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短くした年の夏、冷房の下で丸くなる|毛は暑さより、冷えを防いでいた

公開日 2024年6月6日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡いグレーのソファで、体を丸めて眠っている小さな淡い色の犬
同じ室温でも、毛の層が薄くなった年だけ、寝る姿勢のほうが先に変わります。写真:Sarah Chai/Pexels

冷房を入れて4日目の夜、ソファの端で背中を丸めて、鼻先を後ろ足のあいだに入れて眠っていました。前の年の同じ時期は、床に腹をつけて、手足を伸ばして寝ていた子です。変わったのは室温ではありません。春にサマーカットにして、背中の毛が15ミリになっていました。この記事で数えるのは、1日4回その子の寝姿を見て、体を丸めていた回数です。前の年は4回のうち1回。短くした年は3回になりました。冷房の下で起きていたのは、暑さの話ではなく冷えの話でした。

丸まって寝る回数が1回から3回に増えた|冷房とサマーカットが重なった年の背景

数えたのは、寝ている姿勢です。朝起きたとき、昼、夕方、寝る前の4回。そのたびにその子がどこで、どんな形で寝ているかを見て、体を丸めていたら1、手足を伸ばしていたら0と書きます。1日に4つの数字が並びます。冷房を入れ始めた週の合計が、前の年は7日で9、サマーカットにした年は7日で21になりました。

冷房を入れた最初の週、1日4回の寝姿を数えた結果
見た時間短くする前の年短くした年寝ていた場所の違い
朝起きたとき伸びている丸まっている同じ寝床。向きだけ壁側へ変わる
昼伸びている丸まっている床からソファの座面へ移っている
夕方伸びている伸びている人が帰ってきて、そばで寝る
寝る前丸まっている丸まっているどちらの年も同じ
7日の合計921差が出たのは朝と昼の2回ぶん

表の右端を見てください。差が出ているのは朝と昼、つまり人が動いていない時間帯です。夕方は家族が帰ってきて、部屋の扉が開き、冷房の風の通り方が変わります。寝る前はどちらの年も丸まっているので、これは冷えとは別の理由で、その子の眠り方そのものです。数えたうちの半分は、もともと姿勢が変わらない時間でした。

サマーカットにした年だけ数字が動いたのは、6月に入って冷房を入れ始めた週です。気温はどの年も同じように上がり、湿度の高い日が続き、換毛期の終わりで抜け毛もまだ残っています。条件のうち、その年だけ違っていたのは毛の長さです。短くした面の下には、前の年まであった層がありません。

紙は1枚で足ります。日付の下に4つのます目を書いて、1か0を入れるだけ。ここで温度や湿度の数字を一緒に書かないほうが、あとで見返したときに読みやすくなります。数字を並べると、その日の室温のせいにして終わります。姿勢だけを7日ぶん並べると、動いているのが朝と昼の2回であることが、そのまま目に入ります。

毛が薄くなった面から先に体温が逃げる|冷房の風が地肌に届くようになったサマーカットの理由

被毛は、外の熱を地肌まで通しにくくする層であると同時に、体の熱が外へ出ていく速さも遅らせている層だとされています。暑さだけを見ていると前半しか目に入りませんが、冷房の入った部屋では後半のほうが先に働きます。短くするというのは、この層を両方向で薄くすることです。

毛の層と、地肌の上にある空気 被毛は上毛と下毛で組まれていて、そのあいだに動かない空気がたまります。地肌に接している薄い空気の層は、この毛のあいだの空気に守られています。毛を短くすると真ん中の層が薄くなり、外の風が地肌の上まで届くようになります。 層の厚みは毛の長さで決まります 上毛 外の熱と日差しを受ける面 外気が当たる そこで熱が止まる 毛のあいだ 動かない空気がたまる層 風が入りにくい 体温がゆっくり逃げる 地肌の上 皮膚に接している薄い層 毛が減ると風が届く 熱が速く逃げる 毛の外側 毛の内側 短くすると、真ん中の層が薄くなります
冷房の風が持っていくのは、体温そのものより先に、地肌の上でとどまっていた空気です。

冷房の風は、空気の温度を下げるだけではありません。風そのものが、地肌の上でとどまっていた空気を動かします。同じ室温でも、風が当たっている面と当たっていない面では、体感が別のものになります。毛の長い年は、その風が毛の外側で散っていました。短くした年は、風が地肌の高さまで入ってきます。冷えを感じる面ができるのは、この高さの違いです。

丸まるという姿勢は、外に出している面を小さくする形です。腹と内股は毛が薄く、体の熱が出やすい面です。伸びて寝ているとき、その面は床か空気に向いています。丸まると、内側へ隠れます。その子は、温度を測って丸まっているのではなく、出ていく面を減らしています。サマーカットにした年に丸まる回数が増えるのは、減らしたい面が増えたからです。

床の側にも理由があります。冷房を入れた部屋では、冷たい空気が下へたまるので、人が立って感じている温度と、床から30センチの高さの温度は同じになりません。その子が寝ている高さは、こちらが感じている高さより低いところにあります。フローリングは熱を持っていきやすく、腹をつけて寝ている子は、そこから直に冷えを受け取ります。ソファの座面へ移るのは、床から離れるためです。

除湿の運転を使っている家では、乾燥のほうも同時に進みます。湿度が下がると、地肌の水分も外へ出ていきます。短くした面は、その出ていく速さも前の年より速くなります。丸まる回数が増えた週に、背中の毛先を指で分けると、細かい粉が見えることがあります。冷えと乾燥は、同じ風の当たる線の上で同時に起きています。

設定温度より先に、風の通る線を1本ずらす|冷房とサマーカットの夏に変えられる条件の考え方

先に動かすのは、温度の数字ではありません。設定を1度上げると、部屋にいる人全員の条件が変わります。しかも、その子が丸まっていた朝と昼は、人が動いていない時間帯です。動かす対象は、送風口から壁へ抜ける風の線と、その線がその子の寝場所と交差している箇所のほうです。

動かす順番と、そのあとに数え直すもの
順動かすものやり方翌週に見る数字
1風の線と寝場所の交差寝床を1メートル横へ。線から外す朝と昼の丸まりが減ったか
2床の温度寝場所に薄い敷物を1枚朝の姿勢が伸びに戻るか
3寝場所の数風の外に、もう1か所つくるその子が自分で選び直すか
4設定温度ここまでで戻らないときだけ4回の合計が下がるか

1から順に、1週間に1つだけ動かします。同じ週に2つ変えると、どちらが効いたのかが分からなくなります。実際には、1と2で朝と昼の数字が戻る家がほとんどです。風の線は、送風口の真下に立って、羽根の向きを目で追えば分かります。その線の下に寝床があれば、それが交差です。壁ぎわ、家具の裏、人の足元。その子が自分で移った先を見ておくと、次の夏の置き場所がそのまま決まります。

そのうえで、短くした面の乾燥のほうも手当てします。ここで使うのが mofuwa グルーミングスプレーです。冷房と除湿の入った部屋では、地肌の上の空気が入れ替わり続けるので、背中と腰の毛先が浮きます。吹きかけて手のひらで通すと、毛先がまとまって、地肌の上に薄く水分が残ります。風の線から寝床を外した日から、この1回を朝に足します。朝に数えた姿勢と、同じ時間に手を入れる形になります。

毎日やれるのは、量を気にしなくていいからです。グルーミングスプレーの中身は電解水だけで、清涼飲料水の規格基準を満たしています。丸まって寝ている子は、起きたあとに腹と内股をなめます。短くした年は、そこも毛が薄くなっています。なめる面に毎日使うものは、口に入る前提で選ぶことになります。背中から腰まで多めに通しても、そのあとの様子を見張らずに済みます。

地肌の側に粉が見えている週は、mofuwa スキンケアミストを足します。高機能性電解酸化水100%で、毛をかき分けて地肌へ直接届かせられます。風の当たっていた面は、背中の上側と耳のふちに出ます。その子がそこをなめても、口に入る前提でつくられている水なので、場所を選んで手を止める必要がありません。足すのは、風の線を外しても粉が残った週だけで足ります。

猫では、数える時間帯がずれます。日中に眠っている時間が長いぶん、朝と昼の2回が、そのまま冷房の下にいた時間になります。猫の寝場所は高いところにもあるので、風の線は床だけでなく、棚の上まで見ることになります。短くした猫は、家具の裏や布のあいだへ入り込む回数が増えます。霧の音を嫌う子には、猫用 mofuwa グルーミングウォーターという持ち替え方があります。押しても音が出ない容器なので、寝ているそばで手に取れます。

Caution風の線を外しても、4回とも丸まったままの週が続くとき

寝場所を動かして敷物を足しても、朝・昼・夕方・寝る前の4回とも丸まったままで2週間過ぎた/暖かい場所へ移しても自分で冷たい床へ戻る/丸まっているときに小さく震えている/短くした面だけ、手のひらに他より冷たく感じる日が続く/丸まりが増えた週から、水を飲む量やごはんの減り方も変わった。ここまで来ると、毛の層が薄くなったという説明では足りません。姿勢の変化は、体の側の変化が先にあって出てくることもあります。4回ぶんの数字を並べた紙と、サマーカットにした日付を持って、動物病院で体のほうを見てもらう時間を取ってください。何週目から数字が動いたのかが、紙1枚でそのまま伝わります。

丸まらずに横になった朝から|サマーカットの年に冷房と付き合う暮らしの変化

寝床を風の線から1メートル外して、薄い敷物を1枚足した翌週、朝の数字が1に戻りました。昼はまだ丸まっている日があり、7日の合計は21から12へ。その次の週に、風の外側にもう1か所寝場所をつくると、その子は日によって2か所を使い分けるようになりました。合計は9です。短くする前の年と同じ数字に戻ったことになります。

1つずつ動かしたあと、7日の合計がどう動いたか
週その週に動かしたもの7日の合計残っていたもの
1週目何もしない(数えるだけ)21朝と昼が毎日1
2週目寝床を風の線から外す16昼だけ残る
3週目寝場所に敷物を1枚12床に戻る日がある
4週目風の外にもう1か所つくる9その日ごとに選んでいる

数字が戻ったあとは、数えるのをやめて構いません。残るのは、風の線の位置と、その子が選んだ2か所です。夏のあいだ、冷房の使い方が変わるのは、人の在宅時間が動く日と、季節の変わり目にあたる週です。そこでもう一度4回だけ数えれば、置き方を戻すのか、そのままでいいのかが分かります。

次にサマーカットにする年は、短くした日と、冷房を入れ始めた日の間隔を先に見ておきます。この2つが近い年ほど、丸まる回数の立ち上がりが速くなります。毛の長さと室温が同じ週に動くからです。間隔があいている年は、毛が少し伸びた状態で冷房に入るので、朝の数字が動きません。

今日は、寝ているその子のそばに立って、送風口から壁へ抜ける線の上にいるかどうかだけ見てください。線の上にいたら、寝床を1メートル横へ動かします。明日の朝、伸びて寝ていれば、その夏はその置き方で越えられます。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。