C09シーン別・暮らし

賃貸でにおいが気になる人が一人暮らしで困ること、その手当て

公開日 2024年1月6日|文=mofuwa編集部

明るい小さな部屋で、淡い色のソファの上に白い猫が落ち着いて座っている
部屋のにおいは、空気ではなく布の側に残ります。ひとりで確かめるときは、嗅ぐ場所より嗅ぐ時刻のほうを決めます。写真:Merve Bayar/Pexels

一人暮らしの部屋には、「今日ちょっとにおうね」と言ってくれる人がいません。家族と暮らしていれば、誰かの鼻が月に何度も入ります。ひとりだと、その一回がないまま何か月も過ぎます。賃貸でペットのにおいが心配になるのは、鼻の性能の話ではなく、判定してくれる人が家にいないという条件の話です。だから手を増やす前に、自分の鼻を判定に使えるようにするほうが先になります。この記事は、その手順を7つの問答に分けました。外から帰った最初の数十秒をどう使うか、そのあと何分で慣れてしまうのか、鼻が戻らない日は何を触ればいいのか。最後に、7つを帰宅後の一日に並べ直します。

一人暮らしだと、賃貸のペットのにおいを教えてくれる人がいません。自分で確かめられますか

確かめられます。ただし、嗅ぐ場所を探すのではなく、嗅ぐ時刻を決めるという形になります。一人暮らしでにおいが分からなくなるのは、鼻が鈍いからではありません。判定する機会が、暮らしの形のほうで削られているからです。まずそこを分けてください。

家族と暮らしていれば、朝と夜に何度も、別の鼻が同じ部屋を通ります。友人が来る回数も、ひとりの部屋より多くなります。誰かが「今日はちょっとにおうね」と言えば、その日が判定日になります。一人暮らしの賃貸では、この外からの鼻が、月に数回あるかどうかです。冬はさらに減ります。来客も少なく、窓も長く開きません。

そのうえ、一人暮らしはペットと同じ空気の中にいる時間が長くなります。ワンルームや1Kなら、寝る場所も食べる場所も、その子の寝床も同じ部屋です。帰宅後から寝るまで、鼻がその空気から離れません。判定してくれる人がいないことと、自分の鼻が休めないことが、同じ部屋で重なっています。ここが、一人暮らしでペットのにおいが分からなくなる仕組みです。

Note分からないことは、においが強いという意味ではありません

「自分では分からない」と「実際ににおう」は別のことです。ひとりで暮らしていると、この2つが同じものに見えてきます。分からないのは、鼻を判定に使える時間を1日のどこにも置いていないからです。時刻を1つ決めれば、その日から数字が取れるようになります。においを減らす手を増やすのは、そのあとで構いません。

部屋ににおいが残る、とは賃貸のどこに残っている状態のことですか

空気ではありません。においが残っているというのは、布と面の側にもとが留まっている状態のことです。空気は、窓を2か所開ければ数分で入れ替わります。入れ替わらないのは、そこへにおいを出し続けているもののほうです。換気をしたのに夕方には戻っている、というときは、空気だけを入れ替えていることになります。

もとになっているのは、体から出る皮脂と、外から持ち帰ったものです。皮脂は毛から布へ移ります。移った先で湿りが加わると、雑菌が増えやすい条件がそろいます。寝床の布、ソファ、自分の布団。どれも洗うまで入れ替わりません。食器と水皿は、洗わない一日でぬめりが出ます。そのぬめりも、においのもとです。

賃貸の部屋で、ペットのにおいが留まっている場所と、そこが入れ替わるまでの時間
場所そこに移っているもの入れ替わるまで
その子の寝床の布皮脂と抜け毛。いちばん濃く溜まります洗うまで。数週間かかることも
自分の布団とソファいっしょに過ごした時間ぶんの皮脂洗うまで
カーテンの下端床から30センチの空気が当たり続けます洗うまで
部屋の隅と巾木ぎわ足の裏で運ばれた外のものが溜まります拭き取りをするまで
食器と水皿食べかすと、指でなぞると分かるぬめり1日でも出ます
トイレまわりの壁と床飛んだものが乾いて残ります拭き取りをするまで
部屋の空気上の6か所から出たもの換気で数分。だから戻ります

この表の使い方は1つです。においが気になったとき、まず空気ではなく、上の6か所のどれかを触りに行く。一人暮らしだと、部屋じゅうを疑ってしまいがちですが、実際には場所は限られています。6か所のうち、その週に洗っていないものを1つ選べば、それがその日に手を入れる場所になります。全部を同じ日にやる必要はありません。

Point順番は、面積ではなく「洗っていない期間」で決めます

床は面積が広いので、つい先に掃除機をかけたくなります。ただ、においという点で見ると、いちばん長く洗われていない布が、いちばん濃く溜めています。先週洗った床より、2か月洗っていない寝床のカバーのほうが先です。一人暮らしで時間が限られているときほど、面積ではなく期間で選んでください。

外から帰った瞬間の鼻が基準になるのは、一人暮らしだとなぜですか

鼻は、同じにおいの中にいると感じ方が下がります。数分から十数分で、あったはずのにおいが「ない」ことになります。外の空気を吸って戻ってきた瞬間だけ、部屋の空気を別のものとして受け取れます。ここが、一人暮らしで唯一そろっている条件です。判定してくれる人はいませんが、外から帰るという動作は、毎日必ず1回あります。

家族がいる家では、外から帰ってきた人が代わりに教えてくれます。ひとりの部屋では、その役を自分でやることになります。つまり、帰宅後のいちばん最初の数十秒が、その日の判定の時間です。ここを荷物の片づけに使ってしまうと、その日の分は取れません。翌日まで待つことになります。

  1. ドアを開けたら、荷物を置く前に一度だけ吸う

    玄関に入って、鍵をかけるより先です。手に荷物を持ったまま、鼻だけ使ってください。置く・脱ぐ・手を洗うといった動作をはさむと、そのあいだに慣れてしまいます。深く吸い込む必要はありません。ふだんの呼吸を1回、意識して受け取るだけで足ります。

  2. 玄関を上がって1歩目で、同じ場所に立ち止まる

    毎回、同じ座標で嗅ぐことが大事です。玄関のすぐ内側と、部屋の真ん中では、においの濃さが違います。場所を変えると、昨日との比較ができなくなります。一人暮らしの部屋なら、廊下がなくてすぐ部屋という間取りも多いはずです。その場合は、部屋に入って1歩目で決めてください。

  3. 換気をする前に決める

    帰宅後すぐ窓を開ける習慣がある方は、順番を入れ替えてください。窓を開けてから嗅ぐと、その日の部屋の状態ではなく、外気を嗅いでいることになります。判定してから、換気に移ります。判定にかかるのは10秒です。換気が10秒遅れることに、不都合はありません。

  4. 0から3の4段階で、数字を1つ決める

    0は何も感じない、1は言われれば分かる、2ははっきり分かる、3は玄関の外まで来ている。言葉で書くと毎回ゆれるので、数字にします。この数字は他人と比べるためのものではありません。先週の自分の部屋と比べるためだけに使います。スマートフォンのメモに、日付と数字だけで足ります。

Point冬は、玄関で10秒待ってから判定してください

外が冷たいと、鼻の感じ方そのものが落ちます。真冬に帰ってきて、玄関を開けた瞬間に「今日は何もにおわない」となる日は、部屋が変わったのではなく、こちらの条件が変わっていることがあります。コートを着たまま、玄関で10秒だけ立ってから吸ってください。この10秒があるかないかで、冬の記録は読めるものになります。

帰宅してから何分で、ペットのにおいに慣れてしまうのですか

個人差はありますが、数十秒で下がりはじめ、5分から10分でほとんど分からなくなります。玄関で靴を脱ぎ、上着をかけ、手を洗って、着替える。この一連の動作が終わるころには、判定に使える時間はもう過ぎています。一人暮らしだと、この間に誰も声をかけてこないので、過ぎたことにも気づきません。

帰宅してからの時間で、自分の鼻が使えなくなっていきます 同じにおいの中にいると、感じ方は数分で下がります。一人暮らしの部屋では、下がったことを教えてくれる人がいないので、においが消えたのか自分が慣れたのかを区別できなくなります。 時間は目安です。体調や外の気温で前後します 0〜30秒 ドアを開けた瞬間。いちばん強く分かる その日の数字を決められるのは、ここだけです 1〜3分 荷物を置くころ、感じ方が下がりはじめる まだ分かりますが、昨日との比較はもうできません 5〜10分 手を洗って着替えるころ、気づかなくなる 部屋のにおいが「ない」ことになります 30分以降 においがあるという前提そのものが消える ここから先は、鼻ではなく布と記録で見ます 外へ5〜10分 外気を吸うと、感度がある程度戻る ゴミ出しや郵便受けの往復で作れます
判定に使えるのは、帰宅後の数十秒だけです。そのあとは布と記録の仕事になります。

この慣れは、鼻の仕組みとしてふつうに起きることです。困るのは、慣れたことに自分で気づけない点だけです。「今日はにおわない」と感じたとき、それが部屋の状態なのか、自分が慣れた結果なのかを区別できません。賃貸でにおいが気になっている人ほど、この区別がつかないまま夜まで過ごすことになります。だから、数字を取る時刻を先に決めておきます。

もう一度判定したい日は、いったん外へ出てください。ゴミを出しに行く、郵便受けを見に行く、コンビニまで歩く。5分から10分、外の空気を吸えば、感度はある程度戻ります。3分では戻りきりません。掃除や拭き取りをしたあとに「これで変わったのか」を確かめたいときは、この往復を1回はさんでから部屋に戻ると、前後の差が分かります。

一人暮らしの一日で、鼻が使える時間と使えない時間
場面鼻が使えるか代わりに何で見るか
朝、起きた直後使えません。一晩ずっと同じ空気の中にいます前夜の数字を見ます
外出して帰宅した直後使えます。1日でいちばん精度が高い時間です0〜3の数字を決めます
帰宅から10分後使えません布を触ります
外へ5〜10分出て戻ったときある程度使えます手を入れた前後の比較に使います
寝る前使えませんその日の記録を見返します

鼻が戻らない日は、賃貸の部屋の何を触って確かめればいいですか

在宅の日や、一日じゅう外へ出ない日もあります。そういう日は、鼻ではなく袋・手のひら・指先の3つで代わりに確かめます。どれも、においを空気から切り離して持ってくるやり方です。一人暮らしでは、この方法のほうが安定します。判定してくれる人がいなくても、条件を自分で作れるからです。

  1. 寝床の布を1枚、袋に入れて口を閉じる

    その子の寝床のカバーやブランケットを1枚だけ外して、ポリ袋に入れ、口を縛って1時間置きます。そのあと口を開けて、袋の中の空気を1回だけ吸ってください。部屋の空気と混ざっていないので、布そのものが持っているにおいが分かります。ここで強く感じるなら、その週に洗うのはこの布です。

  2. 背中を手のひらで10回なでて、自分の手を嗅ぐ

    毛ではなく、皮脂が手に移ります。部屋のにおいなのか、その子の体から出ているものなのかを分けるのが、この一手です。手にほとんど残らないなら、においのもとは体ではなく、部屋の布の側にあります。首のうしろ、背中の中ほど、しっぽの付け根で、それぞれ違う結果になることもあります。

  3. 食器と水皿の内側を、指の腹でなぞる

    ぬめりが指に残るかどうかを見ます。残るなら、洗ったつもりでも膜が残っています。食器は毎日使うのに、においの出どころとして数えられていないことが多い場所です。水皿は水を替えるだけで洗っていない、ということも起きます。ぬめりが取れるまでスポンジでこすって、しっかりすすいでください。

  4. カーテンの下端と、部屋の隅を白い布で拭く

    床から30センチの空気が、いちばん長く当たっている場所です。白い布で拭いて、色がついたらそこが溜まり場です。拭き取りは、面積の広い床の真ん中より、隅と巾木ぎわのほうが先です。一人暮らしで掃除の時間が短い日は、この2か所だけで構いません。

4つのうち、どれか1つでも強く出たなら、その日はそこだけ手を入れます。4つとも同じ日にやらないでください。一度に全部変えると、次に何が効いたのかが分からなくなります。一人暮らしで判定の機会が少ないぶん、変える条件は1週間に1つに絞るほうが、結果として早く落ち着きます。

2つめの手のひらで強く出たなら、その週に手を入れるのは布ではなく体の側です。ここで一人暮らしがきいてくるのは、洗う日も判定してくれる人がいないという点です。浴室で抱えて、押さえて、泡を置いて、流して、乾かすまでをひとりで一続きにやると、いちばん削られるのがすすぎの時間になります。地肌に泡が残っているかどうかを、横から言ってくれる人がいません。そして残った成分は、乾いたあとの地肌で刺激になります。

だから、洗う日にかける時間の配り方を先に決めておきます。入れていない成分のほうを先に並べると、香料、着色料、パラベン、シリコン、鉱物油、紫外線吸収剤、アルコール、サルフェート、石油系界面活性剤、動物由来原料、合成ポリマーの11です。mofuwa モイストシャンプーは、この11成分を入れずにつくられています。いちばん上に香料が来ていることが、この記事にとっては大事なところです。この記事でずっと引いてきた「香りを足さない」という線が、部屋だけでなく洗う日にもそのまま通ります。洗った翌日の部屋に、においが1つ増えないということでもあります。

洗った日は、帰宅時の0から3の数字が下がって当たり前です。その日の数字は記録に残しても、比べる材料には使わないでください。○印だけ書いて、比べる相手は翌週の同じ曜日にします。洗った翌日から何日で元の数字に戻るか。一人暮らしの部屋で、その1行がいちばん確かな手がかりになります。

Note記録は、1日1行で足ります

帰宅時の数字(0〜3)と、その日に触った場所を1つ。これだけで、3週間たつと自分の部屋の癖が見えてきます。木曜が高い、洗った翌日は下がる、雨の日は上がる。一人暮らしでは、この記録が「教えてくれる人」の代わりになります。よその家と比べる必要はありません。比べる相手は、先週の自分の部屋です。

冬は窓を開ける時間が短いです。一人暮らしの換気はそれで大丈夫ですか

大丈夫です。換気で効くのは開けている時間の長さではなく、空気の入口と出口が2か所あるかどうかです。1か所だけ大きく開けても、空気は行き止まりになって、ほとんど動きません。反対側の窓か、玄関のドアを少しだけ開けて、通り道を作ってください。真冬でも、2か所あれば数分で入れ替わります。

一人暮らしのワンルームだと、窓が1か所しかない間取りもあります。その場合は、換気扇と窓を組み合わせます。浴室や台所の換気扇を回し、そこからいちばん遠い窓を5センチだけ開ける。これで、部屋の端から端まで空気が動きます。寒い日に大きく開ける必要はありません。細く開けて、風の通り道を1本作るほうが、体感も楽です。

冬の賃貸で、一人暮らしの換気をどう回すか
間取りの条件作り方1回の目安
窓が2か所ある対角になる2か所を細く開ける3〜5分
窓が1か所しかない換気扇を回し、遠い窓を5センチ開ける5〜10分
寒くて開けたくない日その子がいない側の部屋で先に開ける3分でも動きます
帰宅直後判定の数字を決めてから開ける順番が逆にならないように

回数は、一日2回で足ります。帰宅後の判定が終わったときと、寝る前です。在宅していない時間に換気はできないので、一人暮らしでは回数を増やそうとしないほうが続きます。それより、その2回を毎日同じタイミングに置くほうが効きます。夜勤や不規則な時間で帰る日があるなら、時刻ではなく「帰ってきたとき」「寝る前」という動作にひもづけてください。

Cautionその子が寒い思いをしないように

換気のあいだ、風の通り道にその子の寝床があると、直接風が当たります。寝床の位置は、通り道からずらしてください。冬は、部屋の温度が下がりきる前に閉めます。3分から5分で足ります。開けているあいだ、玄関のドアを使う場合は、外へ出てしまわないように、扉やゲートで区切ってから開けてください。

においを別の香りで隠すのは、一人暮らしだとやめたほうがいいですか。理由を知りたいです

はい。7つのうち、これだけは「やらなくていいこと」として置いておきます。芳香剤やアロマで部屋に香りを足すのを、一人暮らしの賃貸ではいったん手放してください。理由は、香りが良くないからではありません。判定に使える鼻が、家に自分の1つしかないからです。そこへ別の香りを足すと、唯一の測定器が使えなくなります。

家族がいる家なら、誰かが「今日は強いね」と気づいてくれます。ひとりの部屋では、香りの下で何が起きているかを知る手段がありません。においが減ったのか、上から覆われているだけなのかを、区別できなくなります。そのまま数か月が過ぎて、久しぶりに来た友人に指摘されて初めて分かる、という順番になりがちです。一人暮らしでいちばん避けたいのが、この順番です。

代わりに置いておきたいのは、無香料のまま扱う道具です。拭き取りは水で、布は洗って入れ替えて、体は洗う日に無香料のもので洗う。この3つだけで、数字は動きます。手を増やす方向ではなく、判定できる状態を保つ方向に寄せてください。一人暮らしでは、判定できることのほうが、手数より価値があります。

Cautionにおいの質が変わったときは、部屋の話ではありません

強さではなく、においの質が変わったときは、部屋ではなく体の側を見てください。甘い、すっぱい、生臭いといった、これまでと違う種類のにおいがする。体の一か所からだけ強く出ている。耳や口のまわりから出ている。皮膚が赤い、同じ場所をなめ続けている、水を飲む量や食欲が変わった。いずれかに当てはまるときは、掃除や換気を増やす前に、動物病院にご相談ください。一人暮らしだと相談する相手が家にいないぶん、迷ったら早いほうを選んでください。

帰宅後の30秒から寝る前までを1本にする|一人暮らしと賃貸で、ペットのにおいをどこで測るか

ここまでの7つを、一人暮らしの一日に並べ直します。やることを足したのではなく、すでにやっている動作の順番を入れ替えただけです。帰宅、換気、掃除、就寝。この並びのどこに判定を差し込むかが決まれば、毎日続きます。時間としては、増えるのは10秒だけです。

一人暮らしの賃貸で、ペットのにおいを1日のどこで測るか
いつやること何を使うか
ドアを開けた瞬間荷物を置く前に、1回吸う鼻。冬は10秒待ってから
玄関を上がって1歩目0〜3の数字を1つ決める鼻と、メモ1行
数字を決めたあと入口と出口の2か所を開ける窓、または換気扇と窓
着替えたあとその週に洗っていない布を1つ選ぶ袋・手のひら・指先
時間がない日隅とカーテンの下端だけ拭く水と布。香りは足さない
洗う日すすぎに時間を配る。香りは足さない無香料のシャンプー。数字は翌週と比べる
寝る前もう一度、2か所を開ける3分で足ります
週末記録の7行を見返す先週の自分の部屋と比べる

この表で消えているのは、部屋じゅうを毎日掃除するという発想です。一人暮らしで使える時間は限られています。限られた時間を、においを減らす作業ではなく、まず測ることに配ってください。測れるようになると、手を入れる場所が1か所に決まります。決まれば、その1か所にかける時間が増えます。

3週間ほど記録が並ぶと、自分の部屋の癖が読めるようになります。雨の日の翌日が高い、寝床を洗った週は2日目から下がる、外出が少なかった週は判定そのものが取れていない。この癖は、その部屋とその子の組み合わせにしかないものです。検索して出てくる平均値には載っていません。一人暮らしで判定してくれる人がいないというのは、裏を返せば、自分の部屋の基準を自分で持てるということでもあります。

最後にもう一度。賃貸でペットのにおいが心配なとき、動かせるのは空気ではなく布と面のほうです。そして、それを測れる時間は帰宅後の数十秒しかありません。香りを足さず、数字を1行だけ残す。においの質が変わったときは、部屋ではなく体の側を見て、動物病院に相談する。一人暮らしのペットのケアで、この記事から持ち帰るのはこの3つで足ります。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。