C02技術・エビデンス
涙の通り道と鼻涙管の構造
目頭の奥から鼻の奥へ下る鼻涙管は、太さの変わらない一本の筒として描かれることの多い管です。実際には、入口にあたる涙点は針の先ほどの穴で、その先に少しふくらんだ部分があり、そこから鼻へ向かって下る角度がついています。区間ごとに条件が違うので、鼻涙管の構造は、いちばん細い一区間から読むことになります。台所の流しに水がたまる日、下の管がどれだけ太くても、受け口の網に何かが乗っていれば水は落ちません。流れを決めているのは、通り道の中でいちばん狭いところ1か所です。この記事は、その1か所だけを見て、目のまわりで人の手が届く範囲を確かめます。
受け口の網で水が止まる日|鼻涙管の構造に気づいた経験
朝に目頭を押さえたのに、夕方には同じところがまた湿っている。この状態が毎日続くと、拭く回数を増やすか、拭くものを替えるかの二択で考えはじめることが多いものです。どちらを選んでも、翌朝の湿り方はあまり動きません。動かない理由は、湿っている場所より奥にあります。涙が抜けていく通り道の途中に、流れを決めている一点があって、そこは目頭の外からは見えない位置にあります。
台所の流しで似たことが起きます。水がたまってきたとき、疑う場所は3つあります。受け口の網、その下で曲がっている部分、そして壁へ向かう管です。このうち一か所でも細くなっていれば、残りがどれだけ太くても水は落ちません。網に葉くずが乗っているだけで水がたまるのを何度か経験すると、流れは全体の太さで決まるのではなく、いちばん狭いところで決まると分かります。涙の通り道も、同じ構造をしています。
| 台所の流しで | 涙の通り道で | そこで流れが決まる理由 |
|---|---|---|
| 受け口の網 | 涙点(目頭の上下にある針の先ほどの穴) | 入口がいちばん細いので、ここで止まると先は関係なくなります |
| その下の曲がり | 涙嚢(少しふくらんだ部分) | いったん集まって下へ送るので、たまる場所になります |
| 壁へ向かう管 | 鼻涙管(鼻の奥へ下る細い管) | 長さと角度がここで決まります |
| 外へ出る口 | 鼻の奥の出口 | 抜けた涙は鼻へ落ちるので、外からは見えません |
表を並べると、家から目で確かめられるのは1行目までだと分かります。涙点は明るいところで目頭をそっと開けば見える位置にありますが、そこから先はすべて骨と皮膚の内側です。鼻涙管の構造を知ることで増えるのは、原因を当てる力ではありません。増えるのは、見えている場所と見えていない場所の線を引く力です。この記事で「〜とされています」という書き方が続くのは、その線の内側だけを断定しておきたいからです。
太さが変わる区間を、順に3つ|犬の鼻涙管で理由が集まる場所
涙は涙腺で作られ、まばたきで目の表面に広げられたあと、目頭の側へ集まります。そこから先が、この記事で見る区間です。集まった涙は上下の涙点から吸い込まれ、細い管を通って涙嚢に入り、鼻涙管を下って鼻の奥へ抜けていくとされています。人の顔でも同じ道が通っていて、泣いたときに鼻水が出るのはこの道があるからだと説明されます。犬の鼻涙管をめぐる理由がどこに集まるかは、区間ごとの条件を並べると見えてきます。
- 入口(涙点):通り道でいちばん細い区間です。まぶたのふちの向きで、集まった涙が入口へ届くかどうかが変わるとされています
- 途中(涙嚢):少しふくらんでいるので、入った涙がいったん集まります。ここから下へ送られる速さが、あふれるかどうかの余裕になります
- 下り(鼻涙管):鼻までの距離と角度が、顔の骨の長さで変わります。骨が短い骨格では、曲がり方が急になるとされています
3つを並べると、構造の話がひとつに絞れます。いちばん細い区間が1か所あれば、その1か所が全体の流れを決めます。入口が細いままでも、途中がふくらんでいても、下りの角度が急でも、結果として起きるのは同じ一つのことです。作られた涙が抜けきらず、行き場をなくして目のふちを越えます。越えた涙が毛にとどまり、乾くまでの時間が延びて、その跡が色として見えるようになります。
ここで、構造から言えないことを書いておきます。3つの区間のうちどこが細いのかは、家では分かりません。細さの度合いも、生まれつきか途中からかも、外からは区別できません。区間の名前を知っても、その子の一点がどれなのかは決まらないままです。だから、この構造の知識を使う場所は、原因の推理ではなく、毎日の手つきのほうになります。
目の下の毛が長いほど、越えた涙が伝って広がり、乾くまでの時間が延びます。毛の色が淡いほど、同じ量でも濡れた跡が見えます。どちらも、涙が作られる量にも、抜ける量にも関係していません。見え方だけを変えている条件です。目立つ子と目立たない子の差が、そのまま通り道の差だと読めない理由がここにあります。
目に入る場所に置くものは、何で試されているか|鼻涙管まわりで確かめられる変化
目のまわりで人の手が届くのは、ふちを越えたあとの涙です。越えるかどうかは通り道の側の話で、越えたあとに毛が濡れている時間は、家の側の話になります。この場所に置くものを選ぶとき、確かめる項目は1つに絞れます。目に入ってしまう前提で試されているかどうかです。mofuwa 涙やけクリーナーが水だけの処方でつくられているのは、まさにこの場所に使うものだからです。落とす側の1本と、菌のケアと保湿を受け持つ側の1本に分かれていますが、どちらも足しているのは成分ではなく水の性質のほうです。
この水を目のまわりに置くために受けている試験が2つあります。目に入ったときの刺激を見る眼刺激性試験と、飲みものに使う水に求められる規格に照らした水質の検査です(メーカー資料/※自社調べ)。mofuwa の11品の中で、この2つの両方を通っているのは涙やけクリーナーだけだとされています。試験の条件も検査機関の名前も、公表されている範囲で読めます。当社の電解水では、除菌に関する試験は江東微生物研究所などの検査機関で行われ、試験条件とともに公表されています。生菌の数を数えた試験は、水そのものに対して行われたものです。
そこから言えないことを、はっきり書いておきます。眼刺激性試験が答えているのは「目に入ってしまっても刺激が強く出ないか」で、「目に差してよい」ではありません。水質の検査も、口に入る水の規格で測った結果であって、涙の量や通り道の太さについて何かを言っている数字ではありません。特許5253483は、3つの部屋に分けた電解の技術が登録されているという事実で、効果が証明されたという意味を持ちません。浸透や除菌の数字も、水に対する試験条件の中の数字です。鼻涙管の構造がこれで変わる、という読み方はできません。
使う場所も、構造の話から決まります。手が届くのは、まぶたのふちより外側の毛だけです。mofuwa 涙やけクリーナーは、細い口から目元へ直接落とせる容器になっていますが、置くのは毛の側にとどめます。乾いた布の面を目頭にあてて水分を移し、そのあと目の下から頬に向かう毛に含ませた面をあてる。朝と夜の2回、数十秒で足ります。回数を増やすほど、皮膚をこする回数のほうが増えていきます。
片方だけ濡れている、急に始まった、目を気にしてこすっている、まぶたのふちが赤い、目やにの色や量が変わった。この5つは、区間のどこかが変わった可能性のある変化です。押さえる回数を増やす前に、気づいた日付と濡れている範囲を書いて動物病院にお持ちください。通りをよくするために押す・揉む・何かを差すというやり方は、見えない区間に対して家から試すことになるので、ここでは書きません。
いちばん細いところは見えない、という前提|鼻涙管の考え方
構造を知ったあとに残るのは、答えではなく前提です。涙が抜ける道には太さの変わる区間があり、流れはいちばん細い1か所で決まり、その1か所は外から見えない。この3つを前提として置くと、毎日やることが自然に短くなります。原因を当てにいく作業がなくなり、濡れている時間を短くする作業だけが残るからです。鼻涙管の構造をめぐる考え方として持ち帰れるのは、この引き算です。
- 手つき:こする動きをやめて、面をあてて水分を移す動きに替えます。色を落とす作業ではないので、力は要りません
- 回数:朝と夜の2回で足ります。増やすほど皮膚をこする回数が増えます
- 見るもの:濡れている範囲を3段階(目頭だけ/目の下まで/頬まで)で書いておくと、前と比べられます
- 比べ方:押さえたあと、何時間で同じ湿り方に戻るかを見ます。量ではなく時間のほうが、家で測れます
いま茶色くなっている毛の色は、この作業では戻りません。色は、あふれた涙が毛にとどまった時間の記録なので、毛が生え変わるのを待つことになります。短くできるのは、これから染まる毛が濡れている時間のほうです。構造の話をここまで細かく見たのは、手が届く範囲がここしかないことを、はっきりさせるためでした。
台所の流しなら、網を外して手を入れられます。涙の通り道は、その網の下を見られません。見られない前提のまま、見える範囲だけを同じやり方で続ける。それが、鼻涙管の構造から持ち帰れるいちばん短い結論です。
Product
mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナー
1,870円(税込)
眼刺激性試験をクリアした2剤構成。01(CLEAN)で目やにと涙の跡を浮かせ、02(CARE)で拭いたあとの環境を整えます。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
