C15組み合わせ提案
賃貸で暮らす人のにおい対策セット
ワンルームの部屋で、においのしそうな物を玄関から寝床まで順に書き出していくと、香りのついたものだけで8つありました。柔軟剤、置き型の芳香剤、香りつきの消臭スプレー、トリートメント、人のハンドクリームまで入れた数で、賃貸の限られた広さでは、そのどれもが同じ空気と同じ布の上に集まっています。ペットのにおい対策のセットを考えるとき、次に足す1本を探す人は多いのですが、この部屋で先に決めたのは、8つのうちどれを引くかでした。香りはペットのにおいと混ざって寝床の布に残り、どちらでもない別のにおいになるからです。だから賃貸のにおいセットは、足すものより引くものの一覧として組みます。洗う日の香りを引く、布を替える、床を拭く、残りを1週間に1つずつ減らす。その順番を、体と時間に沿って並べました。
消す前に、足している香りを数える|賃貸のにおいを家でできる引き算で組む前提
賃貸のにおい対策でいちばん先にやるのは、消すものを選ぶことより、部屋にすでに足している香りを数えることです。書き出した8つのうち、ペットのために買ったものは半分で、残りの半分は人の暮らしの側にありました。シャンプー、トリートメント、香りつきの消臭スプレー、香りつきのペットシーツ。柔軟剤、置き型の芳香剤、人のハンドクリーム、人のヘアミスト。どれも1つずつなら気にならない強さですが、同じ部屋に8つそろうと、においの話はまるで別のものになります。
賃貸の部屋では、香りを出す物と、香りを吸う布の距離が近くなります。ワンルームや1LDKなら、洗面所の棚、玄関の芳香剤、部屋干しの洗濯物、その子の寝床が、数歩の範囲に収まります。冬のあいだは部屋干しの日が増え、柔軟剤の香りが部屋じゅうの布へ移っていきます。寝床の布、クッション、カーテン、ソファのカバー。どれも、その子のにおいと人の足した香りの両方を、同じ繊維で受け止めています。換気をしても、布に移ったぶんは空気と一緒には出ていきません。
混ざったにおいは、どちらか一方のにおいより扱いにくくなります。ペットのにおいに柔軟剤の香りが重なると、鼻には「ペットのにおい+香り」という1つの別のにおいとして届きます。どこから来ているのかを鼻で分けられないので、減らす相手が決まりません。気になって香りをもう1つ足すと、布の上の組み合わせがまた1つ増えます。消臭剤を替えても手応えがないとき、たいていはこの足し算の途中にいます。
その子の側の事情もあります。犬や猫は、自分のにおいがついた場所で落ち着きます。人にとって心地よい香りも、その子にとっては、寝床から自分のにおいが消える原因になります。洗い立ての寝床を避けて床で寝る、布を前足で掘ってから丸くなる、といった様子が出る子もいます。香りを引くのは、人の鼻のためだけではなく、その子の寝床を本人のにおいに戻すためでもあります。
| 香りの出どころ | 誰のための物か | 香りが残る場所 |
|---|---|---|
| シャンプー | その子 | 被毛。そこから寝床の布 |
| トリートメント | その子 | 被毛の表面と、抱いた人の服 |
| 香りつきの消臭スプレー | その子のにおいのため | 床・ケージ・寝床のまわり |
| 香りつきのペットシーツ | その子 | トイレのまわりの床と足の裏 |
| 柔軟剤 | 人と家族の洗濯物 | 寝床の布・クッション・部屋干しの布 |
| 置き型の芳香剤 | 部屋 | 空気。そこからカーテンとソファのカバー |
| 人のハンドクリーム | 人 | 撫でた背中と頭 |
| 人のヘアミスト | 人 | 抱いたときに顔が当たる被毛 |
毎日過ごしている部屋の香りに、住んでいる人の鼻は慣れていきます。だから数えるときは、鼻で探すより、物を手に取ってラベルを読むほうが確かです。成分の表示に「香料」とあるもの、商品名に香りの名前が入っているものに印をつけます。印の数が、その部屋で引ける香りの数です。外から帰った直後の数分は部屋のにおいがいちばん分かる時間なので、嗅いで確かめるなら、そこで一度だけにしておきます。
その子に触れる香りから先に引く|賃貸のにおいを組み直す5つの手順
手順は5つで、最初に香りの出どころを書き出し、その子の体・寝床・床に触れる香りを最初の週にまとめて引き、部屋と人の側の香りは2週目から1週間に1つずつ減らします。引く順番を2つに分けるのは、体と寝床と床が、その子が1日じゅう触れている場所だからです。空気に出る香りは、そのあとで間に合います。
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1日目の帰宅後:玄関から寝床まで歩き、香りの出どころを書き出す
外から戻ってすぐ、上着を脱ぐ前に、玄関、洗面所、部屋干しの場所、寝床、トイレのまわりの順に歩きます。手に取った物の数を、場所ごとに紙へ書き出してください。体に触れるもの、布に触れるもの、空気に出すものの3つに分けておくと、次の手順で引く順番がそのまま決まります。書き出すのは1回で足ります。
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洗う日:無香料のシャンプーで洗い、すすぎ切る
洗う日の回数は、いまのままにします。変えるのは、その日に浴室へ持ち込むボトルの数です。37〜38℃くらいのぬるま湯で地肌まで濡らし、泡は指の腹で動かします。脇の下、内もも、首輪の当たる首のまわりは泡が残りやすいので、流したあとに指で地肌に触れて、ぬるつきがないのを確かめてから終えます。
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洗った日の夜:体が根元まで乾いてから、寝床の布を替える
新しい布は、体が乾き切ってから敷きます。湿った体で新しい布に寝ると、湿気と一緒に体のにおいが布へ移り、替えた1枚がその夜のうちに元に戻ります。敷く布は、柔軟剤を入れずに洗ったものにします。人の洗濯物と同じ回に入れると柔軟剤が戻ってくるので、その子の布だけは別の回に分けます。
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翌朝:床とケージ、食器のまわりを拭き取る
寝床を替えた翌朝に、その子が口をつける面を拭きます。ケージの床トレー、食器を置いている床、トイレのまわりの床の3か所です。香りつきの消臭スプレーを使っていた家なら、ここで1本を引けます。拭き終えたら食器を元の位置に戻し、その子がいつもどおり水を飲みに来るかを見ておきます。
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2週目から毎週同じ曜日:部屋と人の側の香りを1つだけ減らす
残った香りを、1週間に1つずつ減らします。1つずつにするのは、どれが寝床のにおいを変えていたのかを、布を嗅いで確かめられるようにするためです。減らした週の終わりに、寝床の布の、頭が当たる端を嗅いで、前の週と比べます。変わらなかった香りは、人のために戻して構いません。
手順2で使うシャンプーは、この「引く」基準で選ぶと mofuwa モイストシャンプーになります。このシャンプーは引き算でつくられていて、洗浄成分はアミノ酸系のものだけ、しかも量を少なく抑えています。本来ならそれだけでは泡が立ちにくいところを、原料の水に電解水を使い、水の側が持つ洗う力で泡立ちを補っています。少ない洗浄成分で洗えるので落としすぎず、洗い上がりがごわつきません。ごわつかないからトリートメントの工程が要らず、洗う日に浴室で使うボトルは1本で済みます。書き出した8つのうち、シャンプーとトリートメントの2つの香りが、洗う日の浴室から同時に消える計算です。
モイストシャンプーが無香料なのは、ペットが自分のにおいを好み、足されたにおいを負担に感じるからです。香りは飼い主のためのもの、という考え方で、香料のほか、着色料・パラベン・シリコン・鉱物油・サルフェートなど11の成分を使っていません。洗った日の夜、寝床へ戻ったその子の体から立つのは、その子自身のにおいだけになります。手順3で柔軟剤なしの布を敷いておけば、体と布の両方から香りが消えた状態で最初の夜を迎えられます。トリートメントを流す時間がないぶん、その子が浴室で待つ時間も短くなります。
手順4の床とケージは、体ではなく場所の話なので、使うのは mofuwa 瞬間消臭スプレーです。食器のまわりの床やケージのトレーは、その子が必ず口をつける面です。そこへ吹くものは、食器から顔を上げた口が同じ面をなめるところまで数えて選ぶことになります。このスプレーは電解水100%でつくられていて、香りを重ねてにおいを隠す設計をとっていません。においのもとに反応させて、においを感じにくくする考え方です。香りつきの消臭スプレーをこの1本に替えると、床の上の香りの出どころが1つ減り、減らした先に新しい香りが残りません。余計な成分が入っていないので、ケージの横の棚や家具の脚にも使えます。
| 手順 | いつ | 引ける香り | 使うもの |
|---|---|---|---|
| 書き出す | 1日目の帰宅後 | 引かない。8つを数える | 紙とペン |
| 洗う日 | いつもの洗う日 | シャンプー・トリートメント | 無香料のシャンプー |
| 寝床の布 | 洗った日の夜 | 柔軟剤(その子の布だけ) | 柔軟剤なしで洗った布 |
| 床とケージ | 翌朝 | 香りつきの消臭スプレー | 香りで覆わない消臭スプレー |
| 1週間に1つ | 2週目から毎週 | 芳香剤・ペットシーツ・ハンドクリーム・ヘアミスト | 週の終わりに寝床の布を嗅ぐ |
| まとめると | 最初の週 | 8つのうち4つが消える | 残る4つは1週間に1つずつ |
最初の週だけで半分が消えるのは、その子に触れている香りが、思っていたより多いからです。体に1つ、寝床に1つ、床に1つ。それぞれ1本ずつ替えるだけで、その子のまわりから香りがなくなります。部屋の空気に出ている香りは、そのあと4週かけて減らしても遅くありません。人の暮らしを一度に変えずに済むぶん、手順の5つめまで続きます。
引いた香りが戻ってくる3つの場面|賃貸のにおいを毎日の暮らしで保つつまずき
引いたはずの香りが戻ってくるのは、洗濯の日、詰め替えを買う日、においが気になった日の3つの場面です。どれも手順そのものより、暮らしの習慣の側から入ってきます。
| 場面 | 何が起きているか | 戻し方 |
|---|---|---|
| 洗濯の日 | その子の布を人の洗濯物と同じ回に入れ、柔軟剤が戻る | その子の布だけ別の回にする。洗濯機の横に「柔軟剤なし」と書いて貼る |
| 詰め替えを買う日 | いつもの品がなく、似た名前の香りつきの品を手に取る | 引いた香りの一覧をスマートフォンに残し、売り場でラベルの「香料」を見る |
| においが気になった日 | 気になった瞬間に、香りのスプレーを1回だけ吹く | 吹く前に寝床の布を嗅いで、前の週と比べる。同じなら吹かない |
3つのうち、いちばん気づきにくいのは洗濯の日です。部屋干しの季節は、人の服と寝床の布が同じ物干しに並ぶので、同じ回で洗った柔軟剤の香りがそのまま寝床へ戻ってきます。その子の布を別の回にするのが手間なら、枚数を2枚に絞り、洗う日の夜にまとめて回すと続きます。2枚あれば、1枚を干しているあいだにもう1枚を敷いておけます。
詰め替えの日は、香りが増えるきっかけとして見落とされがちです。いつもの品が見つからず、似た名前の香りつきの品を手に取る。それだけで、1か月かけて引いた1つが戻ります。引いた香りの一覧は、紙のままにせず、買い物のときに見られる場所へ移しておきます。
においが気になった日のスプレーは、気持ちの問題として片づけられません。1回吹いた香りは、その週の寝床の布の比べ方を、まるごと使えなくします。吹きたくなったら、先に布を嗅ぐ。前の週と同じなら、においは増えていないので吹く理由がありません。前の週より強くなっているなら、それは香りで隠す話から離れて、出どころを確かめる話に移っています。
洗う日の側にも、つまずきが1つあります。すすぎ残しです。無香料のシャンプーでも、泡が脇の下や内ももに残ると、成分が地肌にとどまって赤みやぶつぶつのもとになります。香りを引いた部屋では、こうした体の変化のにおいが前より分かりやすくなります。香りで分からなかったものが分かるようになるのは、引いた結果として正しい状態です。気づいたら、次の洗う日にすすぎをもうひと流し足してください。
香りを減らしていくと、最後に寝床の布に残るのは、その子自身のにおいです。そのにおいが耳や口の当たる端だけ強い、洗った日の翌朝にはもう同じ強さに戻っている、減らした週が進むほどかえって強くなる、布に脂のしみや黄色い跡が増えていく。こうした変化が続くときは、香りをさらに引いて様子を見るより、動物病院で診てもらうほうへ切り替えてください。書き出した香りの一覧と、どの週に何を減らしたかのメモを持っていけば、部屋の側で何を変えたかをそのまま伝えられます。その子が同じ場所をかき続けている、皮膚が赤いといった様子があるときも同じです。
1週間に1つずつ引く頻度|賃貸のにおいセットを1枚の一覧にする
引く頻度は1週間に1つで、最初の週に4つ、そのあと4週かけて残りを減らすと、5週目には部屋に残る香りが、人が選んで残したものだけになります。賃貸のにおいセットとして手元に残るのは、無香料のシャンプー、香りで覆わない消臭スプレー、柔軟剤を入れずに洗った布の3つです。
| 週 | 引くもの | 週の終わりに嗅ぐところ | 残った香り |
|---|---|---|---|
| 1週目 | シャンプー・トリートメント・その子の布の柔軟剤・香りつきの消臭スプレー | 寝床の布の、頭が当たる端 | 4つ |
| 2週目 | 置き型の芳香剤 | カーテンの裾とソファのカバー | 3つ |
| 3週目 | 香りつきのペットシーツ | トイレのまわりの床と、その子の足の裏 | 2つ |
| 4週目 | 撫でる前のハンドクリーム(塗るのは撫でたあと) | 撫でた背中と頭 | 1つ |
| 5週目 | ヘアミストを残すかどうかを決める | 抱いたときに顔が当たる被毛 | 0〜1つ |
| まとめると | 足したものは0、引いたものは8つまで | 毎週同じ場所を同じ時刻に嗅ぐ | 人が選んで残した香りだけ |
一覧の中で、商品として手元に残るのは2本だけです。足した物がなく、引いた物が8つ。それでもセットと呼ぶのは、この2本と布の洗い方が、ほかの香りを部屋へ戻さないための決まりごとになっているからです。モイストシャンプーは浴室の棚に1本だけ、瞬間消臭スプレーは食器を置いている場所のそばに置き、柔軟剤のボトルの横には「その子の布は入れない」と書いた紙を貼っておきます。置き場所が決まっていると、ふだんと違う家族が洗濯をした日にも、香りが戻りません。
8つ全部をなくす必要はありません。人のために残したい香りは、その子の寝床と食器から離れた場所で使う、と決めて残します。ヘアミストなら洗面所の中だけで使い、抱き上げるのは髪が乾いてからにする。芳香剤を残すなら、その子が入らない部屋に置く。引く一覧の最後の行は、残すものの置き場所を書いて閉じます。
来週の同じ曜日の朝、寝床の布を1枚持ち上げて、頭が当たっていた端に顔を近づけてみてください。引いた香りのぶんだけ布のにおいが単純になっていれば、次に引くものは、もう書き出した紙の上にあります。8つが1つか2つになるころ、玄関を開けて最初に感じるのは、その子自身のにおいになっているはずです。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- 香りのあるシャンプーのほうが、洗ったあとにおわない気がします。無香料で大丈夫ですか。
- 洗った直後に感じているのは、たいていシャンプーの香りのほうです。香りは数日で薄れ、そのあとに残るのは、その子自身のにおいと、香りが混ざった布のにおいです。無香料のシャンプーで洗うと、洗った日の夜からその子の地のにおいが分かります。最初は物足りなく感じても、寝床の布に香りが重ならないぶん、次の週に布を嗅いで比べたときの差が読み取れるようになります。洗う日の間隔は、いまのままで構いません。
- 芳香剤や柔軟剤は、全部やめないといけませんか。
- 全部やめる必要はありません。この組み方で先に引くのは、その子の体・寝床・床に触れる香りだけです。部屋と人の側の香りは1週間に1つずつ減らし、減らしても寝床の布のにおいが変わらなかったものは、人のために戻して構いません。戻すときは、その子が長くいる場所から離して使います。引いてみて変わった香りと、変わらなかった香りが分かれること自体が、この手順で得られる結果です。
- 猫と暮らしています。同じ手順で組めますか。
- 組めます。ただ、猫は洗う日そのものが少ない子が多いので、手順2は洗う予定がある子だけで構いません。猫の家で先に引く候補になりやすいのは、トイレの砂の香りと、精油を使った芳香剤です。精油は猫が苦手とされる香りなので、2週目を待たずに最初の週に入れて引いてもよいくらいです。トイレのまわりと、猫が上がる棚の上を香りで覆わない消臭スプレーで拭き取っておくと、自分のにおいのついた場所がそのまま残ります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
