほとんどありません。車の中で手を増やすと、そのぶん距離が縮み、犬は姿勢を変え、また落ち着かなくなります。増やした手が、次の手を呼びます。
同じ理由で、移動中の拭き取りも要りません。散歩のあとにそのまま乗った日でも、車の中では触らずに置いておくほうが早く済みます。やるのは、降りてからです。これは手抜きではなく、順番の話です。走行中は、犬猫の側も自分で姿勢を直せる時間で、そこに人の手が入ると直しきれません。
| 移動中にやらなくていいこと | 代わりに、いつやるか |
|---|---|
| 体を拭く | 降りてから、外で3分 |
| おやつで気をそらす | 乗る前。車に乗る直前に1回だけ |
| 鳴いたときになだめる | 止まれる場所まで待つ。走りながらは何もしない |
| においが気になって消臭する | 降りたあと、人が乗っていない時間に |
| 子どもに犬の様子を触って確かめさせる | 見て伝える役割に置き換える |
車を降りたあと、どこから手をつければいいですか
降りてからの3分で、その日の残りが決まります。順番は、子ども・犬猫・車の3つで固定します。ここを毎回同じにしておくと、目的地でも自宅でも同じ動きになり、子どもが先に覚えます。移動の疲れが出るのは降りた直後なので、判断することは少ないほうがいい。降りる順番を固定しておくことも、安全を考えるときの材料の1つに数えられます。
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子どもを先に降ろして、車から2歩離れた場所に立たせる
扉を開けた瞬間がいちばん距離が縮む時間です。子どもが車の外に出てから、犬を降ろします。2歩でいいので、扉の可動域から出しておくと、犬が飛び降りても間に入りません。
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犬を降ろして、その場で座面に触れていた面だけを拭く
座面に触れていたのは、腹・脇・後ろ脚の内側です。ここだけを拭きます。使うのはmofuwa グルーミングスプレーで、布に含ませて毛の流れに沿って当てます。湿った布は乾いた布より毛の上を滑るので、同じ場所を往復させる回数が減り、子どもが見ている前で犬を押さえておく時間も短くなります。皮膚に直接吹きかけず、布に含ませてから当ててください。猫はキャリーごと降ろして、家に入ってから自分で出るのを待ちます。
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座面の敷物を1枚外して、そのまま持ち帰る
車の掃除をここでやると、5分では終わりません。外すのは敷物1枚だけです。毛とにおいの大半は、その1枚が持っています。洗濯機に入れるのはその日の夜で構いません。
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扉を2枚、5分開けたままにする
1枚だと空気が動きません。反対側と2枚開けると、車内の空気が入れ替わります。人が乗っていない時間にやるのが、いちばん効率がいい。子どもと犬が先に降りているので、この5分は手が空いています。
子どもと同じ車内で使うものは、何をもって安全と考えますか|移動の日にいちばん知りたいところ
ここがいちばん知りたいところだと思います。ただ、安全という言葉そのものは、何も説明していません。言い切ってしまえるものでもないので、代わりに「何を材料に判断するか」を書きます。車という閉じた空間で、子どもと犬猫が同じ空気を吸っている場所に持ち込むものについては、次の3つを見るのが現実的です。
| 見る材料 | 何を確かめるか |
|---|---|
| 何でできているか | 成分が公開されているか。原料の水が何かまで書かれているか |
| どんな試験を受けたか | 試験条件(対象・時間・方法)と、検査機関の名前がセットで書かれているか |
| どんな基準を通っているか | 飲食物や化粧品の側の規格基準に照らした記載があるか |
mofuwaの場合、原料に使っているのは特許を取得した電解水です(特許5253483/三室ダブルイン型の電解分解技術)。水の分子の集まりが小さく、精製水と比べて浸透しやすいことが確かめられています(水分浸透力は精製水の35倍)。また、16の菌種・ウイルスを対象にした試験で、試験時間30〜60秒後に生菌が検出されませんでした(江東微生物研究所ほか調べ)。これは決められた試験条件の中での結果で、車の中で同じことが起きるという意味ではありません。数字は、判断の材料として読むものです。
成分の側では、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています。降りたあとに座面の面を拭くグルーミングスプレーも、この水からできています。子どもが犬をなでたあとに手を口へ持っていく年齢だと、ここを気にされる方が多いところです。それでも、安全だと言い切る書き方はしません。できるのは、何を根拠にそう考えているかを開いておくことまでです。判断は、材料を見た人の側にあります。
前のセクションと同じ結論になりますが、車内で使うものの話をしても、実際に使うのは降りてからです。走行中に何かを吹きかける場面は、この記事の順番では出てきません。子どもと犬猫が同じ空気を吸っている時間に、空気に何かを足さない。それも、安全を考えるときの材料の1つです。
乗る前・移動中・降りたあとに並べ直す|車で犬猫と子どもが一緒に出かける日に残る疑問
7つの答えを、時間の順に並べ直します。手を入れる場所は3か所しかありません。乗る前、降りたあと、そして日常の側です。移動中の欄が空いているのは、書き忘れではありません。走っているあいだは、何もしないのが答えでした。
| 時間 | 大人がやること | 子どもがやること |
|---|---|---|
| 乗る前 | 座面に敷物を1枚。犬を先に乗せる | おやつを1回だけ渡す |
| 移動中 | 何もしない。止まれる場所まで待つ | 見て伝える。触らない |
| 降りた直後 | 子ども・犬猫・車の順に降ろす | 車から2歩離れて待つ |
| 降りて3分 | 座面に触れていた面だけ拭く。敷物を外す | 降りる場所を教える |
| 降りて5分 | 扉を2枚開けて空気を入れ替える | 手を洗う |
| 帰宅後 | 敷物を洗う。次に使うものを1枚戻す | その日の様子を1つ話す |
小さな子どもがいる家庭の車での移動は、条件が減らせません。座席は広くならず、大人の手も増えません。動かせるのは、分ける高さと、順番と、降りてからの3分だけです。そのぶん、どれも移動の前後に決められることばかりです。安全かどうかを移動中に見張るのではなく、乗る前に分けておく、という置き換えになります。今日の車内で判断しようとするのをやめて、乗る前と降りたあとに寄せてください。
最後に一行だけ。移動のあとに続けて食欲が落ちる、同じ場所をなめ続ける、皮膚が赤い、よだれが多い日が続く。こうした変化があるときは、車の乗せ方を変える前に、動物病院にご相談ください。車酔いのように見えても、別の理由が重なっていることがあります。相談のときは、移動した日と時間、子どもと犬猫の位置関係をメモして持っていくと、その場で切り分けてもらえます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
