C04悩み解決

季節の変わり目に目やにが増えるのは、なぜか

公開日 2026年6月22日|文=mofuwa編集部

明るい色の毛布の上でくつろぎ、目のまわりがよく見える猫
季節で入れ替わるのは目やにの量ではなく硬さで、硬さが変われば手も変わります。写真:Aleksandar Cvetanovic/Pexels

12月の朝に目頭で見つかる目やには、米粒より小さいのに、指で押しても動きません。8月に同じ場所で見つかるものは、その倍の大きさでも、ガーゼを当てれば一度で取れます。季節の変わり目に目やにが増えると感じるとき、実際に入れ替わっているのは量ではなく硬さのほうです。夏はやわらかく量が多く、冬は硬く量が少ない。同じ量でも冬のほうが「こびりついた」と感じるのは、この硬さの違いによるものです。

季節で入れ替わるのは、目やにの硬さ

目やには、目に入ったものを涙が包んで外へ運び出した跡です。運び出す働きそのものは、夏でも冬でも変わりません。変わるのは、外へ出たあとの乾き方です。ここに季節が効きます。

夏は湿度が高く、出たものが乾く前に次が出ます。前のものがやわらかいうちに次が重なるので、ひとつひとつはやわらかいまま、量だけが増えます。だから拭けば取れます。ガーゼを当てて滑らせるだけで、そのままガーゼの側へ移ります。

冬は空気が乾いています。出た端から水分が抜けて固まるので、量は少ないのに、ひとつひとつが硬くなります。硬くなったものは毛の根元をつかんだまま固まるため、取ろうとすると毛ごと引っぱることになります。目やにが季節で増えると感じるとき、多くの場合、増えているのはこの引っかかりの回数です。

Point同じ量でも、冬のほうが多く感じます

やわらかいものは1回で消えるので、記憶に残りません。硬いものは1回では取れず、指で何度も触ることになるので、そのたびに数えてしまいます。「今年の冬は目やにが増える」と感じたとき、実際に増えているのは触った回数のほうです。まず、その日の目やにを指で押してみてください。動かなければ冬型の硬さです。

やわらかい夏と、硬い冬|同じ量でも違いが出る理由

同じ子でも、季節で目やにの姿は入れ替わります。比べると、次のようになります。

夏の目やにと冬の目やに|季節で入れ替わる違い
見るところ夏(湿度が高い)冬(空気が乾く)
ひとつの硬さやわらかい。指で押すとつぶれる硬い。指で押しても動かない
1日に出る量多い。1日に何度も見つかる少ない。朝に1つ2つ
見つかる場所目頭から目の下へ、広がって付く目頭の一点に、小さく固まる
拭いたときガーゼの側へそのまま移る毛ごと動く。引っぱる感触がある
毛の色への影響湿った状態が続くと変色しやすい乾いているので変色は進みにくい
飼い主の感じ方「また出ている」「こびりついている」

この表で注目したいのは、量と硬さが逆に動いていることです。量が多い季節ほど手はかからず、量が少ない季節ほど手がかかります。だから「量が増えたから困っている」という感覚は、冬にはあまり当てはまりません。冬に困るのは、量ではなく取れなさのほうです。

この違いは、犬でも猫でも同じように現れます。ただし猫は、自分で前足を舐めて顔をぬぐう時間が長いので、やわらかいうちに自分で取ってしまいます。そのぶん、飼い主の目に留まるのは硬くなったものに偏ります。猫で「冬だけ目やにが増える」と感じやすいのは、この見え方の偏りもあります。

夏は回数、冬は時間|季節で逆になる手の使い分け

硬さが逆なら、やることも逆になります。夏は回数を増やし、冬はふやかす時間を先に作ります。この使い分けを間違えると、夏は追いつかず、冬は毛を傷めます。

夏(やわらかく、量が多い)

冬(硬く、量が少ない)

Caution冬に、夏の手をそのまま使わないでください

乾いたガーゼで硬い目やにを滑らせると、目やにではなく毛が動きます。毛が引っぱられれば、その子は次から顔を触らせてくれなくなります。触らせてもらえなくなることが、いちばん大きな損です。硬いと分かった時点で、動かす前に待つ手へ切り替えてください。

硬さで決まる、布とぬるま湯の選び方

道具の選び方も、季節ではなく硬さで決めます。その日の目やにを指で押して、つぶれるか動かないかを確かめてから選んでください。

硬さで変わる、道具と当て方の選び方
その日の目やに使うもの当てる時間
指で押すとつぶれる乾いたガーゼか、目の細かい布5秒。滑らせて終わり
押すと少しへこむぬるま湯で湿らせて、固くしぼった布10秒当ててから、滑らせる
押しても動かないぬるま湯で湿らせた布。しぼりはゆるめ20〜30秒当てたまま待つ

ぬるま湯は体温くらいにしてください。熱いお湯は目のまわりの皮膚には強すぎますし、その子が驚いて動きます。逆に冷たいままだと、ふやける前に体温で乾いてしまい、待った時間が無駄になります。手の甲に当てて何も感じない温度が目安です。

布は、毛羽が抜けにくいものを選びます。コットンをちぎって使うと、繊維が目のまわりの毛に残ることがあります。硬い目やにを扱う冬ほど、当てている時間が長いので、繊維の残りやすさが効いてきます。

20〜30秒当てたままにするということは、その時間ぶん、布に含ませたものが目のきわに触れ続けるということです。待ち時間を長く取れるかどうかは、布ではなく、含ませたものの側で決まります。冬に増えるのは待つ時間のほうです。洗う回数が減るぶん、目元まわりに汚れが残る日も増えるので、その時間に何が触れているかが効いてきます。mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナーには、日本食品分析センターの眼刺激性試験の結果と、清涼飲料水の規格基準をクリアしたという結果が、ふたつ並んでいます。

冬の固まりから水分が抜けても、脂は残ります。毛の根元をつかんで離さないのはそちらのほうで、ふやかす20〜30秒の中身として働くのが01(CLEAN)です。夏に気にするのは逆で、やわらかいまま湿っている時間が長いこと。菌のケアと保湿にあたる02(CARE)は、そちら側に置きます。冬の朝、待つあいだの布に01を含ませておくと、待ち時間の中身が水分だけではなくなります。離れなければもう20秒当て直す、という手順のほうは変えません。やわらかい夏は乾いたガーゼで済む日が多いので、02を1日1回置くだけで足ります。量が増える日でも、当てる時間ではなく回数のほうを足します。目へ直接落とす使い方は想定されていないので、必ず布に受けてから当ててください。

季節と硬さが合わないとき

ここまでの話は、季節と硬さが対応している場合のものです。夏なのに硬い、冬なのにやわらかくて量が多い。この2つは、季節では説明がつきません。空気の乾き方以外の理由で、目やにの出方が変わっているということです。

季節の変わり目は、こうした変化がちょうど紛れやすい時期でもあります。3月と11月は、やわらかい日と硬い日が混ざります。混ざること自体は自然ですが、その混ざり方に片寄りがある場合、たとえば片目だけがいつも硬いといったときは、季節のせいにしないでください。

Caution動物病院に相談したいサイン

目やにの色が黄色や緑がかっている、片目だけ増えた、目を開けにくそうにしている、白目が赤い、まぶしがる、目のまわりが腫れている、前足でこすり続けている、元気や食欲が落ちている。いずれかが見つかったときは、季節による違いとして様子を見ないでください。3月や11月のように硬い日とやわらかい日が混ざる時期でも、硬い日だけが増えるようなら、次の季節を待たずに動物病院へ連絡してください。

相談するときは、いつから、どちらの目か、その目やには硬いのかやわらかいのか、1日に何回見つかるかを伝えてください。硬さは飼い主にしか分からない情報です。指で押した感触を言葉にしておくだけで、経過の説明がずいぶん具体的になります。

春になってやわらかい日ばかりに戻っても、指で押して硬さを確かめる一手は続けてください。押した日をカレンダーに書いておくと、その子が何月から硬くなり、何月に戻るかが、2年目には分かります。そこまで分かれば、冬の朝にぬるま湯を用意しておくかどうかを、前の晩に決められます。ひと冬ぶん、朝の手間が減ります。増えるのが量なのか硬さなのかを、その年ごとに言い当てられるようになります。

Product

mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナー

mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナー

1,870円(税込)

眼刺激性試験をクリアした2剤構成。01(CLEAN)で目やにと涙の跡を浮かせ、02(CARE)で拭いたあとの環境を整えます。

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よくある質問

エアコンをつけている部屋では、夏でも冬の目やにになりますか。
なります。効いているのは季節そのものではなく、その子のまわりの空気がどれだけ乾いているかです。夏に冷房を強くかけている部屋で過ごす時間が長ければ、目やには硬い側に寄ります。判断は暦ではなく、その日の目やにを指で押した感触で決めてください。
梅雨の時期は、夏と冬のどちらの手を使えばいいですか。
湿度が高いので夏の手で構いませんが、量が増えるぶん、目のまわりが湿っている時間が長くなります。乾いた布で拭いたあと、そのまま5秒だけ押さえて水分を移してください。濡れたままにしておくと、毛の色が変わりやすくなります。
拭き取りは、1日何回までなら増やしていいですか。
回数の上限より、1回の長さのほうを守ってください。5秒で終わる拭き取りなら1日3回まで増やせますが、1回に30秒も顔を押さえるやり方は1日1回までにします。嫌がられた時点で、その日の残りは中止してください。翌日の1回目ができなくなるほうが痛手です。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。