C05犬種・猫種別ケア
ボクサーの短毛|日ざしによる肌の負担を毎日のケアで防ぐ
ボクサーの背中に手のひらを置いて、肩から腰までまっすぐ滑らせてみてください。途中でほとんど高さが変わらないまま、手が腰まで届きます。背すじが水平で、面が平らな体格です。ボクサーの日焼けを考えるときに最初に見るのは、体のどこが空を向いているかになります。朝と夕方、日ざしは低い角度から入ります。当たるのは体の側面です。ところが正午をはさんだ数時間、日が高く上がると、その水平な面が丸ごと空を向きます。同じ一頭で、時間帯が変われば当たる場所が入れ替わる。この記事では、その2つの日ざしを並べて比べます。
背すじが水平で、面が平らになっている|ボクサーの日焼けを決める体格の条件
ボクサーの体つきは、肩の高さと腰の高さがほとんど同じです。背すじが地面と平行に近く、そのまま一枚の平らな面になっています。胸には幅があり、体の側面は上から下へまっすぐ落ちます。つまり、上を向いている面と、横を向いている面が、はっきり分かれている体格です。ボクサーの日焼けを場所の話として考えられるのは、この分かれ方があるからです。
被毛は短く、皮膚に密着しています。1本1本が硬く、寝ているので、毛と皮膚のあいだに空気の層がほとんどありません。長い毛が持っているような、日ざしを散らす厚みがない、ということです。手のひらを当てると、毛の感触の向こうに体温がそのまま伝わってきます。この近さが、日ざしの当たり方をそのまま皮膚の話にします。
ここで確認しておきたいのは、日ざしの当たり方を決めているのが強さではないという点です。同じ強さの日ざしでも、面が空を向いていれば正面から受け、傾いていれば斜めにかすめます。正面から受ける面は、同じ時間でも受ける量が多くなります。ボクサーの背中は、日が高い時間帯に、その正面から受ける面になります。
皮脂の話も、この面の話とつながっています。短い被毛では、出た皮脂が毛先まで運ばれる距離がありません。皮膚のすぐ上に薄く広がって留まります。この層は、日ざしと乾燥の両方にさらされる面でもあります。ブラッシングで毛の流れをそろえると、留まっていた皮脂が面に散って、乾きやすい場所と乾きにくい場所の差が小さくなります。毎日のケアで背中に手を通す意味は、ここにあります。
- 背すじが水平:肩から腰までが一枚の面になり、日が高いとき正面から受けます
- 体の側面が垂直に近い:日が低いとき、斜めからの光をここで受けます
- 被毛が短く、寝ている:毛と皮膚のあいだに、空気の層がほとんどありません
- 皮脂が皮膚のすぐ上に留まる:毛先まで運ばれて散る距離がありません
- 体格に幅がある:背中の面の広さがそのまま、受ける量になります
日焼けというと、まず日ざしの強い季節や真夏の暑さを思い浮かべます。ただ、ボクサーの体で場所を決めているのは強さではありません。その面が、どれだけの時間まっすぐ空を向いていたかのほうです。強さの話にすると、答えは「夏は外に出さない」になります。角度の話にすると、答えは「同じ日でも、出る時間帯で当たる場所が変わる」に変わります。散歩をやめずに動かせるのは、こちらの考え方のほうです。
朝と夕方の斜めの日ざし|ボクサーの体の側面が受ける時間
比べる1本目は、朝と夕方の日ざしです。日が低い位置にあるとき、光は横から入ってきます。ボクサーの体で正面から受けるのは、背中ではなく体の側面です。肩から肋のあたり、腰の外側、そして脚の外側。歩いているあいだ、光が来る側の一面だけが受け続けます。反対の面は、体そのものの影に入っています。
この時間帯には、特徴があります。同じ方向へ歩き続けると、体の同じ側だけが受けることになります。朝は東から、夕方は西から。行きと帰りで道が同じなら、行きに右側が受けて、帰りに左側が受けます。ところが往復の時間が違えば、受ける量も左右で違ってきます。ボクサーの日焼けで左右差が出るときは、たいてい散歩の道順が関係しています。
斜めからの光は、面に対して浅い角度で当たります。同じ時間そこにいても、正面から受けるより量は少なくなります。そのかわり、朝夕は外にいる時間が長くなりがちです。涼しいので歩く距離が伸び、公園で立ち止まる時間も伸びます。量が少ないぶん時間が長い、というのが朝夕の日ざしの形です。変化はゆっくり出るので、その日のうちには気づきません。
顔も、この時間帯に受ける場所です。マズルの上、目の上、耳の外側。顔は歩く向きにまっすぐ向いているので、光が来る方向を向いて歩けば正面から受けます。短い毛が薄く生えている場所なので、背中より変化が早く出ることがあります。帰宅してすぐ手を当てるなら、まず顔の上側からにしてください。
外から帰ったら、手の甲を体の左右にそれぞれ当ててください。手のひらより手の甲のほうが、温度の差に気づきやすくなります。左右で温度が違うなら、片側だけが受けていたということです。数分置いてもう一度当てて、まだ差が残るかを見ます。すぐ揃うなら、その日は気にしなくて構いません。差が残る側は、翌日の散歩で歩く向きを逆にするだけで揃っていきます。
正午前後の真上からの日ざし|ボクサーの背中を面で受ける時間との比較
比べる2本目は、日が高く上がる時間帯です。正午をはさんだ数時間、光はほとんど真上から落ちてきます。このとき、ボクサーの水平な背中は、光に対して正面を向いた面になります。朝夕は側面が受けていたものが、この時間帯には背中に移ります。肩から腰まで、一枚の面が丸ごと受けることになります。
背中が広いということは、受ける面積が大きいということです。そのうえ、この面には逃げ場がありません。側面なら、体の向きを変えれば影に入ります。背中が空を向いているかぎり、どちらを向いて歩いても受け続けます。ボクサーの日焼けで背中の話をするのは、体格の中でここだけが向きを変えて逃げられない面だからです。
地面からの照り返しも、この時間帯に強くなります。アスファルトや砂利、白い舗装。上から受け、下から返る。背中と下腹の両方に当たる時間帯だ、ということです。下腹は毛がさらに薄い場所なので、背中と一緒に手を当てて確かめる場所に入れておいてください。日陰を歩いていても、地面が明るければ照り返しは届きます。
| 朝と夕方の斜めの日ざし | 正午前後の高い日ざし | |
|---|---|---|
| 正面から受ける面 | 体の側面。肩から腰の外側と脚 | 背中。肩から腰までの水平な面 |
| 受け方 | 浅い角度でかすめます | まっすぐ、面のまま受けます |
| 外にいる時間 | 涼しいぶん長くなりがちです | 短いことが多いです |
| 向きを変えて逃げられるか | 逃げられます。影に入れます | 逃げられません。空を向いたままです |
| 地面からの照り返し | 少なめです | 背中と下腹の両方に届きます |
| 変化の出方 | 左右差として、ゆっくり出ます | 背中の一面に、まとめて出ます |
| 帰ってから触る場所 | 顔の上側と、受けていた側の体側面 | 背中の中ほどと、下腹 |
表の中でいちばん差が出るのは「向きを変えて逃げられるか」の行です。朝夕の日ざしは、木陰に入る、道の反対側を歩く、というだけで避けられます。正午前後の日ざしには、その手が効きません。屋根や木の下という、上をふさぐものが要ります。散歩の時間帯を選べるなら、この一行だけを理由に朝夕へ寄せる価値があります。時間帯を選べない日は、上をふさげる道を選んでください。
今日はどっちの日ざしの下にいたか|ボクサーの日焼けで触る場所が変わる
2つに分かれると分かったら、帰ってから触る場所も分かれます。毎日、全身をくまなく確かめる必要はありません。その日どちらの日ざしの下にいたかで、見る場所を絞ります。所要時間はどちらも1分ほどです。ボクサーの日焼けを毎日のケアの中で扱うなら、この絞り込みがあるかないかで続き方が変わります。
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その日、外にいた時間帯を思い出す
朝と夕方だけなら1本目、正午をはさんでいたなら2本目です。両方にまたがった日は、2本目を優先してください。逃げられない面のほうを先に見る、という順番です。時間帯を覚えていない日は、背中から見れば足ります。
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朝夕だった日は、顔の上側と、受けていた側の体側面に手の甲を当てる
マズルの上、目の上、耳の外側の順に、手の甲で軽く触れます。そのあと体の左右に当てて、温度の差を見ます。差が残る側が、その日に受けていた側です。翌日は歩く向きを逆にしてください。
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正午をはさんだ日は、背中の中ほどと下腹に手のひらを置く
背中は肩と腰の中間に、下腹は後ろ脚の付け根の少し前に置きます。置いたまま5秒待って、周りの皮膚より温かく感じるかを見ます。照り返しがあった日は、下腹のほうが先に分かることがあります。
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温度が引かない場所には、その日ブラッシングを通さない
毛の流れをそろえるのは大事ですが、まだ熱が残っている面に道具を当てると、こすれが重なります。手を当てて周りと同じ温度に戻ってから、獣毛のブラシを毛の流れに沿って通してください。逆立てず、一方向にだけ動かします。
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翌朝、同じ場所にもう一度手を当てる
一晩たっても手ざわりが違う、皮膚がかさついている、という場所だけを記録します。その日のうちに判断せず、翌朝の状態で決める。これを続けると、その子がどの時間帯の日ざしで変わりやすいかが見えてきます。ボクサーの日焼けは、1日ではなく2日で見るほうが確かです。
室内も、同じ考え方で見てください。窓から入る光は、日が高い時間帯ほど床の奥まで届きません。かわりに窓ぎわの帯が狭く、まっすぐ落ちます。その帯の中で伏せていれば、外にいるのと同じように背中が空を向いています。寝床が窓ぎわにあるなら、正午前後だけ帯から外れる位置へ動かしてください。日向を取り上げる必要はありません。位置を30センチずらすだけで、当たる時間が変わります。
背中は、その子が振り返っても見えない面です。下腹は、伏せているあいだ自分の体でふさがっています。どちらも、いま周りより温かいのかどうかを本人が確かめられない場所です。手の甲で見た温度が周りと同じに戻ったら、そこから先は人の手で回してください。
使うものは、mofuwa スキンケアミストの1本で足ります。顔の上側と、背中と、下腹。毛の量も皮膚の厚みも違う3か所に、同じ中身を通せるからです。マズルの上は、その子の舌が届く場所です。中身が電解水100%で、口に入ってよいかどうかの側で測られているので、顔だけ別のものに持ち替えずに済みます。
背中は毛の流れに沿って一方向に、下腹は押さえるように当てます。かさついている場所を強くこすらないでください。手の甲で温度を見た順番のまま、顔の上側、受けていた側の体側面、背中、下腹と回すと、確かめた場所と手を入れた場所がそろいます。日ざしの角度が季節で動いても、この順番だけは動きません。
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皮膚の乾燥は、そのままにしておくと様々な皮膚トラブルの原因になります。従来のクリームやローションなどの保湿剤だとべたつきや気にして舐めてしまう子もいるため、電解水100%で舐めても安全なmofuwaスキンケアミストは日々のケアとしておすすめです。
日ざしの角度が動く時期
時間帯の話をしてきましたが、日ざしの角度は季節でも動きます。春から初夏にかけて、日が最も高く上がる時期が来ます。気温がまだ上がりきっていないので油断しやすいのですが、背中が正面から受ける角度になるのは、暑さの盛りより少し前です。真夏を過ぎて日が低くなっていくと、今度は側面が受ける時間のほうが長くなります。ボクサーの日焼けで先回りするなら、暑さではなく日の高さを目安にしてください。
換毛期も同じ時期に重なります。短毛でも、春と秋には細かい毛がまとまって抜けます。抜けているあいだは、皮膚の上に乗っている毛の量がふだんより少なくなります。この時期だけ、ブラッシングの回数を週2回から3回へ増やして、抜けた毛を面から外へ出しておいてください。抜けた毛が留まったままだと、皮脂と混ざって面のむらになります。時期が終わったら、回数はもとに戻します。
| 時期 | 日ざしの角度 | 先に見る場所 |
|---|---|---|
| 春から初夏 | 日が高くなっていく。背中が正面を向きます | 背中の中ほどと下腹 |
| 盛夏 | 高いまま。照り返しも強くなります | 背中と下腹。散歩は朝夕へ寄せます |
| 秋 | 低くなっていく。側面の時間が伸びます | 顔の上側と、体の左右 |
| 冬 | 一日じゅう低い角度です | 顔の上側。窓ぎわの寝床の位置も見ます |
ここまでは、日ざしの角度で説明のつく変化の話でした。時間帯を分けて見ているのに、日ざしが当たっていない面にも同じ変化が出てくるときは、別の見方をしてください。次のような変わり方は、日焼けの話として片づけないほうが安全です。
- 脇の下や内股など、日が当たらない面にも同じ変化がある:角度では説明がつきません
- 皮膚が赤い、じくじくしている:手を当てるより先に、見てください
- 翌朝になっても手ざわりが戻らない日が続く:2日で戻るのが、家で見ていい範囲の目安です
- その場所を気にしている:なめる、かく、床にこすりつける
- 毛が抜けて、地肌が広く見える場所がある:換毛期の抜け方とは分けて見てください
- 触ると嫌がる、声を出す:痛みがあるときは、その場で手を止めてください
皮膚が赤い、じくじくしている、翌朝になっても手ざわりが戻らない日が続く、触ると痛がる、同じ場所をなめ続けている、毛が抜けて地肌が広く見えている、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、散歩の時間帯を変える前に動物病院にご相談ください。相談に行くときは、いつからか、どの面か、その日の散歩の時間帯の3つをメモして持っていくと、そのまま切り分けてもらえます。迷ったら早いほうを選んでください。
ボクサーと暮らすうえで、背すじが水平だという体格は変えられません。被毛が短いことも同じです。動かせるのは、その面が空を向いている時間帯のほうです。朝夕なら側面、正午前後なら背中。散歩の時間を選ぶ、上をふさげる道を選ぶ、窓ぎわの寝床を30センチずらす。ボクサーの日焼けで手を入れられるのは、当たる場所を先に知って、当たったあとに触る場所を絞るところまでです。そこまでで、毎日のケアは十分に回ります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- ボクサーの散歩は、何時ごろに行くのがいいですか?
- 日が低い時間帯のほうが、体の側面だけが受けるので、向きを変えれば影に入れます。日が高い時間帯は水平な背中が正面から受けるうえ、向きを変えても逃げられません。時間帯を選べない日は、木や屋根で上がふさがれた道を選んでください。地面が明るい道は、照り返しが下腹にも届きます。
- 室内にいる日は、気にしなくていいですか?
- 窓から入る光の帯の中で伏せていれば、背中が空を向いている状態は外と変わりません。日が高い時間帯は帯が狭くなるので、その時間だけ寝床が帯から外れる位置にあるかを見てください。日向を取り上げる必要はなく、30センチ動かすだけで当たる時間が変わります。
- 帰宅後に手を当てて温かかったら、すぐ冷やしたほうがいいですか?
- まず、周りの皮膚と比べて差があるかを見てください。数分で揃うなら、その日は記録するだけで構いません。翌朝になっても手ざわりが戻らない、赤みが残る、その場所を気にしているというときは、家で様子を見ずに動物病院にご相談ください。温度が残っている面に、ブラッシングや強い拭き取りを重ねないでください。
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