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季節の変わり目に毛のもつれが増えるのは、なぜか

公開日 2024年12月23日|文=mofuwa編集部

明るい窓辺で、淡い色のブランケットの上に伏せている長毛の犬
季節でもつれが増えるとき、変わっているのは数ではなく、もつれの芯に何が入っているかです。写真:https://kaboompics.com//Pexels

12月に入ってからできたもつれを、ひとつだけほどいてみてください。指のあいだに抜けた毛の束が残れば、それは春と秋に多いもつれです。何も出てこなければ、冬に多いもつれです。もつれが季節で増えるとき、入れ替わっているのは数ではなく、もつれの芯に何が入っているかのほうです。芯があるものと、芯がないもの。この2つは、やることが逆になります。

もつれが季節で増えるとき、変わるのは芯の中身

同じ子でも、もつれが増える時期は1年に何度かあります。4月に増えるもつれと、12月に増えるもつれ。数だけを数えていると、どちらも「季節の変わり目にもつれが増えた」で終わってしまいます。ところが、ひとつほどいて中を見ると、入っているものが違います。季節が入れ替えているのは、もつれの数ではなく芯の中身です。

春と秋は換毛期です。抜けた毛は、抜けた瞬間に体から落ちるわけではありません。まわりの被毛に引っかかったまま残り、その子が動くたびに、周りの毛がそこに巻きついていきます。抜けた毛が芯になり、そのまわりに生えている毛が巻きつく。これが春と秋に増えるもつれの作りです。ほどけば、必ず抜け毛が出てきます。

冬に増えるもつれには、芯がありません。空気が乾いて毛先が立ち、服や毛布、カーペットとこすれた回数だけ、毛どうしが引っかかっていきます。中に何かが挟まっているのではなく、毛が毛に絡んでいるだけです。だから、ほどいても何も出てきません。同じ「季節でもつれが増える」でも、中身はこれだけ違います。

Noteもつれの芯とは、何のことか

もつれの芯とは、絡んだ毛の束の中心に入り込んでいるもののことです。春と秋なら、換毛期に抜けた下毛がこれにあたります。芯があるもつれは、まわりの毛をほどいても中心が残るため、同じ場所に何度も戻ってきます。芯がないもつれは、一度ほどけばその場所は落ち着きます。戻ってくるかどうかで、あとから型を確かめることもできます。

抜け毛が芯のもつれと、こすれて絡むもつれを比較する

2つを並べて比較すると、増える時期も、できる場所も、手の入れ方も違うことが分かります。まず表で全体を見てください。

季節で増えるもつれの、2つの型を比較する
春と秋に増えるもつれ冬に増えるもつれ
芯にあるもの換毛期に抜けた下毛何もない(毛どうしの絡み)
増える時期3〜5月と、9〜11月12〜2月の、空気が乾いた時期
できやすい場所下毛の多い体の側面、後ろ足のつけ根服やハーネスが当たる面、寝床に接している側
ほどくと出てくるもの抜けた毛の束が出てくる何も出てこない
さわった感じ中心が詰まっていて、押すと弾む薄く広がっていて、押すとつぶれる
先に手をつけるところ被毛の中の抜け毛を外へ出すこすれる相手を減らす
ブラッシングの向き根元から浮かせて、下毛を運び出す毛先を流して、うるおいをなじませる

この表でいちばん見てほしいのは、下の2行です。春と秋は被毛の中から出すのが先、冬は外から触れているものを減らすのが先。やることの順番が逆になります。季節でもつれが増えたときに同じ手をかけ続けると、片方の季節では効かない、ということが起こります。

なお、冬に毛先が立つ理由として静電気が挙げられますが、静電気そのものは別の切り口になるため、ここでは「こすれる回数が増える条件のひとつ」として扱います。ここで分けたいのは、芯があるかないかの一点です。

ほどいて抜け毛が出るか|季節ごとの見分け方

見分け方は1つだけです。もつれをひとつ選んで、ほどける範囲だけ指で開き、出てきたものを見ます。道具は使いません。所要は1分ほどです。

  1. 明るいところで、ひとつだけ選ぶ

    体じゅうを探さず、いちばん手が届きやすいものをひとつ選びます。暗いところでは、出てきた抜け毛が被毛にまぎれて見えません。窓のそばか、明かりの下でやってください。

  2. 濃い色の布か、白い紙を下に敷く

    白い毛の子なら濃い色の布、色の濃い子なら白い紙。出てきた抜け毛を見るための下地です。敷かずにやると、床に落ちて分からなくなります。

  3. ほどける範囲だけ、指で開く

    無理に引かないでください。開かないところで手を止めます。ここで見たいのは、ほどききることではなく、中から何か出てくるかどうかだけです。

  4. 別の場所で、もう2回くり返す

    1か所だけでは、たまたまということがあります。体の別の場所で合計3回。3回とも抜け毛が出れば春秋型、3回とも何も出なければ冬型です。混ざるときは、季節の境目にいます。

出てきた抜け毛の量まで数える必要はありません。出るか、出ないか。それだけで、その日にやることが決まります。判断に迷うのは、ほとんどが「少しだけ出た」ときですが、その場合は次の11月と3月の項目を見てください。

Cautionこの確かめ方をやらない束

指が入らないほど固い束、持ち上げると皮膚が一緒に持ち上がる束、下の皮膚が見えない束、その子が触られると鳴く・振り返る場所。これらはほどける範囲がないので、この見分け方の対象外です。無理に開かず、トリミングサロンに相談してください。束の下の皮膚が赤い、湿っている、においがあるときは、動物病院にご相談ください。

芯があるかないかで、先に外すものの選び方が変わる

型が分かったら、やることを入れ替えます。同じ「もつれを減らす」でも、外すものが違います。回数を増やす話ではありません。

春と秋(芯に抜け毛があるとき)

冬(芯がないとき)

冬型のもつれは、毛先が乾いて引っかかるところから始まります。こすれる相手を減らすのと同時に、毛の表面を整えておくほうが早く落ち着きます。mofuwa 毛玉予防ジェルは、手のひらに5プッシュ出して全身に伸ばし、ブラッシングでなじませて使います。トリートメント成分が毛を1本ずつ覆うので、毛どうしが引っかかりにくくなります。2〜3日に1回で足りるため、服やハーネスを外したあとのブラッシングに合わせれば、回数は増えません。

すでに束になっているところにも、同じジェルの使い方があります。ほぐしたい束に直接なじませ、その束がしっとり濡れる程度まで含ませてから、ブラシを入れます。ゆるんでこないときは、mofuwa グルーミングスプレーを足してもみこむと、よりほぐれやすくなります。芯に抜け毛が入っているもつれも、先にゆるめてから根元の側へ運び出すほうが、引っぱらずに外せます。切ってしまえばその日は片づきますが、切った場所だけ毛の長さが変わり、生えそろうまで同じところが絡みます。毛玉予防ジェルは、そのはさみを持たずに済ませるためのジェルです。

11月と3月は、両方が混ざる|場所ごとに手を決める

1年のうち2か月だけ、2つの型が同時に出ます。11月と3月です。換毛期の終わりと、空気が乾く時期のはじまりが重なるためです。この時期は、体の場所によって芯があるものとないものが混ざります。1か所ずつ確かめて、場所ごとに決めてください。

季節ごとの、手の使い分け
時期多い型先にやること
3〜5月抜け毛が芯被毛の中の抜け毛を外へ出す
6〜8月どちらも少ない濡れた日に、根元まで乾かしきる
9〜11月抜け毛が芯同じ。ただし秋は春より期間が短い
11月と3月両方が混ざる1か所ずつほどいて、確かめてから決める
12〜2月こすれて絡む触れているものを1つ減らす

使い分けといっても、道具をそろえ直す必要はありません。同じ日のうちに、場所によって手を変えるだけです。体の側面で抜け毛が出たなら根元から浮かせる、ハーネスの当たる面で何も出なかったなら、その日は当たり面のほうを見直す。それで足ります。

Caution季節では説明がつかないもつれ

もつれの下の皮膚が赤い、湿っている、においがある、毛が抜けて地肌が見えている、触られると鳴く・振り返る、季節に関係なく同じ1か所だけが戻ってくる。これらは、もつれの手当てで様子を見る対象ではありません。動物病院にご相談ください。とくに、季節が変わっても同じ場所だけが増えるときは、その場所をなめている、こすっているなど、毛の外に理由があることがあります。

季節でもつれが増えること自体は、被毛のある動物では起こります。困るのは、増えた理由を取り違えて、逆の手をかけ続けることのほうです。ほどいて何が出てくるかを見る。1分で終わるこの確かめ方だけで、その日にやることが決まります。

Product

mofuwa 毛玉予防ジェル

mofuwa 毛玉予防ジェル

50g / 2,970円(税込)

被毛をコーティングして、もつれと静電気を起きにくくするジェル。香料無添加です。

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よくある質問

短毛の子でも、季節でもつれは増えますか?
下毛のある短毛の子では増えます。毛が短いぶん束が小さく、指で触るまで気づきにくいのが違いです。換毛期は、脇の下と後ろ足のつけ根を指の腹でなでて、引っかかりがないかを確かめてください。小さいうちにほどけば、芯が育ちません。
猫にも同じ見分け方が使えますか?
使えます。猫は自分で毛づくろいをするぶん、被毛に残った抜け毛が口に入る量が増えます。ほどいて抜け毛が出るようなら、被毛の中に残っている量が多いということなので、その時期だけ人の手で外へ出す回数を増やしてください。
もつれが増える季節は、シャンプーの回数を増やしたほうがいいですか?
回数だけを増やすことはおすすめしません。濡れたまま乾ききらない時間が長いと、かえって絡みやすくなります。洗うなら、洗ったあとに根元まで乾いているかを確かめるところまでを1回と数えてください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。