C02技術・エビデンス

短頭種の骨格が涙の流れに与える影響

公開日 2024年12月29日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、クリーム色のブランケットの上で休んでいる白い犬
同じ量の涙でも、出ていく道すじの形が違えば、ふちを越えるまでの余裕が変わります。写真:https://kaboompics.com//Pexels

フレンチブルドッグやパグ、ペルシャのような短頭種は、鼻から口までの骨が短い骨格を持っています。その短さが最初に現れるのは、涙が出ていく道すじの形です。同じ道を短い距離に収めることになるので、どこかに曲がりができます。庭で使うホースを狭いすきまへ押し込むと、必ず一か所が折れて、そこから先の出が細くなる。短頭種の涙は、量の話として読むよりも、この折れの話として読んだほうが手が動きます。骨格は変えられませんが、折れた先で毛が濡れている時間のほうは家の側にあります。この記事は、短頭種の涙について出てくる問いを7つに分けて答えます。

短頭種の涙は、なぜ目のふちを越えるのですか

作られた涙のほとんどは、目頭にある小さな穴から吸い込まれ、鼻の奥へ抜けていくとされています。抜ける量が作られる量に追いつかなくなったとき、行き場をなくした涙が目のふちを越えます。短頭種で涙があふれやすいと言われるのは、この抜ける側に条件が集まっているからです。なぜという問いの答えは、涙が増えたからではなく、出ていく側の形が違うからという場所にあります。

庭のホースで考えると分かりやすくなります。同じ長さのホースでも、まっすぐ伸ばしたときと、狭いすきまに押し込んだときでは、先から出る水の量が変わります。変わったのは水の量ではなく、途中の形です。短頭種の顔の中では、これと似たことが起きているとされています。骨が短いぶん、涙の道すじを短い距離に収めることになり、どこかに急な曲がりができます。

越えた涙は毛につき、そこにとどまります。乾くまでの時間が長くなると、その跡が色として見えるようになります。つまり見えている色は結果のほうで、起きているのはその手前です。短頭種の涙をめぐる話が拭き方の話に見えて、拭き方を替えても動かないのは、手前の形が動いていないからです。

骨格が短いと、涙の通り道のどこが変わるのですか

変わるのは、道すじの長さと、下る角度です。涙が目頭から鼻の奥へ抜ける道は、鼻筋の長い骨格でも短頭種でも、通っている場所は同じだとされています。違うのは、その道を収める骨の長さです。短い骨に同じ道を収めるので、距離が詰まり、曲がりが急になります。急な曲がりは、水が通るときの抵抗になります。

鼻筋の長い骨格と、短頭種の骨格で変わるところ 涙が通る場所は同じですが、収める骨の長さが違います。鼻筋の長い骨格では距離があって下る角度もゆるやかとされ、短頭種では同じ道を短い距離に収めるため曲がりが急になるとされています。目の位置も前に出るので、涙が目頭へ集まりきる前にふちへ届きます。 どちらも通っている場所は同じです 鼻筋の長い骨格 涙点から鼻の奥まで距離がある 下る角度がゆるやかとされる 目が深く収まっている ふちを越える前に目頭へ集まる 短頭種の骨格 同じ道を短い距離に収める 曲がりが急になるとされる 目が前に出ている 集まりきる前にふちへ届く 図は公表されている一般的な説明にもとづく自作です
涙の量ではなく、涙が出ていく道すじの形が違っています。

もう一つ変わるのが、入口までの集まり方です。目が前に出ている骨格では、目の表面に広がった涙が目頭へ集まりきる前に、まぶたのふちへ届いてしまうとされています。入口の手前で先へ進めなくなる、という形です。ホースでいえば、折れているのは先ではなく蛇口の側、ということになります。短頭種の涙で条件が重なりやすいのは、この2か所が同時に動くからです。

目が大きく前に出ていることは、短頭種の涙に関係しますか

関係するとされています。ただし、関係している場所は「量」ではありません。目が前に出ているぶん、目の表面の面積が広く見え、涙が広がる範囲も広くなります。広がった涙が目頭の入口へ集まるまでの距離が長くなり、集まりきる前に下のふちへ届きます。届いた涙は、そこから毛へ移ります。量が増えたのではなく、目頭へたどり着く割合が下がる、という読み方になります。

短頭種の涙に関わるとされる条件を、性質で分ける
条件動かしているもの家から変えられるか
鼻から口までの骨の長さ道すじの距離と下る角度変えられません
目の位置と大きさ目頭へ集まるまでの距離変えられません
まぶたのふちの向き入口へ届くかどうか変えられません
目のまわりの毛の長さ越えた涙が広がる範囲毛の手入れで変わります
毛が濡れている時間乾くまでの長さ毎日のケアで短くできます

表の上3行は骨と皮膚の作りの話で、生まれたときから決まっています。下2行だけが、今日から動かせる行です。短頭種の涙について家で何かを変えるとき、動かしているのはこの2行だけだと分かっていると、やることが増えません。上3行を動かそうとする手つき、たとえば目頭を強く押す、毎回こするといった動きは、増やしても下2行に届きません。

短頭種の涙で知りたいのは、毎日どこを見るかです

見るのは、濡れている範囲と、押さえてから同じ湿り方に戻るまでの時間です。涙の量を家で数える方法はありませんが、時間のほうは測れます。朝に乾いた布の面をあてて水分を移し、昼と夜に同じ場所を見る。戻るまでの時間が短くなってきていれば、濡れている時間が延びているということになります。短頭種の涙で知りたいことを1つに絞るなら、この時間です。

  1. 範囲を3段階で書く

    目頭だけ/目の下まで/頬まで下りている、の3つに分けます。段階にしておくと、先週と比べられます。

  2. 同じ角度で1枚だけ撮る

    同じ明るさ、同じ高さから撮っておくと、比べる手間が減ります。毎日でなくてかまいません。

  3. 押さえた時刻を書く

    朝に押さえた時刻と、湿りに気づいた時刻を並べて書きます。数字は正確でなくてよく、朝か昼か夜かで足ります。

  4. こすらずに、面を替えてあてる

    目的は色を落とすことではなく、毛についた水分を布へ移すことです。同じ面で往復させず、乾いた面に替えてもう一度あてます。

この4つで足ります。増やしたくなるのは、記録が変わらない週です。変わらないという記録も、比べる材料としては同じ価値があります。短頭種の涙は、骨格の側が動かないぶん、週ごとに大きく変わらないほうがふつうです。変わったときにだけ気づける状態を保つのが、記録の役目になります。

涙やけクリーナーの試験は、短頭種の涙について何を言えるのですか

言えるのは、水そのものについての結果だけです。mofuwa 涙やけクリーナーは、目に入る場所に置くものなので、水だけの処方でつくられています。中身は2本に分かれていて、皮脂を落とす側の1本と、菌のケアと保湿を受け持つ側の1本という構成です。目のまわりで起きていることのうち、体から出る脂と菌の2つに並べて置くための形で、どちらも足しているのは成分ではありません。

公表されている試験のうち、この記事に関わるものを1つだけ引きます。当社の電解水を対象にした一般細菌の試験では、30秒後の検体から生菌が検出されなかったという結果が、試験条件とともに公表されています(検査機関:江東微生物研究所ほか)。数字を読むときに確かめる場所は2つです。どんな条件で測ったのかと、どこが測ったのか。この2つがそろっていない数字は、読んでも比べられません。

そのうえで、そこから言えないことを書きます。これは水に対して行われた試験で、短頭種の涙の量や、通り道の曲がりについて測ったものではありません。生菌の数が減ったという結果は、体の上で同じことが起きるという意味も持ちません。特許5253483は、部屋を3つに分けた電解の技術が登録されているという事実で、効果が証明されたという意味にはなりません。浸透に関する数字も、水が入る速さを測った試験条件の中の数字です。骨格が変えている形の話と、水の試験の話は、別の紙に書かれています。

Point使う場所は、まぶたのふちより外側の毛にとどめます

mofuwa 涙やけクリーナーは細い口から目元へ落とせる容器になっていますが、置くのは毛の側です。乾いた布の面で水分を移してから、目の下から頬へ向かう毛に、含ませた面をあてます。朝と夜の2回、数十秒で足ります。回数を増やすほど、皮膚をこする回数のほうが増えていきます。目そのものに差すものではありません。

犬の短頭種で、毎日あふれていても大丈夫なのですか

毎日同じように続いていて、変わっていないのなら、毎日のケアで見ていく範囲です。大丈夫かどうかの線は、あふれているかどうかではなく、変わったかどうかで引きます。犬の短頭種でも猫の短頭種でも、この線の引き方は同じです。骨格は生まれたときから同じなので、骨格が理由なら、ある日から急に変わることはありません。

様子を見ていける形と、そうでない形
見えていること扱い
毎日ほぼ同じで、範囲も変わらない記録を続けながら、濡れている時間を短くしていきます
片方だけ濡れている左右で条件は同じなので、家で様子を見る材料になりません
急に始まった、範囲が広がってきた気づいた日付と写真を持って、早めに動物病院へご相談ください
目を気にしてこすっている、ふちが赤い押さえたり拭いたりせず、そのまま連れて行きます

食事の話も、ここに置いておきます。涙やけには食事が関係していると言われることがあり、フードの見直しで変わったという話も聞きます。ただし、どのフードをどう替えるかは家で決める話ではないので、かかりつけの動物病院で相談する内容になります。短頭種の涙が大丈夫かどうかを、家の側だけで判断しないための線でもあります。

短頭種の涙をめぐる疑問を、3つに畳みます

6つの問いを通して残るのは、3つだけです。短頭種の骨格が変えているのは涙の量ではなく道すじの形であること、その形は家から動かせないこと、そして動かせるのは毛が濡れている時間だけであること。この3つを並べると、毎日やることは短くなります。

ホースの折れは、押し込んだ場所を広げれば直ります。骨格のほうは広げられません。それでも、折れた先で水がどこにたまるかは見えていて、そこは布の面で替えられます。短頭種の涙の話で家に残るのは、この1点だけでした。

Product

mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナー

mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナー

1,870円(税込)

眼刺激性試験をクリアした2剤構成。01(CLEAN)で目やにと涙の跡を浮かせ、02(CARE)で拭いたあとの環境を整えます。

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本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。