C08季節・行事
器を置いた床のほうが、先ににおいはじめる
夕方に出した食器を下げたのは、22時を回ってからでした。暑い時期は一度で食べきらない日が増え、器が床の上に出たままの時間が伸びます。そのあいだに縁から水が落ち、食べかすが器の外へ移ります。食器は1日に2回洗われますが、その器を置いた床を拭く日は、どこにも決まっていません。この記事でずっと数えているのは、器を置いてから下げるまでの分数と、その下の床を拭いた回数の2つです。
器を下げるまでの分数が伸びる夏|食器と床では、乾くまでの時間に違いがある
暑い時期にまず伸びるのは、器が床の上に出ている分数です。涼しい時期なら5分から10分で空になっていた器が、2回にも3回にも分けて食べる日が増えると、下げるのは30分後、1時間後になります。器が出ている時間が長くなるほど、縁からこぼれた水と、口から落ちた食べかすが床に触れている時間も、同じだけ伸びます。ここで数えるのは食べた量でも、残した量でもありません。器を置いてから下げるまでの分数と、その下の床を拭いた回数の2つだけです。
| 見るところ | 食器 | 器を置いた床 |
|---|---|---|
| 洗う回数 | 1日2回、食事のたびに | 週に1回あるかどうか |
| 乾くまでの時間 | 洗ってふせれば10分ほど | 湿度の高い日は1時間以上 |
| 落ちるもの | 食べかすと油 | こぼれた水・毛・皮脂 |
| 口が近づく回数 | 食べているあいだだけ | 食べ終えたあとも、通るたびに |
| においの出どころ | 縁の内側 | 器の外側30センチ |
| 汚れの見え方 | 白い面に残るので目に入る | 乾くと跡が消えて見えなくなる |
夏の台所や食卓のまわりは、窓を閉めて冷房を入れている時間が長くなります。換気の回数が減ると、床に落ちた水分は出ていく先がなくなり、拭き取りをしないかぎりその場に留まります。食器を洗ったことで片づいたと感じるのは人の側だけで、床の側では何も終わっていません。
食器と床の違いは、汚れの量ではなく、人の手が入る回数のほうにあります。器は運べるので、流しという洗える場所へ持っていけます。床は運べないので、汚れたその場で片をつけるしかありません。持ち上げられるかどうかという一点が、片方を毎日洗われる面にし、もう片方を何日も放っておかれる面にしています。暑い時期に伸びた分数は、そのまま放っておかれる側の時間として積み上がります。
口がいちばん近づく30センチ四方|食器を洗う回数と、床を拭く回数の使い分け
食器と床の使い分けは、洗える面か、拭くしかない面かで分かれます。器は持ち上げて流しへ運べます。水を当て、洗剤をつけ、ふせて乾かせます。床はそのどれもできません。動かせないので洗うのではなく拭く。流せないので、使ったものがその場に残る。この2つの条件が、器のまわり30センチの扱いを決めています。
- 回数が違う:食器は食事のたびに洗われるので1日に2回。床は掃除機のついでに拭かれるので、多くて週に1回です。同じ汚れが落ちるまでの日数が、7倍ほど離れます
- 口が近づく時間が違う:食器に口がつくのは食べているあいだだけですが、器を置いた床には、食べ終わったあとも通るたびに鼻先が下りてきます
- 気づき方が違う:食器の汚れは白い面に残るので目に入ります。床にこぼれた水は乾くと跡が消え、においだけが日をおいて出てきます
この3つのうち、使い分けを決めるのは2つ目です。器のまわり30センチ四方は、その子が一日のうちで最も長く鼻と舌を近づけている床です。食べているあいだの15分だけではありません。水を飲みに戻るたび、器の位置を確かめに来るたびに、同じ面へ顔が下ります。床を拭くものを選ぶ話が、洗剤を選ぶ話と同じにならないのは、この距離のためです。
器のまわりに落ちるのは、水と食べかすだけではありません。顔を下げたときに口のまわりの皮脂が床につき、前足で押さえた跡も重なります。皮脂は水では流れないので、乾いた布でこすっても薄く伸びるだけです。においの出どころを1か所に絞ろうとすると、器の内側ではなく、この外側の面に行き当たります。
使い分けの結論は短くまとまります。食器はこれまでどおり食事のたびに洗い、床は1日に1回、器を下げた直後に拭く。拭く範囲は器の外側30センチまでで、その日のうちに乾けば足ります。週に1回を1日に1回へ動かすだけで、においの起点として残る面がひとつ減ります。
指でなぞる・においが立つ時刻・毛の付き方|食器と床の見分け方
器のまわりの床が、いつから汚れているのかは3つの手がかりで分かります。指でなぞる、においの立つ時刻を見る、毛の付き方を見る。どれも道具は要りません。しゃがんで、30センチ四方だけを見ます。
| 手がかり | 食器の側 | 器を置いた床の側 | そこから読めること |
|---|---|---|---|
| 指でなぞる | 縁の内側がぬるつく | 乾いているのに指が止まる | 皮脂が薄く伸びている |
| においの立つ時刻 | 洗う直前の数分だけ | 夕方、室温が上がった時間帯 | 床は温度でにおいの出方が変わる |
| 毛の付き方 | ほとんど付かない | 器の外側に輪をつくる | 顔を下ろす位置がいつも同じ |
| 水滴の跡 | 洗えば消える | 白い輪が残る | 拭き取りが水だけで終わっている |
| 広がり方 | 器の中で止まる | 日ごとに外へ広がる | 下げるまでの分数が伸びている |
| 寝床と比べる | 比べる意味がない | 寝床は体の面、器のまわりは口の面 | 拭く順番を分けてよい |
4つ目の白い輪は、拭き取りが水だけで終わったときに出ます。水分が飛んだあと、溶けていたものが縁に集まって残るためです。湿度の高い時期はこの輪ができるまでに時間がかかり、そのあいだ床は湿ったままになります。湿った面が何時間も置かれる状態は、雑菌が増えやすい条件がそろった状態です。換気の回数が減る時期ほど、この時間は長くなります。
3つの手がかりを毎日そろって確かめる必要はありません。夕方にしゃがんでにおいを確かめるのが、いちばん早く答えの出るやり方です。室温が上がる時間帯に器の外側でにおいが立つなら、足りていないのは洗う回数ではなく拭く回数です。器を洗う回数をいくら増やしても、この時間帯に立つにおいは動きません。
器のまわりの床を拭くものの選び方|食器を洗う洗剤とは、口までの距離が違う
器のまわりの床を拭くものは、洗剤の選び方とは別の軸で選びます。洗剤は流せます。器につけたものは水で流し、ふせて乾かせば、口に入る前に器から離れていきます。床に使ったものは流せません。拭いたその面に残り、次の食事でその子の鼻先と舌が下りてきます。器の外側30センチは、家の中で唯一、掃除に使ったものとその日の一口が、同じ面で出会う場所です。
mofuwa 瞬間消臭スプレーの中身が電解水だけなのは、この出会い方のほうから決まっています。床のにおいを弱める道には2つあります。上から香りをかぶせて感じにくくするやり方と、においのもとの側に反応させて、感じにくい状態に寄せるやり方です。前者を器のまわりで使うと、その子は自分の食事の場所のにおいが変わったことに、人より先に気づきます。犬も猫も、器の位置をにおいで覚えているためです。
この1本は、スキンケアミストと同じ電解水を、消臭の側に振った処方でできています。香料も、においを包む粒も入っていません。だから、拭いた床の上に残るのは水に由来するものだけです。器を下げた直後にひと吹きして、乾いた布で30センチ四方を拭けば、次の食事までには乾きます。
余計な成分が入っていないので、同じ1本を器の下のマット、食卓の脚、猫なら食器台の縁にも使えます。畳の上に器を置いている家でも、場所ごとに使うものを選び直さずに済みます。拭く場所が増えても、手に取るものが1本のままなら、拭く順番は体が覚えます。
その順番は、器を下げる動作にくっつけておきます。下げて、流しへ運んで、戻ってきて30センチ四方を拭く。この3つをひとつながりの動作にすると、床を拭く回数は器を下げた回数と自然にそろいます。分数が伸びた日ほど拭く回数を増やしたいのに、実際に忘れられるのもその日です。だから回数を意識するのではなく、動作の並びのほうを固定します。
器を下げるまでを30分以内に戻し、外側30センチを毎日拭いても、同じ場所のにおいが2週間そのまま出ている。食器の縁に口をつけたあと、床の一点だけを繰り返しなめている。器のまわりに、乾ききらない唾液の跡が広がるようになった。この3つは、拭く回数を増やしても動きません。においの出どころが床の側ではなく口の中や胃の側にあるとき、掃除の回数では追えなくなります。器を置いた時刻と下げた時刻、拭いた回数を書いた紙を持って、動物病院で口の中を見てもらう日を先に決めてください。1週間ぶんの分数が並んでいれば、いつから変わったのかがそのまま伝わります。
器を下げた時刻を、紙の端に書いておく|床を拭く順番が毎日の並びに戻るまで
紙に書くのは2つです。器を床に置いた時刻と、下げた時刻。その差が分数になります。1週間ぶん並べると、30分の日と2時間の日が混ざっているのが見えます。長い日は、食べる速さが落ちた日です。
| 書く欄 | 中身 | 翌週に効いてくること |
|---|---|---|
| 置いた時刻 | 器を床に出した時刻 | 食べはじめるまでの間合いが見える |
| 下げた時刻 | 空でなくても下げた時刻 | 出ていた分数がそのまま出る |
| 拭いた丸 | 30センチ四方を拭いたら丸 | 拭く回数が下げた回数に追いつく |
| においの印 | 夕方に立った日だけ印 | 室温が上がる時間帯との重なりが見える |
この紙で見るのは丸の数です。下げた回数と丸の数がそろっている週は、器の外側ににおいが残りません。そろわない週は、たいてい下げる動作と拭く動作が離れています。流しまで運んでから別の用事に移ってしまうと、戻ってこないからです。乾いた布と mofuwa 瞬間消臭スプレーを、流しのそばではなく器を置いている床のそばに置くと、この離れ方が減ります。
今夜は、器を下げたあとに30センチ四方を1回だけ拭いてみてください。食器を洗う手は、もう毎日動いています。足すのは、戻ってくる10秒ぶんだけです。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見るよくある質問
- 水の器も、食事の器と同じ頻度で床を拭いたほうがいいですか。
- 頻度は同じで構いませんが、拭く範囲を広げます。水を飲むときは舌ではじいた水が外へ飛ぶので、食事の器より広く、50センチほどの範囲に散ります。とくに猫の水皿は、飲んだあとに前足で縁を触る子がいるので、器の手前側に跡が集まります。範囲を広げても、拭くのは1日に1回で足ります。夏に飲む量が増えた時期は、床に落ちる量も同じだけ増えていると考えて、器を置く位置を壁ぎわから10センチ離しておくと、拭き残しが出にくくなります。
- 器を高い台に乗せると、床を拭く回数は減りますか。
- 回数は変わりません。落ちる位置が変わるだけです。台に乗せると、こぼれた水は器の真下ではなく、台の脚のまわりと、その子が立っていた側の床に散ります。拭く面が広がり、しかも台の下は見えにくいので、気づかないまま日数が重なります。台を使うなら、拭く場所を台の下と脚の4か所に決め直してください。食器の高さを上げる目的は別のところにあるので、床の側の話とは分けて考えるほうが、どちらも続きます。
- 拭いたあと、乾くまで器を戻さないほうがいいですか。
- 戻して構いませんが、10分ほど空けられるなら空けます。乾く前に器を戻すと、器の底と床のあいだに水分が挟まり、そこだけ乾くのに何時間もかかります。夏は冷房で室内が乾いているので、フローリングなら10分ほどで乾きます。湿度の高い日や、窓を閉めきって換気をしていない日は倍かかると考えてください。器を下げて拭いて、次の食事の支度をして戻す、という並びにすると、待つ時間を別に取らずに済みます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
