C08季節・行事
シートを替える回数は同じなのに、夏だけにおう
トイレシートを替える回数は、1日4枚のまま3月から変わっていません。それなのに、湿気の高い日が続く時期に入ったとたん、替えた30分後にはもうにおいが立ちます。1日に出ている量は動いていません。動いたのは、においが出てくる面の数のほうです。この記事では、シートが吸った面と、シートが乗っていない面の2つに分けて、いま何面に手が入っているかを数えます。回数を足すか、面を足すか。この時期に決めるのはその一点だけです。
替える回数は3月と変わっていない|トイレシートと湿気が重なる時期に数えるもの
まず、数えるものを決めます。替えた枚数ではなく、その日に手が触れた面の数です。トイレまわりでにおいの出どころになる面は、数えてみると5つあります。シートの表、シートの下にあるトレーの底、トレーの縁、トレーから外に出た床の30センチ、そして壁ぎわの立ち上がりです。
| 面 | そこに残るもの | 替えるだけで変わるか |
|---|---|---|
| シートの表 | 吸った尿 | 変わる |
| トレーの底 | シートの縁からしみ出たぶん | 変わらない |
| トレーの縁 | 足の裏で運ばれた分と皮脂 | 変わらない |
| まわりの床30センチ | 飛び散りと、踏んで広がったぶん | 変わらない |
| 壁ぎわの立ち上がり | 脚を上げる子ならここがいちばん多い | 変わらない |
表の右の列が、この記事の要点です。替える回数をどれだけ足しても、動くのは5面のうち1面だけです。1日4枚を6枚にすると、手間は1.5倍になりますが、残りの4面はそのままです。それでも冬のあいだは、これで間に合っていました。
間に合っていた理由は、乾いていたからです。湿度の低い時期は、床にも縁にも水気が残りません。朝に飛んだぶんが昼には乾き、乾いてしまえば雑菌が増える条件が続きません。冬に1面で足りていたのは、残りの4面を部屋の空気が引き受けていたからです。換気をしなくても、その日のうちに乾いていました。
湿気の高い日が続く時期は、この引き受け手がいなくなります。窓を開けても外の空気のほうが湿っていて、冷房を入れれば窓は閉まる。床の水気は、次に踏まれるまで乾かないまま置かれます。同じ回数、同じ枚数で暮らしているのに、においだけが増える。増えているのは排泄の量ではなく、湿ったまま置かれている面の数です。
軸1・シートが吸った面|トイレシートが湿気で乾き切らない日に起きること
シートの吸収体は、尿を吸ったあと、表面の水分を下へ移して上を乾かす作りになっています。この「上が乾く」が成り立つのは、部屋の空気が水分を受け取ってくれるときだけです。湿度の高い日は、受け取り手のいない水分が表面近くに残ります。指で押すとひんやりする、というのがその状態です。
- におい始めるまでの時間が短くなる:乾いた日なら数時間かかっていたものが、1時間ほどで立ち始めます
- 1枚あたりの許容量が下がる:2回ぶん吸えていたシートが、湿気の高い日は1回で表面まで戻ります
- 縁からしみ出やすくなる:吸いきれなかったぶんが横へ動き、トレーの底へ回ります
この軸に対する手は、はっきりしています。替える回数を足すことです。1日4枚で足りていたところを、湿気の高い週だけ5枚にする。ここは素直に回数が効く場所で、面の数を増やす必要はありません。ただし増やすのは1枚か2枚までにしておきます。3枚以上足しても、においの残り方はほとんど動きません。動かない理由は、残りの4面のほうにあるからです。
枚数を足すかどうかの分かれ目は、替えた直後の手ざわりです。新しいシートを敷いたときに、下のトレーが乾いていれば、この軸はまだ回っています。敷く前にトレーの底を指でなでて、しっとりしていたら、回数ではなく面の話に移ります。この一手間が、替える回数を無駄に増やさないための分岐点になります。
軸2・シートが乗っていない面|トイレシートの外に湿気とにおいが残る場所
トレーの底、縁、まわりの床、壁ぎわ。この4面は、シートを何枚替えても一度も触られていません。そして湿気の高い時期は、この4面が乾かないまま何日も置かれます。替えた30分後ににおうのは、たいていこちらの側です。新しいシートの上ではなく、その下と外に、前の日までのぶんが積み重なっています。
残っているものも違います。シートの上は尿ですが、外の4面には、足の裏で運ばれた皮脂と、飛び散ったあとに乾ききらなかった水分が混ざっています。湿った有機物が室温で置かれれば、雑菌が増える条件がそろいます。においが日ごとに強くなっていくときは、量が増えているのではなく、同じ場所で日数が積み上がっています。
ここで問題になるのが、何を使うかです。床もトレーも、その子の足の裏と舌を必ず通ります。用を足したあとに足の裏をなめ、そのままの足で寝床へ上がり、食器のところまで歩く。トイレまわりに残ったものは、家じゅうに運ばれます。だから外の4面に使うものは、口に入るところまで含めて決めることになります。
消臭の考え方には大きく2つあります。香りで上から覆う方法と、においのもとの側に反応させる方法です。前者は人には分かりやすい反面、犬も猫も人よりにおいに敏感で、自分のにおいを上書きされること自体を嫌がります。トイレを使わなくなる、という形で出ることもあります。においの話なのに、香りを足すほど使われなくなるのがこの場所です。
mofuwa瞬間消臭スプレーを外の4面に使っているのは、この2つの事情が重なるからです。中身は電解水だけで、香りを足していません。においのもとの側に反応させて、感じにくいところまで下げるという考え方でつくられています。舐める場所に使う前提で成分が決まっているので、床にも、トレーの底にも、壁ぎわにも、同じものを使えます。余計なものが入っていないぶん、トイレのそばに置いた家具の脚にもそのままかけられます。
順番は外から内です。壁ぎわ、床の30センチ、トレーの縁、トレーの底。最後に新しいシートを敷きます。内側から先に手を入れると、外側を拭いた手で新しいシートを触ることになります。瞬間消臭スプレーをかけてから拭き取りに入るまでの数十秒のあいだに、次の面へ移っておくと、4面でも2分で終わります。毎日やるのはこの2分で、替える回数は増やさないままにしておけます。
中と外で、におい方がどう違うか|トイレシートと湿気で見る2つの面の違い
2つの軸は、においの出かたそのものが違います。どちらが起きているかは、替えた直後の30分で分かれます。
| 見るところ | 軸1・シートが吸った面 | 軸2・シートが乗っていない面 |
|---|---|---|
| いつにおうか | 替えてから時間がたつほど強くなる | 替えた直後からにおう |
| においの質 | その日のもの。鼻に近い | こもった感じ。部屋全体にうすく広がる |
| 湿気の高い日の動き | 1枚あたりの持ち時間が短くなる | 乾く時間が来ないまま日数が積み上がる |
| 効く手 | 替える回数を1〜2枚足す | 拭き取りの面を4つ増やす |
| かかる時間 | 1回あたり20秒 | 1日1回・2分 |
| やめたときの戻り | その日のうちに戻る | 3日ほどかけて戻る |
| 見分けかた | 替えた直後は何も感じない | 替えた直後の30分でにおう |
最終行が、いちばん手早い見分けかたです。新しいシートを敷いて30分たったところで、しゃがんで床の高さでにおいをとる。ここで何も感じなければ軸1、感じるなら軸2です。立ったままでは分かりません。においは低いところにたまるので、人の鼻の高さでは、その子が一日じゅう吸っている空気と別のものを嗅いでいることになります。
両方が同時に起きている家もあります。その場合も、先に手を入れるのは軸2です。外の4面を1日1回に決めてから、1週間おいて、それでも夕方に強くなるようなら替える回数を1枚足します。逆の順でやると、枚数を足したことで軸1のにおいが消え、軸2のぶんだけが残って、原因が分からなくなります。
5面すべてに手を入れて1週間たっても、においの強さが変わらない。替える枚数が、同じ週のうちに4枚から8枚へ増えている。1回あたりの量が減って回数だけが増えた、あるいはその逆になっている。シートの色が前と違う。トイレの前でかまえてから出るまでの時間が長くなった。これらは、湿気と面の数では説明のつかない変化です。替えた枚数を書いた紙と、1週間ぶんの回数をそのまま持って、動物病院の診察の枠を取ってください。枚数と回数が日付つきで並んでいれば、いつから変わったかを思い出しながら話さずに済みます。
回数を足す日と、面を足す日の使い分け|トイレシートと湿気で決める手の選び方
毎日どちらをやるかは、天気で決めます。湿度の高い日が3日続いたら外の4面、からっとした日が続いたら軸1だけ。判断の材料は、洗濯物が部屋干しで乾いたかどうかで足ります。部屋干しが翌朝まで乾かない日は、トイレのまわりの床も乾いていません。
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朝、部屋干しの乾き具合を見る
前の晩に干したものが乾いていなければ、その日は外の4面に手を入れる日です。湿度計より早く、家の中の実際の乾き方が分かります。
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外の4面を、外から内の順で
壁ぎわ、床の30センチ、トレーの縁、トレーの底。瞬間消臭スプレーをかけて、数十秒おいてから拭き取ります。
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最後にシートを替える
手を入れ終わってから敷きます。順番を逆にすると、新しいシートを触った手で外側へ回ることになります。
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枚数は増やさないまま1週間おく
面を足した効果と、枚数を足した効果が混ざらないようにします。混ざると、来年また同じところで迷います。
使うものをトイレまわりで統一しておくと、この2分が続きます。床とトレーと壁ぎわで別々のものを持ち替えると、置き場所が3か所になり、いちばん遠いものから使わなくなります。瞬間消臭スプレーを1本、トイレのそばに置いたままにしておくと、手に取るまでの動作が1つで済みます。寝床のまわりや食器を置いている床にも同じものが使えるので、家のなかで置き場所を増やさずに広げられます。
ひと夏を越えると、紙には天気と面の数が並びます。部屋干しが乾かなかった日と、外の4面に手を入れた日が、そのまま重なっているはずです。この並びが残っていれば、来年は湿度の高い日が来た週から、迷わず4面のほうを始められます。毎年くり返す時期に対して持っておけるものは、去年の紙のほかにあまりありません。
今日できるのは、トイレのまわりにしゃがんで、床の高さで一度においをとることです。替えた直後で感じるなら、増やすのは枚数ではなく面のほうです。壁ぎわから床、縁、底へ。順番を決めてしまえば、明日からは2分で終わります。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見るよくある質問
- ペットシーツを吸収量の多いものに替えれば、面の数は減らせますか。
- 減るのはシートの表の1面ぶんだけです。吸収量が上がると1枚あたりの持ち時間は伸びるので、軸1のにおいは後ろへずれます。ただし、トレーの底も、縁も、まわりの床も、シートの上に何を敷いたかとは関係なく湿ったままです。むしろ持ち時間が伸びるぶん替える回数が減り、外の4面へ手を伸ばす機会そのものが減ることがあります。厚いものに替えるなら、替える回数が減ったぶん、その時間を外側にあてる形にしておくと差が出ます。
- 猫のトイレでも同じ数えかたでいいですか。
- 面の数は同じ5つですが、順番が入れ替わります。猫の場合は砂をかく動作があるので、まわりの床30センチのぶんが、犬より広く、そして毎回散ります。壁ぎわは、トイレの壁が高ければほとんど汚れません。数える順を、床のまわり、トレーの縁、トレーの底、壁ぎわ、と入れ替えて、いちばん散る面から手を入れてください。砂の下のトレーは、犬用のシートより乾きにくいので、湿気の高い時期は週に一度、砂を出して底まで手を入れる日を決めておくほうが早く済みます。
- 換気扇を回しっぱなしにすれば、面の数は気にしなくてよくなりますか。
- 外の空気のほうが湿っている時期は、回しても床は乾きません。換気で動くのは空気中にただよっているぶんで、面に残っている水分と皮脂はその場に置かれたままです。効きめが出るのは、床を拭いたあとです。拭いて水気を薄くしてから空気を動かすと、残ったぶんが乾く時間へ入ります。換気は面の手入れの代わりではなく、手を入れたあとの仕上げとして置いてください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
