C08季節・行事
夜の散歩から帰った足|玄関の明かりでは見えない
夜9時に散歩から戻り、玄関の明かりの下で前足を持ち上げたのに、足の裏の色が読み取れませんでした。電球はその子の真上にあって、持ち上げた足の裏は、こちらの手と自分の体がつくる影に入ります。7月の下旬は日の入りが19時ごろまで遅くなるので、散歩の時間が夜へ寄り、帰宅がこの時間帯になります。夜の散歩から帰った足の裏は、見ようとするのをやめて、1本につき6か所ずつ手で数えるほうが早く終わります。4本で24か所。この数を先に決めておくと、明かりを足さずに、毎日同じところまで確かめられます。
明かりが上から来る玄関で、足の裏は影に入る|夜の散歩から帰ったあとのコツ
夜の散歩から帰って足の裏が見えないのは、玄関が暗いからではありません。玄関の電球は天井か、扉の上についています。光は上から下へ来ます。ところが足の裏は下を向いているので、その子が立っているあいだは床との3センチのすきまにしか光が入りません。持ち上げれば見えるかというと、今度は持ち上げているこちらの手と、その子自身の体が影をつくります。明かりを1つ足しても、足の裏の向きが変わらないかぎり、影の位置は動きません。
7月の下旬は、日の入りが19時ごろまで遅くなります。昼の路面の熱が引くのを待って散歩に出る家では、出発が20時、帰宅が21時前後になります。夜の散歩そのものは、その時期に選ばれている時間帯です。ただし帰ってきた先の玄関の明るさは、昼に帰ってきたときの半分以下になります。夜へ寄せた散歩は、足の裏を確かめる場面ごと、いちばん見えにくい時間へ移動しています。
そこで、見る作業を数える作業に置き換えます。数えるのは24か所です。1本の足につき、指の下にある丸が4つ、まん中の大きい丸が1つ、指と指のあいだが1か所。指のあいだは実際には3すじありますが、指先から手前へ続けてなぞって1か所と数えます。この6か所を4本ぶん。夜の散歩のあとに足の裏でやることは、24まで数え切ることだけになります。
| 数える順 | 足のどこか | 手の当て方 | 夜の玄関で分かること |
|---|---|---|---|
| 1〜4 | 指の下にある4つの丸 | 親指の腹で1つずつ軽く押す | 1つだけ押し返しが強い/熱がこもっている |
| 5 | まん中の大きい丸 | 手のひら全体をかぶせて3秒 | 他の3本とくらべた温度の差 |
| 6 | 指と指のあいだ | 指先から手前へ一度なぞる | 濡れたまま/砂が残っている/においが立つ |
| — | 爪のつけ根 | 6か所の途中で指が当たる | 土や砂が押し込まれて固まっている |
| — | 足の甲 | 持ち上げる前に床の上で見る | 毛が寝ている向き。ここだけは目で足りる |
| — | 手根のうしろの小さい丸 | 前足だけ。数には入れない | 地面についていないので汚れていたら別の理由 |
記録は紙1枚です。日付と、その日に足を引いた場所の番号だけを書きます。何も起きなかった日は日付だけで構いません。夜の散歩が続く時期は、書いた行より空欄の行のほうがずっと多くなります。その空欄が、あとで1か所だけ番号が並びはじめたときに意味を持ちます。番号の並びは、玄関の明るさでは説明のつかない側の話になるからです。
24か所に手を当てる順番|夜の散歩から帰った足の裏を、指先からたどる
順番は5つです。床に置いたままの足を見てから、6か所を数え、指のあいだの汚れを落とし、そこに風を通し、最後に mofuwa 肉球クリームを塗ります。帰宅後の玄関でここまでを続けて済ませます。途中で部屋へ上がると、砂のついた足が室内の床を歩き、落とす場所が増えます。
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1|持ち上げる前に、床に置いた4本の足を上から見る
玄関マットの上に立たせたまま、上から4本を見ます。ここで見るのは足の裏ではなく甲の側です。毛の寝ている向きと、どの足に体重をかけているか。夜の散歩のあとに1本だけ浮かせて立つ子は、その足が24か所のうちのどこかで痛がる前ぶれを出していることがあります。10秒で足ります。
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2|右前足から、6か所を同じ順で数える
指の下の丸を親指の腹で4つ、まん中の丸に手のひらを3秒かぶせ、指のあいだを指先から手前へ一度なぞる。声に出して数えると、途中で飛ばしません。右前、左前、右うしろ、左うしろの順で回り、これで24か所です。押す強さは、自分の頬に当てて痛くない程度で足ります。
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3|指のあいだに残ったものを、こすらずに落とす
夜の路面で拾ってくるのは、砂と、乾いた草の切れ端と、細かい土です。乾いた布でこすると、指のあいだの薄い場所に押し込むことになります。濡らした布を当てて数秒待ち、ふやかしてから指先から手前へ一方向に引き抜きます。往復させません。
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4|指と指のあいだに、風を通す時間を1分つくる
落としたあと、そのまま室内へ上げると、指のあいだが濡れたままで一晩を過ごすことになります。玄関で足を持ったまま、あるいはうちわで1分。翌朝、足のにおいが濡れた布のように変わっている日は、たいていこの1分が抜けています。
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5|乾いたところに、米粒ほどの量をのばす
mofuwa 肉球クリームを、1本の足につき米粒ほど。まん中の丸から指の下の4つへ、指の腹でのばします。指と指のあいだには入れません。塗り終えたら、そのまま寝床へ向かわせて構いません。夜は、このあとに長く歩かない時間が続きます。
夜に塗るものを選ぶときは、塗ったあとその子がどこを歩くかまで含めて考えます。玄関から寝床までの廊下、フローリング、その先の布。mofuwa 肉球クリームは、塗ったあとの生活まで含めて設計された1本です。ロウや油脂をベースにしたものは、どうしてもべたつきが残ります。べたついたままの足で室内を歩けば、床に跡が残り、敷物に汚れが移り、その汚れが次の一歩でまた足の裏に戻ってきます。24か所を数えて落としたばかりの場所へ、自分で汚れを戻すことになります。
べたつかないことは、使い心地の話にとどまりません。フローリングで滑らないようにと思って塗ったクリームが、べたついて足裏に汚れを集め、かえって滑り止めのつもりが逆に働くことがあります。夜に塗る1本は、塗ったあと暗い廊下を走る前提で選ぶことになります。べたつきを抑えた処方は、そのための設計です。
中身の側では、ヒアルロン酸を分子の大きさで4種類に分けています。分子の大きいものは表面にとどまり、小さいものは角層まで入ります。原料の水にワンテンスの電解水を使っているので、小さい側が届きやすくなっています。夜の散歩のあとに塗ると、そこから翌朝まで、その子は歩きません。塗ったものが表面と角層のそれぞれに落ち着くまでの時間が、夜にはいちばん長く取れます。1本につき米粒ほどでのびるので、24か所を数えたあとの数分に収まります。
猫と暮らしている家では、同じ24か所を別の場面で数えます。外に出ない猫の足の裏が汚れる先は、犬が夜の散歩から持ち帰った砂の落ちている床と、玄関マットの縁です。犬の足を数え終えたあとにマットを裏返しておくと、その夜のうちに猫が同じ砂の上を歩くことがなくなります。猫の場合は、24か所を数えるのは毎日でなくて構いません。毛づくろいのときに指のあいだをなめている時間が長くなったら、その週に一度数えます。
数えた紙が読めなくなる3つ|夜の散歩のあとの足の裏で、やり方が崩れるところ
24か所の数え方が崩れるのは、明かりを足したときです。手でたどる形に一度変えたのに、見たいという気持ちが戻ってくると、玄関に懐中電灯やスマートフォンの光が持ち込まれます。そこから先は、数えるのではなく探す作業に戻ります。崩れ方は3つに決まっています。
- 光を当てて、明るいところだけを見る:手元の光は当てた面だけを白く飛ばします。指のあいだのように影の深い場所ほど、光を足すと見えなくなります。数が24から下がっているのに、確かめた気持ちだけが残ります
- 持ち上げてから順番を決める:足を持ち上げると、その子は体重を3本に移して踏んばります。長くなるほど手を引こうとするので、どこから触るかをその場で考えていると、2本目で嫌がられて残りが飛びます。順番は玄関に入る前から同じにしておきます
- においだけで済ませる:夜の帰宅後は、足のにおいで乾き具合が分かった気になります。においは指のあいだが濡れているかどうかしか伝えません。押し返しの強さも、1か所だけの熱も、においには出てきません
崩れた日の戻し方は決まっています。その日の紙には番号を書かず、横線を1本引きます。雨で散歩が短くなった日、来客で帰宅が遅れた日、家族の誰かが先に足をふいてしまった日も同じです。横線の行があとで3つ4つ並ぶと、数えられなかった理由が時間の側にあることが、自分の字で分かります。番号の並びと横線の並びは、混ぜてしまうと読めなくなります。
右前足の3番だけが3日続けて紙に載っている/手のひらをかぶせた3秒のあいだ、その足だけ他の3本より熱い/押した瞬間に足を引く場所が、昨日と同じ番号になっている/指のあいだをなぞったときに、乾いているのに引っかかる/夜のあいだ、同じ1か所をなめ続けている。こうした並び方は、玄関の明るさや拭き残しでは説明がつきません。同じ番号が3日そろった時点で、その紙を持って動物病院の診察を受ける日を決めてください。番号と日付が並んだ紙は、どの足の、どの場所が、いつから続いているかを、こちらが言葉にしなくてもそのまま伝えます。夜の散歩を休むかどうかも、その場で決められます。
明かりを足さないまま続ける|夜の散歩と足の裏の手順を、毎日の時間に乗せる
毎日続く形になるのは、24という数字を先に決めてあるときです。その日に何を見つけるかは決められませんが、どこまで触るかは決められます。数が決まっていると、疲れて帰った夜でも終わりが見えます。逆に「気になるところを確かめる」という決め方にすると、気にならない日は0か所で終わり、気になる日だけ長くなります。
| 順 | やること | かかる時間 | 省いてよい日 |
|---|---|---|---|
| 1 | 床に置いた4本を上から見る | 10秒 | 省かない |
| 2 | 24か所を声に出して数える | 1分30秒 | 省かない |
| 3 | 指のあいだの汚れを落とす | 1分 | 土のない道だけを歩いた日 |
| 4 | 指のあいだに風を通す | 1分 | 雨に当たっていない日 |
| 5 | 米粒ほどをのばす | 30秒 | 前夜に塗って、まだ表面がしっとりしている日 |
表の右端が、夜の時間を守る側の列です。全部を毎日やろうとすると、帰宅が遅れた日に丸ごと飛びます。1と2だけは省かず、3から5はその日の道と天気で落とす。この形にしておくと、5分の夜と2分の夜が交互に来ても、24か所の数え方だけは途切れません。習慣として残るのは手順の全部ではなく、いちばん短い日にも残った部分です。
1か月続けたあとに見返すのは、番号の多さではありません。横線の日が何日あったか、そのうち何日が同じ曜日だったかです。金曜の夜だけ横線が並ぶなら、崩れているのは足の裏ではなく、その曜日の帰宅時刻になります。夜の散歩の時間をそこだけ15分早めると、紙の見え方が変わります。
今夜は、玄関で4本を上から見て、24まで数えるところまでで終わりにして構いません。紙は靴箱の上に置いたままにします。明かりを足さないと決めておくことが、この手順でいちばん長く続く部分になります。
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よくある質問
- 数えているあいだに足を引いてしまい、最後まで届きません。どうすればいいですか。
- 順番のほうを入れ替えます。嫌がるのがうしろ足なら、うしろ足から先に数えてください。多くの子は最初の1本目がいちばん静かで、3本目あたりから手を引きます。いちばん確かめたい足を最後に残すと、毎晩そこだけ飛ぶことになります。それでも2本で終わる夜が続くなら、1日に4本という決め方をやめて、前足だけの夜とうしろ足だけの夜を交互にします。12か所ずつなら30秒で終わるので、疲れた夜でも紙が空欄のままになりません。
- 夜に塗ったクリームを、寝ているあいだになめてしまいます。
- なめる量そのものより、塗った量を見直すほうが早く済みます。米粒ほどでのばしたときに表面がしっとり見える程度なら、なめても口に残る量はごくわずかです。てかりが残るほど塗っていると、その子は口に入る量が増えたぶんだけ気にしてなめ続けます。塗ってすぐ寝床へ行かせず、玄関で1分だけ座らせて、表面が落ち着いてから室内へ上げてください。夜は歩かない時間が長いので、その1分で十分に変わります。
- 昼の散歩に戻した日は、24か所の数え方も変えたほうがいいですか。
- 数える場所と順番はそのままで構いません。変わるのは、目で拾える情報が戻ってくることだけです。昼に帰った日は、数え終わったあとに左右の前足を並べて上から見てください。夜には見えない、地肌の色の差や毛の擦れ方が分かります。その日の紙には、番号ではなく見えたことを1行だけ書き足しておきます。夜の紙と昼の紙が交互に並ぶと、夜だけでは拾えなかったものが、月に数回の昼の行で埋まります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
