C15組み合わせ提案

来客前のスピードケアセット

公開日 2024年2月21日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、白いクッションの上に座っているクリーム色の小型犬
来客前に整えるのは、来客の手が触れる背中と座面の2か所で足ります。写真:SLZ/Pexels

来客前に居間を見回すと、床の毛、テーブルの上、玄関の靴と、気になる場所がいくつも目に入ります。けれど、来客が腰を下ろしてから帰るまでに手のひらで触れるのは、たいていソファの座面と、寄ってきたその子の背中や首まわりの2か所です。来客前のスピードケアのセットは、この2か所から逆算すると2〜3本で組めます。撫でられる面には体の脂を落として香りを足さないもの、座る面には香りで覆わない消臭のもの。部屋じゅうに手を広げるほど、肝心の2か所に回す時間が削られていきます。2か所それぞれにかかる時間、乾くまでの時間、来客の手に残るものを比べて、どちらから始めるかまで決めておきましょう。

来客の手のひらが触れる2か所|来客前のスピードケアを部屋全体に広げない理由

来客前のスピードケアで手を入れる場所は、来客の手のひらが触れる2か所に決めます。撫でられるその子の体と、来客が腰を下ろす座る面です。来客は家に上がると、まず座ります。ひと息ついたところで、寄ってきたその子に手を伸ばします。玄関から居間まで歩くあいだに、壁や棚へ手をつく人はほとんどいません。この家のペットのものに来客の手が触れるのは、ほぼこの2か所です。

撫でた手のひらに移るのは、被毛の表面にのった体の脂と、そのにおい、浮いていた抜け毛です。ペットは体から脂を出し続けているので、昨日きれいにした背中にも、今日の脂がのっています。座面のほうには、その子がそこで寝ていた時間のぶんだけ、皮脂とよだれと毛がたまっています。来客が座って立ち上がるとき、手をつくのは座面の手前の縁です。そこはたいてい、その子があごをのせて眠っている位置と重なります。

来客が家にいるあいだ、手のひらが何に触れるか
場面手が触れるものそこに残っているもの
腰を下ろす座面の手前半分・クッション・座布団その子が寝ていた跡の皮脂・よだれ・毛
立ち上がる座面の縁・ひじかけあごをのせていた跡の皮脂とにおい
その子が寄ってくる頭のてっぺん・首の後ろ・肩のあいだ被毛にのった脂とにおい、浮いた抜け毛
帰り支度をする座面に置いていた上着やかばん座面から移った毛

表の右の列を見ると、来客の手に移るものの出どころは、どれもその子自身です。窓の桟のほこりや棚の上の汚れは、来客の手には届きません。来客前の限られた時間を部屋全体に配ると、手の届く2か所に回る時間が薄くなります。来客前のセットを組むときの基準は、きれいに見えるかより、来客の手のひらに何が移るかのほうに置きます。

犬の家と猫の家では、2か所の比重が変わります。犬は来客に寄っていく子が多いので、撫でられる面に来客の手が触れる回数が増えます。猫は来客が来ると高い場所や別の部屋へ移る子もいて、撫でられる機会そのものが少ないことがあります。そのかわり、猫がいつも寝ている座面に来客が座ることはよくあります。猫の家の来客前は、座る面の比重が上がると考えておくと、配分を間違えません。

Note床に座る家では、座布団と敷物が「座る面」

ソファのない和室や、床に座ってくつろぐ家では、来客が腰を下ろすのは座布団と、そのまわりの敷物です。その子が昼寝をしている座布団を、そのまま来客にすすめていないか。ここを1枚ずつ見ておくと、座る面がどこまでかがはっきりします。

軸1・撫でられる背中と首まわり|犬の来客前の選び方は、脂を落として香りを足さないこと

撫でられる面は、被毛にのった脂を落として、来客の手に何の香りも残らない状態にしておきます。セットの1本目は、犬なら mofuwa グルーミングスプレー、猫なら猫用 mofuwa グルーミングウォーターです。来客に撫でてもらう時間は、その子にとっても人に慣れていく大事な時間です。せっかくなら、ふわふわの手ざわりで迎えてあげたい。湯を張って洗い、乾かすまでを来客の到着までに収めるのは難しくても、吹いて梳かすだけの形なら、チャイムが鳴るまでの短い時間に入ります。

来客の手に移るべたつきの正体は、被毛の表面にのった脂です。グルーミングスプレーの中身は還元水100%で、この脂と混ざって乳化するので、来客が撫でる前に、自分の手のひらとブラシの側で拭い取っておけます。汚れのもとになる余分な脂は落とし、セラミドとスクワランは被毛に残す、という分け方の設計です。香料もアルコールも入っていません。来客前に香りのあるものを使うと、撫でた来客の手にその香りが移り、帰り道まで一緒についていきます。無香料なら、来客の手に残るのは撫でたときの手ざわりのほうです。

  1. 首の後ろ(首輪の当たる帯)から始める

    首輪を一度ゆるめて、首輪が当たっていた帯のところから始めます。脂がたまりやすく、来客の手が最初に伸びやすい場所です。グルーミングスプレーを手のひらに取り、毛の流れに沿って撫でます。

  2. 肩のあいだから背中を、来客と同じ向きで

    来客は背中を頭から尾の方向へ撫でます。同じ向きで手のひらをすべらせてから、ブラシを通します。ブラッシングの前に使う1本でもあるので、静電気が起きにくいまま梳かせます。浮いていた毛は、来客の膝ではなくブラシに絡んで出てきます。

  3. 頭のてっぺんと耳のうしろは、手に取ってから

    顔の近くには直接吹かず、必ず手のひらに取ってからなでます。目のまわりには触れません。頭のてっぺんは、子どもの来客がいちばん手を伸ばしやすい場所です。

  4. 最後に、自分の手のひらを嗅ぐ

    3か所を撫でた自分の手のひらを、鼻に近づけてみます。来客の手に残るのは、このにおいです。整える前にも一度嗅いでおくと、違いがはっきり分かります。

猫の家では、猫用 mofuwa グルーミングウォーターを使います。中身はグルーミングスプレーをもとに猫向けに若干イオンを調整したもので、容器を変えて、プシュッという噴射音が出ないようにしてあります。来客を待つ家は、片づけの物音やインターホンで、猫がすでに耳を立てている時間です。そこに噴射音を足さずに済みます。手に取って、猫が撫でさせてくれる頭の横から背中の付け根までをなでるように拭き、必要ならブラシを通します。猫は来客が帰ったあとに自分で毛づくろいをするので、口に入る前提でつくられていることにも意味があります。

犬でも猫でも、撫でられる面の作業はほとんどが手を動かす時間です。手に取って、なでて、梳かす。乾くのを待つ工程がほとんどないので、その子が落ち着いていれば3か所は短く終わります。撫でさせてくれない日は、無理に追いかけません。その場合は、次の座る面に時間を回します。

軸2・腰を下ろす座面とクッション|来客前の消臭は乾くまでの長さで組む

座る面は mofuwa 瞬間消臭スプレーで拭き、来客が座る前に乾かしきっておきます。座面・クッション・座布団は、その子が毎日寝ている場所で、来客の服と手のひらが最初に沈む場所でもあります。2か所のうち、時間を読み違えやすいのはこちらです。吹く作業は短いのに、乾くまでに時間がかかるからです。セットの2本目は、この面のために入れておきます。

瞬間消臭スプレーの中身は電解水だけです。座面や床に吹いたものは、その子がいずれ舐めます。来客が帰ったあと、その子はいつもの座面に戻ってきて、あごをのせ、ときには前足を舐めながら眠ります。座面に吹くものは、あとでその子の口に入ると考えて選んでおきます。瞬間消臭スプレーは、その前提から成分を決めています。香りで上書きしないので、座面に残るのはその子自身のにおいのほうです。犬も猫も、好むのは自分の体のにおいで、人が足した香りは余分なにおいになります。寝場所が別の香りで覆われると、その子にとっては、いつもの場所が別の場所に変わってしまいます。

来客の側から見ても同じです。香りのある消臭剤を座面に使うと、座った来客の服にその香りが移ります。瞬間消臭スプレーは無香料で、においのもとに反応して感じにくくしたあと、何も足しません。余計なものが入っていないので、布張りの家具にも使えます。

吹いたあとは、乾いた布を当てて押さえ、しみこんだ水気を吸わせます。こすらずに押さえるだけです。乾いたかどうかは、手の甲を座面に当てて、ひやりとしないかで確かめます。来客が座ってから湿り気に気づくと、手のひらに残る印象はにおいより湿り気のほうになります。布が厚いほど、乾くまでが長くなります。座る面の作業は、手を動かす時間が短く、待つ時間が長い作業です。

Caution瞬間消臭スプレーは、座る面の側だけに使う

瞬間消臭スプレーは、座面や床、ケージのような場所に使うものです。急いでいる日でも、その子の体には吹きません。体の側は、軸1のグルーミングスプレー(猫はグルーミングウォーター)が受け持ちます。2本を並べて置くときは、置く高さを変えるか、体に使うほうへ印を付けて、手に取る前に分かるようにしておきます。

来客前の2か所を比較する|体と座面のどっちから始めるかは乾くまでの長さで決まる

2か所を比べると、先に始めるのは座る面です。座る面には乾くのを待つ時間があり、体の側にはほとんどありません。待つ時間があるほうを先に動かし、その待ち時間に体を整えると、2か所が同じころに終わります。逆の順番にすると、体が整ってから座面を吹き、来客が着くころにまだ湿っている、ということが起きます。この順番で使うなら、来客前のセットは体用の1本とブラシ、座面用の1本と乾いた布の4つで足ります。

来客前の2か所を、かかる時間・乾くまで・来客の手に残るもので比べる
比べること撫でられる面(その子の体)座る面(座面・クッション・座布団)
来客の手が触れる場面寄ってきたときに頭・首の後ろ・背中を撫でる腰を下ろす・立ち上がるときに手をつく
使うもの犬はグルーミングスプレー、猫はグルーミングウォーター。ブラシ瞬間消臭スプレーと乾いた布
かかる時間手を動かす時間が中心。待つ工程はほぼない吹いて押さえるのは短い。乾くのを待つ時間が長い
乾くまで梳かしているあいだに表面が乾いていく布が厚いほど長い。手の甲で確かめる
何もしないと来客の手に残るもの脂のべたつき・におい・浮いた毛寝跡の皮脂とにおい、服に付く毛
整えたあと来客の手に残るもの撫でたときの手ざわり。香りは移らない乾いた布の感触。香りは移らない
まとめると(この順で)2番目。座面が乾くのを待つあいだにやる1番目。最初に吹いて、あとは乾くのを待つ
来客前の2か所は、待つ時間の有無で順番が決まる 撫でられる面と座る面を、使うもの・かかる時間・乾くまでで左右に並べました。待つ時間がある座る面を先に始めます。 どちらも、来客の手のひらが触れる場所です 撫でられる面(その子の体) 頭・首の後ろ・肩のあいだ 犬はスプレー、猫はウォーター 手を動かす時間が中心 梳かすあいだに乾いていく 2番目に始める 座る面(座面・クッション) 座面の手前の縁・座布団 瞬間消臭スプレーと乾いた布 吹いて押さえる時間は短い 乾くまで待つ時間が長い 1番目に始める 待つ時間があるほうを先に動かすと、全体が短くなります
座面を先に吹き、乾くのを待つあいだに体を整えると、2か所が同じころに終わります。
  1. 座る面に吹いて、押さえる

    座面の縁、クッション、座布団の順に瞬間消臭スプレーを吹き、乾いた布で押さえます。ここで手を止めて、乾くのを待つ時間に入ります。

  2. 待つあいだに、座面から離れた場所で体を整える

    その子を呼んで、首の後ろ、背中、頭の順に。座面から離れた場所でやると、梳かした毛が乾きかけの座面に落ちません。

  3. 手の甲で座面を確かめる

    ひやりとしなければ、クッションを戻します。まだ湿っている座布団は外して、乾いている1枚を来客の席に回します。

  4. 最後に、乾いた手で背中をひとなで

    乾いた手のひらで背中をなでて、湿り気が手に移らないかを見ます。移らなければ、来客を迎える準備はそこで終わりです。

チャイムまでの時間が読めず、2か所のうちどちらかしかできない日もあります。そのときは、犬の家なら撫でられる面、猫の家なら座る面を選びます。犬は来客に寄っていくので、背中に来客の手が触れるのはほぼ確実です。猫の家では、撫でられる機会より、来客が猫の寝ている座面に座る機会のほうが多くなります。

Caution撫でた手のひらが拾う変化|座面と背中で気づいたら動物病院へ

来客前に首の後ろや背中を撫でていると、ふだんは見過ごしている変化に、手が先に気づくことがあります。拭いた翌日にはもう同じべたつきが戻っている、首輪の下に赤みやフケが帯のように出ている、撫でると体をよじって嫌がる場所ができた、座面の寝跡に毛のかたまりやかさぶたが混じる。こうした変化が続くときは、来客の予定とは切り離して、動物病院で皮膚を診てもらってください。いつから、どの場所で、撫でたときにどう反応したかを伝えると、話が早く進みます。

来客が帰ったあとの2か所|来客前のセットを毎日の習慣へ寄せる置き場所

来客が帰ったら、同じ2か所をもう一度整えます。来客の手のひらからも、その子の背中へ移っていくものがあるからです。ハンドクリームや香水の香りが、撫でられた背中や頭に残っていることがあります。それを気にして、体を床にこすりつけたり、しきりに毛づくろいをしたりする子もいます。帰ったあとにグルーミングスプレー(猫はグルーミングウォーター)を手に取って背中と頭をなで、移った香りを脂ごと拭い取っておきます。無香料なので、その子の体に残るのは、いつもの自分のにおいのほうです。座面も、来客が座っていた場所をもう一度、瞬間消臭スプレーで拭いておきます。

来客前の2か所は、ふだんからその子が毎日使っている2か所でもあります。帰宅後の夕方、座面に腰を下ろす前に、自分の手のひらで背中を撫でて嗅いでみる。この確認を毎日の習慣にしておくと、来客前にやることは、そのとき気になったほうの1か所だけになります。来客前のセットを特別な日の道具にしないで、毎日の手の届く場所に置いておきます。

ソファの横の棚に、来客前のセットをそのまま並べておきます。体用の1本とブラシ、座面用の1本と乾いた布。夜、座る前に背中を撫でて手のひらを嗅ぎ、座面の縁に手の甲を当てる。毎日この2か所に触れていれば、次にチャイムが鳴る前にやることは、座面を吹いて、乾くのを待つあいだに梳かすだけで足ります。

Product

mofuwa 瞬間消臭スプレー

mofuwa 瞬間消臭スプレー

500ml / 2,420円(税込)

香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。

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よくある質問

来客前、瞬間消臭スプレーをその子の体に直接吹いてもいいですか。
瞬間消臭スプレーは、座面や床、ケージのような場所に使うものとしてつくられています。体には吹かず、体の側は犬ならグルーミングスプレー、猫ならグルーミングウォーターを使ってください。どちらも体の脂を落として香りを足さないので、来客の手に残るものが減るのは同じです。セットのスプレーが2本並ぶと取り違えやすいので、置く高さを変えるか、体に使うほうに印を付けておくと、急いでいる日でも迷いません。
来客の直前に体を整えると、湿ったまま撫でられてしまいませんか。
被毛に直接たっぷり吹いてそのまま来客を迎えるのではなく、手のひらに取ってから毛の流れに沿ってなじませ、ブラシを通します。表面は梳かしているあいだに乾いていきます。この記事の順番では、体を整えるのは座面が乾くのを待つあいだなので、チャイムの直前にはなりません。最後に乾いた手のひらで同じ場所をひとなでして、湿り気が手に移らなければ、そのまま迎えて大丈夫です。
猫が来客の前から隠れてしまい、体に触れません。
無理に探して連れ出さなくて大丈夫です。猫の家では、来客前のセットの重心がもともと座る面にあるので、座面とクッションを瞬間消臭スプレーで整えておけば、来客の手が触れる場所の大半は済んでいます。体は、来客が帰って猫が落ち着いてから、グルーミングウォーターを手に取って頭の横から背中へ。噴射音の出ない容器なので、隠れ場所から戻ってきたばかりの猫のそばでも使えます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。