C08季節・行事

やんだ隙に出て、また降られた日のこと|雨の日だけ、コースを決めてある

公開日 2025年6月5日|文=mofuwa編集部

明るい玄関の淡い色の床にすわって、飼い主のほうを見ている淡い色の犬
雨の日に変わるのは天気のほうではなく、玄関に戻ってきたときに手を入れる場所の数です。写真:Leohoho/Pexels

やんだ隙をついて玄関を出た雨の日は、たいてい途中でまた降られます。そこからは最短の道を選んで帰るので、散歩はふだんより短いのに、歩かないはずの路肩の側や、街路樹の下の草の際を通ることになります。歩いた時間は12分、そのあと玄関で拭いた場所は5か所でした。濡れる場所を決めているのは、歩いた距離よりも通った道の作りのほうです。だから雨の日に通るコースを1本だけ先に決めておき、そこを歩いた日は、帰宅後に手を入れる場所が2か所で収まるようにしています。この記事は、そのコースをどう決めて、何を数えて確かめたかの記録です。

やんだ隙に出て12分、玄関で拭いた場所は5か所|雨の日の散歩で書き留めた経験

空が明るくなって、路面の色が乾き始めたように見える。それなら今のうちだと玄関を出て、10分もしないうちにまた降り出す。雨の日の散歩でいちばん扱いにくいのは、降っているあいだに覚悟して出た日より、この「やんだ隙に出た日」のほうです。傘も持たず、足ふきの用意もしないまま出ているので、降り出した時点で最短の道を選んで帰ることになります。その最短の道が、ふだんの散歩では一度も通らない道だ、というところに話の入口があります。

歩いた時間は12分でした。ふだんの半分以下です。それなのに、帰ってきて玄関で手を入れた場所は5か所ありました。前あしの先、うしろあしの先、あごの下、しっぽの付け根、耳のうしろ。この記事で数えているのは、帰宅後に手を入れた場所の数です。歩いた距離でも、毛が吸った水の量でもありません。玄関に立ったまま、何か所に手が伸びたかだけを数えます。数え方が単純なので、雨の日が続く時期でも毎日書けます。

やんだ隙に出て降られた日、12分のあいだに濡れた場所
通った区間そこで起きたこと帰宅後に手を入れた場所
家から3分の舗装路まだ降り出す前。路面も乾いていたなし
交差点の信号待ち路肩に立って待ち、車が通るたびに水が跳ねた前あしの先・うしろあしの先
公園の脇の土の道土がゆるみ、足先が沈んで鼻先が下がったあごの下
街路樹が続く歩道葉にたまった水が、風でまとめて落ちてきた耳のうしろ
草の際を抜ける近道伸びた草が体の側面をこすったしっぽの付け根

表を書いてから気づいたのは、5か所のうち、空から降った雨で濡れたと言えるのは1か所だけだったということです。残りの4つは、雨が降ったから濡れたのではなく、その道を通ったから濡れています。信号待ちで路肩に立った。土の道で足先が沈んだ。街路樹の下を続けて歩いた。草の際を近道した。この4つは、どれも道の選び方で動かせます。動かせないのは、空から落ちてくるぶんだけです。

場所の数を数えるようにしたのは、雨の日の記録がいちばん続かないからです。濡れ具合を言葉にしようとすると、その日の気分で「けっこう濡れた」「思ったより平気」と揺れます。手を入れた場所の数なら、玄関で数えて2秒です。室内に上げる前に数字が出るので、あとから思い出す必要もありません。猫と暮らしていて、外へ出る子がいる家では、コースそのものを人が決められません。それでも、帰ってきたときに触る場所を毎回同じ順で見ておくと、雨の日に増える場所と、雨と関係なく毎日汚れる場所が分かれてきます。

路肩の側を歩くか、建物の側を歩くか|雨の日の散歩コースが分かれる背景

同じ20分でも、路肩の側を歩いた日と建物の側を歩いた日では、玄関で手を入れる場所の数が変わります。雨の日に体が濡れる高さを決めているのは、空ではなく、地面から跳ね返ってくる水と、上から落ちてくる水のほうです。どちらも、道のどこを歩くかで届く量が変わります。雨の日の散歩コースを考えるときに見るのは、この2つが当たる場所がどれだけ続くか、という点だけです。

同じ20分の散歩で、歩く側を変えたときの違い 路肩の側を歩いた日と、建物の側へ1本寄せた日で、帰宅後に手を入れた場所の数を並べています。歩いた時間と距離はどちらも同じです。 どちらも20分。雨の強さも同じくらいの日で比べています 路肩の側を歩いた日 車が通るたびに水が跳ねる 側溝から水が流れ出ている 草の際が路肩に寄っている 手を入れた場所は5か所 建物の側へ1本寄せた日 跳ねた水が足先まで届かない ひさしの下を続けて歩ける 草の際から1メートル離れる 手を入れた場所は2か所 同じ道でも、待つ位置と歩く側で結果が変わります
距離を短くするより、歩く側を変えるほうが、手を入れる場所は減ります。

この図で言いたいのは、雨の日の散歩を短くしても、手を入れる場所は思ったほど減らないということです。12分で帰ってきた日に5か所だったのは、短さが助けにならなかったからです。短くしようとすると近道を選びます。近道は、たいてい草の際か土の道です。時間を削ると、かえって条件の悪い道を通ることになります。だから雨の日に変えるのは、長さではなく道のほうです。

もう一つ、雨の日の散歩には毎日続くという背景があります。雨は1日で終わりません。雨の時期には、同じような日が何日も並びます。1日だけなら、帰ってから念入りに手をかければ済みます。それが10日続くと、念入りのほうが先に途切れます。コースを決めておくのは、その10日を同じ手数で通すためです。手数を決めておけば、雨の日が続いても、玄関でやることは毎回同じになります。

晴れた日のうちに雨の日用のコースを1本決めておく|手を入れる場所が2か所に変化するまで

コースを決める作業は、雨の日にはできません。降っているときは、こちらも早く帰りたいので、道を見比べる余裕がないからです。雨の日の散歩コースは、晴れた日のうちに、雨が降ったらどうなるかを想像しながら決めます。見るのは景色ではなく、路肩の幅、側溝の位置、街路樹の並び、草がどこまで伸びているか、ひさしが続く区間がどこか。晴れた日でも、この5つは同じ場所にあります。

  1. 晴れた日に、候補を2本歩く

    いつものコースと、建物の側に寄せたコースを1本ずつ歩きます。距離は似た長さにしておきます。歩きながら、路肩から何歩離れて歩けるか、ひさしの下が何分続くかを見ます。

  2. 草の際を通る区間に印をつける

    地図でも紙のメモでもかまいません。草が歩道にかかっている場所を、候補ごとに数えます。雨の日に体の側面が濡れるのは、ほとんどがこの区間です。

  3. 雨の日に、候補を1本ずつ通してみる

    同じくらいの降り方の日に、1回ずつ歩きます。帰宅後に手を入れた場所を、玄関で数えて紙に書きます。この時点では、まだどちらがよいか決めません。

  4. 場所の数が少ないほうを、雨の日のコースにする

    2本を比べて、少ないほうを雨の日用に固定します。決めたら、やんだ隙に出る日も、降っている日も、その1本だけを歩きます。迷う時間がなくなるぶん、玄関に戻るのが早くなります。

コースを固定しても、手を入れる場所はゼロにはなりません。うちの場合、残るのは前あしの先とあごの下の2か所でした。この2か所は、どちらもその子が自分でなめる場所です。前あしは伏せた姿勢のまま口が届きますし、あごの下は横になれば床にこすりつけます。玄関で使うものを選ぶときに、まずここを見ておく必要があります。

mofuwaグルーミングスプレーは、その2か所にそのままかけられるように中身を決めてある一本です。清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられているので、鼻先に近いからといって、そこだけ量を減らすという気の使い方をしなくて済みます。雨の日の玄関は、片手でリードを持ち、もう片方の手で作業する場所です。量を目で測る余裕がない場所ほど、気にせずかけられることが手数を減らします。

かけたあとは、押さえて拭くより、ブラシを1度通すほうが早く終わります。このグルーミングスプレーはブラッシングのときに使う一本でもあるので、玄関で持ち替える道具が増えません。アルカリ電解水が毛の上の脂となじんで乳化するので、泥や砂の粒を毛に留めていた脂のほうがゆるみ、粒がブラシの目に乗って出ていきます。地肌に残っていなければいけない皮脂まで一緒に持っていかれることはありません。湿った毛に乾いたブラシを入れると引っかかりますが、先にかけてあると毛の表面がすべるので、しっぽの付け根のように毛が密なところでも、途中で止まりにくくなります。雨の時期は、毎日きれいにしてあげたいという気持ちと、毎日は洗えないという事情がいちばん強くぶつかります。かけて、梳かす。この2動作だけなら、雨の日が10日並んでも同じ手数で通せます。

室内に上げたあとのにおいも、この2か所で決まります。濡れた毛のにおいは、乾く途中でいちばん強くなります。玄関で脂ごと動かしてあれば、部屋に入ってから毛が乾いても、においが家具や寝床に移りにくくなります。逆に、玄関で手を抜いた日は、乾いたあとに部屋の空気のほうが先に教えてくれます。帰宅後の2か所は、その日のうちに片づけたほうが結局は早い、というのが雨の時期に分かったことです。

Cautionコースを替えても、場所の数が2週間減らないとき

雨の日用のコースに固定して2週間たっても、玄関で手を入れる場所が5か所のまま減らない。あるいは、場所は2か所まで減ったのに、そのうちの1か所だけが毎回赤く、乾いたあともその1か所をなめ続けている。こうなると、道の作りでは説明がつきません。毛の下の地肌のほうで、雨とは別のことが起きています。日付とコースと場所の数を書いた紙を持って、動物病院の診察を予約してください。どの場所が何日続いているかが並んだ紙は、口で説明するより早く伝わります。

紙に残すのはコースの名前と場所の数だけ|雨の時期を翌年へ渡す考え方

雨の日の散歩を記録に残すとき、書く量を増やすと、雨が続いた週から先が白くなります。書くのは、通ったコースの名前と、帰宅後に手を入れた場所の数だけです。「短いほう・2」で足ります。玄関の靴箱の上に紙を1枚置いておけば、室内に上がる前に書き終わります。雨の日の習慣は、部屋に入ってからやることにすると、まず続きません。

雨の時期が終わったときに、手元に残しておくもの
残すもの中身翌年の使い道
雨の日用のコースの名前固定した1本来年の雨の時期は、この1本から始める
手を入れた場所の数その日ごとの数字同じ道で数が増えたら、草の伸び方が変わった合図
数が増えた日の道近道を選んだ日など次に同じ道を選びそうな日に思い出す
いつも残った場所前あしの先・あごの下来年も、玄関で見る順番をここから始める

この4つがあると、翌年の雨の時期に決めることがなくなります。コースを選び直す必要も、どこから拭くかを考え直す必要もありません。雨の日の散歩でいちばん時間を食っているのは、実は玄関での作業ではなく、降り出した瞬間にどの道で帰るかを迷っている時間です。その迷いを前の年に済ませてあるだけで、やんだ隙に出た日も、同じ道で帰ってこられます。草の伸び方は年ごとに変わるので、場所の数が増えたら、そのときにコースを1回だけ見直せば足ります。

今日できるのは、雨の日に通る道を1本だけ選んで、その名前を紙の端に書いておくことです。次に空が明るくなった隙に出ていくときには、帰る道はもう決まっています。戻ってきたら、手を入れた場所の数をその横に書く。玄関に置いた一本と、その数字だけで、雨の時期はひと月続きます。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。