C02技術・エビデンス

アンモニア臭が発生するまでの経路

公開日 2024年7月14日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、淡いクリーム色のブランケットに寝そべっている淡い色の犬
においが立つのは、尿がついた瞬間からしばらくあとです。時間の側に条件がそろいます。写真:Ketut Subiyanto/Pexels

洗ったばかりの寝床から、翌日の夕方になってアンモニアのにおいが立ってくることがあります。朝はなんともなかったのに、帰宅した瞬間に鼻の奥を刺される。この半日で増えたのは、においのもとの量よりも、条件がそろった場所の数です。アンモニアの発生には、尿素・菌の酵素・水分・時間の4つが要ります。4つのうち1つでも欠けているあいだ、においは立ちません。この記事では、4つがどこでそろうのか、拭いたはずの場所からにおいが戻るのはなぜか、電解水の試験がこの発生について何を言っていて何を言っていないのかを、7つの問いに分けて書きます。台所の三角コーナーを思い出しながら読むと、順番がつかみやすくなります。

アンモニアとは、尿のどこから発生する成分ですか

アンモニアとは、窒素と水素からできた気体のことです。水にとてもよく溶け、少ない量でも鼻の奥を刺すにおいとして届きます。ただ、この気体が尿の中にはじめから入っているわけではありません。尿にたくさん含まれているのは尿素という別の成分で、こちらはほとんどにおいません。出たばかりの尿が薄く湿っているだけに見えるのは、そのためです。

尿素が分解されると、アンモニアと二酸化炭素に分かれます。分解する役をしているのは、そのあたりにいる菌が持っている酵素です。つまりアンモニアの発生は、尿が置かれたあとに始まる出来事です。置かれた時点では材料しかなく、分解が進んでから、はじめて空気のほうへ出てきます。

この順番が分かると、においの届き方も説明がつきます。アンモニアは水に溶けるので、湿ったままの場所にはとどまり、乾きはじめると空気に移ります。においがいちばん強く感じられるのは、濡れている最中よりも、半分乾いていくあたりです。朝に拭いた寝床が夕方に強くにおうのは、この移り方と時間の進み方がかみ合ったときです。

Note3つの言葉が、それぞれ別のものを指しています

尿素は尿に含まれる材料で、においはほとんどありません。アンモニアは、その尿素が分解されてできる気体です。アンモニア臭は、その気体が鼻に届いたときの感じ方のほうを指します。3つを1つの言葉で呼んでしまうと、「掃除したのにまたにおう」という出来事の説明ができなくなります。材料が残っているのか、発生が進んだのか、においだけが服や部屋に移ったのか、この記事では分けて見ていきます。

発生に必要なものは何ですか|台所の三角コーナーと同じ4つがそろう

台所の三角コーナーは、野菜くずを入れた瞬間には、ほとんどにおいません。においが立ちはじめるのは、水気が切れずに残り、そのまま数時間がたったあたりです。入れた量よりも、水気と時間のほうが強く効いています。だから、量を減らすより先に水を切るほうが、結果が変わります。アンモニアの発生も、条件の並び方が同じです。

アンモニアが発生するまでの経路 尿の中の尿素が、菌の持つ酵素によって分解され、アンモニアとして空気のほうへ出ていきます。分解のあいだ、水分と時間が必要になります。 尿 尿素 菌 酵素 におい 気体 湿ったまま 分解が進む 条件がそろう場所 毛の根元・布の縫い目 床の継ぎ目・砂の粒のあいだ 家で動かせるのは2つ 水分:風を通して乾かす 時間:気づく間隔を短くする
材料から気体までに1段あります。その1段を進ませるのが、水分と時間です。

4つのうち、材料と菌は暮らしから抜けません。その子は毎日おしっこをしますし、床や布の上に菌がいない家はありません。家の側で動かせるのは、水分と時間の2つだけです。だから掃除の工夫は、においを追いかけるよりも「濡れている時間をどれだけ短くできるか」に集まります。この記事の残りは、その2つをどこで動かすかという話になります。

拭いたのに、なぜアンモニアのにおいが戻ってくるのですか

布で拭くと、面に乗っていた分は取れます。取れないのは、面より下へ入った分です。尿は水なので、毛の根元、布の縫い目、フローリングの継ぎ目、猫砂の粒のあいだへ、重さで下りていきます。下りた先には布が届きません。上だけが乾いて、下は湿ったまま残る——この状態が、発生にとってはもっとも都合のよい置き方になります。

場所ごとに、拭き取りがどこまで届くか
場所拭き取りが届く範囲残りやすい場所
フローリング面に乗っている分板のあいだの継ぎ目と、その下
寝床の布表の生地縫い目と、中わたの入り口
被毛毛の外側毛が集まる根元のあたり
猫砂のまわり粒の表面粒と粒のすきま、トイレの縁の裏

だから、においが戻ってきたときに疑うのは、新しい尿よりも先に、前の尿が浸透した場所のほうです。乾いて弱まっていたにおいが、夜の湿気や暖房で水分が戻ったときに、また立ちはじめます。三角コーナーを洗ったのに、受け皿の裏に水がたまっていた——という形に近い。面を拭く力を強くしても、下りた分には届きません。

手当ての向きも、ここで決まります。強くこするより、水を足してから吸い取るほうが、下りた分に届きます。いちど湿らせて材料を浮かせ、乾いた布で押さえて水ごと引き上げる。そのあとに風を通して、濡れている時間を短くする。順番は、この3つです。強さの話ではなく、深さと時間の話として組み立ててください。

犬と猫で、アンモニアの発生のしかたは違うのですか

体のつくりの話より先に、尿が置かれる場所の違いを見てください。同じ量の尿でも、置かれた場所によって乾くまでの時間がまるで違い、時間が違えば発生の進み方も変わります。犬と猫で差が出ているように見える場面の多くは、体ではなくこの置き場所の差です。

尿が置かれる場所と、乾くまでの条件
置かれる場所水分の抜け方発生の条件がそろうか
散歩中の土や草風と日で早く抜けるそろう前に乾くことが多い
ペットシーツ内側に吸われて保たれる表面が乾いても、内側は湿っている
猫砂の中粒に囲まれて風が通らない粒のあいだで長く湿っている
フローリングの継ぎ目上だけ乾き、下は残るいちばんそろいやすい置き方

この表を見ると、「猫のほうがにおう」という言い方が何を落としているかが分かります。砂の中は、風が通らないという条件で、そもそも乾きにくい置き場所です。犬でも、シーツを重ねて使っていたり、ケージの床に受け皿があったりすれば、同じ条件になります。種の話に見えていたものが、置き場所の話だったということが、ここではよく起きます。

もうひとつ、体の側で共通していることがあります。どちらも、自分の毛でその場所をまたぐことです。猫は砂をかいた足で部屋を歩き、犬はマーキングのあとに後ろ足を振ります。足先とおなかの毛に材料が移り、その毛が次の場所へ運びます。床だけを追いかけても終わらないのは、運び手が毎日歩いているからです。

電解水の試験は、この発生について何を言っていますか|大丈夫と言える範囲の線

アンモニアを作っているのが菌の酵素なら、菌についての試験が気になるところだと思います。当社の電解水には、菌を対象にした試験の記録があります。結果の欄に入っているのは「生菌が検出されず」という言葉で、割合の数字ではありません。試験条件は、容器の中で菌の数と、検体を採る時刻をそろえて測る形です。実施したのは、江東微生物研究所や日本食品分析センターといった外部の検査機関です。

そのうえで、この記録がどこまでを言っているかを書いておきます。測られたのは容器の中で、寝床の縫い目や猫砂の底は試験条件に入っていません。アンモニアの発生が家の中で止まる、と読み替えることはできません。生菌という言葉も、培地の上で増える力が残っていたものを数えた言い方で、においの量を数えたものではありません。範囲の外側を先に書いておくほうが、あとから読み返しても揺れません。

発生の4条件に、公開されている資料がどこまで触れているか
発生の条件資料が触れているか家で確かめること
尿素(材料)触れていない尿が届いた場所を見つける
菌の酵素容器の中での試験条件だけ同じ結果が床で出るとは読めない
水分触れていない乾くまでの時間を短くする
時間検体を採った時刻の条件だけ気づくまでの間隔を自分で決める

水の作り方についても、番号が公開されています。三室ダブルイン型の電気分解は特許5253483として登録されていて、電解槽が3つの部屋に分かれているため、電解質に由来する不純物が水に入りません。ここで1行だけ線を引いておきます。特許は、作り方が新しいものとして登録されたという記録です。できた水が何をするかは、番号のほうからは読めません。においがどうなるかも、ここには書かれていません。

毛に移った分には、家で何ができますか

床とトイレを整えても、足先・おなか・おしりの毛に移った分は残ります。ここは布で強く拭ける場所ではありませんし、その子は数分後に同じ場所を舌で通ります。毛の根元に材料が下りていて、そこは風がいちばん通りにくい場所です。面を拭くより、水を足して浮かせてから吸い取るほうが届く、という順番は、床と同じです。

この場所で使えるのが mofuwa スキンケアミストです。中身は高機能性電解酸化水100%で、成分を足していない水そのものです。水質は、口に入るものを測るときのものさしで調べられています(江東微生物研究所)。舌が通る場所へ置くものを選ぶときに見るのは、この中身の欄です。精製水と比べた浸透のしやすさについては35倍という数字が出ていて(※自社調べ)、毛の表面で止まらずに根元の側まで下りていくことを前提にした作りになっています。

  1. 毛を分けて、根元を出す

    指で筋をつくり、地肌が見えるところまで開きます。表面に吹くだけでは、材料が下りた層に届きません

  2. 根元に当ててから、押さえて吸い取る

    湿らせて浮かせ、乾いた布やコットンで押さえます。こする力を足さないでください

  3. 風を通して、濡れている時間を切り上げる

    4つの条件のうち、ここで動かしているのは水分と時間の2つです。部屋の風でも足ります

スキンケアミストは全身に使えるので、足先とおなかのように、位置の違う場所を1本で回せます。ただ、書ける範囲は手順までです。においがどうなるかを約束するものではありませんし、皮膚に変化が出ている場所は、拭くより先に見てもらうほうが早い場合があります。家でできるのは、材料を残さないことと、濡れている時間を短くすることの2つだと考えてください。

においの疑問が、体の話に変わるのはどこですか

この記事が数えているのは、においの出る場所の数、乾く前からにおうかどうか、そして1日のトイレの回数の3つです。においの強さそのものは、体の状態をそのまま映す目盛りにはなりません。濡れている時間が長い置き場所がひとつあるだけで、強さは変わってしまうからです。

この3つのうち2つが重なった週は、掃除の組み替えより先に、体のほうを見る週です。受診のときは、においの強さを言葉で伝えるより、場所の数と回数を書いたメモを持っていくほうが役に立ちます。強さは人によって感じ方が違いますが、場所と回数は数えられます。動物病院で聞かれるのも、たいていそちらです。家のケアは続けながら、数えたものを持っていってください。

7つの答えを、発生の4条件に戻して並べる

通しで整理します。アンモニアは尿素が分解されてできる気体で、発生には尿素・菌の酵素・水分・時間の4つが必要です。家で動かせるのは水分と時間の2つ。拭いてもにおいが戻るのは、面より下へ浸透した分に布が届いていないからで、犬と猫の差に見えるものの多くは置き場所の乾きやすさの差でした。電解水の試験は容器の中の記録で、寝床の縫い目には届いていません。

この4条件を持っていれば、においの話が来たときに追いかける先が決まります。見るのは強さではなく、濡れている場所と、そこが濡れていた時間です。三角コーナーの水を切るのと、順番はまったく同じでした。強くこするより先に、風の通り道を1つ作るほうが早く効きます。

Product

mofuwa スキンケアミスト

mofuwa スキンケアミスト

200ml / 3,300円(税込)

アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。

商品ページを見る

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。