C08季節・行事

玄関とリビング|先に消臭しておくのはどちらか

公開日 2023年12月28日|文=mofuwa編集部

明るい廊下で、白い猫のそばに並んで座っている淡い色の犬
玄関は人が数十秒しかいない場所で、リビングは数時間いる場所です。消臭の順番はそこで分かれます。写真:giselaatje/Pixabay

暮れの数日、玄関のドアは宅配と買い出しと人の出入りで、ふだんより何度も開きます。そのあいだリビングのほうは、暖房を入れたまま窓を閉めきっていることが多いはずです。同じ家の中で、空気が入れ替わる回数がここまで離れる時期は、1年のうち年末年始だけです。玄関とリビングのどちらを先に消臭しておくかは、においの強さで決めると外します。決め手になるのは、この入れ替わる回数のほうです。この記事では、ドアと窓が開いた回数を数えながら、拭き取りの順番を組み立てます。

ドアと窓が開いた回数を数える|年末年始の玄関とリビングで、消臭が残る条件が変わる

暮れの数日から三が日まで、家の中で増えるのは人の数だけではありません。玄関では宅配便、買い出し、親族の出入りで、ドアが開いて閉まるまでの短いあいだに外の空気がまとまって入ってきます。リビングでは逆に、暖房を入れているぶん窓を開ける回数が減り、人が集まっても空気はその場に留まります。この記事で最後まで数えるのは、この「ドアと窓が開いた回数」ひとつです。においの強さを鼻で比べようとすると、その部屋に長くいる人ほど分からなくなります。回数なら、家族の誰が数えても同じ数になります。

暮れの三日間、玄関とリビングで数えられるもの
数えるもの玄関リビング
開け閉めの回数(1日)宅配と出入りで十数回窓は開けて1回か2回
外の空気が入る量開くたびにまとまって入る暖房を止めないかぎりほとんど入らない
人がとどまる時間1回あたり数十秒数時間
人の鼻の高さ立ったまま。床から140cm前後座る。床から80cmより下
においの出どころ靴・リード・足の裏寝床・毛布・食器のまわり
拭き取りが残る時間次にドアが開くまで窓を開けるまで

表の3行目と4行目が、年末年始にだけそろう組み合わせです。ふだんのリビングは、人が立って歩いている部屋です。ところが暮れになるとこたつや座布団が出て、人は床に座ります。座った人の鼻は、床から80cmより下に来ます。そこはその子が毎日寝ている高さで、毛と皮脂が落ちている高さでもあります。換気の回数が少ない部屋で、人の鼻だけが下がってくる。暮れのリビングでにおいが気になりやすいのは、においが増えたからというより、この高さがそろうからです。

玄関のほうは、同じ年末でも条件が反対に動きます。人が出入りするたびに外の空気が入り、中の空気が出ていきます。換気の回数が多い場所は、においが残りにくいかわりに、拭き取りの効き目も残りません。朝のうちに玄関を消臭しておいても、昼過ぎに宅配が三度来たあとには、その空気はもう入れ替わっています。だから玄関とリビングでは、同じ消臭でも「いつやるか」が変わります。何をやるかを決める前に、この条件のほうを先に決めます。

置いてあるものが違う|玄関とリビング、においの出どころの比較

玄関とリビングでは、においのもとになっているものが別々です。玄関に集まるのは、外から持ち込まれたものです。靴の底、リード、ハーネス、首輪、そして帰ってきたばかりの足の裏。冬の道は雨のあととぬかるみと砂が混ざっていて、そこを歩いた足は、濡れているあいだよりも乾いていく途中でにおいが立ちます。玄関マットは、その全部を受け止めたまま暮れまで敷きっぱなしになっていることが多い場所です。

においの出どころの比較|玄関とリビングで、手をかける先が違う
場所出どころ年末に増える理由手をかける順
玄関靴底とマット人の出入りが十数回に増える1
玄関リードとハーネス散歩の回数は同じでも掛けっぱなしになる2
玄関帰ってすぐの足の裏道が濡れていて乾くまで時間がかかる3
リビング寝床と毛布暖房で温まり、皮脂が毛から布へ移る1
リビング床に落ちた食べ物人が床で食べる日が続く2
リビング食器と水皿のまわり来客のあいだ置きっぱなしになる3

リビング側の1行目が、暮れにいちばん動く場所です。暖房を入れた部屋で、その子は自分の寝床にずっといます。体が温まると、毛についていた皮脂が布のほうへ移ります。布は皮脂を吸って抱えこみ、温度と湿度が保たれたところでは雑菌の増えやすい条件がそろいます。においが強くなるのは、その子の体が変わったからというより、布が受け皿になっているからです。洗える毛布なら暮れのうちに一度洗って、乾かしきってから戻します。乾ききらないまま戻すと、暖房で温まったときに同じところから同じにおいが出ます。

玄関側は、皮脂よりも外から持ち込まれたもののほうが主になります。土と水と、道に落ちていたものが、乾く途中でにおいます。だから玄関で手をかける先は布ではなく、床と、床に触れていたものです。マットを一枚上げて床を拭くだけで、玄関のにおいは出どころの半分が消えます。年末は玄関のドアが何度も開くので、拭いたあとの乾きもふだんより早く済みます。換気の回数が多いことは、この一点だけは味方になります。

拭き取りのあと、においが戻るまでの時間|玄関とリビングの見分け方

どちらを先にやるかは、拭き取りのあとに何分もつかで決まります。同じ手をかけても、玄関とリビングでは戻るまでの時間が違います。玄関は、次にドアが開いた時点で空気が入れ替わります。リビングは、窓を開けるまで空気が動きません。つまり玄関でやったことは短い時間で上書きされ、リビングでやったことはそのまま残ります。

玄関とリビング、拭き取りのあとに起きること 同じ手をかけても、空気が入れ替わる回数が違うので、残る時間が変わります。玄関は上書きされ、リビングはそのまま残ります。 数えるのは、ドアと窓が開いた回数です 玄関(空気が動く) 1日に十数回ドアが開く 外の空気が入れ替わる 人がいるのは数十秒 早くやっても上書きされる 直前の1回が届く リビング(空気が止まる) 窓を開けるのは1回か2回 暖房で空気がその場に留まる 人がいるのは数時間 やったことがそのまま残る 早めの1回が届く 玄関を締め切ったまま人が集まる家では、玄関もリビング側の動き方になります
先にやるのは、残るほうです。上書きされるほうは直前に回します。

自分の家がどちらに近いかは、二つの数で見分けられます。ひとつは、来客の日に玄関のドアが何回開いたか。もうひとつは、リビングの窓を何回開けたか。玄関が十回を超えて、窓が一回以下なら、ここまで書いてきた前提がそのまま当てはまります。玄関を締め切ったまま人が集まる家、たとえばマンションの内廊下側では、玄関の空気もリビングに近い動き方をします。その場合は玄関も早めにやっておきます。見分け方は難しくありません。数えた二つの数を、次の表に当てはめるだけです。

数えた回数から、先にやる場所を決める
玄関のドアリビングの窓先にやる場所直前にやる場所
10回以上0〜1回リビング玄関
5〜9回0〜1回リビング玄関と、人が座る床
4回以下0〜1回玄関とリビングの両方人が座る床だけ
数えそびれた数えそびれた寝床と食器のまわり玄関の床

最終行は、数えそびれた日のための行です。暮れは、数える余裕がないまま人が来ます。そのときは場所を絞ります。寝床と、食器と水皿のまわり。この二か所だけ先に手をかけておけば、リビングの出どころは半分以上おさえられます。玄関は、チャイムが鳴ってから来客用のスリッパを出すまでのあいだに、床を一度拭くだけで足ります。

先に消臭しておくのは玄関とリビングのどっちか|30分前と直前に分ける

順番はひとつに決まります。リビングを30分前に、玄関を直前に。リビングは空気が止まっているので、30分前にやったことがそのまま残ります。玄関は出入りで上書きされるので、直前の1回だけが人の鼻に届きます。これを逆にすると、玄関の1回は最初の宅配便で消え、リビングの1回は間に合いません。年末年始に来客が続く家ほど、この30分の置き方で手数が変わります。

このとき床にかけるものは、暮れのリビングの事情から選ぶことになります。人が床に座り、食べ物が床に落ち、その子は落ちたものを探して同じ床を舐めます。暮れの数日は、その子が床に口をつける回数が1年でいちばん増えます。床にかけたものは、そのまま口に入ります。ここを見ずに選ぶと、消臭のために足したものが、そのまま口に入る量になります。

mofuwa瞬間消臭スプレーは、その順番から逆に組み立てられた一本です。入っているのは高機能性電解イオン水だけで、香料も、においを覆うための成分も足していません。香りを重ねて覆う方法をとらず、においのもとのほうに反応させて、感じにくくする考え方でつくられています。暮れのリビングでこれが生きてくるのは、人が座る床と、その子が寝ている布が、同じ面だからです。香りで覆う方法だと、人の鼻が下がっているぶん、その香りも一緒に強く届きます。

犬も猫も、自分のにおいがある場所で落ち着きます。人の来る日に部屋のにおいを別のものへ置き換えると、その子にとっては知らない部屋になります。年末年始は、来客と物音と生活の時間帯が、ただでさえいつもと違う数日です。においまで変えてしまうと、変わらないものが家の中から一つ減ります。香りを足さない消臭がこの時期にかぎって選ばれる理由は、人のためではなく、その子の側にあります。

  1. 30分前・リビングの床から

    寝床の下の床、こたつ布団のふち、人が座る位置の床。ここは人の鼻が下がってくる面なので、最初に手をかけます。かけてから乾いた布で一方向に拭き取ります。往復させると、持ち上げた汚れをもう一度置くことになります。

  2. 30分前・布と食器のまわり

    毛布、ソファの座面、食器と水皿の下。布は湿った感じが残る程度で足ります。mofuwa瞬間消臭スプレーは余計な成分を入れていないので、布と家具にもそのまま使えます。食器は先に下げて洗い、まわりの床を拭きます。

  3. 直前・玄関の床

    マットを一枚上げて、その下の床を拭きます。ここが玄関のにおいの出どころの大半です。上げたマットは、人が帰ったあとに戻します。

  4. 直前・掛けてあるもののそば

    リードとハーネスを掛けている壁ぎわ。ものそのものより、その真下の床と壁に落ちたものがにおいます。犬と猫のどちらでも、かける場所と順番は変わりません。

量は、床が濡れて光るほど要りません。湿った感じが残る程度で、そのあとすぐ人が歩ける状態にしておきます。猫のいる家では、人が歩いたあとの足で、かけた場所がそのまま次の部屋へ運ばれます。だから床は、かけたあとに一度拭き取って終わりにします。ここまでが30分前の作業で、玄関の直前の1回は、この半分の手数で済みます。四つの手順を全部やっても、二度目からは十分あれば回ります。

Caution回数を数えても、においの出どころが一か所に絞れないとき

玄関とリビングで同じにおいが同じ強さで戻る/拭いた翌日にはもう同じ場所がにおい、それが二週間続く/寝床を洗って乾かしたのに、暖房で温まると前と同じにおいが出る/その子が一か所だけを長く舐めていて、そこだけ毛が湿っている。こうした残り方は、場所の条件だけでは説明がつきません。暮れのあいだに数えたドアと窓の回数、拭いた場所、においが戻るまでの時間を書き出しておくと、そのまま持っていける材料になります。年末年始は診療の枠が少ない日が続くので、開いている日を先に調べて、動物病院へ行く日を決めてください。

三が日が明けてから、拭き取りをどこまで戻すか

人が帰って家が元の人数に戻ると、玄関のドアはまた1日に2回か3回しか開かなくなります。松が明けたあとに空気が止まるのは、リビングより先に玄関のほうです。暮れのあいだ十数回開いていたドアが閉じたままになると、マットと靴のにおいは出ていく先を失います。だから年が明けると、最初に手をかける先が入れ替わります。

年末年始と、松が明けたあとで入れ替わるもの
見るところ年末年始松が明けたあと
空気が動く場所玄関どちらも動かない
先に手をかけるリビングの床と寝床玄関の床とマット
人の鼻の高さ床から80cmより下立ったままの高さへ戻る
拭き取りの回数来客のたび週に1回か2回
残しておく場所寝床と食器のまわり同じ二か所

どの時期にも残るのは、いちばん下の行だけです。寝床と、食器と水皿のまわり。この二か所に曜日を決めて手をかけておけば、次に人が来る日に数えるのはドアの回数だけで済みます。玄関とリビングのどちらを先にするかは、そのとき数え直せば決まります。

Product

mofuwa 瞬間消臭スプレー

mofuwa 瞬間消臭スプレー

500ml / 2,420円(税込)

香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。

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よくある質問

玄関とリビングを、同じタイミングでまとめてやってはいけませんか。
やって困ることはありませんが、玄関の分は人が来るまでに上書きされます。玄関のドアが開くたびに空気が入れ替わるので、30分前にかけたものは、宅配便が二度来た時点でほとんど残っていません。手間を一度で済ませたいなら、順番を変えずに間隔だけ詰めます。リビングを先にやって、玄関はチャイムが鳴る直前に床を一度拭く。合わせて十分ほどです。玄関を締め切ったまま人が集まる家なら、まとめてやってもかまいません。ドアが開いた回数が少ない家では、リビングと同じ扱いになります。
来客に犬や猫が苦手な人がいます。においより先にやることはありますか。
その子の居場所を先に決めます。においの手当ては、居場所が決まってからのほうが早く終わります。人が座る場所とその子の寝床が2メートル以内に並んでしまう間取りでは、どれだけ拭いても、相手の距離感は変わりません。寝床を動かせるなら、人の動線から外れた壁ぎわへ先に移します。動かせないなら、その子が自分から離れられる出口を一つ空けておきます。そのうえでリビングの床に手をかけると、拭く範囲も人の座る側に絞れます。玄関は、相手が靴を脱ぐ数十秒のあいだだけの場所なので、直前の一度で足ります。
消臭のあとに窓を開けて換気したほうがいいですか。
リビングは、来客の30分前に一度だけ開けて、すぐ閉じます。開けっぱなしにすると暖房が追いつかず、その子が寝床から動かなくなるので、拭き取りをやり直すことになります。一度開けて空気を入れ替え、閉めてから床に手をかける。この順番だと、やったことがそのまま残ります。玄関は、人の出入りで一日じゅう換気が起きているので、別に窓を開ける必要はありません。むしろ松が明けてドアが開かなくなってからのほうが、玄関の窓や小窓を週に一度開ける値打ちがあります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。