C04悩み解決
涙やけはいつ病院へ?家で様子を見ていい範囲
涙やけの色が付いているところを、朝いちばんに指の背で触ってみてください。そして夕方、同じ場所をもう一度触ります。朝は湿っていたのに夕方には乾いている子と、どちらの時間も湿ったままの子がいます。受診の目安になるのは色の濃さではなく、1日のうち乾いている時間がどれだけあるかです。目の下の色は、その毛が生えていたあいだに起きたことの記録で、いま起きていることを表していません。
涙やけで受診を決める前に、指の背でチェックする
涙やけを見るとき、多くの飼い主が最初に見るのは色です。ところが色は、いま涙が出ているかどうかを教えてくれません。いま起きていることを教えてくれるのは、湿っているかどうかだけです。そこで、受診の目安を決める前に触ります。指の腹ではなく指の背を使ってください。腹より皮膚が薄く、わずかな湿り気を感じ取れます。爪が毛に引っかかりにくいのも理由です。
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朝、ごはんの前に目の下を触る
起きてすぐ、まだ顔を触られていない状態で確かめます。人差し指の背を、目の下の毛にそっと当てて2秒。こすらず、押し当てるだけです。ひんやりする、指に水気が移る、毛が束になって寝ている。このどれかがあれば湿っています。
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夕方、同じ指で同じ場所を触る
夕方から夜のあいだに、朝とまったく同じ場所を触ります。比べるのは朝との差だけなので、時刻は毎日そろえてください。散歩やごはんの直後は口のまわりが濡れているので、30分ほど空けます。
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湿っていたほうに印をつける
手帳でもスマートフォンのメモでも構いません。「朝○ 夕×」のように、その日の2つの結果だけを残します。色の濃さは書かなくて構いません。ここで記録したいのは、乾いている時間があったかどうかです。
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3日続けて、同じ結果が出るか見る
1日だけでは、たまたま目に何かが入った日かもしれません。3日そろって同じ結果になったとき、それがその子のいまの状態です。3日そろわないときは、そろうまで数えてください。
猫は顔を触られるのを嫌がることが多いので、抱き上げずに、寝そべっているところへ横から手を伸ばします。正面から手を出すと、指が視界のまん中で大きくなって嫌がられます。触れるのが1日1回しかできないなら、朝だけを7日続けても構いません。乾いている日が1日でもあるかどうかが分かれば足ります。
色はいつの話か|涙やけの受診の見分け方
目の下の色は、涙に含まれる成分が毛に染み込んだものです。染み込むには、その毛が濡れている時間が要ります。つまり色は、その毛が生えていたあいだに濡れていた時間の合計です。毛は伸びますから、いま見えている色の帯は、数週間から数か月ぶんの記録ということになります。過ぎたことしか書かれていない帳簿を見ながら、今日の判断をしていることになります。
だから、涙やけの受診の見分け方と、目安の立て方は次の2つに分かれます。
- 色が濃くても、乾いていれば、いま涙は出ていません。目立つのは過去の跡です。その毛が伸びて切られるか、抜けて入れ替わるまで色は残ります。急いで動く理由にはなりません
- 色が薄くても、常に濡れていれば、いま出続けています。まだ染み込む時間が足りていないだけで、これから濃くなっていく途中です。ここは急ぎます
受診を決めるのは、色ではなく湿り気のほうです。毛の色が濃い子は、そもそも変色が見えません。見えないことを「出ていない」と読み替えてしまうと、いちばん気づくのが遅れます。白っぽい毛の子が早く気づけるのは、涙が多いからではなく、記録が読みやすい紙を持っているからにすぎません。
拭き取りを続けていると、色の帯の根元側だけが薄くなることがあります。これは、新しく生えてきた部分が濡れずに済んだという意味です。毛先の濃い部分は過去の記録なので残ります。根元が薄く、毛先が濃い状態は、いま良い方向へ動いている印として読んでください。逆に、根元まで濃いままなら、いまも濡れ続けています。
濡れている時間 × 色|家で待てる日数の目安
3日ぶんの記録がそろったら、次の目安の表に当てはめます。縦が濡れている時間、横が色の濃さです。
| 1日のうち濡れている時間 | 毛の色が濃い(変色がはっきり) | 毛の色が薄い・見えにくい |
|---|---|---|
| 朝だけ湿り、昼には乾いている | 2週間、記録して比べる | 2週間、記録して比べる |
| 半日ほど湿っている | 1週間 | 1週間 |
| 朝も夕方も湿っている | 3日 | 3日 |
| いつ触っても湿っていて、数日で急に増えた | その日のうちに相談 | その日のうちに相談 |
この表でいちばん大事なのは、左右の列が同じ内容だということです。色の濃さは、待てる日数の目安を1日も動かしません。動かしているのは、濡れている時間だけです。色が濃い子を早めに連れて行き、薄い子を放っておくのは、記録の読みやすさで順番を決めているだけになります。
皮膚のトラブルなら2週間ほど記録してから判断することもありますが、目のまわりは、家で待てる期間がとくに短い場所です。目の表面は薄く、変化が進むのが早いためです。上の表でいちばん長い2週間は、乾いている時間が半日以上ある場合にだけ使ってください。
様子を見ているあいだに片方だけ湿るようになった、涙の質がさらさらから粘り気のあるものに変わった、目のまわりの毛が抜けてきた。このどれかが起きたら、そこまでの日数は数え直さず、その時点で動物病院にご相談ください。条件が変わったのに同じ表を使い続けると、待った日数が意味を持たなくなります。
湿り気を測るより先に、受診してほしいサイン
ここまでの数え方は、涙が多いこと以外に変わったところがない場合のものです。次のサインがあるときは、湿り気を3日数える必要はありません。
片目だけ涙が急に増えた、目を開けにくそうにしている、白目が赤い、黒目が白っぽく濁って見える、まぶしがって目を細める、目やにの色や質が変わった、目のまわりが腫れている、前足でこすり続けている、元気や食欲が落ちている。どれか1つでも見つかったら、朝と夕方の記録が3日そろうのを待つ必要はありません。その日のうちに動物病院へ連絡してください。
左右の顔の作りは基本的に同じですから、片目だけという時点で、構造では説明がつきません。同じ理由で、「数日のうちに急に増えた」も構造では説明がつきません。顔の作りは急には変わらないからです。この2つは、湿り気の記録の対象ではなく、受診の対象として扱ってください。
受診のときは、いつから、どちらの目か、1日のうち湿っている時間帯はいつか、家で使っているものはあるかをメモして持って行きます。3日ぶんの「朝○ 夕×」の記録と写真があれば、それがそのまま経過の説明になります。診察前に目のまわりを拭かずに連れて行ってください。拭いてしまうと、目やにの量や質という手がかりが消えてしまいます。
湿り気の記録は、受診したあとも役に立ちます。指示された家でのケアを続けながら同じように数えていけば、乾いている時間が延びているかどうかで経過が読めるからです。色が薄くなるのを待つより、ずっと早く変化が見えます。
濡れている時間が長いまま続くときに、家でやること
受診の目安に当てはまっても、予約までに数日空くことがあります。そのあいだ家でできるのは、乾いている時間を1日のなかに作ることです。涙の量そのものは家庭では動かせませんが、毛にとどまる時間は動かせます。
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乾いた布で押さえて、水分を移す
こすりません。目の下に布を当てて3秒置き、離します。汚れを落とすのが目的ではなく、水分を布へ移すのが目的です。1回の拭き取りは10秒以内で終わらせてください。長く続けるほど嫌がられ、翌日の1回目ができなくなります。
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湿っていた時間帯の直後に1回入れる
記録を見ると、その子が濡れやすい時間帯が分かります。朝が湿るなら朝食のあと、夕方が湿るなら夕方の散歩から帰ったあとに1回。回数を増やすより、濡れている時間の直後に置くほうが、乾いている時間が長くなります。
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目に触れている毛を、目から離す
毛先が目に当たっていること自体が涙を増やします。ただし目の近くにハサミを入れるのはご自身でやらないでください。トリミングサロンで、その子の目に毛が当たらない長さにしてもらいます。予約が先になるときは、その日まで押さえる回数で持たせます。
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同じ場所・同じ明るさで写真を撮る
3日に1回で構いません。色の帯の根元が薄くなっているかを見ます。記憶では比べられない速さで変わるので、受診のときにそのまま経過の記録として使えます。
色を消そうとしてこする、漂白するようなものを使う、人用の目薬や化粧品を使う。どれも避けてください。目の下の皮膚は薄く、そこに置いたものは前足でこすった拍子に目のほうへ回ります。目に入る前提で考えてください。色そのものは過去の記録なので、いま消そうとしても意味がありません。
目の下は、その子が前足で顔をこすったときに、そこにあるものがそのまま目へ運ばれる場所です。だから、ここへ置く液は目に入る前提で選ぶしかありません。mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナーが受けているのは、眼刺激性の試験と、清涼飲料水の規格基準の検査です。どちらも日本食品分析センターの結果です。先のとがったキャップから布へ落とす形なので、顔へ向けて噴く動作がありません。
朝も夕方も湿っている、という行の中では、2つのことが同時に進んでいます。脂が毛に沈んでいくことと、乾かない場所で菌が増えることです。01(CLEAN)が沈んでいく側に、02(CARE)が増える側に当たります。記録を見て湿りやすい時間帯が分かっているなら、その直後の1回を01から始め、乾いた布で押さえて終わったところに02を置く。湿らせたものを使った日は乾いた布で終わる、という順番はここでも変わりません。涙やけの背景には食事が関わっていると言われることもあり、そちらは診察のときに聞いてみてください。
涙の量そのものは、家では動かせません。毎日続けて動かせるのは、朝○夕×の記録のうち、×の付く欄が週にいくつ増えるかです。2週間ぶん並べて×が増えていれば、色の帯の根元が薄くなるのは、そのあとから追いついてきます。色を先に見にいくと、判断はいつも数週間遅れます。指の背のほうが早いのは、そのためです。
Product
mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナー
1,870円(税込)
眼刺激性試験をクリアした2剤構成。01(CLEAN)で目やにと涙の跡を浮かせ、02(CARE)で拭いたあとの環境を整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 色が濃い子ほど、早く受診したほうがいいのでしょうか。
- 色の濃さは、待てる日数の目安を変えません。濃い色は、その毛が生えていたあいだに濡れていた時間が長かったという過去の記録です。いま乾いているなら、急いで動く理由にはなりません。逆に色が薄くても、いつ触っても湿っている子のほうを先に見てもらってください。
- 毛が多くて、湿っているかどうかが分かりません。
- 毛の上からではなく、毛をそっと分けて皮膚に近いところに指の背を当ててください。それでも分からないときは、乾いた布を3秒当てて離し、布の側が湿るかどうかで判断します。布に色が移るかどうかは見なくて構いません。見るのは水気だけです。
- 夕方は留守で触れません。夜でもいいですか。
- 帰宅後で構いません。大事なのは朝との差なので、夜の同じ時刻にそろえてください。ただし、帰宅直後は興奮して涙が出やすい子がいます。落ち着いて30分ほどたってから触ると、その日の本当の状態に近くなります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
