C15組み合わせ提案

車のにおい対策セット

公開日 2024年3月13日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、白いクッションの上に落ち着いて座っている淡い金色の犬
車のにおいセットの主役は、車の中より、乗る前日までの洗い方のほうにあります。写真:SLZ/Pexels

カレンダーの土曜日に「車で実家」と書いた日、その2日前の木曜日の欄に、小さく「洗う」と書き足しました。後部座席のシートは外して洗えないので、そこに移るにおいは、乗る前にその子の体がどういう状態だったかで、ほとんど決まってしまいます。車のにおい対策のセットというと消臭剤や敷く布を思い浮かべますが、この家で最初にそろえたのは、乗る日と洗う日を並べて書いたカレンダーでした。シートに移るのは体の脂で、湿った毛は車内の熱でにおいを立てます。だから車のにおいセットの主役は、車の中より、乗る前日までの洗い方です。乗る日を書く、洗う日を動かす、洗って乾かし切る、乗る直前は何も足さない、降りたらシートを拭く。5つを時間の順に並べました。

外して洗えないシートに何を持ち込むか|車のにおいで家でできることの前提

車のにおいで家でできることの大半は、車に乗る前、家の浴室と洗面所で終わります。車のシートは外して洗濯機に入れられないので、布に移ったものは、拭く・叩く・風を通すところまでしか戻せません。家のソファのカバーや寝床の布なら、洗えばいったん元に戻ります。シートだけは、乗るたびに少しずつ積み上がっていきます。

シートに移るのは、主に体から出る脂です。皮脂は洗った直後がいちばん少なく、日を追って少しずつ戻ってきます。同じ子を同じ座席に乗せても、洗ってから何日目に乗るかで、シートへ持ち込む脂の量が変わるということです。もう1つの条件は、毛が湿っているかどうかです。日の当たる駐車場では、3月でも昼の車内は外より暖かくなり、湿った毛はそこでにおいを立てます。

この2つを並べると、乗る日にいちばん持ち込みが少ない体は、「乾き切っていて、脂がまだ戻りきっていない体」だと分かります。洗ってから日がたちすぎていても、洗ったばかりで湿っていても、シートには多く持ち込まれます。そのちょうどあいだに乗る日を合わせる。車のにおいを家から整えるというのは、この位置合わせのことです。戻る速さはその子で違うので、日数は目盛りとして使ってください。

洗ってから乗るまでの日数と、シートへ持ち込むもの
洗ってから乗るまで毛の状態体の脂シートへの持ち込み
当日根元に乾き残りが出やすいいちばん少ない湿った毛のにおいが車内の熱で立つ
前日根元まで乾いている少ない少ない
2日前乾いている戻りはじめ少ない
4日以上前乾いている戻ってきている戻った脂がそのままシートへ移る
まとめると乾き切っていて、脂が戻りきっていない2日前〜前日の体この範囲に洗う日を置く
Note洗う回数はそのまま、置く日だけ動かす

この組み方は、車に乗るたびに洗う日を足す話ではありません。いつもの洗う日を、カレンダーの上で乗る日の手前へ寄せるだけです。洗う回数そのものを増やすと、地肌を守っている皮脂まで流れて乾燥しやすくなり、かゆみやフケにつながります。2週間に1回洗っている子なら、2週間に1回のまま、その1回を乗る日の2日前〜前日へ動かします。乗る日が洗う周期と合わない週は、あとの手順4と5だけで乗ります。

乗る日を書き、洗う日をその手前に置く|車のにおいを家から整える5つの順番

順番は5つで、乗る日を書き出す、洗う日を2日前〜前日に動かす、洗って根元まで乾かし切る、乗る直前は体に何も足さない、降りたら布を外してシートを拭く、の流れです。前の3つが家の中、あとの2つが車のまわりで、においの量を決めているのは前の3つのほうです。

  1. 月の初めに:車に乗る予定を、カレンダーに書き出す

    その月に車に乗る予定を、先に全部書き出します。トリミングの送り迎え、実家への帰省、週末の遠出、ドッグランまでの移動。乗っている時間の長い順に印をつけておくと、次の手順で洗う日を合わせる相手が決まります。30分の移動と3時間の移動では、シートに体を預けている時間がまるで違います。

  2. 乗る日の2日前〜前日:いつもの洗う日をそこへ動かす

    印をつけた中でいちばん長く乗る日から数えて、2日前か前日に、いつもの洗う日を移します。前日に洗うなら、夕方より昼のうちに洗うと、夜までに根元まで乾かす時間が取れます。その月の洗う日がほかの日に入っていたなら、そちらを動かすだけで、回数は増やしません。

  3. 洗う日:無香料のシャンプーで洗い、根元まで乾かし切る

    地肌までぬるま湯を通してから泡を立て、指の腹で地肌をなでるように洗い、脇の下と内ももの泡まで残さず流します。乾かすときは、毛の表面より根元を指で探ります。耳のうしろ、脇、内もも、首輪の当たるところは乾き残りやすく、ここが翌日以降の車内でにおいを立てる場所です。

  4. 乗る直前:体に何も足さない

    出かける前に、仕上げのつもりで香りのスプレーを吹いたり、ハンドクリームを塗った手で抱き上げたりしないでおきます。車という狭い箱の中では、足した香りが逃げ場をなくし、体のにおいと混ざってシートに残ります。前日に洗った体は、そのままで乗せるのがいちばん軽い状態です。

  5. 降りたあと:敷いた布を外し、シートを拭き取る

    目的地に着いて降りたら、敷いていた布をその場で外して袋に入れます。布をかけたまま帰りまで放っておくと、布が吸ったにおいが車内の熱で温まり、シートの側へ戻ります。そのあと、布の当たっていなかったシートの縁、ドア側の角、背もたれとの境目を拭きます。

乗る日から逆算して置いた洗う日に、浴室へ持ち込むのは mofuwa モイストシャンプーです。乗る前日に落としておきたいのはシートへ移る余分な皮脂で、地肌を守っている皮脂まで落とす必要はありません。このシャンプーは、洗浄成分をアミノ酸系に限り、その量も控えめにした引き算の作りです。それでも泡がよく立つのは、原料の水に、グルーミングスプレーと同じ電解水を使っているからです。水そのものが洗う力を持っているので、少ない洗浄成分で洗えて、落としすぎません。洗い上がりがごわつかないのでトリートメントを重ねる工程がなく、乗る前の体に、あとから足したものが残りません。

工程が1つ減ることには、もう1つ意味があります。乗る日の前日は、その子にとっても落ち着いて過ごしたい日です。リンスやトリートメントの工程がなければ、その子が浴室で立っている時間はそのぶん短く済み、翌日の移動の前に疲れを残しにくくなります。無香料でつくられているのも同じ考え方で、ペットは自分のにおいを好むため、洗ったあとに香りを残さない設計になっています。窓を閉めた車の中で、その子のまわりにあるのが自分のにおいだけ、という状態で乗れます。

降りたあとのシートに吹くのは、mofuwa 瞬間消臭スプレーです。シートの縁やドア側の角は、その子があごを乗せ、顔をこすりつけてくる面です。ペットが舐める床に使うことを出発点に電解水100%で処方されていて、香りを上から重ねることはせず、においのもとの側に反応して感じにくくします。家具にも使えるよう余計な成分を入れていないので、布張りのシートにも吹けます。吹いたあとは乾いた布で押さえ、表面が乾いてからドアを閉めます。ふだんは玄関の棚に置いておき、乗る日に布と一緒に持って出ます。

洗う日と乗る日が離れているとき、シートに脂が積み上がる道すじ 洗ってから日がたつと体の脂が戻り、その体で乗るとシートに移ります。シートは外して洗えないので、乗るたびに積み上がります。 洗う日 遠い 脂が戻る 数日で シート 積もる 日がたつ 乗るたびに移る 洗う日が乗る日と関係ない場合 脂が戻った体で乗る シートに毎回積み上がる 乗る日の2日前〜前日に洗う場合 乾き切って、脂も少ない体で乗る シートへの持ち込みがいちばん少ない
手を入れる場所は、シートより手前の、洗う日の位置のほうです。
5つの順番で、シートから遠ざけているもの
順番いつ遠ざけるもの使うもの
乗る日を書く月の初め洗う日と乗る日のずれカレンダー
洗う日を動かす乗る日の2日前〜前日戻ってきた体の脂いつもの洗う日
洗って乾かし切る洗う日余分な皮脂と、湿った毛無香料のシャンプー
何も足さない乗る直前あとから足した香りなし
布を外して拭く降りたあと布からシートへ戻るにおい香りを重ねない消臭スプレー
まとめると前の3つは家の中においの量は乗る前に決まるシャンプー1本とスプレー1本

前日に洗ったのに車でにおう3つの理由|車のにおいを減らすコツは乾き残しと手の香り

前日に洗ったのに車でにおうときの理由は、乾き残し、乗る前に足した香り、前の回から敷きっぱなしの布の3つにほぼ分かれます。どれも洗い方そのものより、洗ったあとから乗るまでのあいだで起きています。

前日に洗ったのに車でにおう3つの理由と、次の回での戻し方
理由車の中で起きていること次の回での戻し方
乾き残し根元の湿りが車内の熱で温まり、においが立つ乾かしたあと、耳のうしろと脇に指を入れて確かめる
乗る前に足した香り狭い車内で香りが体のにおいと混ざり、シートに残る出かける前は何も吹かない。抱き上げる手も洗ってから
敷きっぱなしの布前の回のにおいを吸った布が、また熱で温まる降りたらその場で外す。次の回は洗った布を敷く

3つのうち、いちばん多いのは乾き残しです。表面が乾いて見えても、毛の密な場所は根元に湿りが残ります。家の中では気にならなかったその湿りが、日の当たる車内で温まって、乗って数分でにおいになります。ドライヤーを止める前に、耳のうしろ、脇、内もも、首輪の下の4か所に指を入れて、根元がひんやりしていないかを確かめてください。ひんやりする場所には、まだ水が残っています。

乗る前に足す香りは、善意から入ってきます。せっかく洗ったのだから仕上げにいい香りを、という一手が、車という閉じた空間では逆向きに働きます。香りと体のにおいが一緒にシートへしみこむと、香りだけが先に抜け、次に乗った日には体のにおいのほうが残った形で戻ってきます。前日に洗った体は、そのままがいちばん軽い状態です。

敷きっぱなしの布は、手間を省いたつもりの場所です。帰りも同じ布を使うなら、行きで降りたときに一度外し、たたんで袋に入れておきます。行きの熱をためこんだままの布に、帰りもそのまま座らせないためです。家に戻ったら、布は洗濯へ、シートは縁と角を拭いて、次の回に備えます。

急に車に乗ることになった日もあります。その日のうちに洗って乗せるより、洗わずに、体に何も足さないで乗せるほうが、シートへの持ち込みは少なく済みます。湿った毛で乗る条件を、自分から作らないためです。敷く布を洗ったものに替えて、降りたら外してシートを拭く。手順4と5だけで乗る日も、この組み方の中に入っています。

Caution洗う日を乗る日に合わせても、降りたあとの布のにおいが変わらないとき

洗う日を2日前〜前日に動かし、乾かし切って、何も足さずに乗せる。それでも降りたあとの布に同じ強さのにおいが残る、布の中でも耳や口の当たる場所だけが濃い、洗った翌日にはもう体からにおいが戻っている。こうした形が続くときは、洗う日の位置をさらに動かす前に、動物病院で相談してください。乗るたびによだれが増える、吐いてしまうことが続く場合も、においの出どころが体の脂とは別のところにあります。いつ洗って、何日後に乗り、降りたあと布のどこがにおったか。カレンダーに書いてきた記録を見せれば、そのまま伝わります。

乗る予定の数で決まる洗う日の頻度|車のにおいセットをカレンダー1枚にまとめる

洗う日の頻度はいまのままで、乗る予定が多い月ほど、どの乗る日に洗う日を合わせるかを選ぶだけになります。全部の乗る日に合わせる必要はなく、合わせるのは、いちばん長く乗る日です。それ以外の日は、乗る直前に何も足さないことと、降りたら布を外してシートを拭くことで乗ります。

乗る予定ごとに、洗う日をどこへ置くか
乗る予定洗う日の置き場所車のまわりでやること
月に1回の遠出その日の2日前〜前日何も足さずに乗る。降りたら布を外してシートを拭く
毎週末の短い移動いつもの洗う日を、いちばん長く乗る週末の前日へ寄せるほかの週末は、洗った布を敷いて乗る
急に決まった移動動かさない。当日には洗わない何も足さずに乗る。降りたらシートを拭く
雨の日の移動動かさない乗る前に毛の水気を押さえて取る。降りたら布ごと持ち帰る
まとめると洗う回数は増やさず、いちばん長く乗る日の手前へ寄せる降りたあとの2つは、どの予定でも毎回同じ

カレンダー1枚にまとめると、車のにおいセットの中身は、商品が2本と、洗った布が2枚、そして印のついた予定表になります。玄関の棚の1段に瞬間消臭スプレーと布2枚をまとめ、モイストシャンプーだけは浴室に置いたまま、乗る日にはその1段を丸ごと持って出ます。セットの半分が家の中にあるのは、においの量を決めている時間が、乗る前の家の中にあるからです。車の中に置くものを増やすより、玄関の棚の1段をこのセットに空けておくほうが、乗る日の支度が1回で済みます。

Point予定表の「車」の2日前に、小さく印をつけておく

乗る予定を書くとき、その2日前の欄に小さな印を1つ足しておきます。印が目に入った日に、その週の洗う日をそこへ寄せられるかを考えるだけで、手順2はほとんど済みます。家族で予定表を共有しているなら、印の意味を一度だけ伝えておくと、洗う担当が替わっても同じ位置に洗う日が置かれます。

次に車に乗る予定を、今週のうちにカレンダーで1つ見つけてください。その2日前か前日に、いつもの洗う日を動かして書き込めば、車のにおいセットの半分はもうそろっています。降りたあとに外した布を嗅いで、前の回より軽くなっていたら、洗う日の位置が合っていたしるしです。

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よくある質問

乗る当日の朝に洗うのはいけませんか。
いけないわけではありませんが、当日は乾き残しが出やすく、湿った毛が車内の熱でにおいを立てやすくなります。当日しか洗える時間がないなら、できるだけ早い時刻に洗い、乗るまでの時間を長く取ってください。出る前に耳のうしろと脇に指を入れて、根元がひんやりしていないかを確かめます。湿りが残っている日は、敷く布を厚手のものにして、シートへ移る湿りを布の側で受け止めます。
毎週車に乗ります。毎週洗わないといけませんか。
毎週洗う必要はありません。回数を足すほど、地肌に残しておきたい皮脂まで流れていきます。いつもの洗う日のまま、その月でいちばん長く乗る日の2日前〜前日へ寄せ、ほかの週は、乗る直前に何も足さないことと、降りたら布を外してシートを拭くことで乗ってください。短い移動が続く月ほど、降りたあとの2つのほうが効いてきます。
猫をキャリーに入れて車に乗せるときも、同じ順番ですか。
順番の考え方は同じです。猫は洗う日そのものが少ない子が多いので、手順2と3は、洗う予定のある子だけで構いません。キャリーに入る猫の場合、シートに直接触れるのはキャリーの底です。降りたらキャリーの中の布を外し、キャリーの底と、キャリーを置いていたシートの面を、香りを重ねない消臭スプレーで拭き取ります。乗る直前に何も足さないのは猫でも同じで、キャリーの中にいい香りのものを入れないでおくと、自分のにおいの残る場所として落ち着いて過ごせます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。