C09シーン別・暮らし
賃貸でにおいが気になる人のための夜勤・不規則な勤務|5分で終わらせるケア
夜勤明けの朝7時に帰り、10時には賃貸の1DKのカーテンと窓を閉めて寝ていました。起きるのは夕方5時です。その7時間、部屋は冷房だけが回っていて、外の空気は一度も入っていません。夏の日中でいちばん気温が上がる時間帯と、閉め切っている時間帯が、そっくり重なっていました。不規則な勤務の家では、においが育つ時間帯が、日勤の家と逆になります。しかも人はその7時間、同じ部屋の中で寝ています。起きたときには、もう鼻が慣れています。この記事は、ペットのにおいを賃貸で扱うときに、換気の時刻のほうを勤務表へ合わせ直した話です。
朝7時に帰り、10時から17時まで窓を閉めていました|不規則な勤務と賃貸で、ペットのにおいに気づいた経験
一日の時刻を書き出すと、こうなります。夜7時に出て、翌朝7時に帰宅。ごはんをあげて、シャワーを浴びて、10時に寝ます。遮光カーテンを引き、窓を閉め、冷房を入れる。起きるのは夕方5時。7時にもう一度ごはんを出して、夜7時に出勤します。不規則な勤務の家では、これが週によって前後に3時間ずれます。賃貸の1DKで犬1頭と暮らしていて、部屋は仕切りのない一続きです。
におい自体は、ずっと気になっていました。ただ、自分の部屋のにおいは自分では分かりません。気づいたのは、休みの日に3時間ほど外に出て帰ったときです。玄関の鍵を回して、ドアを開けた瞬間に分かりました。それまで7時間その部屋で寝ていたのに、一度も分からなかったものが、外の空気を吸ってから戻ると一発で分かる。ペットのにおいの話でいちばん厄介なのは、この順応です。
そこで困ったのが、不規則な勤務だと、外から帰る瞬間が一日に1回しかないことでした。日勤の人なら、朝に家を出て夜に帰るので、夜の帰宅時に外の鼻で部屋に入れます。夜勤だと、外から帰るのは朝7時。そこから10時間以上、部屋の中にいます。夕方に起きたときの鼻は、もう部屋のにおいと同じになっています。賃貸で自分の部屋のにおいを測れる機会は、朝7時の数十秒だけでした。
- 帰宅後、玄関のドアを開けた最初の3秒:不規則な勤務でも、ここだけは毎日必ず来ます
- 寝床の布に鼻を近づけたとき:閉め切りの7時間、いちばん温度が上がっている布です
- 食器と水の器の内側:水気が残ったまま昼を越すと、雑菌が増える条件がそろいます
- カーペットとソファの、その子が寝ている側:皮脂は温度が上がるほど布へ移ります
- エアコンの吹き出しの正面にある床:空気が当たり続ける場所は、においも運ばれ続けます
- その子の背中と首の後ろ:手のひらがぬるつくかどうかで、皮脂の量が分かります
掃除機をかける回数を増やす、という方向は、不規則な勤務ではまず続きません。帰った直後は眠く、起きたあとは出勤の支度があります。この記事で動かすのは、掃除の量ではなく、窓が開いている時刻のほうです。賃貸の部屋でペットのにおいが残るとき、原因が汚れの量だけであることは案外少なく、空気が動いていない時間の長さが効いています。
においが育つのは、人が寝ている昼のあいだ|不規則な勤務のペットのにおいが、賃貸の室内に残る理由
日勤の家で窓が開くのは、朝と夜の2回です。起きた直後と、帰宅後。どちらも決まった行動にくっついているので、意識しなくても毎日おなじ時刻に開きます。不規則な勤務では、起きる時刻も帰る時刻も毎日ずれます。だから、窓を開けるという動作が、どの時刻にもくっつかなくなります。開けようと思っている日は開き、思わなかった日は一度も開きません。同じ賃貸でも、空気が動かない時間の長さが、日によって5時間だったり14時間だったりします。
そのうえ、夜勤の家は締め切る時間帯が昼です。遮光と防音と冷房のために、窓もカーテンも閉めます。夏なら外は30度を超えていて、賃貸の建物は日中に熱を持ちます。冷房は空気を冷やして回すだけで、外の空気とは入れ替えていません。においが強くなる条件は、温度と水分です。皮脂は温度が上がるほどやわらかくなって布に移り、雑菌は温度と水分がそろうと増えます。寝床の布も、食器の水気も、その7時間ずっと同じ部屋にあります。
| 時刻 | 人 | 窓 | 室内で起きていること |
|---|---|---|---|
| 7:00〜10:00 | 帰宅して起きている | 開けられる | 外の空気を入れられる、一日で唯一の時間帯 |
| 10:00〜17:00 | 寝ている | 閉め切り | 気温が上がる。寝床の布と食器がいちばん温まる |
| 17:00〜19:00 | 起きて支度 | 開けられる | 鼻が順応していて、強さの判断ができない |
| 19:00〜翌7:00 | 不在 | 閉め切り | 温度は下がるが、空気は動かないまま |
表を見ると、窓を開けられる時間帯は一日に2つあります。ところが夕方のほうは、鼻が完全に慣れている時間帯です。開けること自体はできても、開ける必要があるかどうかを判断する材料が手元にありません。不規則な勤務の家で、ペットのにおいについて使える情報は、外から帰った直後の数十秒に集まっています。賃貸だと窓の数も限られるので、なおさら、開けるタイミングを選ぶ意味が大きくなります。
もう一つ、夜勤の家では食事の時刻もずれます。朝7時に帰ってごはんをあげると、器はそのまま昼の7時間を越します。水の器も同じです。閉め切った部屋の中に、水気のあるものを置いたまま気温が上がる時間帯を通過する。これは日勤の家では起きにくい形です。賃貸の1DKだと、その器は寝ている場所から2メートルほどしか離れていません。
換気の時刻を、勤務表のほうへ合わせ直す|不規則な勤務と賃貸で、ペットのにおいを扱う考え方
決め直すのは、その子に触る時刻ではありません。窓を開ける時刻のほうです。不規則な勤務だと、朝も夜も毎日ずれます。ずれないものを一つだけ探すと、帰宅直後が残りました。何時に帰るかは日によって違っても、帰ってすぐという瞬間は、勤務がどう組まれていても一日に1回来ます。ここに換気を1回だけ固定します。かかるのは5分です。
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帰った瞬間、荷物を置く前に窓を開ける
靴を脱いだら、そのまま窓のところへ行きます。荷物を置いてからにすると、そのまま座って開けそこねます。不規則な勤務のあとは判断力が落ちているので、順番を決めておくほうが確実でした。賃貸で窓が一面しかない部屋なら、玄関のドアを少し開けるか、浴室と台所の換気扇を回して、空気の出口をつくります。入口だけあっても風は通りません。
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開いている5分のうち、3分で1か所だけ拭く
順番は、寝床の布、食器、その子の体。これから7時間閉め切る部屋の中で、いちばん温度が上がって水分があるものから選びます。全部やろうとしないでください。1か所と決めておくと、帰宅直後のいちばん眠い時間でも終わります。ペットのにおいは、賃貸では布に残るぶんが大きいので、迷ったら寝床です。
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寝る前に、食器を空にして洗っておく
昼の7時間、水気のある器を室内に置かないだけの話です。水の器は寝る直前に入れ替えます。夜勤明けは面倒に感じますが、器はいちばん短い時間で終わり、いちばんはっきり差が出た場所でした。賃貸の1DKでは、器と寝床の距離が近いので、片方だけを直しても効き方が半分になります。
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夕方に起きたときは、においについて何も決めない
起きたときの鼻は、7時間その部屋にいた鼻です。ここで「今日はにおう」と感じても、それは判断材料になりません。この時間帯にやらなくていいことを決めておくのが、不規則な勤務ではいちばん効きました。芳香剤を足したり、掃除機をかけ足したりするのは、翌朝の鼻を使えなくするだけでした。
4つめが、いちばん言いにくくて、いちばん効いた項目です。においを別の香りで覆うと、翌朝に帰宅したときの数十秒が使えなくなります。不規則な勤務の家では、その数十秒が、賃貸の部屋の状態を知る唯一の観測点です。無香料のものを選び、置き型の芳香は寝ている場所の近くに置かない。これだけで、翌朝に自分で判断できるようになりました。
1DKやワンルームだと、窓が一方向にしかないことがあります。この形だと窓を全開にしても空気はほとんど動きません。浴室の換気扇か、台所のレンジフードを回して、部屋の反対側に出口をつくります。そのうえで窓を開けると、5分で空気が入れ替わります。玄関のドアを少し開けられるなら、そちらでも構いません。扇風機を窓の外へ向けて回すのも同じ働きです。設備を変える必要はなく、いま部屋にあるものの向きを決めるだけです。
帰宅直後の5分だけを固定した3週間|不規則な勤務の賃貸で、ペットのにおいに出た変化
3週間続けました。勤務は夜勤が9回、遅番が6回、日勤が4回、休みが2回。時刻はばらばらのままです。変えたのは、帰宅直後に窓を開けることと、寝る前に器を洗うことの2つだけでした。
| 始める前の1週間 | 3週間目 | |
|---|---|---|
| 窓を一度も開けなかった日 | 7日のうち4日 | 0日 |
| 空気が動かないまま続いた最長の時間 | 14時間 | 7時間 |
| 帰宅直後に玄関で分かったにおい | 強い日と弱い日がばらばら | 毎日ほとんど同じ |
| どこから出ているか言えた日 | 週に1日 | 毎日 |
| 拭き取りにかけた時間 | 気づいた日に20分 | 毎日3分 |
| 寝る前に器が空になっていた日 | 週に2日 | 毎日 |
いちばん役に立ったのは、上から3行目です。帰宅直後のにおいが毎日ほとんど同じになると、強くなった日だけが目立つようになります。それまでは日によって振れ幅が大きく、今日が普通なのか強いのかを決められませんでした。賃貸でペットのにおいを扱うときに必要なのは、においを消し切ることよりも、比べられる基準を一つ持つことでした。不規則な勤務でも、帰宅直後という一点だけは毎日そろえられます。
毎日の3分は、水を使いません。乾いた布で、寝床に接している背中と首の後ろを、毛の流れに沿って一往復させるだけです。これから7時間閉め切る部屋に入る前に、布へ移るぶんを減らしておくための手順です。そのうえで、洗う日をどこに置くかが残ります。不規則な勤務でつまずいたのは、洗うこと自体ではなく、洗い終わってから乾かしきるまでが何時間になるか読めないことでした。泡立てて、流して、そのあとにもう一工程。浴室と洗面所をふさぐ時間が読めないと、その日は最初から予定に入りません。mofuwa モイストシャンプーは、洗浄成分を減らしても泡が立つように原料の水の側から組んであるので、洗い上がりがごわつかず、そのあとにトリートメントの工程を足さずに済みます。工程が1つ減るのは、飼い主の手間の話であると同時に、その子が浴室にいる時間そのものが短くなるということです。置いたのは、夜勤明けの朝ではなく、休みの前日の夕方でした。乾かしきるまでの時間と、そのあとに窓を開ける5分まで含めて、勤務表の空いているところに書き込みます。
最後に、換気と拭き取りで扱えない変化を書いておきます。においの強さが日ごとに増していく、拭いてから半日で元に戻る、特定の一か所だけが強い、耳を振る回数が増えた、同じ場所をなめ続けている、地肌が赤い、食欲が落ちている。こうした変わり方は、賃貸の空気の話ではありません。拭き取りの回数を増やす前に、動物病院にご相談ください。不規則な勤務だと受診の時間を取りにくいので、勤務表を見て空いている日をあらかじめ決めておくと、先送りになりにくくなります。迷ったときは早いほうを選んで構いません。
不規則な勤務は、生活の時刻をそろえるのが難しい働き方です。ただ、そろえたいのは全部ではありませんでした。賃貸の部屋でペットのにおいを扱うために必要だったのは、帰宅直後の5分という一点だけです。何時に帰るかは毎日ちがっても、帰った直後は毎日あります。そこに窓を開ける1回を置いておくと、閉め切る7時間の前に空気が一度入れ替わり、翌朝に自分で状態を測れるようになりました。
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商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
