C03使い方・お手入れ手順

子犬を迎えた最初の1週間の手順

公開日 2025年6月11日|文=mofuwa編集部

明るい静かな部屋で、クリーム色のやわらかい敷物の上で眠っている薄い色の子犬
最初の1週間に数えるのは、寝ている長さではなく、起きてから次に寝るまでの分数です。写真:Clarissa Roley/Pexels

迎えて3日目の夜、その子犬は8時12分に起きて、水を飲み、トイレへ行き、8時19分にはもう寝ていました。最初の1週間でケアの手が空回りするのは、この7分の中に何を入れるかを決めていないからです。寝ている時間の長さは、この時期どの子も似ています。違うのは、起きてから次に寝るまでの分数です。5分で寝てしまう子に足先4本ぶんの段取りを持っていくと、2本目で寝られて、こちらだけが途中に残されます。

起きている1回が何分か|子犬を迎えた最初の1週間で、ケアより先に数えるもの

子犬の最初の1週間で数えるのは、寝ている長さではなく、起きてから次に寝るまでの分数です。この時期は1日の大半を寝て過ごすので、寝ている時間を数えても差が出ません。差が出るのは起きている側で、同じ生後8週の子でも、5分で寝てしまう子と20分以上動いている子がいます。ケアに使えるのは、この起きている1回の中の、後半だけです。前半は水とトイレで埋まっているためです。

数え方は、時計を見るだけです。起きた時刻と、次に寝た時刻を紙に書きます。1日ぶんそろえると、6回から8回の行が並びます。そのうち、いちばん長かった1回だけをケアに使います。全部の回に手を入れると、起きている時間の質が変わってしまい、翌日の分数が短くなります。最初の1週間は、1日1回で足ります。

起きている1回の分数と、その回に入れられる手
起きている1回その回に入れる手入れないもの
5分まで手のひらのにおいをかがせるだけ体には触らない
10〜15分足先を1本と、ブラシを床に置いて見せる背中とおなかは次の週
20分以上足先4本と、背中を1面だけ抱き上げて動かすこと
数えられなかった日寝ている場所のそばに座るだけ起こして数を取ること

ここで手のひらに出すのが mofuwa グルーミングスプレーです。犬は体から脂を出すので、まだ外へ出ていない子犬でも、迎えた翌日から毛は汚れていきます。それでもこの時期にシャンプーをいつから始めるかは、迎えた先とかかりつけで確認してから決める事柄です。中身は電解水で、なめても差し支えない水として検査を通しているので、口に入る場所が多いこの時期でも、使った量を数えずに済みます。最初の1週間に入れる手は、体に当てるより前に、手のひらのにおいをかがせるところから始まります。

皮膚と被毛の状態を見るのも、この起きている1回の中です。抱き上げずに、床に伏せた姿勢のまま、毛を分けて地肌を見ます。抱き上げると分数が一気に減り、次の日の起き方も変わります。見る場所は、おなかと内ももと足先の3か所だけにしておきます。全身を見ようとすると、分数の長い1回をそれだけで使い切ってしまいます。

寝つく場所・起きて最初にすること・前の家で触られていたもの|子犬の最初の見分け方

分数が短い理由は1つに決まりません。見分けるために、先に3つの条件を書き出します。どこで寝ついたか、起きて最初にどこへ行くか、迎える前に何に触られていたか。この3つは、初日から観察できて、しかも人の側で変えられる条件です。子犬の最初の見分け方は、性格の話に寄せずに、この3列で読みます。

3つの条件で読み分ける、分数が短い理由
条件こう出ているとき読めることその回に変えるもの
寝つく場所毎回ちがう場所で寝る寝床がまだ決まっていない人の動線から1メートル外へ寝床を移す
寝つく場所同じすみで必ず寝る場所は決まっているそのすみを動かさず、手を入れる場所を寝床の外にする
起きて最初に行く先水皿かトイレ体の順番が先に立っている済むまで待ち、残りの分数だけを使う
起きて最初に行く先人の足元人が段取りの一部になっている座って待ち、手のひらを膝の上に置く
前の家で触られていたものブラシと手には慣れている1週目の1段を飛ばせる足先から始めてよい
前の家で触られていたもの聞けていない・分からない段を飛ばす根拠がないにおいをかがせる段から順に置く

3列のうち、迎える前の話は当日しか聞けません。引き渡しの場でブラシを使っていたか、足を持たれることがあったか、音の出る道具に触れていたかを、その場で3つ聞いておきます。ここが空欄のまま1週間が過ぎると、飛ばしてよい段と飛ばしてはいけない段の区別がつかなくなります。聞けなかったときは、飛ばさない側に置きます。飛ばした段は、翌週には戻ってきません。

寝つく場所の条件は、こちら側の家具の位置で決まることがあります。廊下の通り道の上で寝ている子は、人が通るたびに起きるので、起きている1回が3分や4分に割れて数えられません。分数が取れない週は、寝床の位置を1メートル動かすだけで数字が並びはじめます。子犬の最初の1週間では、手の入れ方を変える前に、この位置のほうを先に触ります。

起きて最初に行く先は、日によって入れ替わります。同じ子が、朝は水皿、夜は人の足元へ来ることがあります。順番が入れ替わったこと自体は、読み分けの材料になりません。見るのは、その回に何が先に立っていたかだけで、そのうえで残った分数を使います。先に立っているものを待たずに手を入れると、分数の長い1回でも、途中で寝られる回に変わります。

5分の子と20分の子で、最初のケアは別の手になる|子犬に合わせる目安

分数ごとに、入れる手そのものを変えます。同じ手を短くするのではありません。5分の回に足先を4本やろうとして2本で終わるのと、はじめから手のひらのにおいだけで終わるのとでは、翌日の分数が別の方向へ動きます。子犬の最初のケアの目安は、量の目安ではなく、段の目安です。

  1. 5分までの回|手のひらに出して、膝の上で待つ

    床に座り、手のひらに少し出して、手を膝の上に置いたまま待ちます。差し出しません。自分から鼻先を寄せて、自分で離れていったら、その回はそれで終わりです。体には触りません。

  2. 10〜15分の回|足先を1本だけ、床に伏せたまま

    前足の1本を選び、手のひらに取ってから包むように当てます。持ち上げません。終わったら、ブラシを床に置いて見せるところまで。ブラシは当てずに、置いておくだけにします。

  3. 20分以上の回|足先4本と、背中を1面

    前足2本、後ろ足2本の順で当て、背中の真ん中を首から腰へ一方向に1回。往復はしません。ブラシを通すのは、背中の1面が済んだあとに、同じ向きへ1回だけです。

  4. どの分数でも共通|終わりはこちらが決める

    寝てしまう前に、こちらが手を止めて離れます。眠るまで続けた回があると、次の回から、起きたときに人のほうを見なくなります。1回あたりの終わりを早めるほど、翌日の分数は伸びます。

  5. 夜の最後の1回|おなかと内ももを見るだけ

    寝る前の最後の回は、手を入れずに見るだけにします。おなか、内もも、足先の3か所を、伏せた姿勢のまま毛を分けて地肌を見ます。赤みや湿り、においを紙に書いて終わりです。

分数が伸びてきたら段を上げますが、上げるのは3日そろってからです。15分の回が3日続いた翌日に、はじめて足先4本へ進みます。1日で伸びた分数は、寝床の位置や来客の有無でも動くので、そこで段を上げると翌日に戻ります。子犬の最初の1週間は、段を上げないほうが数字が並びます。

毎日の手として mofuwa グルーミングスプレーを使うのは、この時期に落とす作業を持ち込まないためです。吹きかけてブラシを通すだけで済むので、洗う日と洗う日のあいだが空いても、被毛の側に汚れがたまっていきません。この時期に負担が大きいのは、汚れそのものより、体を動かされる回数です。伏せた姿勢のまま済む手を先に覚えてもらうほうが、2週目以降に増やせる場所が多くなります。

短くなっていく分数と、食べる量|子犬の最初に出るサインを紙1枚で持っていく

数えていた分数が、日ごとに短くなっていく並びだけは、段の話ではありません。1日ごとの上下は普通に起きます。読むのは並びの向きです。18分、14分、9分、6分と下がり続ける週は、寝床の位置を戻しても、段を下げても、数字が戻りません。

最初の1週間は、健康診断とワクチンの相談で動物病院へ行く時期とも重なります。そのときに持っていくのは、分数を書いた紙1枚です。何時に起きて何分で寝たか、ごはんを残した回、便の様子、なめていた場所。子犬の最初のサインは、1日だけ見ても形になりません。7日ぶん並んだ数字のほうが、その日の様子より正確に伝わります。

紙を渡す相手が決まっていることも、この時期の強みになります。迎えた先でもらった書類、食べているものの名前、前の家で触られていた道具の3つを、同じ紙にまとめておきます。数字の並びと、変えた条件の日付が同じ紙にあると、どの日から向きが変わったのかが読めます。ケアの段をどこまで上げたかも、同じ欄に書いておきます。

Point分数が短い週に、こちらが動かしてよい条件は3つだけ

寝床の位置(人の動線から1メートル外へ)、手を入れる時刻(いちばん長い1回に固定)、段の高さ(1つ下げる)。この3つ以外は、迎えた先から引き継いだままにしておきます。ごはんの回数、寝る場所の広さ、外へ出す時期は、こちら側の判断で動かす欄ではありません。動かした条件が3つを超えると、分数が戻ったときに何が効いたのか分からなくなり、2週目に持っていける情報が残りません。

8日目からの1か所ずつ|子犬の最初の1週間で決めた様子見を、毎日のケアへ渡す

8日目から増やすのは、分数ではなく場所の数です。1週間で並んだ数字のうち、いちばん長かった回の分数を上限として、その中に入る場所を1か所ずつ足していきます。増やす順番は、足先、背中、腰、耳のうしろ、おなかです。様子見という言葉が、この時期にだけ意味を持つのは、増やさない期間を先に決めてあるからです。

1週目に並んだ分数と、2週目に足す場所
1週目でいちばん長かった回2週目に足す場所様子見のまま置くもの
5〜9分足先の1本目から2本目へ背中とおなか
10〜15分背中の1面耳のうしろと足先の後ろ2本
20分以上腰と耳のうしろおなかは伏せた姿勢のまま見るだけ

表の右の列が、様子見のまま置いておく場所です。置いておくというのは、何もしないことではなく、見るだけを毎日続けることです。おなかと内ももは、2週目でも手を入れずに、伏せた姿勢のまま毛を分けて見る欄に残します。子犬の最初の1週間で作った紙は、この見るだけの欄があるぶん、2週目以降も同じ形で使えます。

1か月たったころ、数字の並びは静かになります。起きている1回は伸び、回数は減って、ケアに使える回がはっきりしてきます。そのときに残っているのは、手順の形ではなく、分数を数える習慣のほうです。毎日の被毛と皮膚の記録も、同じ紙の続きに書けます。増やす場所の順番だけを守れば、覚え直すものはありません。

今夜は、起きた時刻と次に寝た時刻を1行だけ書いて終わりにしてかまいません。手のひらに出したにおいをかがせるところまでで足ります。1行が7行になったころ、いちばん長い回がどの時間帯にあるのかが、その紙から読めるようになります。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

商品ページを見る

よくある質問

起きている1回が、どの回も5分前後しかありません。ケアは待ったほうがよいですか。
待つ必要はありませんが、入れる手は手のひらのにおいだけにしておきます。5分の回が続くのは、迎えたばかりの週として珍しいことではありません。数字が並ぶだけで1週目の役目は足りています。手を入れない回にも、寝ている場所のそばに座って、起きた時刻を書くことはできます。座る位置を毎回同じにしておくと、2週目に手を入れるときの段が1つ減ります。
1日1回だけと決めても、こちらが触りたくなってしまいます。
触る回を増やすより、見る回を増やしてください。伏せた姿勢のまま、おなかと内ももと足先の3か所を毛を分けて見る。これは分数を削りません。手を入れる回が1日2回、3回と増えると、起きたときに人のほうを見なくなり、いちばん長い回そのものが消えます。見る回はいくら増やしてもかまいませんが、手を入れる回は1日1回のままにしておきます。
前の家で何に触られていたか、聞きそこねました。1週目の段は飛ばせませんか。
飛ばさない側に置いてください。においをかがせる段から順に置いて、3日ずつ様子を見ます。ブラシに慣れている子なら、置いて見せた初日から自分で寄ってくるので、その反応で読み替えられます。寄ってこない日が3日続くなら、慣れていない側として組み直します。聞けなかったこと自体は、紙の空欄として残しておくと、2週目の判断材料になります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。