C08季節・行事
短くした年の夏、冷房の下で丸くなる|毛は暑さより、冷えを防いでいた
冷房を入れて4日目の夜、ソファの端で背中を丸めて、鼻先を後ろ足のあいだに入れて眠っていました。前の年の同じ時期は、床に腹をつけて、手足を伸ばして寝ていた子です。変わったのは室温ではありません。春にサマーカットにして、背中の毛が15ミリになっていました。この記事で数えるのは、1日4回その子の寝姿を見て、体を丸めていた回数です。前の年は4回のうち1回。短くした年は3回になりました。冷房の下で起きていたのは、暑さの話ではなく冷えの話でした。
丸まって寝る回数が1回から3回に増えた|冷房とサマーカットが重なった年の背景
数えたのは、寝ている姿勢です。朝起きたとき、昼、夕方、寝る前の4回。そのたびにその子がどこで、どんな形で寝ているかを見て、体を丸めていたら1、手足を伸ばしていたら0と書きます。1日に4つの数字が並びます。冷房を入れ始めた週の合計が、前の年は7日で9、サマーカットにした年は7日で21になりました。
| 見た時間 | 短くする前の年 | 短くした年 | 寝ていた場所の違い |
|---|---|---|---|
| 朝起きたとき | 伸びている | 丸まっている | 同じ寝床。向きだけ壁側へ変わる |
| 昼 | 伸びている | 丸まっている | 床からソファの座面へ移っている |
| 夕方 | 伸びている | 伸びている | 人が帰ってきて、そばで寝る |
| 寝る前 | 丸まっている | 丸まっている | どちらの年も同じ |
| 7日の合計 | 9 | 21 | 差が出たのは朝と昼の2回ぶん |
表の右端を見てください。差が出ているのは朝と昼、つまり人が動いていない時間帯です。夕方は家族が帰ってきて、部屋の扉が開き、冷房の風の通り方が変わります。寝る前はどちらの年も丸まっているので、これは冷えとは別の理由で、その子の眠り方そのものです。数えたうちの半分は、もともと姿勢が変わらない時間でした。
サマーカットにした年だけ数字が動いたのは、6月に入って冷房を入れ始めた週です。気温はどの年も同じように上がり、湿度の高い日が続き、換毛期の終わりで抜け毛もまだ残っています。条件のうち、その年だけ違っていたのは毛の長さです。短くした面の下には、前の年まであった層がありません。
紙は1枚で足ります。日付の下に4つのます目を書いて、1か0を入れるだけ。ここで温度や湿度の数字を一緒に書かないほうが、あとで見返したときに読みやすくなります。数字を並べると、その日の室温のせいにして終わります。姿勢だけを7日ぶん並べると、動いているのが朝と昼の2回であることが、そのまま目に入ります。
毛が薄くなった面から先に体温が逃げる|冷房の風が地肌に届くようになったサマーカットの理由
被毛は、外の熱を地肌まで通しにくくする層であると同時に、体の熱が外へ出ていく速さも遅らせている層だとされています。暑さだけを見ていると前半しか目に入りませんが、冷房の入った部屋では後半のほうが先に働きます。短くするというのは、この層を両方向で薄くすることです。
冷房の風は、空気の温度を下げるだけではありません。風そのものが、地肌の上でとどまっていた空気を動かします。同じ室温でも、風が当たっている面と当たっていない面では、体感が別のものになります。毛の長い年は、その風が毛の外側で散っていました。短くした年は、風が地肌の高さまで入ってきます。冷えを感じる面ができるのは、この高さの違いです。
丸まるという姿勢は、外に出している面を小さくする形です。腹と内股は毛が薄く、体の熱が出やすい面です。伸びて寝ているとき、その面は床か空気に向いています。丸まると、内側へ隠れます。その子は、温度を測って丸まっているのではなく、出ていく面を減らしています。サマーカットにした年に丸まる回数が増えるのは、減らしたい面が増えたからです。
床の側にも理由があります。冷房を入れた部屋では、冷たい空気が下へたまるので、人が立って感じている温度と、床から30センチの高さの温度は同じになりません。その子が寝ている高さは、こちらが感じている高さより低いところにあります。フローリングは熱を持っていきやすく、腹をつけて寝ている子は、そこから直に冷えを受け取ります。ソファの座面へ移るのは、床から離れるためです。
除湿の運転を使っている家では、乾燥のほうも同時に進みます。湿度が下がると、地肌の水分も外へ出ていきます。短くした面は、その出ていく速さも前の年より速くなります。丸まる回数が増えた週に、背中の毛先を指で分けると、細かい粉が見えることがあります。冷えと乾燥は、同じ風の当たる線の上で同時に起きています。
設定温度より先に、風の通る線を1本ずらす|冷房とサマーカットの夏に変えられる条件の考え方
先に動かすのは、温度の数字ではありません。設定を1度上げると、部屋にいる人全員の条件が変わります。しかも、その子が丸まっていた朝と昼は、人が動いていない時間帯です。動かす対象は、送風口から壁へ抜ける風の線と、その線がその子の寝場所と交差している箇所のほうです。
| 順 | 動かすもの | やり方 | 翌週に見る数字 |
|---|---|---|---|
| 1 | 風の線と寝場所の交差 | 寝床を1メートル横へ。線から外す | 朝と昼の丸まりが減ったか |
| 2 | 床の温度 | 寝場所に薄い敷物を1枚 | 朝の姿勢が伸びに戻るか |
| 3 | 寝場所の数 | 風の外に、もう1か所つくる | その子が自分で選び直すか |
| 4 | 設定温度 | ここまでで戻らないときだけ | 4回の合計が下がるか |
1から順に、1週間に1つだけ動かします。同じ週に2つ変えると、どちらが効いたのかが分からなくなります。実際には、1と2で朝と昼の数字が戻る家がほとんどです。風の線は、送風口の真下に立って、羽根の向きを目で追えば分かります。その線の下に寝床があれば、それが交差です。壁ぎわ、家具の裏、人の足元。その子が自分で移った先を見ておくと、次の夏の置き場所がそのまま決まります。
そのうえで、短くした面の乾燥のほうも手当てします。ここで使うのが mofuwa グルーミングスプレーです。冷房と除湿の入った部屋では、地肌の上の空気が入れ替わり続けるので、背中と腰の毛先が浮きます。吹きかけて手のひらで通すと、毛先がまとまって、地肌の上に薄く水分が残ります。風の線から寝床を外した日から、この1回を朝に足します。朝に数えた姿勢と、同じ時間に手を入れる形になります。
毎日やれるのは、量を気にしなくていいからです。グルーミングスプレーの中身は電解水だけで、清涼飲料水の規格基準を満たしています。丸まって寝ている子は、起きたあとに腹と内股をなめます。短くした年は、そこも毛が薄くなっています。なめる面に毎日使うものは、口に入る前提で選ぶことになります。背中から腰まで多めに通しても、そのあとの様子を見張らずに済みます。
地肌の側に粉が見えている週は、mofuwa スキンケアミストを足します。高機能性電解酸化水100%で、毛をかき分けて地肌へ直接届かせられます。風の当たっていた面は、背中の上側と耳のふちに出ます。その子がそこをなめても、口に入る前提でつくられている水なので、場所を選んで手を止める必要がありません。足すのは、風の線を外しても粉が残った週だけで足ります。
猫では、数える時間帯がずれます。日中に眠っている時間が長いぶん、朝と昼の2回が、そのまま冷房の下にいた時間になります。猫の寝場所は高いところにもあるので、風の線は床だけでなく、棚の上まで見ることになります。短くした猫は、家具の裏や布のあいだへ入り込む回数が増えます。霧の音を嫌う子には、猫用 mofuwa グルーミングウォーターという持ち替え方があります。押しても音が出ない容器なので、寝ているそばで手に取れます。
寝場所を動かして敷物を足しても、朝・昼・夕方・寝る前の4回とも丸まったままで2週間過ぎた/暖かい場所へ移しても自分で冷たい床へ戻る/丸まっているときに小さく震えている/短くした面だけ、手のひらに他より冷たく感じる日が続く/丸まりが増えた週から、水を飲む量やごはんの減り方も変わった。ここまで来ると、毛の層が薄くなったという説明では足りません。姿勢の変化は、体の側の変化が先にあって出てくることもあります。4回ぶんの数字を並べた紙と、サマーカットにした日付を持って、動物病院で体のほうを見てもらう時間を取ってください。何週目から数字が動いたのかが、紙1枚でそのまま伝わります。
丸まらずに横になった朝から|サマーカットの年に冷房と付き合う暮らしの変化
寝床を風の線から1メートル外して、薄い敷物を1枚足した翌週、朝の数字が1に戻りました。昼はまだ丸まっている日があり、7日の合計は21から12へ。その次の週に、風の外側にもう1か所寝場所をつくると、その子は日によって2か所を使い分けるようになりました。合計は9です。短くする前の年と同じ数字に戻ったことになります。
| 週 | その週に動かしたもの | 7日の合計 | 残っていたもの |
|---|---|---|---|
| 1週目 | 何もしない(数えるだけ) | 21 | 朝と昼が毎日1 |
| 2週目 | 寝床を風の線から外す | 16 | 昼だけ残る |
| 3週目 | 寝場所に敷物を1枚 | 12 | 床に戻る日がある |
| 4週目 | 風の外にもう1か所つくる | 9 | その日ごとに選んでいる |
数字が戻ったあとは、数えるのをやめて構いません。残るのは、風の線の位置と、その子が選んだ2か所です。夏のあいだ、冷房の使い方が変わるのは、人の在宅時間が動く日と、季節の変わり目にあたる週です。そこでもう一度4回だけ数えれば、置き方を戻すのか、そのままでいいのかが分かります。
次にサマーカットにする年は、短くした日と、冷房を入れ始めた日の間隔を先に見ておきます。この2つが近い年ほど、丸まる回数の立ち上がりが速くなります。毛の長さと室温が同じ週に動くからです。間隔があいている年は、毛が少し伸びた状態で冷房に入るので、朝の数字が動きません。
今日は、寝ているその子のそばに立って、送風口から壁へ抜ける線の上にいるかどうかだけ見てください。線の上にいたら、寝床を1メートル横へ動かします。明日の朝、伸びて寝ていれば、その夏はその置き方で越えられます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
