C05犬種・猫種別ケア
ハバニーズのケア|耳の汚れを減らす3つの習慣
ハバニーズの背中の毛を手のひらでなでると、毛が持ち上がって、下から空気が入るのが分かります。同じ手を耳のところへ動かすと、そこだけ動きが止まります。頭の横で折れて前へ垂れた耳が、ふたのように内側をおおっているからです。ハバニーズの耳に汚れが残るのは、体で通っている空気が、耳の1か所だけで止まるからです。被毛全体は風を通すように作られているのに、耳だけがその例外になっている。だから、毎日のケアで手を入れる場所も1か所に絞れます。この記事では、なぜ耳だけが止まるのかを先に書いて、そのあとに、その1か所を人が開ける手順を書きます。
体では風が通り、耳のところで止まる|ハバニーズの耳に汚れが残る順番
ハバニーズが生まれたのはキューバのハバナで、年じゅう気温が高く、湿度も上がる島です。その島で、この犬種は足もとまで届く長い毛を持ったまま暮らしてきました。毛が担っているのは、日ざしをさえぎる役です。そのために、毛は細く軽く作られています。1本1本が軽いので、歩けば揺れ、揺れれば毛と毛のあいだの空気が入れ替わります。日ざしは遮るのに、熱はこもらない。この2つを両立させるための作りです。
体では、この作りがそのまま働いています。背中も脇腹も、手のひらでなでれば毛が持ち上がり、下から空気が入ります。抱き上げたときに毛が全体としてふわりと動くのも、1本ずつが軽いからです。ハバニーズの被毛は、全身が風の通り道になっています。ここまでは、この犬種の毛のいいところの話です。
耳だけが、そこから外れます。ハバニーズの耳は頭の横で折れて、前へ垂れています。折れた耳には長い飾り毛がついていて、その毛ごと1枚のふたになって内側をおおいます。体の毛が揺れても、折れた耳の内側までは風が入りません。毛が軽いことは、耳の内側では役に立ちません。動くのはふたの外側だけで、下は動かないからです。
つまり、ハバニーズの耳の汚れは、被毛が悪いから起きているのではありません。全身で通っている空気の道が、耳の1か所だけで途切れている。途切れた場所には、外から入った細かい土やほこり、抜けて落ちきらなかった毛、皮脂が混ざったものが留まります。留まったまま空気が入れ替わらないので、次に見たときには色とにおいがついています。順番としては、風が止まるのが先で、汚れが残るのはその結果です。
- 耳が折れて前へ垂れている:内側が上を向かないので、風が入る向きになりません
- 耳の飾り毛が長い:ふたが毛のぶんだけ厚くなり、すきまが減ります
- 体の毛が軽い:体では風が通るぶん、止まっている耳との差が大きくなります
- 抜けた毛が落ちきらない:換毛期にまとめて抜けるタイプではなく、少しずつ被毛の中に残ります
- 耳の付け根は皮脂が出る場所:留まった毛やほこりを、皮脂がまとめます
- 体格が小さく、地面が近い:垂れた耳の高さが、外のほこりを拾いやすい位置にあります
ハバニーズの毛は全身が同じ性質なので、耳の汚れが気になると、被毛全体の手入れを増やしたくなります。けれど止まっているのは1か所だけです。全身のブラッシングを長くしても、折れた耳の内側の空気は入れ替わりません。逆に、耳を1日30秒開けるだけで、その1か所の条件は変わります。ハバニーズの耳の汚れは、手をかける量ではなく、手を入れる場所で決まります。
途切れた1か所を、人が開ける|ハバニーズの耳に家でできること
ここからが手順です。やることは1つで、ふたになっている耳を持ち上げて、内側に空気が入る時間をつくることです。汚れを取ることが目的ではありません。取るのは、開けたときに見えているぶんだけです。次の順番で進めてください。1回あたり片耳30秒、両耳で1分ほどで終わります。
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耳の付け根を持って、内側が上を向くように持ち上げる
耳の先をつまんで引っぱらず、付け根に近いところに手を添えて、めくり上げるように起こします。この向きにすると、内側が明るいほうを向いて、見える範囲が広がります。嫌がる子には、なでている手の流れのまま持ち上げるほうが通ります。持ち上げた状態で、まず数秒そのまま止めてください。それだけで、止まっていた空気が入れ替わりはじめます。
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耳のふちの飾り毛に、指で分け目を1本つくる
飾り毛は、ふたの厚みそのものです。指を入れて左右に分けると、そこにすきまができます。分け目は毎回同じ場所ではなく、少しずつずらしてください。同じ場所ばかり分けていると、その線に沿って毛が寄って、かえって流れが固まります。ブラッシングをするなら、この分け目に沿って毛先から短く入れます。
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見えている範囲の汚れだけを、外側へ向かって取る
乾いたコットンやガーゼの面を当てて、耳の奥からふちのほうへ、一方向に動かします。戻す動きを入れると、汚れを奥へ押し込むことになります。見えていない場所には手を入れないでください。綿棒や、指を差し込んで届く深さの掃除は、家でやる範囲を越えています。1回で取りきらなくて構いません。残ったぶんは、次に開けたときに見ます。
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耳を戻さずに、そのまま数分開けておく
ここがいちばん効く時間です。汚れを取ったあとにすぐ耳を戻すと、内側は元どおりのふたの下に入ります。ブラッシングの続きをする、爪のまわりを見る、といった別の作業を、耳を開けたままの状態でやってください。片手で軽く耳を後ろへ寄せておくだけで、内側に空気が入る時間ができます。3分から5分あれば十分です。
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戻す前に、飾り毛の流れをそろえる
耳を戻すときに、分けた毛がねじれたまま重なると、次に開けるまでその形で固まります。毛先まで一方向にそろえてから、耳を元の位置に戻してください。ここまでを一続きにしておくと、次の日に開けたときの手ざわりが変わります。飾り毛がもつれていると、開ける動作そのものが嫌われるようになります。
家でできるのは、耳を開けて空気を入れることと、見えている範囲の汚れを外へ出すことまでです。耳の中へ水や洗浄液を流し込む、綿棒を差し込む、指で奥をこする。どれも、家で判断できる範囲を越えています。奥にあるものを押し込んでしまうと、外からは見えないまま条件が変わります。においが強い、耳を頻繁に振る、触ると痛がるといったときは、開けるところで止めて、動物病院にご相談ください。
耳を起こしたときに見えている面は、その子の側からは一度も見えていない場所です。ふたの下にあるので、汚れているかどうかを本人が確かめる方法がありません。ここを見る役は、耳を持ち上げた人にしか回ってきません。mofuwa スキンケアミストは高機能性電解酸化水100%で、耳のまわりのように、ほかのものを持っていきにくい場所にも使えます。耳のふちは、置けるものがいちばん限られる場所です。使うのは耳の外側と、ふちの飾り毛まで。布に取ってから、分け目をつくる前に、毛の流れに沿って一度なでてください。耳の中に直接吹きかけないこと、含ませた布は絞ってから当てることの2つは、必ず守ってください。
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皮膚の乾燥は、そのままにしておくと様々な皮膚トラブルの原因になります。従来のクリームやローションなどの保湿剤だとべたつきや気にして舐めてしまう子もいるため、電解水100%で舐めても安全なmofuwaスキンケアミストは日々のケアとしておすすめです。
開ける回数より、開いている時間|ハバニーズの耳の汚れを見る頻度と3つの習慣
次は頻度の話です。ここで多いのが、毎日きれいにしようとして続かなくなるやり方です。ハバニーズの耳で見ているのは、汚れを取った回数ではなく、内側に空気が入っていた時間の合計です。1日1回、5分開けている子と、週に1回、10分かけて念入りに掃除する子では、前者のほうが条件が変わります。頻度は、この考え方から決めてください。
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習慣1:1日1回、30秒だけ耳を起こす(毎日の単位)
掃除ではありません。耳を持ち上げて、内側を見て、そのまま数分開けておくだけです。夜のブラッシングの前に入れてしまうと、思い出さなくても回るようになります。汚れが見えなければ、何もせずに戻して構いません。毎日やることの中身を軽くしておくのが、続けるためのコツです。
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習慣2:週に1回、分け目の向きを変えて飾り毛を通す(週の単位)
毎日同じ場所を分けていると、そこに毛の流れの癖ができます。週に1回だけ、前の週と反対の向きに分け目をつくって、飾り毛の根元まで通してください。抜けて残っていた毛が、このときにまとめて出てきます。ハバニーズは抜けた毛が落ちきらずに被毛の中へ残るので、耳のまわりでは、この週1回が抜け毛を外へ出す機会になります。
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習慣3:耳が濡れた日の、その日のうちに開ける(出来事の単位)
雨の日の散歩、水を飲んだあとに耳の先が浸かった日、洗った日。濡れたという出来事があった日は、時刻に関係なくその日のうちに耳を開けてください。折れた耳の内側は、いちど濡れると乾くまでに時間がかかります。乾ききらない時間が長いほど、皮脂と混ざったものが留まりやすくなります。回数を決めるのではなく、出来事に紐づけて決めるのがこの習慣です。
| 何をするか | 決める単位 | |
|---|---|---|
| 習慣1 | 耳を起こして、数分開けておく | 1日1回。30秒で終わる |
| 習慣2 | 分け目の向きを変えて、飾り毛を通す | 週に1回 |
| 習慣3 | 耳が濡れた日に、その日のうちに開ける | 出来事があったとき |
3つの単位をずらしてあるのは、忙しい週に全部が同時に止まらないようにするためです。習慣1だけが残っている週でも、内側に空気が入る時間はゼロになりません。逆に、習慣2と3を飛ばしたまま習慣1だけを何か月も続けると、飾り毛の根元に残った抜け毛が増えていきます。週に1回のほうを思い出しやすくするには、爪を見る日やシャンプーの日と同じ曜日に置いてしまうのが早いです。
耳を開けたときに見える汚れの量は、その日の散歩や湿度で毎回変わります。量だけを見ていると、増えた減ったで一喜一憂して続きません。見るのは、前に開けたときと比べて、同じくらいで済んでいるかどうかです。同じ間隔で開けているのに、見えるものが毎回増えていく、においが前より早く戻る。この変わり方が出たときは、頻度を上げるより先に、次の項目を読んでください。
耳の作りでは説明がつかない変化と、ハバニーズの耳で無理をしないコツ
ここまでは、折れた耳で空気が止まることで説明のつく話でした。1日1回開けているのに、見えるものが短い間隔で戻ってくるときは、耳の作りの話として続けないでください。ハバニーズの耳は毛と皮膚で外から見えにくく、内側の変化は進んでから気づくことがあります。次のような変わり方は、家のケアの範囲を越えています。
- 片方の耳だけ、汚れやにおいの戻りが早い:左右で条件が違うという意味です
- 頭を振る、床や家具に耳をこすりつける:気にしている動きが出たときは、その日のうちに
- 耳を持ち上げると嫌がる、声を出す、逃げる:昨日まで平気だった子が急に嫌がるのは、痛みのサインです
- 耳の内側が赤い、湿っている、いつもと違うにおいがある:拭き取りの回数を増やす場面ではありません
- 耳の付け根のあたりの毛が薄くなっている:こすり続けたあとにも起こります
- 頭をいつも片側に傾けている:耳の汚れとは別の話として見てください
耳を触ると痛がる、いつもと違うにおいがある、耳の内側が赤い、頭を振り続けている、頭を片側に傾けている、耳のまわりの毛が抜けている、元気や食欲が落ちている。ひとつでも当てはまるときは、家で開ける回数を増やす前に動物病院にご相談ください。耳の中は家で見える範囲が狭い場所です。迷ったら、早いほうを選んでください。
受診の前の日に、念入りに耳を掃除しないでください。もとの状態が分からなくなります。持っていくのは、いつから、どちらの耳が、どのくらいの間隔で戻っているかの3つです。開けたときの写真が何日かぶんあれば、そのまま並べて見せられます。触ると嫌がる子は、無理に持ち上げずに連れて行ってください。
最後に、続けるためのコツをもうひとつ。嫌がった日は、その日のうちに終わらせないでください。耳を持ち上げる動作は、この犬種にとって視界がふさがる動きでもあります。抵抗した状態で最後まで進めると、次の日から耳に手が伸びただけで逃げるようになります。持ち上げて数秒で戻す日をはさむほうが、1週間で見れば開いている時間は長くなります。
ハバニーズの被毛は、暑い島で日ざしを遮りながら風を通すために、細く軽く作られています。その作りが届いていない場所が、折れた耳の内側というひとつだけです。全身の手入れを増やしても、その1か所は開きません。1日30秒だけ耳を起こす、週に1回だけ分け目の向きを変える、濡れた日はその日のうちに開ける。ハバニーズの耳の汚れで動かせるのは、この3つです。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- ハバニーズの耳の汚れは、毎日掃除したほうがいいですか?
- 掃除は毎日でなくて構いません。毎日やってほしいのは、耳を持ち上げて内側に空気が入る時間をつくることのほうです。開けてみて汚れが見えなければ、何もせずに戻してください。見えているぶんだけを外へ向かって取る、というのが家でやる範囲です。取る回数より、開いている時間の合計のほうが条件を動かします。
- 耳の飾り毛は、短く切ってしまったほうがいいですか?
- 家で切るのはおすすめしません。飾り毛はふたの厚みになりますが、同時に外からのほこりを受け止めている毛でもあります。長さを変えたいときは、トリミングのときに「耳の内側に空気が入るように、ふちの毛を軽くしたい」と伝えて相談してください。家でできるのは、切ることではなく、分け目をつくって毛の流れをそろえることのほうです。
- 洗ったあと、ハバニーズの耳はどのくらい乾かせばいいですか?
- 折れた耳の内側は、体の毛が乾いたあとも湿ったままのことがあります。体を乾かし終えたら、もう一度耳を持ち上げて、内側に手の甲を当てて確かめてください。冷たく感じるあいだは、まだ湿っています。ドライヤーの風を耳の奥へ向けず、耳を開けた状態のまま外側から当てて、そのあと数分そのまま開けておくと乾きます。
掲載しているご感想は個人の感想であり、効果を保証するものではありません。本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。気になる変化が続く場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
