C01ブランド/開発ストーリー
2023年、動物のための研究が大学で始まった
2023年、電解水の共同研究に、動物そのものを対象にしたテーマが初めて並びました。相手は酪農学園大学で、家畜の感染症に向けた研究と、動物の再生医療です。1995年に研究が始まってから、共同研究の相手は大学や研究機関をあわせて20を超えていますが、その行き先は人の医療と歯科、植物の成分、農作物の洗浄に散らばっていました。動物のための研究が立ったのは、mofuwa が犬と猫のケア用品を出しはじめた2019年より4年あとのことです。この記事では、順番がこうなった理由と、研究機関が立てたテーマを商品の言葉に持ち込まないための線引きを書きます。
研究の相手が人と作物だった時期|電解水と動物がつながる前の背景
電解水の研究が始まったのは1995年です。片山貴嗣(COO)の父が、前身の株式会社レドックスで3室ダブルイン型電気分解に取りかかりました。狙っていたのは人の医療の現場で、装置の設計もそこに合わせてあります。父はいまもワンテンスの技術顧問として社内にいて、水のつくり方そのものを見ています。動物のための水という発想は、この時点のどこにもありません。
1997年には東京大学との共同研究が始まります。テーマは細菌やウィルスによる感染症の研究と、細胞の再生医療でした。2003年には、化学物質過敏症やアレルギーの患者を年間1万人以上診ている渡辺一彦小児科医院に電解水の製造システムが入り、渡辺和彦医学博士のもとで20年以上にわたって使われ続けています。向いていた相手は、どちらも人です。
そのあとも共同研究の相手は増えました。歯の再生医療で北海道大学歯学部、東京医科歯科大学、鶴見大学歯学部。2017年には北海道大学農学部と、農作物の洗浄を調べています。生きものに近づいたと言えるのは農作物の回までで、対象は作物でした。大学や研究機関の一覧に犬や猫、家畜が現れるのは、ずっとあとになります。
1995年から数えると、共同研究の相手は20を超えています。分野は医学、歯学、植物の成分、農学、工学まで散らばっていて、そのどれもが人の暮らしの側を向いていました。動物そのものを対象にした研究が立ったのは2023年、酪農学園大学との共同研究です。家畜の感染症に向けた研究と、動物の再生医療が、初めて同じ表に並びました。
商品が先、研究が後|電解水の研究に動物が入るのが遅れた理由
並べ直すと、落ち着きの悪い順番になります。mofuwa が犬と猫のケア用品を出しはじめたのは2019年で、動物のための研究が大学で始まったのは2023年です。商品のほうが4年早い。ものをつくる話としては、逆向きに見えるはずです。
ずれている理由は、ペット用に新しい電解水をつくっていないことにあります。使っているのは、1997年から人の側で確かめてきた水と同じものです。2003年から続いている医院での使用の記録も、そのまま手元にありました。ペット用は、新しい水を立ち上げたのではなく、確かめ終わった水の行き先を増やす形で始まっています。売り出す時点で、動物を対象にした研究の結果を待つ必要がありませんでした。
| 時期 | そろっていたもの |
|---|---|
| 2019年の事業開始まで | 人の医療と歯科での共同研究、医院での長期の使用の記録、検査機関に出した試験 |
| 2021年の経営統合 | 特許5253483を含む電解水の製造事業を、レドックスから引き受ける |
| 2023年の共同研究 | 動物そのものを対象にしたテーマ。家畜の感染症に向けた研究と、動物の再生医療 |
もう一つは、研究を進める側の形が変わったことです。2021年に、ワンテンスは父の会社だったレドックスと経営を一つにし、特許5253483を含む電解水の製造事業を引き受けました。研究の主体と製造の主体が一社になったあとで、動物を対象にしたテーマが立っています。研究機関との窓口が一本になったことが、この順番の後半を動かしています。
順番が逆だからといって、2023年の研究の結果がいまの商品に入っていると書くことはできません。大学の研究で確かめられた水を商品にしましたという書き方は、時期が合いません。商品のほうが先に出ています。
研究機関のテーマを商品の言葉にしない|電解水を動物に使うときの考え方
2023年に立ったテーマは、家畜の感染症に向けた研究と、動物の再生医療です。どちらも動物を相手にしていますが、犬や猫の毎日のお手入れの話ではありません。mofuwa のケア用品は雑貨で、この研究の成果物として売られているものでもありません。研究機関のテーマと、商品に書けることは、別の場所に置いてあります。
研究機関が持っているのは問いです。どの条件で何がどう動くのかを設計して、確かめる。商品の側で書けるのは、そこから出た結果のうち、試験条件をつけたまま言い切れるところだけです。条件を外した言い方にした瞬間に、その数字は使えなくなります。
たとえば除菌の試験は、第三者の検査機関に出しています。江東微生物研究所、日本食品分析センター、ユニオンバイテック、日本繊維製品品質技術センターの4か所です。一般細菌では30秒、エンベロープのあるウィルスでは60秒という検査時間で、いずれも生菌が検出されませんでした。浸透については、精製水の35倍という自社の試験値を持っています。数字を出すときは、この試験条件と出どころを離さないという決まりにしています。
この形が取れるのは、特許5253483の3室ダブルイン型という構造のためでもあります。カソード室、中間室、アノード室の3つに分かれ、そのあいだをイオン交換膜が仕切ります。電解質に由来する不純物が水の側に残らないので、成分を水だけにしたまま、清涼飲料水の規格基準に照らして調べることができます。規格基準の話がケア用品に出てくるのは、この構造があるからです。
研究機関が動物を対象にしているという事実は書けます。そこからこの電解水は動物の感染症に効果がありますへ進むことはできません。mofuwa が扱えるのは、家庭でのお手入れの範囲までです。
犬や猫の側にも、人と同じに扱えない事情があります。動物の皮膚の角質層は人の1/3〜1/2の薄さと言われ、そのうえで毛づくろいのついでに体についたものを舐めます。だから mofuwa では、舐めることを出発点に置いてから処方を決めています。研究機関のテーマが動物に向いたからこうしたのではなく、2019年の時点でここは決まっていました。
動物のための研究が、電解水のグルーミングスプレーに残した変化
2023年からあとも、mofuwa グルーミングスプレーの中身は動いていません。入っているのは還元水100%で、無香料、無添加、アルコールフリーのままです。動物のための研究が大学で始まったからといって、ボトルの中身を書き替えたわけではありません。
広がったのは、同じ電解水がどこまで確かめられているかという範囲のほうです。1995年から積んできた記録に、動物を対象にした研究機関の名前が一つ足されました。飼い主が手に取るときの材料としては、そこまでです。
グルーミングスプレーが毎日使う形になっているのは、別の事情からです。ペットは体から脂を出します。昨日ととのえても、今日また上がってきます。散歩のたびに、外の砂やほこりがそこへ重なります。それでもシャンプーを毎日繰り返すことはできません。トリミングサロンへ毎日連れて行くのも難しいはずです。毎日きれいにしてあげたいという願いと、毎日は手が回らないという事情のあいだが空きます。
- 散歩から帰ったあと、外の汚れが乗った足や腹に
- ブラッシングの前に、梳かす向きをそろえるために
- 湯に入れることが負担になってきたシニアの犬や猫に
量の加減を考えずに使えるのは、成分が水だけだからです。吹いた回数を数える必要がないので、足から背中まで続けて吹いても構いません。ブラッシングの前に吹けば、静電気の起きにくい状態で梳かせます。お風呂そのものが負担になってきたシニアの犬や猫については、できない子として扱うのではなく、湯に入れないほうを選んでよい子として扱っています。
動物のための研究が大学で始まった話と、1本のボトルの話は、同じ電解水でつながっているだけです。研究の側は問いを増やし、商品の側は毎日の手を減らす。役目が違うので、片方が進んだからといって、もう片方の書き方が変わることはありません。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
