C01ブランド/開発ストーリー

医療の現場で使われていた水が、ペットの背中に届くまで

公開日 2020年11月29日|文=mofuwa編集部

医療の現場から、ペットの背中まで 人が触れる場所の衛生管理のために研究された水を、濃度と容器を変えてペットの毎日に持ち込んだ流れを示した図 医療 衛生管理 同じ水 しくみ ペット 背中へ 変えたのは、濃度と容器 変えなかったのは、しくみ ペットに合わせて変えたもの 濃度(落とす力と負担の両立) 容器(音・角度・片手で使えるか) 変えなかったもの 電解のしくみそのもの (特許5253483)
人が触れる場所で使われてきた水を、そのままペットの背中へ。

ペット用品の多くは、ペットのために設計されます。mofuwaは、その順序をたどっていません。先にあったのは、人が働き、人が触れる場所の衛生管理のために研究されてきた水でした。だからペット用品をつくるとき、わたしたちは「新しく開発する」より「すでにある水を、ペットの毎日に持ち込む」という順序で考えました。この記事では、そのときに変えたことと、変えなかったことを書きます。

この水は、ペットのために作られていない

ペット用品の多くは、ペットのために設計されます。当たり前のことですが、mofuwaはその順序をたどっていません。先にあったのは、医療に関わる施設の衛生管理で使われてきた電解水のほうです。

電解水とは、水に電気を流して分解し、性質を変えた水のことです。洗浄成分を足すのではなく、水そのものの性質で汚れを浮かせます。この性質は、洗剤を残したくない場所ほど価値が出ます。人が手を触れる設備、口に入るものを扱う場所。そういう現場で先に使われてきました。落とす力が強くても、あとに何かが残るなら使えない。そういう条件のところから始まった水だということです。

ペット用品をつくると決めたとき、開発の出発点は「どんな成分を入れるか」ではなく「この水を、そのまま持ち込めるか」でした。足し算ではなく、すでにあるものを別の場所に置く、という考え方です。この順序だと、決めることが減ります。何を入れるかを考え始めると選択肢は無限に広がりますが、すでにある水を持ち込めるかどうかなら、確かめるべきことは限られます。

人が触れる水と、ペットが舐める水

ワンテンスの研究は人の現場から始まっているので、とはいえ、そのまま置けたわけではありません。人が触れる前提の水と、ペットが舐める前提の水では、求められる条件が変わります。

使われる場所によって変わる条件
条件人が触れる現場ペットの体に使う
接触のしかた手や設備に触れる。基本的に洗い流すか、乾く被毛と皮膚に残り、そのあと本人が舐める
求められる安全性皮膚に対する安全性皮膚に加えて、口に入ったときの安全性
濃度の考え方汚れを確実に落とす濃度落とす力と、肌への負担の両立
においの許容作業のじゃまにならなければよい嗅覚が鋭いので、香りそのものがストレスになりうる
容器作業性が優先音・角度・片手で使えるかが影響する

表を上から見ていくと、違いは「使ったあとに残るかどうか」に集まっていることが分かります。人が触れる現場では、洗い流すか乾くかで終わりますが、ペットの体では残ったものがそのまま口に入ります。においも同じで、作業のじゃまにならなければよい水と、嗅覚が鋭い相手に毎日使う水では、許される幅がまるで違います。

この表の右側を満たすために変えたのは、大きく2つでした。ひとつは濃度。もうひとつは容器です。中身のしくみそのものには手を入れていません。

その2つを決めたところで形になったのが、グルーミングスプレーです。濃度は、汚れを落とす力と肌への負担が釣り合う側に置きました。容器は、片手で犬や猫の体を支えたまま吹きかけられる大きさにしています。散歩から帰った足や背中に、玄関先で片手で届くかどうか。研究の中身ではなく、そこで毎日続くかどうかが決まります。

変えなかったのは、電解のしくみ

ワンテンスが変えなかったのは、電解のしくみそのものでした。濃度を下げれば、ふつうは洗浄力も落ちます。それでも成立したのは、もとの水の電解効率が高いからです。

水を電気分解しても、実際に性質が変わるのは投入した水の一部にすぎません。一般的な飲料用アルカリイオン水では、その割合は約20%にとどまります。残りは元の水のまま混ざるので、洗浄力を出そうとすると濃度を上げるしかありません。薄めた瞬間に、性質が変わっていない8割のほうが前に出てくるということです。ここが、ペットの体に持ち込むときにいちばん引っかかる点でした。

電解効率の比較 一般的な飲料用アルカリイオン水の電解効率は約20%、ワンテンスの電解還元水はほぼ100%です。 電解効率=投入した水のうち、実際に性質が変わる割合 一般的な飲料用アルカリイオン水 約 20% ワンテンス 電解還元水(特許5253483) ほぼ 100% 出典:ワンテンス社内資料/特許5253483 三室ダブルイン型 電解分解技術
効率が高いほど、低い濃度でも同じ力が出せる。ペットに持ち込めた理由はここにあります。

ワンテンスの電解方式は三室ダブルイン型と呼ばれるもので、電解槽を3つの部屋に分け、原水を2方向から供給します。電解されないまま通り抜ける水を減らす構造です。効率が高いぶん、低い濃度でも必要な力が出せる。だから「薄めても効く」のではなく「薄い状態で成立する」設計にできました。

Note浸透力という指標

この水は、精製水と比べて約35倍の水分浸透力があるとされています。被毛の表面ではなく根元まで届くかどうかは、ペットのケアでは洗浄力と同じくらい効いてきます。

「ペット用だから」で基準を下げない

ワンテンスの研究をペットに持ち込むうえで、開発中にいちばん意識したのは、基準の置き方でした。ペット用品は法律上、化粧品や医薬品ではなく雑貨として扱われることが多く、人用の製品ほど厳しい表示義務がありません。つまり、基準は自分で決めることになります。

わたしたちが置いた線は、原水が清涼飲料水の規格基準を満たすことでした。飲み物として売るわけではありません。それでも、犬も猫も体に付いたものはほぼ確実に舐めます。舐める前提のものに、飲み物と同じ基準を当てておく。それがいちばん説明のいらない決め方でした。基準を自分で決められるということは、下げる自由もあるということです。だからこそ、外にある分かりやすい線を借りてくるほうが確かだと考えました。

同時に、界面活性剤・香料・アルコールは入れないことにしました。落とす力を水の性質でまかなえるなら、足す理由がないからです。香料については、もうひとつ理由があります。人にとって心地よい香りでも、嗅覚が鋭い相手にとっては強すぎることがある。使う本人が「やめてほしい」と言えない以上、選べるなら無いほうを選ぶという判断です。

それでも、できることには限りがあります

ここまで書いておいて矛盾するようですが、この水にできるのは、日々のケアの手間を減らし、洗いすぎずに清潔を保てる状態をつくることまでです。

だからグルーミングスプレーの使い方も、「たっぷりかける」から始まります。舐められる前提で選んだ水なので、量を惜しんで薄く吹きかける理由がありません。表面をなでるのではなく、指で毛を分けて根元まで濡らし、そのままブラシを入れる。湯船に入ること自体が負担になる子は、入れないほうがいい子です。その場合も、背中の手ざわりは毎日のうちに戻せます。

Caution使用前に確認してください

皮膚に傷、強い赤み、じゅくじゅくした部分がある場合は使用を控え、まず動物病院にご相談ください。体質は一頭ずつ違うため、水であっても刺激になることがあります。

治すのは獣医療の仕事で、ケア用品の役割はその前後にあります。診てもらったあとも、家での手入れは毎日続きます。ここを混ぜて書かないことが、結果としていちばん飼い主のためになると考えています。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

mofuwaの電解水は、もともと何のために作られたのですか?
医療に関わる施設の衛生管理用として研究されてきた電解水がもとになっています。ペット用に新しく開発した成分ではなく、すでにある水をペットの毎日に持ち込むという順序で製品化しました。
人用の水をペットに使って大丈夫なのですか?
そのままではなく、濃度と容器を変えています。原水は清涼飲料水の規格基準を満たしており、界面活性剤・香料・アルコールは使用していません。ただし皮膚に異常がある場合は使用を控えてください。
電解効率が高いと、何が良いのですか?
同じ力を、より低い濃度で出せます。汚れを落とす力と肌への負担は本来トレードオフですが、効率が高いとその両立がしやすくなります。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。