C09シーン別・暮らし
夜勤・不規則な勤務、多頭飼いの人はどうしている?
年末の1週間、勤務表に並んでいたのは早番が2回、遅番が3回、夜勤が1回、休みが1日でした。先週は同じ曜日がまったく違う形で、来週もまた違います。この状態で「月曜はこの子、水曜はあの子」と決めても、翌月の勤務表が出た日にはもう崩れています。不規則な勤務でペットを多頭飼いしていると、頭数を曜日に貼るやり方は最初のひと月で止まります。ただ、勤務の種類のほうは3つか4つしかありません。しかも、順番は入れ替わっても必ず巡ってきます。この記事では、曜日ではなく早番・遅番・夜勤という勤務の種類に頭数を貼り直す手順を、順番に書きます。
曜日は毎週入れ替わり、勤務の種類は必ず巡ってくる|不規則な勤務の多頭飼いで崩れるやり方
多頭飼いのペットの世話を組むとき、最初に思いつくのは曜日で割ることです。3頭いるなら、月曜はこの子、火曜はあの子、水曜は残りの子。1週間で一巡して、また月曜に戻る。頭数と曜日の数がうまく噛み合うので、紙の上ではきれいに見えます。実際、勤務が固定の人ならこれで回ります。
不規則な勤務では、この前提が最初から成り立ちません。今月の月曜は早番でも、来月の月曜は夜勤かもしれない。曜日と、その日に手が空くかどうかの関係が、月ごとに組み直されています。つまり曜日に頭数を貼るというのは、毎月別の意味を持つ枠に、同じ札を貼り続けているのと同じことです。
崩れ方には形があります。当番の子が決まっている日に、自分は夜勤明けで昼まで寝ている。起きてから慌てて手を出そうとしても、その子はもう寝ています。抜けるのは「その日」ではなく「その子」です。翌週も同じ曜日に夜勤が入っていれば、同じ子が2週間ぶん抜けます。多頭飼いで怖いのは、頭数が多いせいで、誰が抜けているのかを人が把握できなくなることのほうです。
| 曜日 | 当番の子 | その日の勤務 | 実際に手が入ったか |
|---|---|---|---|
| 月 | 1頭目 | 早番 | 入った |
| 火 | 2頭目 | 夜勤 | 入らなかった |
| 水 | 3頭目 | 夜勤明け | 玄関で20秒だけ |
| 木 | 1頭目 | 休み | 入った |
| 金 | 2頭目 | 遅番 | 出勤前に少しだけ |
| 土 | 3頭目 | 早番 | 入った |
| 日 | 1頭目 | 遅番 | 入った |
この1週間で見ると、1頭目は3回、3頭目は2回、2頭目はほぼ0回です。曜日で均等に割ったはずなのに、勤務を重ねた時点で偏りが生まれています。しかも、この偏りは翌月に勤務表が変われば別の子へ移ります。ペットの側から見れば、来る日と来ない日の理由が分かりません。多頭飼いでは、この不公平が体についたものの差としても出てきます。
- 曜日と勤務の対応が毎月変わる:割り振りの土台そのものが動きます
- 抜けるのは日ではなく特定の子:同じ曜日に同じ勤務が入ると、同じ子が続けて抜けます
- 偏りが人から見えない:頭数が3頭を超えると、記憶では追えなくなります
- 勤務の種類は3〜4しかない:早番・遅番・夜勤・休み。曜日の7より少ない枠です
- 種類は必ず巡ってくる:順番は不規則でも、来ない種類はありません
不規則な勤務でも、動いていないものがあります。早番の日に手が空く場所と、夜勤明けの日に手が空く場所は、いつも同じです。早番なら帰宅後の夕方、遅番なら出勤前の午前、夜勤明けなら起きたあとの数十分。曜日は毎週入れ替わりますが、この対応は変わりません。多頭飼いのペットの世話を貼り付ける先としては、こちらのほうが土台になります。
早番・遅番・夜勤に頭数を貼る|不規則な勤務で多頭飼いのペットに手を入れる手順
貼り直しは5つの手順で終わります。用意するものは、今月の勤務表1枚だけです。紙に書くのは子の名前ではなく、頭数の数字です。ここを取り違えると、結局は曜日で割ったのと同じ形に戻ります。
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勤務を3〜4種類に整理する
細かいシフト名がいくつあっても、手が空く場所で見ると3つか4つにまとまります。早番(帰宅後の夕方が空く)、遅番(出勤前の午前が空く)、夜勤(前後で寝ているので空かない)、夜勤明け(起きたあとが空く)、休み。まずこの分類だけ作ってください。時刻ではなく、家にいて起きている時間帯で分けるのがコツです。
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種類ごとに、手が空く長さを一度だけ測る
1週間だけ、実際に測ります。早番の日は帰宅後に40分、遅番の日は出勤前に15分、夜勤明けは起きてから10分、休みの日は1時間以上。思い込みで決めず、必ず1回は実測してください。不規則な勤務では、自分でも各種類の日にどれだけ動けているかを正確に覚えていないことが多いからです。
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測った長さに、頭数の数字を割り当てる
多頭飼いで3頭なら、早番の日は2頭、遅番の日は1頭、夜勤明けは0頭、休みの日は3頭。頭数を書くだけで、どの子かはまだ決めません。枠の大きさに数字を合わせるだけです。1頭あたりに必要な時間は、体格や毛の長さで変わります。10分で2頭が無理なら、その枠は1頭にしてください。
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「0頭の日」を必ず作る
夜勤の日と、夜勤明けの一部は0頭でいい、と最初に決めてしまいます。0頭の枠がない組み方は、必ずどこかで折れます。不規則な勤務でペットの世話が続かなくなる原因のほとんどは、全部の日に何かを割り当ててしまうことです。0頭の日には、体に手を入れる代わりに、食べた量と水の減り方だけ見ておけば十分です。
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勤務表に頭数だけ書き込み、名前は当日に決める
月初に勤務表が出たら、各日に「2」「1」「0」「3」と書き込みます。その日にどの子をやるかは、当日の朝に決めます。いちばん間が空いている子から順に取ります。名前を先に固定しないので、勤務が入れ替わっても貼り直しが要りません。多頭飼いでは、これだけで特定の子が続けて抜ける形がなくなります。
| 勤務の種類 | 手が空く場所 | 頭数の目安 | そこでやること |
|---|---|---|---|
| 早番 | 帰宅後の夕方 | 2頭 | 体に手を入れる。時間が取れる枠です |
| 遅番 | 出勤前の午前 | 1頭 | 1頭を短く。夜は帰宅後の様子見だけ |
| 夜勤 | 空かない | 0頭 | 食べた量と水の減り方だけ確認 |
| 夜勤明け | 起きたあとの数十分 | 0〜1頭 | 体調によって0にしてよい枠です |
| 休み | まとまって取れる | 3頭 | 間の空いている子から順に回す |
多頭飼いでも、体を洗う工程だけは頭数で割れません。毛づくろいで届くのは表面までで、被毛の下の地肌に手が入るのは、人が入れたときだけです。mofuwa 入浴シャンプーは、お湯そのものに溶かして浸からせる形なので、被毛をかき分けて擦らなくても地肌までむらなく行き渡ります。不規則な勤務の家で効いてくるのは、時間が縮むことより、擦る強さがその日の疲れ具合で変わらなくなることのほうです。休みの日に3頭を続けて入れても、最後の1頭だけ手が雑になる、ということが起きません。多頭飼いで頭数を「3」と書ける枠は、この形にしておくと守りやすくなります。
早番の日に40分空くからといって、3頭を割り当てないでください。枠に入る最大の数ではなく、疲れている日でも終わる数を書きます。不規則な勤務では、同じ早番でも前日が夜勤だったかどうかで動ける量が変わります。少なめに書いておくと、余った日に1頭足せます。多めに書くと、足りなかった日に誰かが抜けます。足すほうが、あとから調整しやすい形です。
同じ勤務が続いた週に、どの子から戻すか|不規則な勤務とペットのケアでつまずく順番
貼り直しても、うまくいかない週があります。多頭飼いで実際につまずくのは、次の3つの場面です。どれも、勤務の種類の出方が偏ったときに起きます。先に形を知っておくと、崩れた週に慌てずに済みます。
ひとつ目は、夜勤が続く週です。0頭の日が3日並ぶと、久しぶりに早番が来たときに、全頭をまとめてやろうとします。ここで頭数を増やすと、1頭あたりが雑になります。枠の頭数は変えず、戻す順番のほうを決めてください。多頭飼いでの順番の決め方は、体についたものが他の子へ移りやすいかどうかで見ます。いちばん体を寄せて寝ている子、いちばん毛が長い子、いちばん低い場所で過ごす子。この3つに当てはまる子から戻します。
| 見るところ | 先に戻す子 |
|---|---|
| 寝る場所 | 他の子と体をくっつけて寝ている子 |
| 毛の長さ | 毛が長く、外のものが留まりやすい子 |
| 過ごす高さ | 床や低い場所で過ごす時間が長い子 |
| 前回からの間隔 | 同じ条件なら、間がいちばん空いている子 |
| 触らせてくれる度合い | ここは基準にしません。順番が固定されます |
ふたつ目は、同じ子ばかりが後ろに回る問題です。多頭飼いでは、素直に触らせてくれる子から先に終わります。逆に、逃げる子・時間のかかる子は「今日は時間がないから明日」となりがちです。抜けるのはいつも同じ子で、しかもその子は前回いつだったか人も覚えていません。だから手順5で、当日に「いちばん間が空いている子から」と決めておきます。触らせてくれるかどうかを順番の基準にしないでください。
みっつ目は、年末年始のように勤務の種類そのものが入れ替わる時期です。ふだんない連勤が入ったり、逆に長い休みが来たりします。こういう週は、貼り直そうとせずに頭数をいったん1に落としてください。どの勤務の日も1頭だけ。順番は間が空いている子から。頭数を落としても、抜ける子が出ないほうが多頭飼いでは大事です。ふだんの勤務表に戻ったら、また元の頭数へ上げます。
3日空いたから今日は3頭ぶんやる、という戻し方をすると、その日の1頭あたりが短くなるだけでなく、手が雑になったことがその子の側に記憶として残ります。次の回から逃げるようになれば、必要な時間はさらに増えます。不規則な勤務でペットの世話を続けるうえでは、間隔が空いたことより、1回が雑になったことのほうが後を引きます。空いたぶんは取り戻さない、と決めてしまってください。
2週間ぶんの勤務表で答え合わせをする|不規則な勤務の多頭飼いを続けるコツ
貼り直してから2週間たったら、勤務表を見返します。見るのは1点だけで、どの勤務の種類の日に、書いた頭数を下回ったかです。「2」と書いた早番の日が3回あって、そのうち2回は1頭しか終わっていない。だとすれば、早番の枠は2頭ではなく1頭です。
ここでのコツは、下回った原因を自分の側に求めないことです。忙しかった、疲れていた、と考えると次も同じことが起きます。下回ったのは意志の問題ではなく、その勤務の種類に書いた数字が大きすぎたということです。数字を1つ下げれば、翌週から下回りません。多頭飼いのペットの世話で長く続いている人ほど、この下げ方が早い印象があります。
| 起きたこと | 動かすもの |
|---|---|
| 特定の勤務の日だけ、頭数を下回った | その種類の頭数を1つ下げる |
| どの日も余裕があった | いちばん長い枠に1頭だけ足す |
| 同じ子の間隔が10日以上空いた | 当日の順番の決め方に戻る。間の空いた子から |
| 0頭の日に、体調の変化を見落とした | 0頭の日にやることを、食べた量と水の減り方に固定する |
| 勤務の種類が増えた | 分類をやり直す。手が空く時間帯で3〜4に戻す |
多頭飼いでは、1頭に出た変化を他の子でも同じ日に見ておくことをおすすめします。同じ室内で、同じ床とソファを使い、同じ空気を吸っています。1頭に出たことが、数日おくれて他の子に出ることがあります。手が入る頭数を絞っている日でも、見るだけなら全頭を1分で回れます。触るのは1頭、見るのは全頭。この分け方にしておくと、頭数を下げても取りこぼしが増えません。
- 間隔が空いていないのに、体のにおいが前より強い:出どころが1頭なのか複数なのかを見てください
- 同じところをなめ続けている子がいる:他の子の同じ場所も、その日のうちに見ます
- 地肌が赤い、じくじくしている:手の入れ方を変える前に、まず動物病院です
- 毛が根元から抜けて、地肌が見えている:多頭飼いでは同じ変化が並ぶことがあります
- 食べる量や水の減り方が急に変わった:0頭の日でも、ここだけは見ておきます
- 触ると声を出す、体をこわばらせる:痛みがあるときは、その場で手を止めてください
地肌の赤み、じくじく、におい、痛がるそぶり、同じ場所をなめ続ける、毛が根元から抜けている、食べる量や飲む量が変わった、元気がない。いずれかに当てはまるときは、家でのケアの頻度を組み直す前に、動物病院にご相談ください。不規則な勤務だと受診の時間を取りにくいので、どの子か、いつからか、その週の勤務がどうだったかの3つをメモしておくと、短い診察でも状況が伝わります。多頭飼いのときは、他の子に同じ変化がないかも合わせて伝えてください。
不規則な勤務は、こちらでは変えられません。変えられるのは、頭数を何に貼るかのほうです。曜日は毎月意味が変わりますが、早番・遅番・夜勤という勤務の種類は、順番が入れ替わるだけで必ず巡ってきます。種類ごとに頭数を書き、0頭の日を作り、当日に間の空いた子から回す。多頭飼いでペットの世話が続くかどうかを決めているのは、気力ではなく、この貼り先の選び方だと思います。
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商品ページを見るよくある質問
- 勤務の種類が5つ以上あって、3〜4にまとまりません
- シフト名ではなく、家にいて起きている時間帯で分け直してください。名前が違っても、手が空く場所が同じなら同じ種類として扱って構いません。早番と日勤がどちらも「帰宅後の夕方が空く」なら、1つの枠にまとめます。それでも5つ残るなら、頭数の数字が同じ枠どうしを合流させてください。不規則な勤務では、枠が多いほど貼り直しの手間が増えます。
- 5頭以上いる場合も、この貼り方で足りますか
- 頭数が増えると、1つの枠に入る数より頭数のほうが多くなります。その場合は、勤務の種類ごとの頭数はそのままにして、一巡にかかる日数のほうを伸ばしてください。5頭で、1週間の合計が5頭ぶんに届かないなら、10日で一巡と決めます。多頭飼いでは、一巡が長くなること自体は問題ではありません。特定の子だけが二巡続けて抜けることのほうが問題です。
- 家族と分担しています。この形はどう合わせればいいですか
- 分担しているなら、勤務の種類ごとの頭数を人ごとに別々に書いてください。同じ日に2人ぶんの数字が並びます。合計が頭数を超えても構いません。重なった子は、その日は2回手が入るだけです。注意したいのは、どちらもやったつもりで誰もやっていない日が出ることなので、終わった子の名前だけ、その日のうちに共有できる形にしておくと崩れません。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
