C09シーン別・暮らし
サロン通いをしている人が子どものいる家庭で困ること、その手当て
サロンから帰って玄関を上がった3分後には、5歳の子どもがその子の胸に顔をうずめていました。「いいにおい」と言いながら両腕を回して、しばらく離れません。夕方には、ふわりと立っていた毛は寝ていました。翌朝の見た目は、連れて行く前とそれほど変わりません。トリミングで整えた状態は次の予約まで持たせるものだ、と長いあいだ思っていました。けれど小さな子どもがいる家では、いちばんきれいな数時間が、いちばん触られる数時間と重なります。ここをどう受け取るかで、家の中の空気がずいぶん変わります。この記事では、子どもとペットが同じ床にいる家で、サロンの前後に何をどこまでやるのかを、8つの問答に分けて書きました。安全という言葉をどう読むかも、途中に1つ入れています。
サロンから帰った日は、子どもに触らせないほうがいいのでしょうか
答えを先に書きます。触らせてかまいません。むしろ、帰った日にいちばん触られることを見込んだうえで予約を取るほうが、あとの4〜6週間が楽になります。子どもとペットが同じ床にいる家で、トリミングの日だけ「今日は触らないで」と線を引くと、そのぶんの手間が別の場所で戻ってきます。
触らせない日を作ると、子どもはその日だけ我慢するのではありません。近づく回数そのものが、数日にわたって落ちます。4歳や5歳の子どもは、なぜ今日だけだめなのかを日付では覚えません。覚えるのは「あの子は、近づくと大人が困る生きもの」という形のほうです。一度そう受け取られると、戻すのに数週間かかります。トリミングの1日と引き換えにするには、代償が大きすぎます。
もうひとつ、トリミングという仕事の中身を分けておきます。サロンで整うものは2つあります。目に見える毛の向きと、目に見えない下地のほうです。下地というのは、毛が根元から立っていて、絡まりの芯がない状態を指します。子どもが抱きついて崩すのは、前者だけです。後者は、腕を回されても顔をうずめられても変わりません。ペットのトリミングが4〜6週間もつと言われるのは、下地のほうが持つからです。
- 毛の向き:抱きつかれた面から順に寝ます。その日のうちに崩れます
- 絡まりの芯:サロンで一度なくなります。触られても増えません
- 根元の立ち上がり:シャンプーと乾かし方で決まります。子どもの手では変わりません
- においの出方:翌日から少しずつ戻ります。触られた回数とは別に進みます
- 爪と足の裏:帰った日に子どもが握るところです。ここだけは夜に見ておきます
写真を撮る予定がある、翌日に来客がある。そういう日は、たしかに崩したくありません。そのときは「触らないで」と言うのではなく、予約を1日前か1日後にずらしてください。子どもに我慢させると、その1日ぶんが家の空気に残ります。予約を動かせば、何も残りません。動かせるものが2つあるとき、動かしていいのは大人の予定のほうです。
その日のうちに崩れるのは、体のどこからですか|子どもの腕が回る高さとは
崩れる場所は、毎回ほとんど同じです。理由は単純で、子どもの腕が回る高さが決まっているからです。4〜6歳の子が立ったまま抱きつくと、腕は床から40〜60センチのあたりを通ります。その帯に入っている面が、その日のうちに寝ます。犬なら胸から脇の下、猫なら抱き上げられたときに人の体に当たる腹側です。
| 場所 | 崩れ方 | 帰った日に戻すか |
|---|---|---|
| 胸のまん中 | 顔をうずめられて毛が一方向に寝る | 戻さなくていい |
| 脇の下・前肢のつけ根 | 腕が回って毛が倒れ、そのまま固まる | 翌朝に一往復だけ |
| 耳のうしろ | 手が置かれて、指の脂がわずかに移る | 翌朝に外側だけ |
| 背中の中央 | 上からなでられて毛の向きが割れる | 戻さなくていい |
| 尾のつけ根 | 追いかけられて立ち上がる回数が増える | 触らない |
| 前肢の先 | 子どもが握る。爪のあいだに何か挟まりやすい | その日の夜に足の裏だけ |
表を見ると分かるのは、6か所のうち、その日のうちに手を入れる必要があるのは1か所だけだということです。足の裏です。ここはサロンからの帰り道に外を歩いていますし、子どもが握った手をそのまま口へ持っていくこともあります。残りの5か所は、翌朝でも、翌々日でも間に合います。子どもとペットが同じ床にいる家では、やることを増やすより、その日にやる場所を1つに決めるほうが確実に回ります。
この帯は、子どもの背が伸びるまで動きません。だから、いちど場所を覚えてしまえば、毎回同じところを見ればよくなります。サロンから帰るたびに全身を見直す必要はありません。ペットの体のうち、崩れる面は決まっています。トリミングのあとに家でやることは、そのぶんだけ短くできます。
毛が寝ているかどうかは、写真で比べても分かりません。確かめ方は1つで、指を毛の中に入れて、根元まですっと通るかどうかです。通るなら、寝ているのは表面だけです。途中で引っかかるなら、そこは表面の話ではありません。子どもが抱きついた面でも、指が通るなら手を入れなくていい。この一点だけ覚えておけば、帰った日の判断で迷わなくなります。
整えたのに崩れます。これは問題ではないのですか|なぜ持ちが落ちないのか
この記事でいちばん書きたかったのは、ここです。崩れることを、問題にしないでください。子どもがいる家でトリミングに通う目的は、きれいな状態を保存することではありません。抱きつかれる面を、抱きつかれてもいい状態にしておくことです。整えているのは、飾るためではなく、触られるためです。
なぜ持ちが落ちないのか、もう少し具体的に書きます。ペットの被毛でいちばん厄介なのは、寝た毛が根元でからんで芯を作り、その芯が湿気を抱えることです。この芯は、触られてできるのではありません。触られずに、同じ向きのまま何週間も置かれることでできます。子どもが毎日別の方向から抱きつく家では、毛の向きが毎日変わります。向きが変わり続けている毛は、芯を作りにくい。トリミングの持ちという意味では、むしろ有利に働いています。
| 問題にする家 | 問題にしない家 | |
|---|---|---|
| 帰った日 | 触らせない。整え直す | 触らせる。足の裏だけ見る |
| 3日目 | きれいなまま。誰も触っていない | 毛の向きが日ごとに変わっている |
| 2週目 | 子どもが近づく回数が減っている | 毎日、同じ場所に子どもの顔がある |
| 4週目 | もつれに気づくのが遅れる | 触っているので、早い段階で気づく |
| 次の予約 | 全体的に絡んでいる、と言われる | 触れる場所は保てている |
| 家の空気 | その子に近づくと注意される | その子に近づいても何も言われない |
右の列を選んだ家で起きるのは、もうひとつあります。子どもが毎日その子に顔をつけていると、変化に早く気づきます。大人は同じ部屋にいるので、においにも手ざわりにも順応します。子どもは同じ部屋にいても、顔をつける距離が違います。距離が違うと、順応の仕方も変わります。触らせないと決めた家は、この観測点をひとつ失っていることになります。
もちろん、崩れてもいいというのは、何もしなくていいという意味ではありません。手を入れる場所は、次の予約までの4〜6週間に均して置きます。帰った日に全部やろうとするから、崩れることが損に見えるだけです。週に1回、5分。その5分でやる場所は、前の節の表で決まっています。子どもとペットの安全という言葉で語られる話も、実際には、この決まった場所をどう扱うかという話に落ちてきます。
子どもには、何と言っておけばいいですか
禁止の言葉を出さない、と決めておいてください。「やめて」「汚れるから」「今日はだめ」。この3つは、言った瞬間には効きますが、残るものが違います。子どもが受け取るのは「今日はだめ」ではなく「あの子は、触ると壊れる」です。ペットに近づくことそのものが、大人の顔色をうかがう行為になります。トリミングの1日のために引き換えにするには、割に合いません。
代わりに言うのは、事実を1つだけです。「今日はサロンに行ってきた日だよ」。これで足ります。指示も、条件も、注意も付けません。子どもは、においが違うことに自分で気づきます。気づいたことを言葉にしたとき、それを否定しなければ、その子に近づいた回数が1つ増えます。この積み重ねのほうが、あとで効いてきます。
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帰ってきたら、抱えたまま子どもに近づけない
抱き上げたまま渡すと、その子は逃げられません。床に降ろして、自分で歩ける状態にしてから子どもに会わせます。これは子どもへの指示ではなく、こちらの手順です。言葉を増やさずに、その子の側の逃げ道だけを確保できます。
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「いいにおい」と言われたら、そのまま受け取る
「そうだね、今日はサロンだったから」で終わりです。においの話を子どものほうから始めてくれたら、それは観測が始まったということです。訂正も、説明も足さないほうが続きます。
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崩れたところを、子どもの前で直さない
抱きつかれた直後にブラシを出すと、子どもは自分の行為が取り消されたと受け取ります。直すなら、子どもが見ていない時間にしてください。翌朝でも間に合う場所ばかりです。
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サロンの日を、子どもにも共有しておく
カレンダーに印を1つ。「行く日」を知っていると、子どもはその日を待つようになります。触ってはいけない日ではなく、いつもと違うことがある日として覚えます。同じ日付でも、意味の付き方が変わります。
子どもの手が伸びたときに、その子が体を引く。うなる。逃げる。こういうときに必要なのは、子どもへの注意ではありません。その子が自分で移動できる先が、部屋の中にあるかどうかです。ソファの上、椅子の下、階段の途中。人が追いかけない場所が1つあれば、その子は自分で距離を取ります。子どもとペットの安全を言葉で組み立てようとすると、注意ばかりが増えます。場所で組み立てると、注意は要らなくなります。
トリミングの予約は、子どもの予定に合わせたほうがいいですか
合わせます。ただし、多くの家がやっている合わせ方とは方向が逆です。行事の前日に予約を入れるのを、やめてください。七五三、発表会、家族写真。その前日にサロンへ連れて行くと、当日までの1日が「触ってはいけない日」になります。家の中に触ってはいけない日を作らない、というのが、この記事の通した線です。
| 予約の置き方 | 当日までに起きること | 残るもの |
|---|---|---|
| 行事の前日 | 崩したくないので、子どもを止め続ける | 触ってはいけない日が1日 |
| 行事の1週間前 | 1週間ぶん触られて、当日は自然な状態 | 何も残らない |
| 子どもが家にいる日の午前 | 午後にいちばん触られる | 崩れるが、下地は残る |
| 平日の子どもがいない時間 | 帰ってきた子どもが、夕方に触る | 崩れ方が夕方に集中する |
| 連休の初日 | 連休のあいだ毎日触られる | 翌週にもつれが出やすい |
行事があるなら、1週間前です。1週間あれば、毛は落ち着き、子どもは触り終えています。当日は、いちばん自然な状態になっています。写真に写るのは、トリミングの翌日の毛ではなく、1週間なじんだ毛のほうがきれいです。サロンの側もそれを知っているので、行事の予定を伝えると日程を提案してくれることがあります。
行事がない月は、子どもが家にいる日の午前に置くのがおすすめです。理由は2つあります。ひとつは、いちばん触られる時間が、いちばん清潔な状態のときに来ること。もうひとつは、その日に子どもが何を言うかを、こちらが聞ける位置にいられることです。平日の昼に済ませて夕方に子どもが触ると、こちらは家事の最中で、子どもの一言を聞き逃します。ペットのケアで拾えるものの多くは、この一言のほうにあります。
4〜6週間という間隔そのものは、子どもの予定で動かさなくて大丈夫です。動かすのは、その間隔のどこに1日を置くかだけです。間隔を縮めても、崩れ方は変わりません。崩れているのは表面で、表面は何日たっても子どもが触れば同じように寝ます。回数を増やす方向で解こうとすると、費用と移動だけが増えます。
子どもに手伝ってもらえることはありますか|親がいちばん知りたいところ
手伝いという形で新しい作業を渡すのは、おすすめしません。すでにやっていることを、そのまま使ってください。子どもは毎日その子に顔をつけています。大人より近い距離で、毎日、ほぼ同じ場所に鼻があります。これは、家の中でいちばん条件のそろった観測です。道具も要らず、時間も増えません。
頼むのは一言だけです。「いいにおいがしなくなったら教えてね」。「くさかったら」ではありません。子どもは、においを良し悪しでは言いません。出てくるのはたいてい「今日はちがう」「なんかへん」という言い方です。それで足ります。強さを聞くと答えられませんが、違うかどうかなら答えられます。
| 子どもが言うこと | たいてい指している場所 | こちらがやること |
|---|---|---|
| においがちがう | 胸から首の下。顔をつけている面 | 翌朝に一往復。翌々日にもう一度嗅ぐ |
| ぬるぬるする | 背中の皮脂 | 毛の流れに沿って、乾いたまま一往復 |
| ふわふわしない | 根元で毛が寝ている | 指を入れて、通るかどうかだけ見る |
| さわると逃げる | 触られたくない場所ができている | その場所を覚えて、次の予約でサロンに伝える |
| 手がべたべたする | 耳のうしろか、尾のつけ根 | 外側だけ拭く。奥は触らない |
この表で大事なのは、子どもの言葉を、そのまま場所に置き換えられるということです。子どもに判断を求めているのではありません。判断はこちらがします。子どもがやっているのは、毎日その位置に鼻を置くことだけです。教えてくれなかったからといって、何かが手遅れになる形にはしないでください。この一言は、こちらの5分の当て先を早く決めるための材料です。
サロン通いをしている家では、これがもうひとつの役に立ちます。次の予約でトリマーに伝えられることが増えます。「3週目から胸のあたりだけにおいが戻る」「ここを触ると逃げる」。ペットの体で起きていることは、飼い主が毎日見ていても言語になりにくい。子どもの一言は、そのまま伝言になります。
帰った日に、やらなくていいことはどれですか
3つあります。ブラシをかけ直さない。写真のために整え直さない。床に落ちた毛を追いかけない。この3つをやめると、帰った日にやることは足の裏だけになります。トリミングの日は、連れて行って、待って、連れて帰るところまでで、すでに半日が終わっています。そこへ作業を足すと、次の予約を取るのが億劫になります。
| 内容 | そう決める理由 | |
|---|---|---|
| やめる | 抱きつかれた面をブラシで戻す | 翌朝でも同じ結果になります。子どもの前でやると意味が変わります |
| やめる | 写真を撮り直すために整える | 1週間なじんだ状態のほうが、写真ではきれいに写ります |
| やめる | 床の毛を毎回追いかける | 帰った日は、抜ける量そのものが少ない日です |
| やめる | その日のうちに次の予約を決める | 崩れ方を3日見てからのほうが、間隔を決めやすくなります |
| 続ける | 足の裏を拭く | 外を歩いて帰っています。子どもが握る場所でもあります |
| 続ける | 水の器を洗う | その子が帰ってから飲む量は、いつもと変わります |
| 続ける | 子どもの言葉を聞く | その日にいちばん近い距離にいるのは子どもです |
床の毛について補足します。サロンから帰った日は、抜けかけの毛がすでに落とされているので、家の中でいちばん毛が落ちない日です。にもかかわらず掃除機を出したくなるのは、こちらの気分が「今日は整った日」に寄っているからです。掃除は翌々日のほうが、実際には取れる量が多くなります。子どもがいる家では、床にかける時間は、取れる日に寄せたほうが得です。
やめる4つ目として、その日のうちに洗い直すことも挙げておきます。子どもが触ったから、抱きついたから、と洗い直したくなる日があります。けれど、サロンで一度洗って乾かした直後にもう一度水を入れると、根元が乾ききらないまま夜になります。乾ききらないことのほうが、においの戻りを早めます。水を使わない日のケアで十分に足ります。
同じ部屋で足すものは、何を根拠に安全と言えるのですか|最後まで残るのはこの疑問です
子どもが同じ床にいる家では、その子に足すものへの見方が変わります。子どもの手は、拭いた直後の面に触れます。だから「においが取れるか」より先に、「何でできているか」を見ることになります。ここは避けて通れないので、書き方をはっきりさせておきます。
まず前提として、安全だと言い切れるものは、この世に1つもありません。安全という言葉は、何を根拠にしているかとセットでしか使えません。「100%安全です」「舐めても大丈夫です」といった書き方は、根拠を示していないという一点で、判断の材料になりません。子どもとペットが同じ部屋にいる家で知りたいのは、言い切りではなく根拠のほうだと思います。
mofuwa スキンケアミストについて言えることを書きます。子どもが顔をつけた面を、そのあとその子が舐める。この順番は、どちらの側でも止められません。だから同じ部屋で足すものは、地肌に置いてよいかどうかより先に、口に入ってから困らないかどうかで見ることになります。中身は電解水だけで、その電解水は飲みものと同じ規格——清涼飲料水の規格基準——に照らして確かめられています。飲ませるための水だ、という意味ではありません。確かめるときに当てた物差しが、皮膚の側ではなく口の側にあるという意味です。この基準をクリアできる背景には、電解槽を3つの部屋に分ける構造(特許5253483)があります。部屋が分かれていることで、電解質に由来する不純物が水の側に残りません。
| 書かれ方 | そこから分かること | 確かめる先 |
|---|---|---|
| 安全です | 根拠が書かれていません | 何の基準に照らしたのかを探す |
| 清涼飲料水の規格基準をクリアした成分 | 照らした基準が示されています | その基準が何を見ているかを読む |
| 自然由来だから安心です | 由来と安全は別の話です | 由来ではなく、確かめ方を見る |
| 赤ちゃんにも使えます | 人への用途は別の領域です | ペット用として書かれているかを見る |
| 30秒で生菌が検出されず | 試験条件が示されています | 検査機関と試験条件をあわせて読む |
試験の話も、条件とセットでしか意味を持ちません。公開されている検証は、16の菌種・ウイルスについて、検査時間30〜60秒後に生菌が検出されなかったという形で示されています(江東微生物研究所ほかの検査機関による、それぞれの試験条件下での結果)。試験条件が抜けると、この数字は読めなくなります。ノンエンベロープのウイルスでは15秒という条件のものもあり、対象によって時間が違います。数字だけを取り出さないでください。
もう1つ、浸透のことも書いておきます。この電解水は精製水の35倍という浸透のしやすさが測られています(特許電解水の特長として公開されている値です)。子どもの腕が回る帯——床から40〜60センチ、犬なら胸から脇の下——は、抱きつかれて毛が寝ているぶん、根元まで手が入りにくい面です。布に取って一往復させるだけで根元までなじむかどうかは、この性質で決まります。週に1回5分と決めた時間に収まるのは、そのためです。足の裏は帰った日に、胸から脇の下は翌日以降に。場所と日を分けておけば、同じ1本で回ります。
線を1つ引いておきます。この記事は、お子さんの体調について何かを言うものではありません。肌のこと、体質のことは、家庭のケアで判断する範囲を超えています。気になることがあれば、そちらはそちらの専門のところへご相談ください。ここで扱っているのは、子どもが触る面と、その子の被毛と、トリミングの間隔の話だけです。
帰った日の朝から次の予約までを、8つの答えで1本に並べ直す
最後に、ここまでの8つを時間の順に並べ直します。この表は、やることを増やすためのものではありません。崩れることを問題にしないと決めたときに、実際に残る作業がどれだけかを見るための表です。合計しても、1週間あたり10分に届きません。
| いつ | やること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 予約を取るとき | 行事の前日を避ける。子どもが家にいる日の午前に置く | 1分 |
| 帰った日の玄関 | 床に降ろして、自分で歩かせてから子どもに会わせる | 0分 |
| 帰った日の夜 | 四つ足の裏だけ拭く。水の器を洗う | 2分 |
| 帰った日の夜 | ブラシも掃除機も出さない | 0分 |
| 翌朝 | 脇の下と耳のうしろを、乾いたまま一往復 | 3分 |
| 3日目 | 指を毛の中に入れて、根元まで通るかだけ見る | 1分 |
| 毎日 | 子どもが言ったことを聞く | 0分 |
| 2週目以降 | 週に1回、5分。当てる場所は表で決まっている | 5分 |
| 次の予約のとき | 子どもの一言を、そのままトリマーに伝える | 1分 |
並べてみると、帰った日にやることは2つしかありません。足の裏と、水の器です。残りは全部、翌日以降に置けます。子どもとペットが同じ床にいる家で時間が足りなくなるのは、作業が多いからではなく、全部を同じ日に寄せてしまうからです。崩れることを問題にしないと決めた瞬間に、寄せる理由がなくなります。
そして、この記事の答えをもう一度書きます。整えているのは、飾るためではなく、触られるためです。サロンから帰った日にその子がいちばん触られるのは、家がうまくいっている証拠です。トリミングは、その日を気持ちよく通すために使っている手段であって、保存するための投資ではありません。子どもが顔をうずめてくるなら、それはもう役目を果たしています。
触られて毛が寝るのはふつうのことですが、拭いても半日でにおいが戻る、同じ場所をなめ続けている、地肌が赤い、触ると急に嫌がるようになった、抜ける量が日ごとに増えている、耳を振る回数が増えた。こうした変わり方は、トリミングの間隔や子どもの触り方の話ではありません。家でのケアを増やす前に、動物病院にご相談ください。相談に行くときは、直近のトリミングの日付と、子どもが触っている場所、においが強く感じられる時間帯の3つをメモして持っていくと、その場で切り分けてもらいやすくなります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
