C08季節・行事

器を置いた床のほうが、先ににおいはじめる

公開日 2024年7月18日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い木の床で、白い器のそばに座っている淡い色の犬
器そのものより先に、器を置いた床のほうが、拭かれないまま日数を重ねています。写真:Cup of Couple/Pexels

夕方に出した食器を下げたのは、22時を回ってからでした。暑い時期は一度で食べきらない日が増え、器が床の上に出たままの時間が伸びます。そのあいだに縁から水が落ち、食べかすが器の外へ移ります。食器は1日に2回洗われますが、その器を置いた床を拭く日は、どこにも決まっていません。この記事でずっと数えているのは、器を置いてから下げるまでの分数と、その下の床を拭いた回数の2つです。

器を下げるまでの分数が伸びる夏|食器と床では、乾くまでの時間に違いがある

暑い時期にまず伸びるのは、器が床の上に出ている分数です。涼しい時期なら5分から10分で空になっていた器が、2回にも3回にも分けて食べる日が増えると、下げるのは30分後、1時間後になります。器が出ている時間が長くなるほど、縁からこぼれた水と、口から落ちた食べかすが床に触れている時間も、同じだけ伸びます。ここで数えるのは食べた量でも、残した量でもありません。器を置いてから下げるまでの分数と、その下の床を拭いた回数の2つだけです。

器を置いてから下げるまでのあいだに、食器と床で違うこと
見るところ食器器を置いた床
洗う回数1日2回、食事のたびに週に1回あるかどうか
乾くまでの時間洗ってふせれば10分ほど湿度の高い日は1時間以上
落ちるもの食べかすと油こぼれた水・毛・皮脂
口が近づく回数食べているあいだだけ食べ終えたあとも、通るたびに
においの出どころ縁の内側器の外側30センチ
汚れの見え方白い面に残るので目に入る乾くと跡が消えて見えなくなる

夏の台所や食卓のまわりは、窓を閉めて冷房を入れている時間が長くなります。換気の回数が減ると、床に落ちた水分は出ていく先がなくなり、拭き取りをしないかぎりその場に留まります。食器を洗ったことで片づいたと感じるのは人の側だけで、床の側では何も終わっていません。

器を置いてから翌朝までに、床の側で進むこと 食器は下げた時点で洗われますが、床のほうは拭く人が決めないかぎり、そのまま翌朝まで置かれます。分かれ道は、器を下げた直後の10秒にあります。 分数が伸びた日ほど、床を拭く回数は増えるはずの日です 0分 器を床に置く 縁の外へ水が数滴落ちる 30分 一度目で食べきらない 食べかすが器の外へ散る 1時間 水を飲んで戻ってくる 濡れた口で同じ面を踏む 2時間 器を下げて洗う 食器の側だけが片づく 翌朝 床の跡が乾く 跡は見えず、においだけ残る
数えるのは食べ残しの量ではなく、器が床に出ていた分数です。

食器と床の違いは、汚れの量ではなく、人の手が入る回数のほうにあります。器は運べるので、流しという洗える場所へ持っていけます。床は運べないので、汚れたその場で片をつけるしかありません。持ち上げられるかどうかという一点が、片方を毎日洗われる面にし、もう片方を何日も放っておかれる面にしています。暑い時期に伸びた分数は、そのまま放っておかれる側の時間として積み上がります。

口がいちばん近づく30センチ四方|食器を洗う回数と、床を拭く回数の使い分け

食器と床の使い分けは、洗える面か、拭くしかない面かで分かれます。器は持ち上げて流しへ運べます。水を当て、洗剤をつけ、ふせて乾かせます。床はそのどれもできません。動かせないので洗うのではなく拭く。流せないので、使ったものがその場に残る。この2つの条件が、器のまわり30センチの扱いを決めています。

この3つのうち、使い分けを決めるのは2つ目です。器のまわり30センチ四方は、その子が一日のうちで最も長く鼻と舌を近づけている床です。食べているあいだの15分だけではありません。水を飲みに戻るたび、器の位置を確かめに来るたびに、同じ面へ顔が下ります。床を拭くものを選ぶ話が、洗剤を選ぶ話と同じにならないのは、この距離のためです。

器のまわりに落ちるのは、水と食べかすだけではありません。顔を下げたときに口のまわりの皮脂が床につき、前足で押さえた跡も重なります。皮脂は水では流れないので、乾いた布でこすっても薄く伸びるだけです。においの出どころを1か所に絞ろうとすると、器の内側ではなく、この外側の面に行き当たります。

使い分けの結論は短くまとまります。食器はこれまでどおり食事のたびに洗い、床は1日に1回、器を下げた直後に拭く。拭く範囲は器の外側30センチまでで、その日のうちに乾けば足ります。週に1回を1日に1回へ動かすだけで、においの起点として残る面がひとつ減ります。

指でなぞる・においが立つ時刻・毛の付き方|食器と床の見分け方

器のまわりの床が、いつから汚れているのかは3つの手がかりで分かります。指でなぞる、においの立つ時刻を見る、毛の付き方を見る。どれも道具は要りません。しゃがんで、30センチ四方だけを見ます。

食器と床の見分け方|3つの手がかりと、そこから読めること
手がかり食器の側器を置いた床の側そこから読めること
指でなぞる縁の内側がぬるつく乾いているのに指が止まる皮脂が薄く伸びている
においの立つ時刻洗う直前の数分だけ夕方、室温が上がった時間帯床は温度でにおいの出方が変わる
毛の付き方ほとんど付かない器の外側に輪をつくる顔を下ろす位置がいつも同じ
水滴の跡洗えば消える白い輪が残る拭き取りが水だけで終わっている
広がり方器の中で止まる日ごとに外へ広がる下げるまでの分数が伸びている
寝床と比べる比べる意味がない寝床は体の面、器のまわりは口の面拭く順番を分けてよい

4つ目の白い輪は、拭き取りが水だけで終わったときに出ます。水分が飛んだあと、溶けていたものが縁に集まって残るためです。湿度の高い時期はこの輪ができるまでに時間がかかり、そのあいだ床は湿ったままになります。湿った面が何時間も置かれる状態は、雑菌が増えやすい条件がそろった状態です。換気の回数が減る時期ほど、この時間は長くなります。

3つの手がかりを毎日そろって確かめる必要はありません。夕方にしゃがんでにおいを確かめるのが、いちばん早く答えの出るやり方です。室温が上がる時間帯に器の外側でにおいが立つなら、足りていないのは洗う回数ではなく拭く回数です。器を洗う回数をいくら増やしても、この時間帯に立つにおいは動きません。

器のまわりの床を拭くものの選び方|食器を洗う洗剤とは、口までの距離が違う

器のまわりの床を拭くものは、洗剤の選び方とは別の軸で選びます。洗剤は流せます。器につけたものは水で流し、ふせて乾かせば、口に入る前に器から離れていきます。床に使ったものは流せません。拭いたその面に残り、次の食事でその子の鼻先と舌が下りてきます。器の外側30センチは、家の中で唯一、掃除に使ったものとその日の一口が、同じ面で出会う場所です。

mofuwa 瞬間消臭スプレーの中身が電解水だけなのは、この出会い方のほうから決まっています。床のにおいを弱める道には2つあります。上から香りをかぶせて感じにくくするやり方と、においのもとの側に反応させて、感じにくい状態に寄せるやり方です。前者を器のまわりで使うと、その子は自分の食事の場所のにおいが変わったことに、人より先に気づきます。犬も猫も、器の位置をにおいで覚えているためです。

この1本は、スキンケアミストと同じ電解水を、消臭の側に振った処方でできています。香料も、においを包む粒も入っていません。だから、拭いた床の上に残るのは水に由来するものだけです。器を下げた直後にひと吹きして、乾いた布で30センチ四方を拭けば、次の食事までには乾きます。

余計な成分が入っていないので、同じ1本を器の下のマット、食卓の脚、猫なら食器台の縁にも使えます。畳の上に器を置いている家でも、場所ごとに使うものを選び直さずに済みます。拭く場所が増えても、手に取るものが1本のままなら、拭く順番は体が覚えます。

その順番は、器を下げる動作にくっつけておきます。下げて、流しへ運んで、戻ってきて30センチ四方を拭く。この3つをひとつながりの動作にすると、床を拭く回数は器を下げた回数と自然にそろいます。分数が伸びた日ほど拭く回数を増やしたいのに、実際に忘れられるのもその日です。だから回数を意識するのではなく、動作の並びのほうを固定します。

Caution器を下げる分数を縮めても、同じ場所のにおいが戻るとき

器を下げるまでを30分以内に戻し、外側30センチを毎日拭いても、同じ場所のにおいが2週間そのまま出ている。食器の縁に口をつけたあと、床の一点だけを繰り返しなめている。器のまわりに、乾ききらない唾液の跡が広がるようになった。この3つは、拭く回数を増やしても動きません。においの出どころが床の側ではなく口の中や胃の側にあるとき、掃除の回数では追えなくなります。器を置いた時刻と下げた時刻、拭いた回数を書いた紙を持って、動物病院で口の中を見てもらう日を先に決めてください。1週間ぶんの分数が並んでいれば、いつから変わったのかがそのまま伝わります。

器を下げた時刻を、紙の端に書いておく|床を拭く順番が毎日の並びに戻るまで

紙に書くのは2つです。器を床に置いた時刻と、下げた時刻。その差が分数になります。1週間ぶん並べると、30分の日と2時間の日が混ざっているのが見えます。長い日は、食べる速さが落ちた日です。

1週間ぶんの紙に、何を並べるか
書く欄中身翌週に効いてくること
置いた時刻器を床に出した時刻食べはじめるまでの間合いが見える
下げた時刻空でなくても下げた時刻出ていた分数がそのまま出る
拭いた丸30センチ四方を拭いたら丸拭く回数が下げた回数に追いつく
においの印夕方に立った日だけ印室温が上がる時間帯との重なりが見える

この紙で見るのは丸の数です。下げた回数と丸の数がそろっている週は、器の外側ににおいが残りません。そろわない週は、たいてい下げる動作と拭く動作が離れています。流しまで運んでから別の用事に移ってしまうと、戻ってこないからです。乾いた布と mofuwa 瞬間消臭スプレーを、流しのそばではなく器を置いている床のそばに置くと、この離れ方が減ります。

今夜は、器を下げたあとに30センチ四方を1回だけ拭いてみてください。食器を洗う手は、もう毎日動いています。足すのは、戻ってくる10秒ぶんだけです。

Product

mofuwa 瞬間消臭スプレー

mofuwa 瞬間消臭スプレー

500ml / 2,420円(税込)

香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。

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よくある質問

水の器も、食事の器と同じ頻度で床を拭いたほうがいいですか。
頻度は同じで構いませんが、拭く範囲を広げます。水を飲むときは舌ではじいた水が外へ飛ぶので、食事の器より広く、50センチほどの範囲に散ります。とくに猫の水皿は、飲んだあとに前足で縁を触る子がいるので、器の手前側に跡が集まります。範囲を広げても、拭くのは1日に1回で足ります。夏に飲む量が増えた時期は、床に落ちる量も同じだけ増えていると考えて、器を置く位置を壁ぎわから10センチ離しておくと、拭き残しが出にくくなります。
器を高い台に乗せると、床を拭く回数は減りますか。
回数は変わりません。落ちる位置が変わるだけです。台に乗せると、こぼれた水は器の真下ではなく、台の脚のまわりと、その子が立っていた側の床に散ります。拭く面が広がり、しかも台の下は見えにくいので、気づかないまま日数が重なります。台を使うなら、拭く場所を台の下と脚の4か所に決め直してください。食器の高さを上げる目的は別のところにあるので、床の側の話とは分けて考えるほうが、どちらも続きます。
拭いたあと、乾くまで器を戻さないほうがいいですか。
戻して構いませんが、10分ほど空けられるなら空けます。乾く前に器を戻すと、器の底と床のあいだに水分が挟まり、そこだけ乾くのに何時間もかかります。夏は冷房で室内が乾いているので、フローリングなら10分ほどで乾きます。湿度の高い日や、窓を閉めきって換気をしていない日は倍かかると考えてください。器を下げて拭いて、次の食事の支度をして戻す、という並びにすると、待つ時間を別に取らずに済みます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。