C05犬種・猫種別ケア
ラグドールが毛玉を吐くのはなぜ?長毛と胃腸の動きから考える
ラグドールの「毛玉」には2つの意味があり、この記事が扱うのは、毛づくろいで飲み込んだ毛が胃の中でまとまり、吐き戻される毛球のほうです。体の表面が毛玉だらけでブラシが通らない、という被毛のもつれで困っているなら、ラグドールの長毛|毛玉を毎日のケアで防ぐが先に役立ちます。ラグドールは長毛の猫種で、長毛の猫は短毛の猫より毛球ができやすいとされています。ただ、吐き戻しの起きやすさは被毛の量だけで決まるものではなく、飲み込んだ毛を送り出す胃腸の動きも関わります。何度も吐く、吐こうとしても何も出ない、1〜2日以上食べない、便が出ていない、ぐったりしている。こうした様子があるときは、ブラッシングより先に動物病院で診てもらってください。
もつれの毛玉と吐く毛球を分ける|ラグドールの毛玉に気づいたときの経験
ラグドールの毛玉で最初に分けたいのは、それが体の外にあるのか、体の中から出てきたのかです。「毛玉だらけ」と感じるときの多くは、脇の下や胸、お腹、耳のうしろで毛がからまって固まった状態を指しています。一方で「毛玉を吐いた」というときの毛玉は、正しくは毛球と呼ばれ、毛づくろいで飲み込んだ毛が胃の中でまとまったものです。同じ「毛玉」でも、できる場所も、手の打ち方も違います。
| 被毛のもつれ(毛玉) | 吐き戻す毛球 | |
|---|---|---|
| できる場所 | 体の表面。脇の下・胸・お腹・耳のうしろなど | 胃の中。飲み込んだ毛がまとまる |
| 気づくきっかけ | ブラシやくしが途中で止まる。触ると固い | 吐いたものに、毛がまとまって混じっている |
| 家での手当て | もつれをほどく。できる前にとかす | 口に入る前に抜け毛を取る |
| まとめると | 毎日の被毛ケアで向き合う話 | 被毛ケアに加えて、胃腸の状態も見る話 |
この記事は、2つのうち吐き戻す毛球のほうを扱います。体の表面のもつれで困っている場合は、ラグドールで毛玉ができやすい場所と、手を入れる順番をラグドールの長毛|毛玉を毎日のケアで防ぐにまとめています。毛玉を吐くこと自体が猫にとってどの程度ふつうなのかは、毛玉を吐くのは正常?でも取り上げています。
2つはまったく無関係というわけでもありません。材料はどちらも抜けた毛です。体の上に残った抜け毛は、からまりの材料にもなり、毛づくろいで口にも入ります。ただし、吐き戻しの回数は、体の表面に残る毛の量だけでは説明できません。飲み込んだ毛がそのあとどう進むかにも、猫の体の側の条件が関わるからです。
長毛と胃腸の動きの両方が関わる|ラグドールで毛球ができる背景
毛球は、毛づくろいで飲み込んだ毛のうち、胃に残ってまとまった一部です。猫は毛づくろいのたびに抜けた毛を舌で絡め取り、そのまま飲み込みます。毛の主成分であるケラチンは消化されません。コーネル大学猫健康センターの解説によると、飲み込んだ毛の多くはそのまま消化管を通り、便と一緒に出ていきます。毛球とは、そうして出ていかずに胃の中でまとまり、吐き戻された毛のかたまりのことです。
ラグドールの被毛は、CFA(米国の猫種登録団体)の猫種解説で「豊かな上毛と、少ない綿毛状の下毛」と説明されています。厚い下毛がないぶん、抜け毛ともつれは少なめとされますが、長毛であることは変わりません。同じ解説は、少なくとも週に1〜2回、金属のくしでとかして抜け毛やもつれを取ることを勧めています。長毛の猫は短毛の猫より毛球ができやすいとされ(コーネル大学の解説、メルク獣医マニュアル)、ラグドールもこの長毛のグループに入ります。
もう一つ押さえておきたいのが、飲み込んだ毛を送り出す胃腸の動きです。テネシー大学獣医学部の獣医師が書いた慢性嘔吐の解説は、毛球の吐き戻しを見過ごさないよう述べ、その背景に病気による胃腸の動きの変化がある可能性を挙げています。胃腸の動きが落ちていると、同じ量の毛を飲み込んでも先へ送られにくく、胃に残りやすくなります。吐き戻しが増えたとき、原因が被毛の側にあるのか、胃腸の側にあるのかは、家庭の観察だけでは決められません。
また、吐こうとする動作をくり返すのに毛球が出てこないとき、コーネル大学の解説は、毛球とは関係のない胃腸の病気や、ぜんそくなど呼吸器の病気の可能性にも触れています。咳のように見える動作が続く場合も、毛球だと決めつけないでください。
コーネル大学猫健康センターは、1〜2週間に1回ほど毛球を吐く猫は珍しくなく、それだけなら心配はいらないとしています。一方で、上の獣医師の解説のように、毛球の吐き戻しを見過ごさないよう求める専門家もいます。数字を一つに決めるより、その子のふだんの回数から増えたか、吐いたあとの様子が変わったかを見るほうが確かです。
口に入る前に抜け毛を取る|ラグドールの毛球を減らすブラッシングの理由
家庭で手を打てるのは、口に入る抜け毛のほうです。メルク獣医マニュアルは、こまめにブラッシングして抜け毛を取り除くことで、猫が飲み込む毛の量を減らし、毛球をできにくくできると説明しています。コーネル大学の解説も、毎日ブラシとくしを通すことを習慣にするよう勧めています。
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ブラシで表面の抜け毛を集める
毛の流れに沿って、背中から脇腹、胸へと通します。ラグドールの上毛は細くやわらかいので、強く引かずに、浮いている毛を集めるつもりで動かしてください。
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金属のくしで根元まで通す
CFAの猫種解説が勧めているのが金属のくしです。ブラシのあとにくしを通すと、根元に残った抜け毛や、できかけのもつれに気づけます。引っかかったところは無理に引かず、指でほぐしてから通し直します。
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取れた毛はその場で袋に入れる
くしに付いた毛を床やソファに落とすと、猫が寝そべったときにまた体に付きます。袋を手元に置いて、取れたらすぐ入れてください。
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換毛の時期は回数を増やす
ラグドールも季節によって抜け毛が増えます。ブラシやくしに付く毛が増えてきたら、とかす回数を増やして、口に入る前に取る量を合わせてください。
とかす時間を毎日の習慣にしたい飼い主に使ってほしいのが、mofuwa のグルーミングスプレーです。空気が乾いた時期に乾いた被毛へブラシを入れると、静電気で毛が広がり、集めたはずの抜け毛がブラシから散ります。ブラッシングの前に、背中から腰へ毛の流れに沿ってひと吹きしておくと、静電気の起きにくい状態でとかせます。グルーミングスプレーはブラッシングスプレーでもあるので、ブラシとくしの前に使うのがいちばん素直な使い方です。
ラグドールは、スプレーした場所も毛づくろいで舐めます。グルーミングスプレーは清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられているので、よく舐める子にも量を気にせず使えます。換毛の時期にとかす回数を増やすときほど、毎回ブラシの前にひと吹きする形にしておくと続けやすくなります。
獣医師の近藤竜太先生からも、グルーミングスプレーを毎日のケアに使うことについてコメントをいただいています。コメントにある毛玉予防は、体の表面のもつれのほうを指しています。
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mofuwaグルーミングスプレーを日常のケアとして使用してもらうことにより、毛玉予防や被毛を清潔に保つことができます。スプレーしてブラッシングするだけなので、体力低下によりなかなかシャンプーができないシニア犬やシャンプーが苦手な猫ちゃんなどにもおすすめです。清涼飲料水の基準をクリアしているという安全性も高く評価できるポイントです。
吐いた日を書きとめて、くしを続ける|ラグドールの毛球と毎日のケアの考え方
とかし続けていても吐き戻しが続くとき、回数が増えてきたときは、動物病院で胃腸の状態を診てもらってください。メルク獣医マニュアルも、毛球が頻繁に出るとき、嘔吐をくり返すときは獣医師に診てもらうよう勧めています。まれに毛球が腸へ進んで詰まることがあり、コーネル大学の解説は、この閉塞は起きることは少ないものの、起きれば重く、手術をしなければ命に関わることがあるとしています。
- いつから、どのくらいの間隔で吐いているか:ふだんの回数との違いが伝わります
- 吐いたものに毛がまとまっていたか:毛球なのか、フードや液体なのかの手がかりになります
- 吐こうとして何も出なかったことがあるか:呼吸器など、別の原因を考える材料になります
- 食欲・便・元気の変化:いつから変わったかを日付で書いておきます
- ブラッシングの回数と、換毛の時期かどうか:被毛の側の条件として伝えられます
毛球を出しやすくするとうたう下剤やペーストについて、コーネル大学の解説は、獣医師の承認と指導なしに与えないよう求めています。毛球の予防や解消をうたうフードも同じ扱いです。自己判断で足す前に、診察のときに聞いておくと安心です。
ラグドールの毛球は、長毛という被毛の作りと、飲み込んだ毛を送り出す胃腸の動きの両方にまたがる話です。家で受け持てるのは、口に入る前の抜け毛を毎日取ることです。ブラシの前にグルーミングスプレーをひと吹きし、くしを根元まで通す。この数分を続けていると、吐いた日がふだんと違うかどうかにも、すぐ気づけるようになります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- ラグドールが毛玉だらけになるのと、毛玉を吐くのは同じ原因ですか?
- 同じではありません。毛玉だらけは体の表面で毛がからまった状態で、吐く毛玉(毛球)は飲み込んだ毛が胃の中でまとまったものです。材料はどちらも抜けた毛なので毎日のブラッシングは両方に役立ちますが、吐き戻しには胃腸の動きも関わります。表面のもつれはラグドールの長毛|毛玉を毎日のケアで防ぐで詳しく書いています。
- ラグドールが毛玉を吐かないのは問題ですか?
- 吐かないこと自体は、多くの場合問題になりません。コーネル大学猫健康センターの解説では、飲み込んだ毛の多くは便と一緒に出ていくとされています。ただし、吐こうとしても何も出ない、食欲がない、便が出ていない、元気がないといった様子があるときは、毛球が詰まっている可能性もあるため、早めに動物病院で診てもらってください。
- 毛球ケア用のペーストやフードを使えば安心ですか?
- 獣医師に確認してから使ってください。コーネル大学猫健康センターは、下剤を獣医師の承認と指導なしに与えないこと、毛球の予防や解消をうたうフードも同じように扱うことを勧めています。家庭で先に始められるのは、口に入る前に抜け毛を取る毎日のブラッシングです。
掲載しているご感想は個人の感想であり、効果を保証するものではありません。本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。気になる変化が続く場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
