C03使い方・お手入れ手順
梅雨のケア手順
去年の6月、雨が4日続いた週のブラッシングで、歯にたまった毛を外した回数は3分間に7回でした。5月の乾いた日は12回すべらせてから1度外すだけで、3分間に2回で足りていました。外すたびに押さえていた手を離すので、7回目でその子は立ち上がって部屋を出ていきました。梅雨のケア手順で先に決めるのは、ブラシを入れる回数ではなく、外す回数と外す場所です。この記事は、4ストロークごとに片手で外して、3分のあいだ手を止めない順番の話です。
4ストロークで歯が埋まる|梅雨のケアの手順を、家でできる回数から数え直す
雨が続く週に変わるのは、抜ける毛の量ではなく、ブラシの歯が埋まるまでの回数です。乾いた日と同じつもりで手を動かしていると、3ストローク目から歯が毛でふさがり、4ストローク目は毛の上をすべるだけになります。そこで手を止めて歯の毛を外し、また動かして、また止める。3分のブラッシングのうち、実際に手が動いていたのは半分くらいでした。
数えるものは2つです。歯が埋まるまでに何回すべらせたかと、3分のあいだに手が止まった回数。この2つだけを紙に書きます。毛の量は書きません。量は梅雨に入れば増えたようにしか見えませんし、増えたぶんをどう扱うのかが出てこないからです。止まった回数なら、次に動かすものがそのまま決まります。
| 見るところ | 5月の乾いた日 | 6月に雨が続いた週 |
|---|---|---|
| 歯が埋まるまでのストローク | 12回 | 4回 |
| 3分のあいだに手が止まった回数 | 2回 | 7回 |
| 外した毛の手ざわり | 乾いてばらける | 湿って指に貼りつく |
| その子が離れるまでの時間 | 3分もつ | 2分10秒 |
| 終わったあとの床 | 浮いた毛が転がる | 毛が床に貼りついて残る |
この差を埋めるのに、道具を買い足す必要はありません。梅雨のケアの手順で家でできるのは、外す回数が増えることを先に認めて、外す動作を片手で済む形に置き替えることです。回数を減らそうとすると、歯が埋まったまま梳かすことになり、根元で引っかかります。減らすのではなく、1回あたりを短くします。
紙は1枚です。日付、その日のストローク数、手が止まった回数、3分もったかどうか。4つだけ書きます。梅雨は30日ほど続くので、30行の紙になります。30行が並ぶと、雨の降った日と止まった回数が縦に並び、翌年の6月に同じ紙を出せるようになります。皮膚の様子や被毛の手ざわりは、この紙とは別の行に書いてください。混ぜると、どちらも比べられなくなります。
含ませる・4回・外す|梅雨のケアの手順と、手が止まらない順番
手順は5つです。外す場所を先に膝の上へ置き、手のひらから含ませ、4ストロークで区切り、歯が埋まる前に片手で外し、3分たったら外した回数を書いて終わります。1つめを2つめのあとに回すと、1回目の外しでその子が立ち上がります。外す場所が決まっていない状態で梳かし始めた日は、3分のうち2分が場所を探す時間になりました。
-
外す場所を、膝の上に先に置く
紙を1枚、膝の上に広げます。ブラシを置く場所ではなく、歯から外した毛を落とす場所です。床に落とすと、湿った毛が床に貼りついて、あとで拾う手間が増えます。ゴミ箱まで立つ形にすると、外すたびに押さえている手が離れます。膝の上なら、外す動作が手首から先だけで済みます。
-
手のひらに出して、背中から腰へ含ませる
手のひらに mofuwa グルーミングスプレーを出して両手でなじませ、背中から腰へ毛の流れに沿って2回すべらせます。ブラシを先に入れません。毛が寝ていないうちに歯を入れると、浮いた毛が先に歯へ集まって、2ストロークで埋まります。含ませてから入れると、歯に入るのが根元の抜けかけた毛のほうになります。
-
4ストロークで、いったん区切る
首のうしろから腰まで、毛の流れに沿って4回。往復させません。4回で区切るのは、雨の続く週に歯が埋まるのが4回だからです。乾いた日に戻れば8回でも12回でも構いません。区切る数は、その週に歯が埋まった回数に合わせます。数えるのはこちらで、声には出しません。
-
歯が埋まる前に、片手で外す
押さえている手はそのままにして、ブラシを持った側の親指で歯の毛を膝の紙へ落とします。埋まってから外すと、指を歯の奥まで入れることになり、その動作のあいだに5秒から8秒かかります。5秒の空きが7回あれば、3分のうち1分近くが空きます。埋まる前なら、1回あたり2秒で済みます。
-
3分たったら止めて、外した回数を書く
取り切れていなくても3分で止めます。梅雨の週は、3分で取り切れることのほうが少ないからです。書くのは外した回数だけ。翌日の紙に同じ回数が並んでいれば、その週はその回数で回っています。回数が増えた日には、雨が降ったかどうかを横に書き足します。
この順番でいちばん効くのは、2つめの含ませるところです。犬も猫も体から脂を出すので、雨で外に出られない日でも被毛は汚れます。毎日シャンプーへ連れて行くわけにもいきませんし、サロンへ毎日通うこともできません。その毎日を埋めるためにある1本なので、梅雨だからといって使い方を変えません。量を気にせず手のひらへ出せるのは、口に入ることを先に置いて設計された中身だからです。
mofuwa グルーミングスプレーはアルカリ側の電解水で、香りを足していません。被毛に残った余分な皮脂と油が乳化して落ちるので、歯から外すものが変わります。含ませずに梳かした日は、外した毛が指に貼りついて紙の上で固まりました。含ませてから梳かした日は、同じ量でもばらけて紙に落ちます。外す動作が2秒で済むかどうかは、歯にたまったものの手ざわりで決まります。
雨の中を歩いて帰った日は、この手順の2つめの前にもう1つ足します。足先と腹側についた水気を、手のひらで押さえて先に移しておくことです。濡れたままブラシを入れると、毛が束になって歯の1か所に集まり、1ストロークで埋まります。押さえて水気を移してから含ませると、4ストロークのほうへ戻ります。毎日の3分を守るために動かすのは、この順番だけです。
猫では、外す回数より前に音の問題が出ます。ノズルを押した音でその子が離れると、含ませる前に3分が終わります。猫用の mofuwa グルーミングウォーターは、音を嫌がるという飼い主の声を受けて、容器のほうを霧の出ない形に替えた1本です。押しても音が鳴らないので、含ませる工程が音で削られません。
外した毛を落とす紙は、その日のうちに丸めて捨てます。紙を使い回すと、前の日に落とした湿った毛が紙に貼りついて、今日外した毛が落ちなくなります。落ちない紙の上で外そうとすると、指で払う動作が増え、そのぶん押さえている手が離れます。新聞1枚でも、封筒を開いたものでも構いません。毎日1枚を使い切る形にしておくと、外す動作の2秒が2秒のままで続きます。
7回目でその子が離れていく|梅雨のケアの手順が崩れる3つと、外す手のコツ
崩れ方は3つです。埋まってから外す、外すために押さえている手を離す、取り切ろうとして分数を伸ばす。どれも歯の側の話から始まって、最後はその子が部屋を出ていく形で終わります。
- 歯が埋まってから外す:乾いた日の12ストロークの感覚が残っていると、4回で埋まっていることに気づきません。埋まった歯は根元で引っかかり、その一瞬の引っぱりが体を固くします。外すのを1回早めるだけで、引っかかりが消えます
- 外すために、押さえている手を離す:両手を使って歯の毛を取ると、そのたびにその子の体から手が消えます。3分に7回消えれば、7回確かめ直すことになります。親指1本で落とせる位置に紙があるかどうかが、ここを決めます
- 取り切ろうとして、3分を6分に伸ばす:梅雨の週は3分で取り切れません。伸ばした3分は、たいてい外す動作の空きで埋まります。7回目の外しが来る前に止めるほうが、翌日の3分が3分で始まります
梅雨のケアが崩れた日の戻し方は決まっています。分数を戻すのではなく、区切るストローク数を1つ下げます。4回で埋まっていたなら3回で区切ります。区切りを細かくすると外す回数は増えますが、1回あたりが2秒で済むので、手が止まっている合計は短くなります。回数を減らす方向へ動かすと、かえって合計が伸びます。
崩れたように見えて崩れていない日もあります。雨で散歩を休んだ日です。外を歩いていないぶん、歯が埋まるのは6回目や8回目まで伸びます。この日の数字を週の平均に混ぜると、翌日の区切りを間違えます。散歩に出なかった日は、紙の行に丸を1つつけて、区切りを決める材料からは外してください。
区切りを3回まで下げて外す動作を早めても、同じ箇所で毎回ブラシが引っかかる/その箇所だけ、外した毛に地肌のかけらが混じる/被毛をかき分けると赤く見える、さわると熱い/3分のあいだに、その箇所へ手が来ると体をひねる/梳かしたあと、その箇所をなめ続けている。こうした残り方は、歯の埋まり方や外す回数の側では説明がつきません。皮膚のほうで別のことが起きていると、区切りをどれだけ細かくしても引っかかりは消えません。日付とストローク数と外した回数を書いた紙を持って、動物病院で地肌のほうを見てもらう日をつくってください。そのあいだも、引っかかる箇所を外した範囲で毎日の3分は続けられます。
6月の30日を1枚に収める|梅雨のケアの頻度は、外した回数で決める
梅雨のケアの頻度は、日数ではなく外した回数のほうで決まります。毎日3分を続けていて外す回数が2回に収まっている週は、そのままでかまいません。7回を超える日が3日続いた週は、1日の分数を伸ばすより、3分を朝と夜に分けます。1回あたりの外す回数が半分になれば、その子が離れる前に終わります。
| 紙に並んでいる数字 | 頻度の扱い | 翌日に動かすもの |
|---|---|---|
| 外した回数が2回以内 | 毎日3分を1回のまま | 何も動かさない |
| 外した回数が4回から6回 | 毎日3分を1回のまま | 区切りを4回から3回へ下げる |
| 7回以上が3日続いた | 3分を朝と夜に分ける | 1回あたりの区切りは3回で固定 |
| 3分もたない日が3日続いた | 2分を1日3回へ | 外す場所を膝の上から動かさない |
| 散歩に出なかった日 | 紙に丸をつけて数えない | 区切りは前日のまま |
梅雨のケアの手順を表のとおりに回すと、6月の30日が1枚に収まります。並ぶのは、分数ではなく回数です。30行のうち7回以上の日が何日あったかを数えれば、その年の梅雨が家の中でどれだけ長かったかが分かります。翌年の6月に同じ紙を出せば、同じ週に同じ数字が出ているかどうかも見えます。去年の紙が1枚あるだけで、今年の1日目の区切りを4回から始められます。
梅雨が明けたあとの戻し方も、同じ数字で決めます。外した回数が2回に戻った日が3日続いたら、区切りを3回から4回へ、次の週に6回へ。いきなり12回へ戻すと、埋まった歯で梳かす日が1日だけ混ざります。その1日で根元に引っかかりが出ると、7月の最初の週がまた短くなります。戻すときも1段ずつです。
今日は、膝に紙を1枚置いて、4ストロークで区切って外す。それを3分だけで終わりにしてかまいません。梅雨のケアの手順で残るのは、梳かした分数ではなく、手が止まらずに終わった日の数です。来月のその子に効いてくるのは、そちらのほうです。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 歯にたまった毛を外す道具は、指のほかに何を使えばいいですか。
- 梅雨のケアの手順では、親指1本で落とせるなら道具を足さないほうが続きます。専用の櫛やピックを使うと、置き場所からそれを取る動作が1つ増えて、押さえている手が離れます。指で落ちにくいのは、歯の奥まで埋まってからです。区切りを1つ下げて早めに外せば、指の腹で足ります。爪を立てずに、歯の列に沿って手前へ払う向きで落としてください。
- 雨の日に散歩へ行かなかった週は、毎日の3分も休んでいいですか。
- 休まないほうが、紙が続きます。外を歩いていない週は歯が埋まるのが遅くなるので、同じ3分でも手が止まりません。楽に終わる週こそ、区切りの数を確かめる週です。休むと、次に雨が続いた日に何回で埋まるのかが分からないまま始めることになります。分数を1分に減らしてでも、紙の行は毎日埋めてください。
- 梅雨のあいだ、ブラシの歯に毛が残ったまま次の日に使ってもいいですか。
- その日のうちに空にしてください。湿った毛が歯に残ったまま乾くと、翌日の1ストローク目からその毛が邪魔をして、4回もたずに埋まります。空にする作業は、3分の終わりに膝の紙の上で済みます。紙ごと丸めて捨てれば、歯は空のまま次の日を迎えます。洗う必要はありません。乾いた指で払うだけで足ります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
