C15組み合わせ提案

猫を迎える家の準備セット

公開日 2024年4月24日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の白いクッションの上で、前足をなめているクリーム色の若い猫
迎えて最初の1か月、その子の毛づくろいを紙に書いておくと、あとで手を足す場所がその紙の上に残ります。写真:Kaan Keskin/Pexels

迎えて5日目の夜10時すぎ、猫はトイレを出たところで座りこみ、後ろ足の内側を2分ほどなめてから寝床へ入りました。その時刻と場所と長さを冷蔵庫の紙に1行書いておいた家では、3週目にあごの下の小さな汚れに気づき、4週目には手を足す場所が1か所に絞れていました。猫を迎える準備というと、トイレ・寝床・爪とぎ・ブラシをそろえるところから考えますが、最初の1か月にいちばん働くのは、その子の毛づくろいを書き留めた紙です。いつ、どこで、どれくらい毛づくろいをするかを先に知っておくと、あとで人が手を足す場所と、変化に気づく物差しの両方が手に入ります。迎える前の床から4週目の手のひらまで、体と時間の順番で組み立てていきます。

最初の1か月は毛づくろいの「ふつう」を知る期間|猫を迎える準備の順番を決める基準

猫を迎えて最初の1か月は、道具を使う前に、その子の毛づくろいの「ふつう」を知る期間です。ブラシもケア用品も、この期間はまだ棚に置いたままで構いません。先に手に入れたいのは、その子が1日のうちいつ、家のどこで、どれくらいの長さ毛づくろいをしているかという記録です。猫は起きているあいだに何度も体をなめて整えますが、その時刻と場所には、1頭ずつ決まった型があります。型が見えてくる前に人が手を入れると、見えるはずだった型が、手を入れたあとの形に置き換わってしまいます。

記録から手に入るものは2つあります。1つは、あとで人が手を足す場所です。毛づくろいに時間をかけているのに、そのあとも汚れが残る場所があれば、そこが手を足す候補になります。毎日しっかりなめて整っている場所には、人があとから何かを足す理由がそれほどありません。もう1つは、変化に気づく物差しです。いつもは2分で終わる毛づくろいが同じ場所で10分続く、いつもの時刻に始まらない。そうした動きは、最初の「ふつう」が紙に残っていなければ、変化としてとらえられません。

毛づくろいの記録に書くことと、あとで分かること
書くこと書き方の例あとで分かること
時刻22:10から22:12手を足すとき、その子が落ち着いている時間帯
場所トイレを出てすぐの床床の準備が要る場所、寝床の位置が合っているか
長さ約2分変化に気づく物差し(倍になった・止まった)
体のどこ(余裕があれば)後ろ足の内側毛づくろいのあとも汚れが残りやすい場所の候補

書き方は1行で足ります。「22:10・トイレ横の床・2分・後ろ足」。見かけたときだけ書けばよく、1日じゅう見張る必要はありません。書こうとしてあとをついて回ると、見られていることに気づいて毛づくろいをやめてしまう子もいます。目に入ったら時計を見て、終わったら紙に書く。2週間で10行ほどたまれば、その子の「ふつう」のおおよその形が見えてきます。

猫を迎えた最初の1か月を、道具から始めた場合と紙から始めた場合で比べる 迎えた週にケア用品を使い始めた1か月と、毛づくろいを紙に書くところから始めた1か月を、残るもの・手を足す場所の決まり方・変化の気づき方で左右に並べた比較カードです。 迎えた日からの4週間を、最初に手に取るもので分けています 道具から始めた1か月 迎えた週にブラシとケア用品を出す 嫌がった場所と時刻だけが記憶に残る 毛づくろいの型が人の手の跡で見えない どこに足すかを毎回その場で迷う 変化に気づく物差しが手元にない 紙から始めた1か月 迎えた週は見かけたら書くだけ 時刻・場所・長さが10行ほどたまる 3週目に汚れが残る場所が分かる 4週目は1か所・1つの時刻に絞れる 紙の1行目が、その後の物差しになる 紙から始めても、4週目には道具を使い始めます。変わるのは使う場所の決まり方です
同じ1か月でも、最初に手に取るものが違うと、4週目に手元に残るものが変わります。

1か月という長さにも理由があります。迎えてすぐの数日は、家のにおいも物音も知らないものばかりで、毛づくろいそのものが少ない子もいます。家に慣れてくると、寝床やトイレのそばで体をなめ始めます。落ち着いてきたしるしとして、この変化を待っている飼い主も多いはずです。つまり1〜2週目の記録は、その子が家に慣れていく記録でもあり、3週目と4週目は、慣れたあとの「ふつう」を確かめる期間になります。

Note迎える家のセットに、最初に入れる1品

猫を迎える準備セットの最初の1品は、道具ではなく、毛づくろいを書き留める紙です。冷蔵庫の扉やトイレの近くの壁など、その子の通り道から少し離れていて、人が毎日かならず前を通る場所に貼ります。ペンは紐で紙のそばにつないでおくと、探しているあいだに毛づくろいが終わってしまうことがありません。紙は1か月で1枚にまとめておくと、4週目に見返すとき、時刻と場所の重なりが目で追えます。

迎える前の床から4週目の手のひらまで|猫を迎える手順を体と時間で並べる

手順は4段です。迎える前にトイレと寝床の床を整え、1〜2週目は書くだけ、3週目は残る汚れを見るだけにして、4週目から猫用 mofuwa グルーミングウォーターを手のひらに取り、紙の上で汚れが残っていた場所にだけ使います。物をそろえる順番ではなく、その子の体と、家に慣れていく時間の順番に並べています。

  1. 迎える前|トイレと寝床の場所を決め、その床を拭いておく

    トイレと寝床は、迎えてから動かさずに済む場所を先に決めます。決めたら、トイレの前から寝床のまわりまでの床を mofuwa 瞬間消臭スプレーで拭いておきます。迎えた最初の数日、その子がいちばん長く鼻を寄せ、座りこみ、なめる面になるからです。

  2. 1〜2週目|体に触らず、毛づくろいの時刻と場所と長さを書く

    抱き上げたり、なでて確かめたりはしません。見かけたら時計を見て、終わったら1行。場所は「寝床の縁」「トイレを出た床」のように床の名前で、体は「前足」「お腹」のように1語で書きます。

  3. 3週目|毛づくろいのあとに残る汚れを見る

    見る場所は、あご・口のまわり・お尻の3か所です。寝床で顔を上げたときのあご、食事のあとの口のまわり、トイレから出たあとのお尻を、触らずに目で見ます。残っていた日は、その日の行に「あご」「口」「お尻」と書き足します。

  4. 4週目以降|手のひらに取って、その場所だけ

    3週目の紙で、残っていた回数がいちばん多かった1か所にだけ、グルーミングウォーターを使います。手のひらに取ってから、記録でいちばん多かった毛づくろいが終わった時刻に、その場所をそっとなでます。

迎える前に床を拭くのは、その床がその子の最初の居場所になるからです。新しい家に来た猫は、トイレと寝床のまわりをにおいで確かめ、座りこみ、ときには床に顔をこすりつけてから、そこで毛づくろいを始めます。床についたものは足の裏と毛に移り、毛づくろいのたびに口に入ります。瞬間消臭スプレーは、ペットがなめる床に使うことを前提に、電解水だけでつくられています。香りを重ねてにおいを覆うのではなく、においのもとに反応させて感じにくくする設計です。ペットは自分のにおいを好むので、香りを足さない床のほうが、その子自身のにおいが早くなじみます。前の住まいの名残を拭き取っておき、そこへ迎えた子のにおいが重なっていくのを待つ。迎える前にできる床の準備は、これで足ります。

4週目の1本をグルーミングウォーターにする理由も、紙の記録から出てきます。人が手を足した場所を、その子はその日のうちに自分でもなめます。1か月の記録は、そのことを何度も見せてくれたはずです。だから足すものは、あごや後ろ足をなめる口が最後に受け取る、というところから逆算してつくられている必要があります。グルーミングウォーターは、グルーミングスプレーの中身をもとに猫向けにイオンを若干調整し、容器を噴射音の出ない形に変えたものです。なめるものだから余計なものはいらない、という考えから、中身は電解水100%で薬剤は入っていません。あごや口のまわりについた脂は、電解水となじんで乳化し、手のひらやコットンで拭い取れる状態に変わります。余分な脂は浮かせて、必要な皮脂は残す。毎日毛づくろいをしている体に、あとから足すものとして筋が通ります。迎えて1か月の子のすぐそばで、急に「シュッ」と鳴らさずに済むのも、この容器の形のおかげです。

使い方も紙に合わせます。時刻は、記録でいちばん多かった毛づくろいが終わったあと。場所は、3週目に汚れが残っていた1か所だけ。たとえば「22時すぎ、寝床に入る前」「あごの下」と決めたら、手のひらに少量を取り、手のひらごとあごの下に当ててから、毛の流れに沿って2〜3回なでます。食事のあとに口のまわりが気になる子なら、コットンに取って口の端を軽く押さえます。毛が細くデリケートなお尻まわりにも使えます。使った日は、その日の行の最後に「手のひら・あご」と書き足しておきます。

迎える前から4週目までの、触る範囲と使うもの
時期体に触るか使うもの紙に書くこと
迎える前—瞬間消臭スプレー(トイレと寝床のまわりの床)トイレと寝床の位置
1〜2週目触らない紙とペン時刻・場所・長さ
3週目見るだけ紙とペンあご・口のまわり・お尻に残ったもの
4週目以降1か所だけグルーミングウォーター(手のひらに取る)使った場所と、その夜の毛づくろい

記録が止まる3つの場面|猫を迎えるやり方でつまずくところ

つまずきやすいのは3つの場面で、どれも紙に書くより先に人の手が動いた日に起きています。どれも悪気のない手です。だからこそ、先に形を知っておくと止めやすくなります。

3つとも、紙より手が先に動いたところから崩れています。紙に書いてから手を動かす、という順番を守るだけで、3つとも避けられます。例外は、目に見えて困っている汚れです。トイレの砂や便がお尻の毛に固まっているようなときは待たずに、その1か所だけ、手のひらに取ったグルーミングウォーターで落として、紙に「例外」と書いておきます。例外の行が同じ場所に何度も並ぶなら、そこが4週目に手を足す場所の第一候補です。

Caution紙に書いた毛づくろいの長さと場所が動いてきたとき

同じ場所の毛づくろいが、1〜2週目に書いた長さの倍を超える日が続く/毛づくろいそのものが2日続けて紙に出てこない/なめていた場所の毛が薄くなり、地肌が見えてきた/3週目に見ていたあごやお尻の汚れに、赤みや血がまじる。紙の上でこうした動きが出てきたら、グルーミングウォーターを使う場所を増やすより先に、動物病院でその紙を見せてください。迎えたばかりの子は、最初の健康診断を控えている家も多いはずです。1か月分の時刻と場所と長さが1枚にまとまっていれば、家での様子をその場で思い出しながら話すより、ずっと正確に伝わります。

紙の1行目を物差しとして残す|猫を迎える家が1か月後から続けるコツ

1か月が過ぎたら、紙は週に1行へ減らして続けます。書く曜日と時刻を決めておき、その日の毛づくろいを1回だけ、1〜2週目と同じ書き方で書きます。最初の1行目と並べて見比べるための行です。

毛づくろいの「ふつう」は、季節とともに動きます。毛が生え替わる時期には毛づくろいが長くなる子もいますし、暖房を入れる季節には寝床の場所が変わって、毛づくろいをする場所もそちらへ移ります。そうした動きがあった週は、週1行の紙を数日だけ毎日に戻し、新しい「ふつう」を書き直します。

1か月後から、紙とセットをどう動かすか
こんなとき紙の書き方セットの動かし方
いつもの週週に1行(曜日と時刻を決める)グルーミングウォーターは、決めた1か所・決めた時刻のまま
1か所目で、使った夜も毛づくろいがいつもどおり週に1行のまま2か所目を足す(3週目の紙で2番目に多かった場所)
毛の生え替わりや、寝床が変わった週数日だけ毎日に戻す場所は増やさず、時刻を新しい毛づくろいに合わせる
トイレや寝床を動かした動かした日から毎日新しい床を瞬間消臭スプレーで拭き直す
もう1頭を迎える子ごとに紙を分ける新しい子は、迎える前の手順から始める

紙は、手を足したあとの確かめにも使えます。グルーミングウォーターを使った夜に、その子がいつもの時刻・いつもの場所で毛づくろいをしているか。していれば、足した手はその子の1日の中に収まっています。いつもと違う場所へ移って長くなめているなら、手のひらの量が多いか、時刻が合っていないかのどちらかです。量を減らすか、時刻を毛づくろいのあとへずらして、次の週の行で見比べます。

冷蔵庫の紙に、今夜も時刻と場所と長さの1行を足してください。1か月たつと、その紙は迎えた子の毛づくろいの地図になり、グルーミングウォーターを手のひらに取る場所と時刻も、そこに書いてあります。紙の1行目は、この先もずっと、その子の「ふつう」を確かめる物差しとして残ります。

Product

猫用 mofuwa グルーミングウォーター

猫用 mofuwa グルーミングウォーター

300ml / 2,970円(税込)

猫のために容器から見直したケアウォーター。拭き取りが要らず、噴射音が出にくいタイプです。

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よくある質問

迎えてすぐ、体が汚れていたらどうすればいいですか。4週目まで待つのですか。
目に見えて困る汚れは、待たなくて構いません。トイレの砂や便がお尻の毛に固まっている、食べたものが口のまわりに乾いてついている、といった汚れは、その1か所だけ、手のひらに取ったグルーミングウォーターで落とします。そのうえで紙に「例外・お尻」と書いておきます。4週目まで待つのは、見ただけでは分からないものを確かめるためです。困っている汚れをそのままにしておくための決まりではないので、例外の行を書き残しながら進めてください。
子猫を迎える場合と、大人の猫を迎える場合で、記録の仕方は変わりますか。
1か月という長さは同じで構いません。変わるのは、紙の中で見るところです。子猫は体が大きくなるにつれて、なめる場所も長さも少しずつ広がっていきます。子猫の場合は、長さの数字より、週ごとに新しく出てきた場所に印をつけていくほうが「ふつう」をつかみやすくなります。大人の猫は、前の暮らしで身についた型を持ってきます。最初の1週は新しい家に慣れるまで毛づくろいが少ないことがあるので、2週目以降の行を中心に読みます。
先住の猫がいる家でも、同じ手順でいいですか。
手順は同じで、紙を1頭ずつ分けます。先住の子が新しい子をなめてあげることがあるので、その場合は行の最後に「先住がなめた」と書き足します。新しい子のあごや首がきれいに保たれていたのが、実は先住の子の毛づくろいのおかげだった、ということもあるからです。2頭が同じトイレと寝床のまわりを使うなら、迎える前の床の準備は、共有の床にもまとめて瞬間消臭スプレーを使います。4週目に手を足すのは新しい子の1か所だけにして、先住の子のいつもの手入れはそのまま続けてください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。