C02技術・エビデンス

においの元は、においそのものではない

公開日 2024年5月19日|文=mofuwa編集部

明るくかたづいた部屋の淡い色の木の床で、クリーム色の猫のそばに寄り添って休んでいる薄い色の犬
においとして鼻に届くまでに、材料が置かれた時間のほうが先に過ぎています。写真:Nuri Askerhan/Pexels

絞ったばかりのふきんはにおいません。同じふきんを半日、流しのふちに置いたままにしておくと、近づかなくても分かるほどになります。そのあいだ、ふきんには何も足されていません。においの元になっているのは、ふきんに残った汚れと、それを分解した雑菌のはたらきです。犬や猫の体と、その子が寝ている場所でも、起きる順番はこれと同じです。皮脂やフケという材料が先にあって、そこに雑菌が付き、時間がたってから鼻に届く物質ができます。この記事では、においの元を「鼻に届いている物質の側」と「分解される前の材料の側」の2つに分けて、家でどちらに手が入るのかを見ていきます。

軸1・鼻に届いている物質から数える|においの違いは、できあがった物質の種類で出ます

においの元を探すとき、最初に手が伸びるのは鼻に届いている側です。部屋に入った瞬間に感じるものを、ひとまとめに「犬のにおい」「猫のにおい」と呼びます。ところが、そこには数十種類の物質が混ざっています。におい物質は種類ごとに、元になった材料が違います。同じ1つのにおいとして届いていても、出どころの違うものが何本も同時に立っている、という状態です。

4つに分けて並べると、においの違いは鼻の感じ方の違いではなく、材料の違いとして並んでいることが分かります。家でも、順番を決めれば見分けられます。窓を閉めて10分待ち、しゃがんだ高さで一周し、最後に手のひらで背中をなでて手を嗅ぐ。高さを変えたときに強くなるのはどれか、手に移るのはどれかで、届いている物質の顔ぶれが絞れます。

この側に打てる手は、3つしかありません。空気ごと薄めるか、別のにおいを上に乗せるか、風で運び去るか。どれも、物質ができあがったあとの作業です。だから効きめが速いかわりに、同じ時間が過ぎればまた同じにおいが立ちます。においの元をたずねる質問の答えが、この側だけでは終わらないのはここです。

軸2・分解される前の材料から数える|犬のにおいの違いは、皮脂とフケが置かれた時間で決まります

材料の側は、においを持っていません。出たばかりの皮脂も、落ちたばかりのフケも、乾いている段階ではほとんど無臭です。ここに雑菌が付き、分解が進んだぶんだけ、におい物質に置き換わっていきます。材料は毎日足されます。体から出る皮脂・フケ・唾液、食器に残った食べ物のかす、トイレの周りに飛んだわずかな尿。足される量は、その子が元気であるほど多くなります。

分解を進める側の条件は4つです。温度が高いほど早く、湿っているほど長く続き、前の汚れが残っている場所ほど雑菌が最初から多く、そして置かれた時間が長いほど進みます。4つのうち3つは、その子の体ではなく家の側にあります。同じ子でも、乾きやすい場所と乾かない場所でにおいの立ち方が変わるのは、このためです。

材料はどこに足され、どんな条件で分解が進むか
材料毎日足される場所分解が進む条件止まる条件
皮脂毛の根元から表面へ空気に触れたまま半日洗う工程で運び出す
フケ(角質)寝床の布と床のすきま布が湿ったまま重なる布を立てて乾かす
唾液あごの下、前足の先毛が乾ききらない拭き取ってから乾かす
食べ物のかす食器の縁と敷物の裏水気が残ったまま置かれる毎回洗って裏まで乾かす
尿のわずかな残りトイレの周りの床乾く前に上を歩かれるその日のうちに拭き取る

犬のにおいと猫のにおいの違いも、材料の種類ではなくこの表の2列目で分かれます。犬は外を歩いて帰るので、足先と腹の下に外のものを持ち帰り、材料が家の床の側へ落ちます。猫は毛づくろいで舌が届く範囲の材料を自分で減らしますが、あごの下と背中の真ん中には届きません。犬は落ちた場所、猫は届かない場所が、においの元の居場所になります。

Note材料は、減らしても翌日には戻っています

材料の側に手を入れると聞くと、なくす作業のように読めます。実際にできるのは、足されるものと減らすものの差し引きを、分解が進みきる前に合わせておくことです。皮脂は今日落としても明日また出ます。フケも同じです。目標はゼロではなく、材料が置かれている時間を半日単位で短くしておくことになります。

2つの側を1つの表に置き直す|においの元の見分け方は、届いた物質から材料へ逆にたどること

2つの側は、別々の場所にあります。物質のほうは空気の中にあり、材料のほうは布と床と毛の上にあります。においに気づいた人が最初に触るのは空気の側ですが、明日も同じにおいが立つかどうかを決めているのは材料の側です。並べて置くと、手が届く場所がはっきりします。

届いた物質から、材料の置き場所へ逆にたどる
鼻に届いている物質元になった材料材料がある場所家でできること
酸っぱいにおい皮脂の脂肪酸首の後ろから背中の毛の表面洗う日にまとめて落とす
こもるにおいフケと唾液のタンパク質寝床の布、あごの下布を乾かし、あごを拭き取る
ツンとくるにおい尿にふくまれる成分トイレの周りの床のつなぎ目乾く前に押し当てて拭き取る
古い油のようなにおい時間がたった皮脂毛先と、寝床のふちブラシで運び出してから洗う
生ぐさいにおい食器に残ったかす食器の縁、敷物の裏洗ったあと裏側まで乾かす

この表は、右へ行くほど手が届きます。いちばん左の列だけを見て道具を選ぶと、換気と消臭の道具が増えていきます。においの元の見分け方は、届いた物質の種類から材料の置き場所へ、右向きに1行たどることです。1行たどれば、その日に触る場所が1か所に決まります。

材料から、においとして届くまでの3段 左が材料、真ん中が雑菌のはたらき、右が鼻に届く物質です。においとして気づくのは右端で、手が届くのは左端です。この時間差があるので、気づいた場所と元のある場所はずれます。 材料 皮脂 雑菌 分解 におい 産物 時間と湿り ここで気づく 材料の側に手を入れる 寝床の布と食器を 乾く前に拭き取る 物質の側に手を入れる 換気は空気の側だけ 材料は同じ場所に残る
気づくのは右端ですが、減らせるのは左端だけです。

図の左から右へ進むのに、半日から1日かかります。においに気づいた時点で、材料はもう分解の途中まで進んでいます。だから今日の拭き取りは、今日のにおいを消す作業ではなく、明日のにおいを立てない作業になります。手ごたえがすぐ来ないぶん、続ける場所を決めておくほうが確実です。

材料の側に届くものの選び方|においの元へ向かうとき、道具に求めるのは1つだけ

材料の側に届く手は、拭き取りと洗う工程の2つです。拭き取りが減らせるのは、面に乗っているぶんです。布や床、あごの下のように、外から触れる場所に向きます。洗う工程が減らせるのは、毛の根元から表面へ広がっているぶんです。手が入る深さが違うので、どちらかで足りることはありません。

洗う日のほうで決め手になるのは、落ちる量ではなく落としたあとに何が残るかです。よく落ちるシャンプーは相手を選ばないので、材料と一緒に地肌に要る脂まで持っていきます。落としすぎた分を戻す工程が要り、洗い上がりがごわつきます。ごわついた毛は絡んで、そのすきまに新しい材料がたまります。においの元を減らすつもりの工程が、材料の置き場所を増やしてしまう形です。

mofuwa モイストシャンプーは、この行き過ぎを引き算で外しています。洗浄成分はアミノ酸系だけにして、量そのものも少なくしてあります。それでも泡が立つのは、原料の水に電解水を使っているからです。水の側に洗浄の働きがあるぶん、洗浄成分を足さずに泡立ちを補えます。この水の洗浄の働きは、水道水・飲料用のアルカリイオン水・高機能性電解還元水の3つを同じ条件でごま油に当てて比べる形で確かめられています(洗浄力の検証:東洋ビューティー/ウェーブコーポレーション調べ)。

洗浄成分が少ないので落としすぎが起きにくく、洗い上がりがごわつきません。トリートメントで戻す工程が要らなくなるぶん、浴室にいる時間そのものが短くなります。その子が浴室で耐える時間が短いほど、次に洗う日までの間隔をあけずに済みます。材料の側に手を入れ続けられるかどうかは、1回の質より、間隔をあけないことで決まります。

もう1つ、においの記事として外せないのが香りです。mofuwa モイストシャンプーは香りを足していません。ペットは自分のにおいを好み、上から重ねられたにおいを嫌がります。それに加えて、香りを足すと、材料が減ったのかどうかを翌日に読めなくなります。洗った翌日と3日目に背中をなでて、酸っぱいにおいが戻る速さを比べる。この確かめ方は、香りが乗っていない状態でしか成り立ちません。

Cautionにおいの強さから、体の中のことは読めません

片側の耳やわきの下だけが急に強くなった/同じ場所をなめ続けている/材料を減らしても2週間たっても同じ強さで立つ/においと一緒に、赤みやかさぶたが出てきた。こうした残り方は、材料の置き場所では説明がつきません。においの強さそのものを家で測ることはできないので、持っていく材料は記録のほうになります。いつから、どこが、どんなにおいだったかを3行書き出して、動物病院で診てもらってください。

換気・拭き取り・洗う工程の使い分け|においの元を週に1回だけ数える

3つの手は、受け持つ相手が違うだけです。順番を決めておくと、どれかを増やさずに済みます。換気は空気の側にできあがった物質を薄める役で、いちばん速く効きます。拭き取りは材料の側を面から減らす役で、翌日以降に出ます。洗う工程は、毛の中に広がった材料をまとめて減らす役で、週や半月の単位で出ます。

  1. 週に1回、窓を閉めて10分置く

    空気の側を薄めないまま、においが立ち上がる場所を残しておきます。掃除のあとではなく、掃除の前にやります

  2. しゃがんだ高さで一周する

    ツンとくるにおいは低い場所に残ります。立ったままでは、いちばん強い場所を通り過ぎます

  3. 白い布で3か所をなでる

    寝床のふち、食器の敷物の裏、寝床が接している床。布に色が出た場所が、材料がたまっている場所です

  4. 色が出た1か所だけを決めて拭く

    3か所とも直そうとすると続きません。1か所を毎週にすると、翌週の色の出かたで差し引きが読めます

この一周を1か月続けると、布に色が出る場所の数が減っていきます。最初は3か所あったものが、やがて1か所に落ち着きます。残った1か所が、その家の間取りではどうしても材料がたまる場所です。そこだけを毎週見ると決めてしまえば、においがしてから探し回る日は来なくなります。

においの元は、鼻に届いているものの中にはありません。材料と、それを分解する雑菌と、置かれた時間の3つでできています。今日できるのは、白い布を1枚だけ用意して、寝床のふちを一度なでておくことです。色が出るかどうかで、来週見る場所が決まります。

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mofuwa モイストシャンプー

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300ml / 3,410円(税込)

アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。

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よくある質問

においを数字で測る機械を家に置けば、元の量が分かりますか。
機械が拾えるのは、そのとき空気にある物質の量です。材料がどれだけ置かれているかは出てきません。数字が下がったときに、材料が減ったのか、風が入って薄まっただけなのかを区別できないので、掃除の判断には使いにくいところがあります。家で使える物差しとしては、白い布に色が出るかどうかのほうが向きます。布は材料に直接触るので、空気の状態に左右されません。同じ場所を同じ布でなでて、週ごとに色の濃さを比べる。これだけで、材料の側の増減は追えます。
洗う回数を増やせば、においの元は減っていきますか。
ある回数までは減りますが、そこから先は逆に振れます。洗う工程は材料を減らしますが、同時に地肌に要る脂も減らします。減った分を補おうとして皮脂が早く戻ると、次に洗うまでの日数が同じでも、材料の置かれる量は増えます。回数を決めるより、戻る速さを見てください。洗った翌日と3日目に背中をなでて、3日目でほとんど戻っているなら間隔が短すぎます。1週間たっても戻りがゆるやかなら、その間隔でちょうど合っています。
猫は自分で毛づくろいをするので、においの元は少ないのですか。
舌が届く範囲については、そのとおりです。毛づくろいは材料を運び出す作業なので、届く場所の材料は毎日減っています。問題は届かない場所です。あごの下、背中の真ん中、しっぽの付け根は、自分では減らせません。この3か所は、材料が足される速さだけが続くので、時間がたつほど分解が進みます。猫のにおいの元を探すときは、全身を均等に見るのではなく、この3か所から見てください。高齢になって体が回りにくくなると、届かない範囲そのものが広がります。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。